大門 直樹 |
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1998年 |
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中神特研 |
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PWB株式会社勤務 |
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私は、プリント基板の設計をしています。
簡単の為に一例を挙げるとノートパソコンの中に入っている緑色の板等の設計です。
ノートパソコンの場合、決して楽な仕事ではありませんが自分の手掛けた物が世に出されるという点ではやりがいのある仕事だと思っています。
設計はCADソフトを使用していますが、ほとんどの設計会社(ソフト会社も含めて)はUNIXのワークステーションを使っていると思います。
産大では情報設備が充実しており、大学での4年間学生としてはかなりの知識や経験が得られるので、会社での研修等には抵抗なくスムーズに入ることができました。
また、実際、社会に出て自分がどのような仕事に就くはわかりません。
私は入社して一年半たちますが、現在はCAD以外にシュミレーションの勉強をしています。
シュミレーションとは、簡単に言うと基板のパターンに電流が流れた時に生じる磁界などの動作不良となりうるノイズを解析し、設計にフィードバックする事ですが、数学や物理の基礎的な知識が必要です。
学生時代に自分には関係ないと思っていても、いつ必要になるかはわかりません。
計算機科学科(注:コンピュータ科学科の旧名称)では、数学から物理、コンピュータと幅広い知識を得ることができると思いますので、そのような点では計算機科学科で勉強できて本当によかったと思います。
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橋本 修 |
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1987年 |
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細野特研(注:細野先生は現在数理科学科に所属) |
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Xippix Incorporate勤務 |
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現在アメリカのグラフィックスソフト会社でSoftware Engineerをしています。
主な仕事内容は社内プログラマ向けの開発支援ツールの開発で、UnixとWindows上でCやC++プログラム、それにshellやperlスクリプトなどを書いています。
アメリカ企業のSoftware Engineerは計算機科学(Computer Science)科の学士以上が必須になっていることもあって、プログラムを書く際にもプログラミング言語の表面上の知識以外に、より学術的な知識が要求されます。
そんな環境の中で大学で学んだハード及びソフトの基礎理論、各種アルゴリズム、そして時には数学等の幅広い知識がとても役立ってます。
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渡辺 万千雄 |
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1981年 |
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中神特研 |
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島津エス・ディー株式会社勤務 |
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島津エス・ディー(株)という会社に入社して、もう少しで20年が経とうとしています。
その間分析、試験計測といろいろなソフトウェアの仕事を経験してきました。
島津エス・ディー(株)は、科学計測機器のパイオニアである株式会社島津製作所のコンピュータシステムの開発を担当する子会社として設立され、その中で私は試験計測関連のソフトウェアの設計、製作、据付の業務を担当しています。
最近では金属の疲労試験、建物の耐震性試験、金属のき裂進展を調べる試験、最近はやりの免震工法という建物を地震から守る際に用いられる積層ゴムやダンパなどの特性を調べる試験などさまざまな試験を行う島津製作所の製作した試験機の制御を行うソフトウェアが今年9月に完成し、10月より販売しています。
現在は客先毎にニーズがそれぞれ異なるため、それに伴う特注対応の作業を行なっています。
主な客先は、ブリヂストン、横浜ゴム、日本原子力研究所、北海道大学、東京大学、京都大学などです。
このソフトウェアはDOS/V機にWindows NT Ver4.0を乗せ、言語はVisualC++、VisualBasicという言語で製作しました。
企業のニーズはMACより圧倒的にWindowsが多く、使用するパソコンもDOS/V機がほとんどです(今回完成したソフトウェアもDOS/V機を推奨しています)。
私が昭和56年に卒業する時にはまだWindowsなど発売されておらず、この20年間のコンピュータの進歩には著しいものがあります。
これについていくには日々勉強しかないのですが、仕事としてのソフトウェアは結果のみですから(努力点などありませんから)、いかにユーザの要求どおりのものを納期どおりに完成させるかが一番の課題になります。
これからも今以上の努力をして、社会に役立つ製品づくりに精進したいと思っています。
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川本 啓三 |
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1987年 |
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中神特研 |
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株式会社島津製作所勤務 |
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現在島津製作所で分析機器の品質保証に関する仕事をしています。
入社してから様々な業務を担当しており、その都度コンピュータとの接し方も変わってきています。
入社当初に担当した業務は事務処理関係のシステム作りで、当時はオフコンを相手に冷や汗を流しながら仕事をしていました。
学校で勉強をしていた数理科学系の知識をもとにコンピュータを道具として使った経験で言えば、装置開発に携わった“におい識別装置”でセルの形状設計や出力信号の処理で「ANN」「ファジー推論」或いは「カオス理論の応用」等を色々試したことがあります。
使用していたPCは極普通のWindowsマシーンで、Excel等で自作のマクロを使って計算をさせたり、或いはお試し用のソフトを入手して簡単な予備実験を行なった後、市販の専用ソフトを購入しての実験などを行ないました。
この時は「出来るだけ人間の官能表現に近い表現の出力が出せる装置にする」との装置仕様からの嗅覚や脳内部での情報処理等、学校では勉強をしなかった分野についても勉強する機会を恵まれ、広く知識を得ることが出来ました。
最終的に出来上った装置ではセンサからの出力信号を多変量解析(主成分分析やクラスタ分析など)により処理することで装置出力を得ることとなりましたが、実験段階での試行錯誤は学生時代の特別研究や講義のレポートでのコンピュータシミュレーションにも似て苦しいけれど非常に楽しい仕事でした。
現在の業務では、製品の性能保証などでオーソドックスな統計的手法を使うことが多くありますが、学生時代に「統計学」の講義を“上の空”で聞いていたことが幸いしてか?凄く良い状態で保管していた当時の教科書を今でも大切に使わせていただいています(学生時代の投資が今花開いています...)。
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