フランス人の名前
平塚徹(京都産業大学 外国語学部)
京都産業大学外国語学部では、英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ロシア語・中国語・韓国語・インドネシア語を専門的に学ぶことができます。
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Aaronアロン/アアロン(男)
【語源】ヘブライ語男性名ʾAhărōnから。旧約聖書に出てくるアロン。
Adamアダン(男)
【語源】ヘブライ語ʾādām「人間」から。旧約聖書で神によって創造された最初の人間の名前。
Adèleアデル(女)
【語源】ゲルマン語から。「高貴な」の意。
【聖名祝日】12月24日
Adelineアドリーヌ(女)
【語源】Adèleに接尾辞-ineが付いた愛称。
【聖名祝日】10月20日
Adrienアドリアン(男)
【語源】ラテン語Hadriānus[ハドリアーヌス](ハドリア出身の)から。ハドリアHadriaはイタリアのアドリア海沿岸の地名。
【聖名祝日】9月8日
【他言語】英語Adrian[エイドリアン]。
Agatheアガト(女)
【語源】ギリシア語agathos[アガトス](よい)の女性形agathē[アガテー]から。
【聖名祝日】2月5日
【他言語】英語Agatha[アガサ]。
Agnèsアニェス(女)
【語源】ギリシア語hagnos[ハグノス](純潔の)の女性形hagnē[ハグネー]から。ラテン語のagnus[アグヌス](子羊)と結びつけられ、語頭のHが落ちた。
【聖名祝日】1月21日
【他言語】英語Agnes[アグネス]。
Alainアラン(男)
【語源】諸説あって不詳。
【聖名祝日】9月9日
【他言語】英語Alan[アラン]。
Albertアルベール(男)
【語源】ゲルマン語から。「高貴な」と「輝く」の複合語。
【聖名祝日】11月15日
【他言語】英語Albert[アルバート]、ドイツ語Albert[アルベルト]、Albrecht[アルブレヒト]、スペイン語Alberto[アルベルト]、イタリア語Alberto[アルベルト]。
Alexandraアレクサンドラ(女)
【語源】ギリシア語男性名Alexandros[アレクサンドロス]の女性形Alexandra[アレクサンドラ]から。
Alexandreアレクサンドル(男)
【語源】ギリシア語男性名Alexandros[アレクサンドロス]から。
【聖名祝日】4月22日
【他言語】英語Alexander[アレグザンダー]、スペイン語Alejandro[アレハンドロ]、Alessandro[アレッサンドロ]。
Alexiaアレクシア(女)
【語源】Alexisのラテン語における変異形Alexius[アレクシウス]の女性形Alexia[アレクシア]から。
Alexisアレクシ(男)
【語源】ギリシア語男性名Alexis[アレクシス]から。「守る者」の意。
【聖名祝日】2月17日
【他言語】英語Alexis[アレクシス]。
Aliceアリス(女)
【語源】ゲルマン語から。「高貴さ」の意。
【聖名祝日】12月16日
【他言語】ドイツ語Adelheid[アーデルハイト]、英語Adelaide[アデレード]は同語源。英語Alice[アリス]はフランス語から。スペイン語Alicia[アリシア]もフランス語名Aliceからの派生形。
Aliciaアリシア(女)
【語源】スペイン語女性名Alicia[アリシア]から。
Alineアリーヌ(女)
【語源】Adelineの縮約形。
Alixアリクス(女)
【語源】Aliceの変異形。
【聖名祝日】1月9日
Amandineアマンディーヌ(女)
【語源】ラテン語amandus(愛すべき)の女性形amandaに接尾辞-ineが付いた愛称。
【聖名祝日】7月9日
Ambreアンブル(女)
【語源】フランス語ambre[アンブル](琥珀)。1970年頃から。20世紀末から増加している。英語女性名Amberの影響も考えられる。
【他言語】英語Amber[アンバー]。19世紀からあるが、1944年に出版されたキャスリーン・ウィンザー(Kathleen Winsor)の恋愛小説『永遠のアンバー』(Forever Amber)の影響もあってよく使われるようになった。
Amélieアメリー(女)
【語源】ゲルマン語から。
【他言語】英語Amelia[アミーリア]。
Amineアミン(男)
【語源】アラビア語男性名Amīn[アミーン]から。「信頼できる・正直な」の意。
Amirアミール(男)
【語源】アラビア語男性名Amīr[アミール]から。「指揮官・首長」の意。
Anaïsアナイス(女)
【語源】Anneのカタルーニャ語形およびプロヴァンス語形。
Andréアンドレ(男)
【語源】ギリシア語男性名Andreas[アンドレアス]から。「男らしい」の意。聖アンデレ。
【聖名祝日】11月30日
【他言語】英語Andrew[アンドルー]。
Andréaアンドレア(通)
【語源】①Andréの女性形。②イタリア語男性名Andreaから。Andréと同語源。
Andréeアンドレ(女)
【語源】Andréの女性形。
Angèleアンジェル(女)
【語源】ギリシア語angelos[アンゲロス](使者・天使)に由来する男性名Angel[アンジェル]の女性形。
【聖名祝日】1月27日
【他言語】英語Angela[アンジェラ]、ドイツ語Angela[アンゲラ]、スペイン語Ángela[アンヘラ]。
