代数学幾何学B2003


2000年度の代数、幾何Bおよび98年度の線形空間のページもみてください。 課題など、参考になることがたくさんあります。
評価方法:数回のEducation Support Systemによる簡単な課題
ペーパレポートを2回
期末試験
以上の総和を100点満点に補正する。
課題、レポートは必ず提出してください。
課題は登録が確定してから始めます。
出席は基本的にとりません。課題とレポートでその代わりにします。

講義の進め方
基本的にテキストに沿って進めます。しかし、その中でざっと読めばいいこと、
強調すべきこと、証明や計算をすべきこと、などがあるので、その呼吸を知るた めに
授業に出ることは重要です。要点を書いて講義に使用するとともに、ある程度
まとまったら、このページにファイルを置きます。

質問:講義中に自由に質問してください。
講義の後も(早くお昼を食べたいかもしれないけど)活用してください。
紙に質問を書いて提出すれば、次の時間に解答します。
オフィス・アワーは火曜日の12:15ー13:15、場所は八杉研究室 (第四研究室棟の206室)です。
学科のブレーク・アワーは第二、第四水曜日の12:20→13:00です。
私はたいてい第四水曜日にいます。(第五演習室)
科目の質問でも、それ以外のおしゃべりでもいいですから、昼食でも買ってきて
たずねてください。

講義内容のファイルです。.ps file, .pdf fileをおいてます。

4章4.1-4.3(.ps fie)
4章4.1-4.3(.pdf file)
4章4.4(.ps fie)
4章4.4(.pdf fie)
4章4.5(.ps fie)
4章4.5(.pdf fie)
5章5.1-5.2(.ps fie)
5章5.1-5.2(.pdf fie)
5章5.3(.ps fie)
5章5.3(.pdf fie)
5章5.4その1(.ps fie)
5章5.4その1(.pdf fie)
5章5.4その2(.ps fie)
5章5.4その2(.pdf fie)
6章(.ps fie)
6章(.pdf fie)


10月1日:4章4.1-4.2終了。

10月8日:4章4.3終了

お知らせ:教科書を丸善に頼んでおきました。(前期に50冊は売れたそうです。)
できるだけ早く購入してください。もし丸善で不足したら、
私までお知らせください。
「要点講義 線形代数 吉田清 著 培風館」


10月22日第一回課題提出終了
皆さん基本は理解しているようですね。
簡単に解答を書いておきます。
1. 線形写像の定義(2種のどちらでもよい),br. 解答: (1) f(x+y)=f(x)+f(y); (2) f(kx)=kf(x). または (3) f(kx+ly)=kf(x)+lf(y)

2. R→Rの線形写像の例(教科書にないもの)
解答: 任意の実数aについてf(x)=ax
注: 1以外のべき乗や0以外の定数の加法は不可。


10月21日

第ニ回課題を「課題提出システム」に出します。
今回は休みが入るので期間を長くします。
ゆとりがあるので、何回でも変更できます。
まず解答をしておいて、後から見直すことを奨めます。

課題提出システムの課題は、一問1〜2点です。一回抜けても
全体の成績にはあまり影響ないですが、「塵も積もれば山」ですから
必ず解答するようにしましょう。期限過ぎると課題提出システムは解答を受け付 けません。
課題提出システム以外の方法での提出は認めません。

もし課題提出システムに不具合があれば、教室でお知らせください。

課題やレポートについて質問したいときには、講義の後かブレークアワーか
オフィスアワーを利用してください。もちろん講義内容一般についての
質問も歓迎です。ブレークアワーでは、他の先生に質問してもいいんですよ。


10月22日:4章ー4まで終了。pp.81-82の問題解きを始める。
巻末に解答はついているので参考にしてください。
なお、4.7-4.9はこの下に概説してあります。

10月29日:4章末の問題解答。(一部、この下にある)
巻末に解答があるので見てください。

第四回課題だしました。(公開:11月5日→11月14日)
今回は前期のおさらいです。


第4章問題(p.82)解答

最終的な答は巻末にあるので、解くための式だけ書きます。a,b,cはベクトルです。
4.7 {a,b,c}は3次元の基底。f(a)=a,f(b)=c,f(c)=b. このfの表現行列を{a,b,c}に 関して求める。定理4.2を適用。
(f(a) f(b) f(c))=(a c b)=(a b c)A
これをAについて解く。

4.8 4.7と同様に考えれば、(a b+lc c)=(a b c)AをAについて解く。

4.9 n=4, i=2, j=3, として考えると、f(a_1)=a_1, f(a_2)=a_3, f(a_3)=a_2, f(a_4)=a_4.
ゆえに (a_1,a_3,a_2,a_4)=(a_1,a_2,a_3,a_4)A を解く。


