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──経営史・環境史・産業エコロジーへの問いかけ──
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Bodie, California
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環境経営史とは何か |
1990年代半ばに米国で提唱された環境経営史は,エコロジーの視点から資本
主義経済の資源循環を捉え,市場経済の枠を超えて経営現象を考察するため
の分析道具を用意し,それをアルフレッド・チャンドラー・ジュニアら主
流派経営史学の考えに概念的に結合する,というものであった。
その後の10年間に,環境問題は経営史分野の国際学会で取り上げられるよ
うになり,学会誌で特集が組まれ,経営史リーディングスに環境問題を
扱った論文が収録されるようになった。実証的な研究もいくつか現れるよう
になった。
しかし,理論的な考察は深められているようには思われない。
環境問題はきわめて複雑な対象であり,その理解と解決のためには諸学の連携が
求められている。もしも理論的な反省がないと,いくら実証的な環境経営史
研究が積み上げられても,関連諸学との協働が難しい。
かくして米国で開始されたこの研究プロジェクトをわたしなりに引き継いで,方法的にも
考えを深めてみたいとの思いから,この研究を始めた。まずは年来の研究テー
マである安全運動史をこの研究動向のなかに位置づけてみたいとの思いから,
米国の研究動向を紹介する論文を執筆した。
それに続いて,論文「環境経営史によるアスベスト問題再考」では,アメリカ合衆国における
アスベスト問題をめぐる議論を再検討することによって,環境史の概念である
「作られた環境」,および産業エコロジーの「産業生態系」という概念を鍛え直
し,経営史におけるビジネス・システムの分析と接合しようと試みた。また,
歴史学が現代的な問題の理解にとって決定的に重要であるということを,
歴史現象における「意図せざる結果」に着目することによって提示しようとした。
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研究成果 |
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研究報告 |
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研究会 |
環境問題の学際的研究フォーラム
この研究会は,誰でも参加できるオープンなものにしたいですが,いまのと
ころ,わたし自身が知り合いに声を掛けている程度のこぢんまりした集まり
に過ぎません。それにしては研究会のタイトルだけは不釣り合いに立派でしょ
う。お友達を自由に誘ってください。
研究会のウェッブサイトは:
green-fields.html
この研究会にはメーリング・リストがあります。
参加希望の方は私宛にメールをください。
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関連ウェッブサイト (リンク集) |
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