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アート・マーケティング論の文献リスト
 
 初歩的文献  
 ID  文献名  特記
 3002001 Hand, C., “Do Arts Audiences Act like Consumers?,” Managing Leisure, Vol.16, 2011, pp.88–97. 

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タイトルの通り、アートの観衆は消費者と同じようにふるまうのかという刺激的な問いを立てた論文。
観衆をミクロ視点で見るのではなく、むしろマクロ視点に立って、その行動の特徴を明らかにしようとした点が極めてユニークな点である。結論としては、Yesであるので、アート独特の現象に着目したわけではないことが明らかとなる。
アートの現場で起きている現象が本当にユニークなのかを考えさせられる論文である。
入手しにくいのが唯一の難点。 
 3001001 和田充夫・飯島健・菅野佐織・鈴木和宏・徳山美津江・津村将章・長尾雅信・中本千晶・名和由里・山野上寛「消費者行動研究の新視点とアートマーケティングの対応
―新フレームで広告販促の出来ること―」吉田秀雄記念事業財団助成研究報告書, 2012.

原文はこちら

アートの現場で起きている現象はマーケティング研究から見れば、どの点がユニークなのかを鮮明に示している論文。ここでは、宝塚ファンのユニークさが、関係性マーケティングを見る上での一つの顕著な事例となるのではないかという問題設定が提示されている。このような問題設定の仕方は、第一級のマーケティング研究者ならではであって、お手本にしたい。 
  中級的文献 
 ID 文献名   特記
 3001013 Kotler, P. and Scheff, J., Standing Room Only: Strategies for Marketing the Performing Arts, Harvard Business School Press, 1997.

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アートの現場がどのようにマーケティングを活用しているのかを詳細に紹介したものが本書。イシューごとにきわめて詳細な実践を紹介している良書。
著者を見ればわかるように、マーケティングの拡張を主張している研究者によって本書は書かれている。そのため、通常のマーケティングと何が異なるのか、逆に、何が同じなのかを注意深く読む必要がある。
残念ながら訳書はないので、原文で読むしかない。
ID3001012と併せて読みたい。
 3001012 Newman, D., Subscribe now!, Theatre Communications Group Inc., 1977. 

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オーケストラの観衆を呼び込むためにはどうすればよいか。この問題に対する答えを真摯に示した古典。
松居弘道先生の訳書が出ているので、日本語でも読める。ID3001013と併せて読みたい。 
 3001011
Baumol, W. and Bowen, W., Performing Arts The Economic Dilemma: A Study of Problems Common to Theater, Opera, Music, and Dance, Twentieth Century Fund, 1966.

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アートマーケティングを専門としていくには、どうしても避けられない基本的な問題がある。それがボウモルのコスト病と呼ばれる現象である。なぜ舞台芸術における組織の人件費は他の事業組織に比べて占有率が高くなるのか。こうした問題への答えを提供する古典。
アートマーケティングは、このような市場構造の中で組織間で繰り広げられる活動である。そのため、本書を読みことことはアートマーケティングを理解するために必須となるだろう。このような市場構造の中で展開されるマーケティングとは、他の市場構造の中でのそれとどのように異なるのであろうか。
池上惇および渡辺守章両先生による邦訳がされているが、現在は絶版のようである。