Angéliqueアンジェリック(女)
【語源】ラテン語angelicus[アンゲリクス](天使の)の女性形angelica[アンゲリカ]から。「天使のように可愛い」というつもりだろう。
【他言語】英語Angelica[アンジェリカ]。
Annaアナ(女)
【語源】Anneの変異形。
Anneアン(女)
【語源】ヘブライ語女性名Ḥannāから。「恩寵」の意とされる。ハンナ。
【聖名祝日】7月26日
【他言語】英語Ann[アン]、ドイツ語Anne[アンネ]、スペイン語Ana[アナ]、イタリア語Anna[アンナ」。
Annickアニック(女)
【語源】ブルトン語から。Anneに指小辞語尾-igを付けた愛称。Yannickを参照。
Annieアニー(女)
【語源】Anneの愛称。
Anthonyアントニ(男)
【語源】英語男性名Anthony[アントニー/アンソニー]から。
Antoineアントワーヌ(男)
【語源】ラテン語Antōnius[アントーニウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】6月13日
【他言語】英語Anthony[アンソニー]、Antony[アントニー]、ドイツ語Anton[アントン]、スペイン語Antonio[アントニオ]、イタリア語Antonio[アントーニオ]。
Antoinetteアントワネット(女)
【語源】Antoineの接尾辞-etteによる女性愛称。
Antoninアントナン(男)
【語源】ラテン語Antōnius[アントーニウス](古代ローマの氏族名)の派生名Antōnīnus[アントーニーヌス]から。Antoineを参照。
Apollineアポリーヌ(女)
【語源】「ギリシア神話の太陽神アポロンの」を意味するギリシア語男性名Apollōnios[アポッローニオス]のラテン語形Apollōnius[アポッローニウス]の女性形Apollōnia[アポッローニア]から。
【聖名祝日】2月9日
Arletteアルレット(女)
【語源】ゲルマン語から。
Armandアルマン(男)
【語源】ゲルマン語から。「強い」と「男」の複合語、あるいは、「軍隊」と「男」の複合語。
【聖名祝日】12月23日
Arnaudアルノー(男)
【語源】ゲルマン語から。「鷲」と「支配者」の複合語。
【聖名祝日】2月10日
【他言語】英語Arnold[アーノルド]。
Arthurアルチュール(男)
【語源】おそらくケルト語から。アーサー王。
【他言語】英語Arthur[アーサー]。
Assiaアシア(女)
【語源】アラビア語女性名Āsiya[アーシヤ]から。「癒す女」の意。北アフリカで用いられている。
Audreyオドレ(女)
【語源】英語女性名Audrey[オードリー]から。この名前はゲルマン語における「高貴な」と「強さ」の複合語にさかのぼる。
【聖名祝日】6月23日
Augusteオギュスト(男)
【語源】ラテン語augustus[アウグストゥス](荘厳な・威厳のある)の派生名Augustus[アウグストゥス]から。オクタヴィアヌス以後、ローマ皇帝の称号となった。
Augustinオギュスタン(男)
【語源】ラテン語Augustus[アウグストゥス]の派生名Augustīnus[アウグスティーヌス]から。アウグスティヌス。
【聖名祝日】5月27日
Aurélieオレリー(女)
【語源】ラテン語Aurēlia[アウレーリア]から。古代ローマの氏族名Aurēlius[アウレーリウス]の女性形。
【聖名祝日】10月15日
【他言語】英語Aurelia[オーリーリア]。
Aurélienオレリアン(男)
【語源】ラテン語Aurēlius[アウレーリウス](古代ローマの氏族名)の派生名Aurēliānus[アウレーリアーヌス]から。
Auroreオロール(女)
【語源】ラテン語aurōra[アウローラ](夜明け)から。現代フランス語のauroreには「オーロラ」の意味もある。
【他言語】英語Aurora[オーロラ]。
Axelアクセル(男)
【語源】デンマーク語男性名Axel/Aksel[アクセル]から。この名前は古ノルド語男性名Áskellに遡る。これは、áss(北欧神話におけるアース神族の神)とketill(鍋)の複合語の縮約形。この鍋はおそらく供犠に使用する聖なる鍋。12世紀デンマークの大司教アブサロンAbsalonの本名がAkselだったとの話から、この名前は旧約聖書の登場人物アブサロムと結び付けられている。「アブサロム」は、ヘブライ語でʾAvšālōmであり、ʾāv(父)とšālōm(平和)の複合語で、「平和の父」あるいは「父は平和」と言う意味と考えられる。
Ayaアヤ(女)
【語源】①アラビア語女性名Āya[アーヤ]から。「しるし」そして「アッラーの御業による奇跡」を意味する。②アフリカ・コートジボワールのバウレ語で金曜日に生まれた女の子につける名前Ayaから。
Ayoubアユッブ(男)
【語源】アラビア語男性名Ayyūb[アイユーブ]から。旧約聖書「ヨブ記」に出てくるヨブ。
Baptisteバチスト(男)
【語源】ギリシア語baptistēs[バプティステース](洗礼者)から。「洗礼者ヨハネ」のこと。
Bastienバスチアン(男)
【語源】Sébastienの頭音消失形。
Béatriceベアトリス(女)