2001年度第1回レポート課題です。参考にしてください。
答えは後で書きます。

平面 R^2 の基底として u={1,1}, v={-1,1}をとる。
行列 B={{1,3},{2,1}} によって写像 f を f(x)=Bx={x_1+3x_2,2x_1+x_2}
で定義する。Mathematicaの援用によって以下の問いに答えよ。

1. u と v は直交基底であることを示せ。(内積の計算)
2. f の、{u,v} に関する表現行列 F を求めよ。
3. 平面に各人好きな図を描いて、その f による像を(図で)求めよ。
4. 基底 w={0,1}, z={-1,0} をとる。このとき基底の変換行列 P:{u,v}-->{w.z} を求\\ めよ。
5. F の基底 {w,z} に関する表現行列 G を求めよ。(定理4.3, p.75)


2000年度レポート課題2の解答つきは ここ
2001年度のレポート課題1について
課題1は、基本的にはほとんどの人がわかっていました。
満点も多かったです。しかし行列とベクトルの掛け算などで、
ベクトルを縦ベクトルにするというような配慮がしていない
ために計算結果が違う答案も多くありました。とくに
Mathematicaでの計算では、Mathematicaの表現が何を意味するのか、
について理解しないと、式の立て方は正しくても計算結果は
ちがってきます。
各設問4点、合計20点。部分点は1−3点。理由書・捺印なくして 遅く出した人は3割引き。
簡単な答えは教室で書きますので、自分で大体の評価をしてください。

第2回課題解答: 1. e_1 ={1,0}, e_2 = {0,1};
2. f(e_1)={√3/2, 1/2}, f(e_2)={0,1/2}; ゆえに
表現行列は {{√3/2, 0},{1/2,1/2}}

第3回課題解答:1. {{3,1},{2,0}}={{2,1},{1,1}}P; P={{1,1},{1,-1}}.
2. |P|=-2.


11月19日:先週の演習問題解法;第5章5.1-5.2,p.88まで。係数行列と階数

注意! 第一回ペーパレポート配布。 ここにも置きます。(.ps file)
ここにも置きます。(.pdf file)
冒頭の注意書きをよく読んでください。
十分な期間があるので、早めに準備して、締め切りに間に合わない
ことのないようにしてください。

注意:21日午後(夜を含む)に課題提出システムにアクセスできなかった人は
次の要領で連絡ください。
(紙に学籍番号、氏名、アクセスできなかった時間帯を明記して
提出してください。)後日対処方法を知らせます。


第4回課題の問題と答え

n次元正方行列を考える。

1.n次元の単位行列Eの満たすべき性質を述べよ。
2.Aはn次元正方行列とする。Aの逆行列はどのような性質を 満たすか?
3.Aは2.と同様とする。Aが正則とはどのような性質であるか?
4.行列の3つの行基本操作とは何か?
いくつかの答え方を書く

1. 任意のAについて、AE=EA=A;対角線が1で、他は0
2. Aの逆行列をXとすると、AX=XA=E
(これが逆行列の定義。この性質からいろいろな性質が示される。それらを書い ても大体OKにした)
3. |A|が0でない;Aの行(列)が互いに1次独立 etc.
(この問は「正則」の定義またはそれと同値な性質を求めている。)
4.教科書に書いてあるとおり。


第六回課題解答:(i) A' = {{1,0,-7}, {0,1,5}}
(ii) rank A = rank A' = 2
第一回レポート提出について
レポートを渡した時点で「十分時間をあげてあるので
まぎわになって忙しくてできなかった、提出が遅れた、
ということはないように」と言って(書いて)あります。
(上のほうを見てください)遅れて持ってきても本来
受け付けることはできません。とくに事情のある人については
一応受取りますが、成績は半減します。
そうしないと、きちんと期限以内に提出した人に対して
失礼です。

第一回レポート解答です。配点(10点満点)は、
問題1がそれぞれ 1,2,2,1,2、問題2が 2 です。

第一回レポート解答つき(.ps file)
第一回レポート解答つき(.pdf file)


年内の課題は第八回までです。レポート第二回を24日に渡します。
ペーパレポートはこれが最後です。
3章の問題3.4の解法(.ps file) 3章の問題3.4の解法(.pdf file)
ATTENTION!
第二回レポート解答
第二回レポート解答(.ps file)
第二回レポート解答(.pdf file)
2000年度と、2001年度の期末試験の問題を 2000(.ps file)
2000(.pdf file)
2001(.ps file)
2001(.pdf file)
におきます。
今年も同じような問題(要するにごく基本的な問題)
です。参考にして、勉強してください。
ただし計算問題だけでなく、多少の証明も出します。
第8回課題解答

