「教育方法の理論と実践」の概要

目次

この講義の内容紹介と目的


 私が子供だった頃、いい書物を沢山紹介してくださった先生がおられました。 いい書物を読むことは今でも大切です。私自身いい書物を沢山書きたいと思っています。 しかし、時代は移り変わっています。最近の情報化の波は教育現場にも押し寄せています。 自分が習ったときの状況がどうであれ、 コンピュータを使った教育がどんどんと実践されるようになってきています。 生徒にいい書物を紹介すると同じくらいに、いいホームページを紹介する必要性が教師には出てきています。しかし、何がいいページでどういうものが教育上ふさわしくないかを紹介する前に知っておく必要があります。つまり教育上いいWebSiteとはどのようなものか理解することです。
 また、私が子供だった頃、機材を使った教育というとテレビを使ったもの、スライドを使ったものなどでした。 ところが今ではコンピュータを使った教育が盛んに行われています。 コンピュータの知識が少しあると、児童・生徒のちょっとした知識を確認する問題や、 計算ドリルのたぐいなどを簡単に作ることが出来ます。 情報の教員でなくても、このような教材作成が簡単であることを知っておくことに損はありません。
 このようなことを背景にして、この講義では教育工学的な授業方法についてお話し、その実践をおこないます。 具体的には、 簡単なhtmlの文法がわかること、インタラクティブということを理解すること、 コンピュータを用いた授業実践の方法の一つを知ること、 コンピュータの上で用いた初歩的な教材を作ることが出来ること等です。

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この講義での最終目標と評価

 この授業では、最初にホームページの書き方の基本を学びます。 同時に、優れていると思われるホームページを探したり、問題を作ってみたりします。 その後、グループに分かれて行動します。 グループごとに、ホームページの紹介ページ(内容紹介と長所短所の分析)とE-Learning用の教材を作成します。 もちろん、両方をミックスしたような内容のものでもかまいませんが、 それぞれのグループには紹介ページと問題ページは最低備えてください。 問題を作ると、その解説なども小学生、中学生、高校生に合わせたものが必要となるでしょう。 その場合には、そういうものも作りましょう。 問題や紹介文がばらばらにあるというのでは、学習者には歓迎されません。 ひとつのコンセプトに沿った内容作りをしてください。
 時には、初対面の人とグループを組むこともあるでしょう。 また、取得する教科が異なる人たちでグループになることもあります。 その場合でも何か共通点を見つけて、総合学習的な視点で教材と問題をまとめましょう。
 各グループごとに作ったものと関連した内容で模擬授業大会を行います。 模擬授業はグループ単位ですが、皆さんに授業してもらい、授業実践の練習とします。 また、ほかのグループの発表を見ることも勉強になります。 自分のグループで作成した教材を使うとやりやすいでしょうが、 必ずしもそれにはこだわりません。 ただ、せっかく作成した教材なので、それを使ってみることを推奨します。
 試験はしません。皆さんには「グループでの模擬授業」 とその模擬授業に関するselling pointを書いた「模擬授業への振り返り」、 それに他の模擬授業を見た評価を記述する「模擬授業評価書」の三点セットで評価します。 模擬授業をきちんとやることはもちろんのこと、報告書も評価書もきちんと書かないと評価できません!! ただ一言、「がんばりました!」とselling pointを述べたり、 「凄かった。よかった。」で終わっているような評価はダメです。 生徒の発表を評価する教師の立場に立って評価してください。 逆に自分の発表の後で「よかった」と一言しか教師に言われなかったら、生徒はどういう気持ちになるか考えましょう。 身のあるものを提出してください。こういう点がすべて成績に跳ね返ってくると知っておいてください。



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教育的にいいホームページとは

これは実際の所大変難しい問題です。 学ぶ内容、学ぶ人間、学ぶ環境などで随分と替わります。 一般によいページの条件とされるものを紹介しますが、 他にも考えられると思います。



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HTMLでホームページをつくろう


HTMLファイルとは?