【語源】ラテン語女性名Beātrīx[ベアートリークス]から。元々は「旅人」を意味するviātor[ウィアートル]の女性形viātrīx[ウィアートリークス]に由来する名前で、人生を旅する女ということだったらしい。しかし、beātus[ベアートゥス](幸福な)の影響でBeātrīxとなり、意味も幸福に結び付けられた。
【聖名祝日】2月13日
【他言語】英語Beatrice[ベアトリス]。
Benjaminバンジャマン(男)
【語源】ヘブライ語男性名Binyāmīnから。「南の息子」あるいは「日々の息子」の意味だとされている。ベニヤミン(旧約聖書に出てくるイサクの十二人の息子達の最年少)。兄たちと異なり南方のカナンの地で生まれたために「南の息子」という意味で名付けられた、あるいは、ヤコブが年を取ってから生まれたため「日々の息子」という意味で名付けられたという説明がされている。末っ子なので、benjamin[バンジャマン]は普通名詞として「最年少」を意味する。女性の最年少には女性形のbenjamine[バンジャミーヌ]を用いる。
【聖名祝日】3月31日
【他言語】英語Benjamin[ベンジャミン]。
Benoîtブノワ(男)
【語源】ラテン語男性名Benedictus[ベネディクトゥス](祝福された)から。
【聖名祝日】7月11日
【他言語】英語Benedict[ベネディクト]。
Bernadetteベルナデット(女)
【語源】Bernardに接尾辞-etteを加えた愛称。
【聖名祝日】2月18日
Bernardベルナール(男)
【語源】ゲルマン語から。「熊」と「強い」の複合語。
【聖名祝日】8月20日
【他言語】英語Bernard[バーナード]、ドイツ語Bernhard[ベルンハルト]、スペイン語Bernardo[ベルナルド]、イタリア語Bernardo[ベルナルド]。
Bertheベルト(女)
【語源】ゲルマン語から。「輝く」の意。
Bertrandベルトラン(男)
【語源】ゲルマン語から。「輝く」と「カラス」の複合語。
【聖名祝日】9月6日
Brigitteブリジット(女)
【語源】ケルト語から。ケルト神話に出てくる女神ブリギット。
【聖名祝日】7月23日
Brunoブリュノ(男)
【語源】ゲルマン語から。「茶色」と関係している。
【聖名祝日】10月6日
【他言語】英語Bruno[ブルーノ]。
Camilleカミーユ(通)
【語源】ラテン語家名Camillus[カミッルス]から。女性形はCamilla[カミッラ]。
【聖名祝日】7月14日
Candiceカンディス(女)
【語源】英語女性名Candice[キャンディス]から。この名前はで、新約聖書「使徒行伝」8章27節に出てくるエチオピアの女王カンダケを指すCandace[キャンダス]の変異形。
Capucineカピュシーヌ(女)
【語源】フランス語capucine(ノウゼンハレンの花)から。ノウゼンハレン(凌霄葉蓮)、キンレンカ(金蓮花)、ナスターチウムと呼ばれる植物の名称だが、花の名前としてつけたものであろう。
Carlaカルラ(女)
【語源】イタリア語男性名Carloの女性形Carla[カルラ]から。CarloはCharlesと同語源。
Caroleカロル(男)
【語源】古高ドイツ語Karlから。Charlesを参照。
【他言語】英語Carl[カール]。
Carolineカロリーヌ(女)
【語源】Caroleの接尾辞-ineによる女性愛称。
Catherineカトリーヌ(女)
【語源】ギリシア語女性名Aikaterinē[アイカテリネー]から。
【聖名祝日】3月24日
【他言語】英語Catherine[キャサリン]。
Cécileセシル(女)
【語源】ラテン語Caecilius[カエキリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Caecilia[カエキリア]から。
【聖名祝日】11月22日
【他言語】英語Cecilia[セシリア]。
Cédricセドリック(男)
【語源】英語男性名Cedric[セドリック]から。
Céliaセリア(女)
【語源】ラテン語Caelius[カエリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Caelia[カエリア]から。この氏族名はラテン語caelum[カエルム](空・天)と関連づけれる。
Célineセリーヌ(女)
【語源】ラテン語Caelīnus[カエリーヌス]の女性形Caelīna[カエリーナ]から。
【聖名祝日】10月21日
Chantalシャンタル(女)
【語源】地名から。
Charlesシャルル(男)
【語源】ゲルマン語から。「自由人」「男」の意。
【聖名祝日】3月2日
【他言語】英語Charles[チャールズ]、ドイツ語Karl[カルル]、スペイン語Carlos[カルロス]、イタリア語Carlo[カルロ]。
Charlieシャルリー(通)
【語源】男性名の場合はCharleの愛称、女性名の場合はCharleの女性派生形。
Charlotteシャルロット(女)
【語源】Charlesの接尾辞-otteによる女性愛称。
【聖名祝日】7月17日
Chloéクロエ(女)
【語源】ギリシア語女性名Khloē[クロエー]から。(新芽・若枝)の意。1960年代から。20世紀末から多くなった。
Christelleクリステル(女)
【語源】Christineの派生形。
Christianクリスチャン(男)
【語源】ラテン語Christiānus[クリスティアーヌス](キリスト教徒)から。
【聖名祝日】11月12日
