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自己紹介

初出:『京都産業大學同窓會報』第34号(1998年 10月) 掲載(一部加筆)


【京都産業大学の印象】
 四月初旬の桜はみごとでした。 落花をはらはらと浴びながら大学に通うなど贅沢の極致。 研究室からは上賀茂の風光を一望することができ,秋の錦繍織りなすさまを思い描いているところです。 なお,キャンパスの急斜面は山岳トレーニングの場として申し分なく,何方か口にしておられましたが,京都山岳大学というのは褒め言葉ですね。 学問研究はつまるところ体力勝負ですから,『草枕』の主人公の顰みに倣って, 山路を登りながら,考えを深めることにいたしましょう。

【趣  味】
 (1) 学生時代にはよく北アルプスへ入りました。札幌時代にはゼミナールの学生と支笏湖畔にテントを張って流星を観察し,恵庭岳や樽前山,空沼岳の登頂を目指しました。京都にきて早々に鞍馬山に登りました。

 (2) 十年ほど前から写真に関心を持ち,現在,海外医療協力NGOのヴォランティ・フォトグラファーを務めています。 秋の神山祭に向けて「三人展」を計画中。

【愛 読 書】
 僕はむかし柳生宗矩のような強い剣士になるのが夢で,剣道の練習のかたわら宮本武蔵の『五輪書』を愛読しました。 夢は破れ,やがて夏目漱石を師と仰ぐようになります。 が文筆の才にも恵まれず,いまの仕事に漂着した次第です。

  以来,高村光太郎訳『ロダンの言葉抄』を社会科学方法論の指南書として,シェイクスピア四大悲劇を教授法の虎の巻として座右に置いていますが,その効果の程はわかりません。 最後に愛唱の句をひとつ。 「マギスターだのドクトルだの言われて,もうかれこれ十年ばかりも,上へ,下へ,右へ,左へ,おれは学生たちの鼻を引っ張りまわしたが,しかし,けっきょく,何も知ることができないとわかっただけだ。」(ゲーテ『ファウスト』悲劇第一部)


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