注:「事情により間に合わなかった」という理由でメールや書いたもので後から 課題を
届ける人が稀にありますが、約10日間のゆとりがあり、「早めに一度解答を」 と助言して
いるので、それは受付けられません。締め切りを守った人たちに失礼ですから。
正解は私の解答を見てください。

では、解答:連立1次方程式 x+2y-z=0; 2x+y=0  の係数行列は
A={{1,2,-1}, {2,1,0}} と表される。A の階段行列 A' は{{1,0,1/3}, {0,1,-(2/3)}}.
したがってrank A =2. 変数の個数は 3 だから、自由度 1 で、自明でない解が ある。
解の形は x, y, z のどれを任意定数にするか、で、異なる。どれでもよい。
(1) x=c とするとき: 解 {x,y,z} = c{1, -2, -3}.
(2) y=c とするとき:  {x,y,z} = c{-(1/2), 1, 3/2}.
(3) z=c とするとき:  {x,y,z} = c{-(1/3), 1, 3/2}.


第9回課題解答

行列 A={{0,1}, {2,-1}} について
1. A の固有方程式、固有値(すべて)、各固有値に
  属する固有ベクトル を求めよ。 (答のみ書くこと)
2. 二つの固有ベクトルをそれぞれ列ベクトルとする
  行列を P とする。
  P および P の逆行列 P^{-1} を求めよ。(答のみ書くこと)
3. P^{-1}AP が固有値を対角線上の要素とする
  対角行列になることを確かめよ。(計算経過を書く)

○ この課題提出システムによる(ほとんど)毎回の簡単な
   レポート提出についての感想・意見等あったら
   コメントをください。(成績には無関係です。)

解答: 1. 固有方程式は |A-aE| =a^2 +a -2 =(a+2)(a-1)=0
ゆえに、固有値は a=1, -2 (順序は不問)
それぞれに属する固有ベクトルは Av=av を解いて、v=b{1,1}, c{1,-2}.
b,c は任意の実数。ここでv={x,y}について、x,y の比だけが問題なので
たとえば後のベクトルは c{-1/2, 1} でもよい。なお、ベクトルの入力方法は
「それらしく」分かればよい。
2. P={{1,1}, {1,-2}} のとき、P^{-1} = {{2/3,1/3}, {1/3, -1/3}}
P={{1,1}, {-2,1}} のとき、 P^{-1} ={{1/3,-1/3}, {2/3m1/3}}
3. まずP^{-1}A を計算して、次にその結果に右から P を掛けるか、
まず AP を計算して、その結果に左から P^{-1} を掛ける。
結果が {{1,0},{0,-2}} または{{-2,0}, {0,1}} になればよい。途中計算が要求 されている。

○課題システムによるレポート提出について、「毎週勉強する指針になってよかっ た」という
感想が何件かありました。役にたって嬉しいです。ただし行列の入力などが面倒 で
手書きのほうが楽、という感想もありました。それはよくわかります。計算機入 力は
手書きより面倒で時間がかかることもあります。それに入力方法に制限があるの で
わかりにくい、という問題もあります。({{a,b}, {c,d}}はどれが縦でどれが横 か、など)
この混乱は最初の1−2回で、あとは皆さん正確に理解してました。
代幾だけでなく、計算機入力は常にそういう問題があります。でもこの課題提出 システム
の長所はたくさんあって、やはり効果はあがっていると思います。来年度のいろ いろな
科目でも使うつもりです。将来手書きを読み取ってきれいな出力をしてくれる
計算機を作ってください!


期末試験前のオフィスアワーについて
1月19日(月曜日)14:20→15:00(C2:情報処理実験室棟3F)
1月20日(火曜日)12:20→13:10(研究室:4研2F206)
1月23日(金曜日)12:30→14:00(研究室:4研2F206)
水曜日の昼どきは私は用事があるので、ゆっくり話ができませんので、
質問のある人、課題・レポート(第一回)結果等を見たい人はきてください。

成績評価について
課題・レポートの総合点(42点)を全体の2割、 期末試験を全体の8割、に設定します。
また、合否判定については、不合格者の学籍番号のみ
ウェッブで見れるようにします。試験後2週間をめどに考えています。


合否判定を 科目合否に掲載しました。

期末試験の解答を2月末にここに掲載します。


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Last modified: Sat Feb 14 22:46:14 JST 2004