jyokyu:zone_id

リンクをクリックしても何も起こらない場合

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Windows HTMLファイルを、Microsoft Edge ブラウザや、Internet Explorer ブラウザで開いた時、HTMLのリンクが動作しない場合があります。

以下のような特徴にあてはまるときに確認してください。

  • Microsoft Edge ブラウザか、Internet Explorer ブラウザを使用している。
  • いずれかのHTMLファイルは、ブラウザで保存(ダウンロード)したものである。
  • 確かに存在するはずのローカルファイルへのリンクが機能しない。
    <!-- mypage.html は、同一フォルダ内に存在しているものとします。 -->
    <a href="mypage.html">ここをクリックしてください</a>
  • リンクをクリックしても何も起こらない(通常、リンク先が間違っている場合は「ページが存在しない」等のエラー画面が表示されます)。

そのような場合は、ファイルに設定された「ゾーン識別子(ZoneID)」が関係している場合があります。

これはセキュリティ保護機能の一種で、HTMLファイルのプロパティを見ると分かります。

正常に動作させるには

リンク元ファイルとリンク先ファイルの両方で、以下の操作を行ってください。

Windows10の場合

  1. HTMLファイルを「右クリック」し「プロパティ」を選択します。プロパティの画面が開きます。
  2. 下の方にある「セキュリティ:」欄に「このファイルは他のコンピュータから取得したものです……」という項目がある場合は、ZoneIDによる保護機能が働いています。「許可する」にチェックする(☑)と、保護機能が解除され、正常に動作するようになります。

zoneid02.jpg

なお、すでに保護機能が解除されている場合は、「セキュリティ:」欄は存在しません。

Windows7の場合

  1. 同様にHTMLファイルを「右クリック」し「プロパティ」を選択します。プロパティの画面が開きます。
  2. 「セキュリティ:」の欄がある場合は、ZoneIDによる保護機能が働いています。 「ブロックの解除」のボタンを押すと保護機能が解除され、正常に動作するようになります。

ZoneIDとは

ZoneIDは、各ファイルに付属する付加情報の一種です。Windows XP Service Pack 2 から導入されたらしいです。

代替ストリーム(Alternate Data Stream, ADS)として記録される Zone.Identifier の項目の1つで、ネットワークなど外部から取得したファイルに付与されます。

例えば実行ファイルの場合、ZoneID が付与されていると、起動した際に警告が表示されます。

zoneid.jpg

ZoneIDを検知して発生する警告メッセージ

Microsoft Edge ブラウザや、Internet Explorer ブラウザは、この ZoneID を参照し、リンク元のファイルとリンク先のファイルで ZoneID が異なる場合は、リンクを機能させないようにします。

リンクをクリックしても無反応な場合は、上記の方法で保護機能の解除を試してください。

ちなみに、 Google Chrome ブラウザや Firefox といった他のブラウザは、ZoneID を参照しないので、リンクは問題なく動作します。

よって Edge や IE ではない、別のブラウザを使うという解決方法もあります。

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jyokyu/zone_id.txt · 最終更新: 2023/05/25 20:01 by 127.0.0.1