【他言語】英語Christian[クリスチャン]。
Christianeクリスチアーヌ(女)
【語源】ラテン語Christiānus[クリスティアーヌス](キリスト教徒)の女性形Christiāna[クリスティアーナ]から。
Christineクリスチーヌ(女)
【語源】Chrsitianeの変異形。
【聖名祝日】7月24日
【他言語】英語Christina[クリスティーナ]、Christine[クリスティーン]。
Christopheクリストフ(男)
【語源】ギリシア語男性名Khristophoros[クリストポロス]から。聖クリストフォロス。「キリストを運ぶ者」つまり「魂にキリストを抱く者」の意味だと理解されている。聖クリストフォロスはイエスを背負って川を渡ったとされている。
【聖名祝日】8月21日
【他言語】英語Christopher[クリストファー]。
Cindyシンディ(女)
【語源】英語女性名Cindy[シンディー]から。Cynthia[シンシア]の愛称。Cynthiaはギリシア神話の女神Artemis[アルテミス]の別名Kynthiā[キュンティア]。
Claireクレール(女)
【語源】ラテン語clārus[クラールス](明るい)の女性形clāra[クラーラ]から。Claraを参照。
【聖名祝日】8月11日
【他言語】英語Clare[クレア]。
Claraクララ(女)
【語源】ラテン語clārus[クラールス](明るい)の女性形clāra[クラーラ]から。フランス語本来の形式はClaire[クレール]。2005年から2007年までフランスで女の子につけられた最も多い名前になった。
Clarisseクラリス(女)
【語源】ラテン語clārus[クラールス](明るい)の女性形clāra[クラーラ]に指小辞語尾-issaを付けた女性名Clarissa[クラリッサ]から。
【聖名祝日】8月12日
Claudeクロード(通)
【語源】ラテン語Claudius[クラウディウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】2月15日
Claudineクロディーヌ(女)
【語源】Claudeの接尾辞-ineによる女性愛称。
Clémenceクレマンス(女)
【語源】ラテン語clemēntia[クレメーンティア](温厚・慈悲深さ・優しさ)から。
【聖名祝日】3月21日
Clémentクレマン(男)
【語源】ラテン語clemēns[クレメーンス](温厚な・柔和な・慈悲深い)から。
【聖名祝日】11月23日
Clémentineクレマンチーヌ(女)
【語源】Clémentの接尾辞-ineによる女性愛称。
Coletteコレット(女)
【語源】Nicoleの接尾辞-etteによる愛称Nicolette[ニコレット]の頭音消失形。
【聖名祝日】3月6日
Coralieコラリ(女)
【語源】ギリシア語korallion[コラッリオン](サンゴ)から。
Corentinコランタン(男)
【語源】ブルトン語から。
【聖名祝日】12月12日
Corinneコリンヌ(女)
【語源】ギリシア語Korinna[コリンナ]から。古代ギリシアの抒情詩人。
Cyrilシリル(男)
【語源】ギリシア語Kȳrios[キューリオス](主)から派生した後古典ギリシア語男性名Kȳrillosから。
【他言語】ロシア語Kirill[キリル]
Damienダミアン(男)
【語源】ギリシア語男性名Damianos[ダミアノス]から。
【聖名祝日】9月26日
【他言語】英語Damian[ダミアン]。
Danielダニエル(男)
【語源】ヘブライ語男性名Dāniʾēlから。「神は我が裁き主」の意とされる。ユダヤの預言者ダニエル。
【聖名祝日】12月11日
【他言語】英語Daniel[ダニエル]。
Danièleダニエル(女)
【語源】Danielの女性形。
Danielleダニエル(女)
【語源】Danielの女性形。
Davidダヴィッド(男)
【語源】ヘブライ語男性名Dāwidから。「いとしい」の意とされる。古代イスラエルの王ダビデ。
【聖名祝日】12月29日
【他言語】英語David[デイビッド]。
Delphineデルフィーヌ(女)
【語源】ラテン語Delphīna[デルピーナ]から。「デルフォイの女」の意。
【聖名祝日】11月26日
Denisドニ(男)
【語源】ギリシア語男性名Dionȳsios[ディオニューシオス]から。「ディオニューソスの」の意。
【聖名祝日】10月9日
【他言語】英語Dennis[デニス]。
Deniseドニーズ(女)
【語源】Denisの女性形。
【聖名祝日】5月15日
Didierディディエ(男)
【語源】ラテン語男性名Dēsīderius [デーシーデリウス]から。
【聖名祝日】5月23日
Diegoディエゴ(男)
【語源】スペイン語男性名Diego[ディエゴ]から。Santiago[サンティアゴ](聖ヤコブ)の変異形SandiegoのSanが消失したものと言われているが、これは民間語源説らしい。
Dimitriディミトリ(男)
【語源】ロシア語男性名Dmitrij[ドミトリー]から。これは更にギリシア語男性名Dēmētrios[デーメートリオス]にさかのぼる。「穀物の神デーメーテールDēmētērの」の意。語源的にはgē[ゲー](大地)の変異形dē[デー]とmētēr[メーテール](母)の複合語と考えられる。
【聖名祝日】10月26日
Dominiqueドミニク(通)