まずはHTMLを簡単に説明します。 HTML(hyper text markup language) はホームページを作成するときに使うコンピュータ言語です。 テキストを書いたり、表を書いたり、リンクを張ったりと、 色々なことが出来ます。 HTMLでかかれたものをHTML Fileといいます。 HTML Fileは「何を表示するか」を書いた部分と、 それを「どのように(色、大きさ、場所など)表示するか」を かいた部分に別れていると思っておいて下さい。 HTML Fileは多くの場合、.htmlとか.htmなどの 拡張子と言われるものがついています。 何度も言いますが、 HTML Fileは表示する内容とどのように表示するかの命令 の書かれた部分からなります。 これを、インターネットエクスプローラなどのブラウザで開くと、 命令部分を実行しながらファイルを開けてくれます。 詰まり、文字の大きさや色などを指定したとおりに開けてくれるのです。

HTMLファイルを作るには

「HTML Fileがホームページを作るときに使う物であれば、 ホームページ作成ソフトやワープロソフトを 使えばいいのではないの?」 と思われる人もいるでしょう。高校でホームページを作成するときに この類のソフトを使っていわゆるワープロ感覚で作成した人も多いと思います。 それでも構わないのですが、知って欲しいことは

「ホームページは作成に特別のソフトが必要なものではなく、ウィンドウズパソコンなら「メモ帳」といわれるような、マッキントッシュなら「Simple Text」などのテキストエディタがあればそれで作成可能である。

ということです。初めはすこし敷居が高くても基本を押さえてしまうと、 あとは特別なものが必要ないわけです。

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ホームページを作成しよう

ファイルの置き場所作りなど(ちょっと難しいぞ)

ここに書くことについては、ちょっと難しいです。 講義中の話を聴いてから、理解できれば十分です。
まず、この講義専用のフォルダを作ります。 皆さんに割り当てられたコンピュータのスペースの中には、 世界に人が見てもいい部分がはじめから設定されています。 それが、「public_html」というフォルダです。 このフォルダのすぐ下に「krj2017haru」というフォルダを作ります。 そして、この講義の関係するものはすべてここに格納しましょう。 「krj」というのは、「教育方法」「理論」「実践」の頭文字です。
必要に応じて一点だけ設定を変更します。 すでに登録されているファイルの拡張子を表示しないように設定している場合には、 これをすべて表示させるようにします。 これをしておかないと、画像ファイルなどを公開する際に問題が生じることがあります。

HTML入門の入門

それでは、 なにもない、真っ白なページから始めましょう。 HTMLファイルそのものを見るには ファイルの上にカーソルを持って行って、右クリックをして「ソースの表示」というものを選んで下さい。 基本的なことさえ押さえておくと、 あとは自分の欲するものを本やネットを参考にして探すことは出来ます。

基本となる色と表し方

基本的な色は幾つかは覚えておくべきです。 色について確かめる必要が有るときには このページ を、 文字色と背景色を確かめる必要が有るときには このページ を 参考にしましょう。

文字と背景色

画像をのせること

箇条書きと表

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さあ、模擬授業の準備をしよう

模擬授業の準備をしましょう。 この講義では、 いいホームページの紹介ページやhtmlで教材を作成し、それと関連した模擬授業を行います。 教材としては解説や要点整理、練習問題などが考えられます。 模擬授業では、リンクしたホームページや自分たちの作成した教材を用いるとやりやすいかと思いますが、 特にホームページを用いることを強制はしません。 教材と模擬授業の細かいことや注意点については、 こちらをご覧下さい。 そして、模擬授業の日程については、こちらをご覧ください。

提出物

模擬授業を見ている人は、その授業を評価したシートを提出してください。 自分が模擬授業にあたっている日は評価シートを書く必要はありません。 評価シートは全部で3枚提出することになります。 また、自分の模擬授業への振り返りを1枚書いてもらいます。 これら4枚を提出してください。