報告用 handout には,これといった書式上の決まりがあるわけではありません。
ほんらい報告目的に即して各自工夫すべきものです。
近年,プレゼンテーション用のソフトウェアおよび機材が普及するにつれ,報告に際してハ
ンドアウトを用意しないケースも見受けられますが,視聴者の立場からすると手
元にハードコピーの概要説明があると嬉しいですね。
ここではハンドアウトを作成する際の最低限のマナーと記述上のポイントをいくつ
か記すことにしますが,もっとも重要なことは,
視聴者の理解を助けることがハンドアウトの主目的だということです。
なお,上野ゼミナールでは,A4用紙を使うことと,
読みやすさの点から10〜12ポイント程度の細明朝体のフォントの使用を推奨しています。
飾りは自由ですが,凝ったものよりも,シンプルなものの方が好感が持たれます。
- 報告題目(テーマ),報告者の名前と所属,報告年月日を書く。
- 章節の流れが,論理的に整合的であるよう心がけてください。
報告者の考えのプロセスがよく分かるようにまとめるのが理想です。
目次を作ってみると,自分の頭の中が整理されると思います。
- 報告の冒頭で問題提起を行うとよいですね。これは大変難しいことですが,自分の
報告テーマについて,疑問点や個人的な興味関心があるなら,それを最
初に説明した方がよいです。また,練達の話し手は,結論を先に言うこ
とが多いです。そうすることによって視聴者の関心を惹きつけることが
できるからです。
- グループ報告の場合には,役割分担(ひとりひとりの貢献)が分かるようにまとめること。
- 資料や図版を入れるなど,各自工夫してください。
- 複数ページにわたる場合には,必ずページ数を入れること。
- 参考文献を必ず記入すること。その際,
参考文献の書式に則るのが理想ですが,最低限,文献の著者,
タイトル,出版社,出版年,参照ページ,を記入する必要があります。
ウェッブページの場合には,ページの作成者,タイトル,URL,
アクセスした年月日を記すことが学問世界の常識となっています。
- プリンターで印字すること。