【語源】ラテン語dominicus[ドミニクス]/dominica[ドミニカ]から。「主(キリスト)の」の意。
【聖名祝日】8月8日
Dorianドリアン(男)
【語源】オスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』(1891)の主人公の名前Dorian[ドーリアン]から。
Dylanディラン(男)
【語源】英語男性名Dylan[ディラン]から。ウェールズ語源で、「海」に関係しているようだが、詳細は諸説あり。
Edenエデン(男)
【語源】英語通性名Eden[イーデン]から。Edenは「エデンの園」のことでもある。
Édithエディット(女)
【語源】英語女性名Edith[エディス]から。古英語ēad(富)とgȳð(戦い)の複合語。
【聖名祝日】9月16日
Edmondエドモン(男)
【語源】英語名男性名Edmond[エドモンド]から。古英語ēad(富)とmund(保護者)の複合語。
【聖名祝日】11月20日
Édouardエドワール(男)
【語源】英語男性名Edward[エドワード]から。ゲルマン語の「富」と「守る人」の複合語。
【聖名祝日】1月5日
Elenaエレナ(女)
【語源】イタリア語女性名Elena[エーレナ]やスペイン語女性名Elena[エレナ]から。フランス語女性名Hélèneと同様にギリシア語Helenē[ヘレネー]に遡る。ギリシア神話に登場する美女の名前。
Élianeエリアーヌ(女)
【語源】ラテン語Aelius[アエリウス](古代ローマの氏族名)からの派生名Aeliānus[アエリアーヌス]の女性形Aeliāna[アエリアーナ]から。
Eliottエリオット(男)
【語源】英語男性名Eliott[エリオット]から。
Élisabethエリザベット(女)
【語源】ヘブライ語女性名ʾĔlīševaʿから。「我が神は誓い」の意とされる。
【聖名祝日】11月17日
【他言語】英語Elizabeth[エリザベス]。
Élisaエリザ(女)
【語源】Élisabethの短縮形。
Éliseエリーズ(女)
【語源】Élisabethの短縮形。
Élodieエロディー(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】10月22日
Elsaエルザ(女)
【語源】ドイツ語女性名Elisabeth[エリーザベト]の短縮形Elsa[エルザ]から。
Émelineエムリーヌ(女)
【語源】ゲルマン語から。
Émileエミール(男)
【語源】ラテン語Aemilius[アエミリウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】5月22日
Émilieエミリー(女)
【語源】ラテン語Aemilius[アエミリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Aemilia[アエミリア]から。
【聖名祝日】9月19日
【他言語】英語Emily[エミリー]、ドイツ語Emilia[エミーリア]、スペイン語Emilia[エミリア]、イタリア語Emilia[エミリア]。
Emmaエマ(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】4月19日
【他言語】英語Emma[エマ]。
Emmanuelエマニュエル(男)
【語源】ヘブライ語男性名ʿimmānūʾēlから。「神は我々と共にある」の意。
【聖名祝日】12月25日
Emyエミ(女)
【語源】Émilieの短縮形やEmmaの愛称など。
Enzoエンゾ(男)
【語源】イタリア語のEnzo[エンツォ]から。1990年頃から増加。2004年から2007年までフランスで男の子につけられた最も多い名前になった。
Éricエリック(男)
【語源】古ノルド語男性名Eiríkrから。ei(いつも)とríkr(強い)の複合語で「いつも強い」あるいは「永遠の支配者」の意味と考えられる。
【聖名祝日】5月18日
【他言語】英語Eric[エリック]
Erwanエルワン(男)
【語源】ブルトン語から。正確な語源は不詳。「ドラゴン」を意味するとも言われているが、これは同音意義による民間語源説らしい。
Estebanエステバン(男)
【語源】スペイン語男性名Esteban[エステバン]から。Étienneと同語源。
Estelleエステル(女)
【語源】ラテン語stella[ステッラ](星)から。
【聖名祝日】5月11日
Ethanエタン(男)
【語源】ヘブライ語男性名ʾĒtānから。「永続的な」の意。
【他言語】英語Ethan[イーサン]。
Étienneエチエンヌ(男)
【語源】ギリシア語stephanos[ステパノス](冠)から。聖ステファノ。Stéphaneを参照。
【聖名祝日】12月26日
【他言語】英語Setephen[スティーヴン]、Steven[スティーヴン]、ドイツ語Stefan[シュテファン]、スペイン語Esteban[エステバン]、イタリア語Stefano[ステーファノ]。
Eugèneウジェーヌ(男)
【語源】ギリシア語男性名Eugénios[エウゲニオス]から。「良い生まれの」と言う意味。
【他言語】英語Eugene[ユージーン]、ドイツ語Eugen[オイゲン]、スペイン語Eugenio[エウヘニオ]、イタリア語Eugenio[エウジェーニオ]、ロシア語Jevgenij[エフゲニー]。
Eugénieウジェニ(女)
【語源】ギリシア語女性名Eugénia[エウゲニア]から。「良い生まれの」と言う意味。
【聖名祝日】2月7日
Evaエヴァ(女)
【語源】ヘブライ語女性名Ḥawwāから。旧約聖書に出てくる人類最初の女性イブ(エヴァ)。「命」を意味するとされている。
Evanエヴァン(男)
【語源】英語男性名Evan[エヴァン]から。ウェールズ語男性名Iefanの英語化。Jeanと同語源。
Évelyneエヴリーヌ(女)
【語源】Èveの愛称。
Fabienファビアン(男)
【語源】ラテン語Fabiusファビウス(古代ローマの氏族名)の派生名Fabiānus[ファビアーヌス]から。
Fabienneファビエンヌ(女)
【語源】Fabienの女性形。
Fabriceファブリス(男)
【語源】ラテン語Fabricius[ファブリキウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】8月22日
Fannyファニー(女)
【語源】Stéphanie の省略形。
Faustineフォスチーヌ(女)
【語源】ラテン語faustus[ファウストゥス](幸運な)から派生した男性名Faustīnus[ファウスティーヌス]の女性形Faustīna[ファイスティーナ]から。
Félixフェリックス(男)
【語源】ラテン語fēlix[フェーリクス](幸福な)から派生した名前Fēlix[フェーリクス]から。
【聖名祝日】2月12日
Fernandフェルナン(男)
【語源】スペイン語男性名Fernando[フェルナンド]から。この名前は更にゲルマン語に遡る。
【聖名祝日】6月27日
Florenceフロランス(女)
【語源】ラテン語flōrens[フローレンス](花盛りの)の派生形Flōrentius[フローレンティウス]の女性形Flōrentia[フローレンティア]から。
【聖名祝日】12月1日
Florentフロラン(男)
【語源】ラテン語flōrens[フローレンス](花盛りの)から。
【聖名祝日】7月4日
Florianフロリアン(男)
【語源】ラテン語Flōriānus[フローリアーヌス]から。
Florianeフロリアーヌ(女)
【語源】Florianの女性形。
Francisフランシス(男)
【語源】英語男性名Francis[フランシス]から。
Francineフランシーヌ(女)
【語源】Franceに接尾辞-ineを加えた愛称。
Françoisフランソワ(男)
【語源】ラテン語男性名Franciscus[フランキスクス]から。
【聖名祝日】1月24日
【他言語】英語Francis[フランシス]、ドイツ語Franz[フランツ]、スペイン語Francisco[フランシスコ]、イタリア語Francesco[フランチェスコ]。
Françoiseフランソワーズ(女)
【語源】Françoisの女性形。
【聖名祝日】3月9日
Frédéricフレデリック(男)
【語源】ゲルマン語から。「平和」と「支配者」の複合語。
【聖名祝日】7月18日
【他言語】英語Frederick[フレデリック]、ドイツ語Friedrich[フリードリッヒ]、スペイン語Federico[フェデリコ]、イタリア語[フェデリーコ]。
Frédériqueフレデリック(女)
【語源】Frédéricの女性形。
Gabinガバン(男)
【語源】ラテン語Gabīnus[ガビーヌス](ガビイー出身の)から。ガビイーGabiīはローマの東にあった都市。
Gabrielガブリエル(男)
【語源】ヘブライ語Gavrīʾēlから。「神の男」などの意とされる。大天使ガブリエル。
Gabrielleガブリエル(女)
【語源】Gabrielの女性形。
Gaëlガエル(男)
【語源】ブルトン語から。
【聖名祝日】12月17日
Gaëtanガエタン(男)
【語源】ラテン語Cāiētānus[カイイェーターヌス](カイイェータ出身の)のイタリア語形Gaetano[ガエターノ](ガエータ出身の)から。カイイェータCāiētaは古代ローマの港町で現在のイタリアのガエータGaeta。
Gaspardガスパール(男)
【語源】ヘブライ語gizbār(財務官)から。ガスパール。東方の三博士の一人でアジアを象徴する。近年急増している。人気絵本シリーズ『リサとガスパール』も影響しているか。
【聖名祝日】12月28日
Gastonガストン(男)
【語源】おそらくゲルマン語から。「客・よそ者」を意味する語からの派生語。
【聖名祝日】2月6日
Genevièveジュヌヴィエーヴ(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】1月3日
Georgesジョルジュ(男)
【語源】ギリシア語男性名Geōrgios[ゲオールギオス]から。
【聖名祝日】4月23日
【他言語】英語George[ジョージ]、ドイツ語Georg[ゲオルク]、スペイン語Jorge[ホルヘ]、イタリア語Giorgio[ジョルジョ]。
Georgetteジョルジェット(女)
【語源】Georgesの接尾辞-etteによる女性愛称。
Gérardジェラール(男)
【語源】ゲルマン語から。「槍」と「強い」の複合語。
【聖名祝日】10月3日
【他言語】ドイツ語Gerhard[ゲールハルト]。
Germainジェルマン(男)
【語源】ラテン語germānus[ゲルマーヌス](兄弟)あるいはGermānus[ゲルマーヌス](ゲルマン人)から。
【聖名祝日】5月28日
Germaineジェルメーヌ(女)
【語源】Germainの女性形。
【聖名祝日】6月15日
Ghislainギラン/ジスラン(男)
【語源】ゲルマン語から。「人質」を表す語から派生した名前。Gisèleを参照。
【聖名祝日】10月10日
Ghislaineギレーヌ/ジスレーヌ(女)
【語源】Ghsilainの女性形。
Gilbertジルベール(男)
【語源】ゲルマン語から。「人質」と「輝く」の複合語。Gil-はGisèleと同じ。Gisèleを参照。
【聖名祝日】6月7日
【他言語】英語Gilbert[ギルバート]。
Gillesジル(男)
【語源】ギリシア語男性名Aigidios[アイギディオス]から、あるいは、古代ローマの氏族名Eggius[エッギウス]の派生形Eggidius[エッギディウス]から。
【聖名祝日】9月1日
Ginetteジネット(女)
【語源】Genevièveに接尾辞-etteを加えた愛称。
Gisèleジゼール(女)
【語源】ゲルマン語から。「人質」の意(ドイツ語のGeisel)。同盟国の宮廷に人質として預けられた者の異名が由来らしい。
【聖名祝日】5月7日
Giuliaジュリア(女)
【語源】イタリア語女性名Giulia[ジューリア]から。ラテン語Jūlius[ユーリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Jūlia[ユーリア]に由来する名前で、フランス語名Julieに対応する。
Grégoireグレゴワール(男)
【語源】ギリシア語男性名Grēgorios[グレーゴリオス]から。「目を覚ましている」の意。「ペテロの手紙一」5章8節「目を覚ましていなさい」の教えを踏まえた名前。
【聖名祝日】9月3日
【他言語】英語Gregory[グレゴリー]。
Grégoryグレゴリ(男)
【語源】英語男性名Gregory[グレゴリー]から。Grégoireと同語源。
Guillaumeギヨーム(男)
【語源】ゲルマン語から。「意志」と「兜」の複合語。
【聖名祝日】1月10日
【他言語】英語William[ウィリアム]、ドイツ語Wilhelm[ヴィルヘルム]。
Guyギ(男)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】6月12日
Hélèneエレーヌ(女)
【語源】ギリシア語女性名Helenē[ヘレネー]から。ギリシア神話に登場する美女。
【聖名祝日】8月18日
【他言語】英語Helen[ヘレン]、スペイン語Elena[エレナ]、イタリア語Elena[エレーナ]。
Héloïseエロイーズ(女)
【語源】①ゲルマン語から。②ラテン語ēligere[エーリゲレ]から派生した男性名Ēligius[エーリギウス](「神に選ばれた者」の意)に由来する男性名Éloi[エロワ]の女性形。
【聖名祝日】2月11日
Henriアンリ(男)
【語源】ゲルマン語から。「家」と「支配者」の複合語。
【聖名祝日】7月13日
【他言語】英語Henry[ヘンリー]、ドイツ語Heinrich[ハインリヒ]、スペイン語Enrique[エンリケ]、イタリア語Enrico[エンリーコ]。
Henrietteアンリエット(女)
【語源】Henriに接尾辞-etteを加えた女性愛称。
Hervéエルヴェ(男)
【語源】ブルトン語から。
【聖名祝日】6月17日
Hubertユベール()
【語源】ゲルマン語から。「心・精神」と「輝く」の複合語。
【聖名祝日】11月3日
Hugoユゴ(男)
【語源】ゲルマン語から。「心・精神」の意。2000年頃に流行った。
Huguetteユゲット(女)
【語源】Huguesの接尾辞-etteによる女性愛称。
Ibrahimイブアイム(男)
【語源】アラビア語男性名Ibrāhīm[イブラーヒーム]から。更にヘブライ語のʾAvrāhāmに遡る。「多くの人々の父」の意とされている。旧約聖書に出てくるアブラハム。
Ilyesイリエス(男)
【語源】アラビア語男性名Ilyās[イルヤース]から。更にヘブライ語男性名ʾĔlīhūに遡る。「彼は我が神」の意。旧約聖書に出てくる預言者エリヤ。
Inayaイナヤ(女)
【語源】アラビア語女性名ʿInāya[イナーヤ]から。「心遣い・気遣い」を意味する。
Inèsイネス(女)
【語源】ギリシア語hagnos[ハグノス](純潔の)の女性形hagnē[ハグネー]のスペイン語形Ines[イネス]から。Agnès参照。
【聖名祝日】9月10日
Irèneイレーヌ(女)
【語源】ギリシア語eirēnē[エイレーネー](平和・平安)から。ギリシア神話における平和の女神エイレーネー。
【聖名祝日】4月5日
Irisイリス(女)
【語源】フランス語iris[イリス](あやめ)から。ギリシア語îris[イーリス](虹・あやめ)に遡る。ギリシア神話の虹の女神の名前でもある。21世紀以降増加している。
【他言語】英語Iris[アイリス]、ドイツ語Iris[イーリス]。近年は西洋各国で人気のある女性名である。
Isaacイザック/イザアク(男)
【語源】ヘブライ語男性名Yiṣḥāqから。「彼は笑う」の意。
Isabelleイザベル(女)
【語源】Elisabethの派生形。Elisabeth参照。
【聖名祝日】2月22日
Jacquelineジャクリーヌ(女)
【語源】Jacquesの接尾辞-ineによる女性愛称。
【聖名祝日】2月8日
Jacquesジャック(男)
【語源】ヘブライ語男性名Yaʿăqōvから。ヤコブ。旧約聖書「創世記」25章26節には、生まれたときに双子の兄エサウのかかとをつかんでいたために「ヤコブ」となづけたとあり、「かかとをつかむもの」を意味するとされる。
【聖名祝日】7月25日
【他言語】英語Jacob[ジェイコブ]、ドイツ語Jakob[ヤーコプ]、スペイン語Santiago[サンティアゴ](Santo(聖)が融合した形)。後期ラテン語でcがmに変わった形に由来する系統もある。英語James[ジェイムズ]、スペイン語Jaime[ハイメ]、イタリア語Giacomo[ジャコモ]。英語Jack[ジャック]はJohnの愛称だが、フランス語のJacquesと同一視されることもある。
Jadeジャッド(女)
【語源】フランス語jade[ジャッド](翡翠)から。1970年代から。2020年からフランスで女の子につけられた一番多い名前になった。
Jeanジャン(男)
【語源】ヘブライ語男性名Yōḥānānから。おそらく「神は恵み深い」の意。福音書記者ヨハネ。洗礼者ヨハネ。
【聖名祝日】3月8日
【他言語】英語John[ジョン]、ドイツ語Johann[ヨハン]、スペイン語Juan[フアン・ホアン]、イタリア語Giovanni[ジョヴァンニ]、ロシア語Ivan[イヴァン]。
Jeanneジャンヌ(女)
【語源】Jeanの女性形。
Jeannineジャニーヌ(女)
【語源】Jeanの接尾辞-ineによる女性愛称。
Jenniferジェニフール/ジェニフェール(女)
【語源】英語女性名Jennifer[ジェニファー]から。ケルト語起源。
Jérémieジェレミー(男)
【語源】ヘブライ語男性名Yirmᵊyāhūから。「神は高める」などの意と説明されている。エレミア。
【聖名祝日】5月1日
【他言語】英語Jeremy[ジェレミー]。
Jérémyジェレミー(男)
【語源】Jérémieの変異形。
Jérômeジェローム(男)
【語源】ギリシア語男性名Hierōnymos[ヒエローニュモス]から。hieors(聖なる)とonyma(名前)の複合語。ヒエロニムス。
【聖名祝日】9月30日
【他言語】英語Jerome[ジェローム]。
Jessicaジェシカ(女)
【語源】英語女性名Jessica[ジェシカ]から。シェークスピアが『ヴェニスの商人』に登場するユダヤ人の娘の名前として作った。おそらく、旧約聖書『創世記』11章29節に出てくるIscahイスカをもとにした。シェークスピアはユダヤ人らしい名前を意図して命名したと考えられる。
Jocelynジョスラン(男)
【語源】ゲルマン語から。
Jocelyneジョスリーヌ(女)
【語源】Jocelyn[ジョスラン]の女性形。
Joëlジョエル(男)
【語源】ヘブライ語男性名Yōʾēlから。「ヤハウェは神」の意とされる。ヨエル。
【聖名祝日】7月13日
【他言語】英語Joel[ジョエル]。
Joëlleジョエル(女)
【語源】Joëlの女性形。
Jonathanジョナタン(男)
【語源】ヘブライ語男性名Yōnātānから。「神は与えた」の意とされる。
【他言語】英語Jonathan[ジョナサn]
Jordanジョルダン(男)
【語源】「ヨルダン川」の意。現代フランス語のJourdain。イエス・キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受けた川の名前。ヨルダン川から持ち帰ったという水で洗礼された者に名付けられたようである。
Josephジョゼフ(男)
【語源】ヘブライ語男性名Yōsēfから。ヨセフ。創世記30章 24節に「その子をヨセフと名付け、「主が私にもう一人男の子を加えてくださいますように」と言った」とあることから「(神は)加える」の意とされる。しかし、同23節には「彼女は身ごもって男の子を産み、「神は私の恥を取り去ってくださった」と言い」ともあり、「取り去る」という動詞からという説明もされる。このくだりは、Yōsēfという名前をyāsaf(加える)とʾāsaf(取り去る)に二重にかける言葉遊びであろう。
【聖名祝日】3月19日
【他言語】英語Joseph[ジョーゼフ]、ドイツ語Joseph/Josef[ヨーゼフ]、スペイン語José[ホセ]、イタリア語Giuseppe[ジュゼッペ]、ロシア語Iosif[ヨシフ]。
Joséphineジョゼフィーヌ(女)
【語源】Josephの接尾辞-ineによる女性愛称。
Josetteジョゼット(女)
【語源】Josephの接尾辞-etteによる女性愛称。
Josianeジョジアーヌ(女)
【語源】Josephの接尾辞-aneによる女性形。
Julesジュール(男)
【語源】ラテン語Jūlius[ユーリウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】4月12日
【他言語】スペイン語Julio[フリオ]、イタリア語Giulio[ジューリオ]。
Juliaジュリア(女)
【語源】Julieの変異形。
Julieジュリー(女)
【語源】ラテン語Jūlius[ユーリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Jūlia[ユーリア]から。
【聖名祝日】4月8日
Julienジュリアン(男)
【語源】ラテン語Jūlius[ユーリウス](古代ローマの氏族名)の派生名Jūliānus[ユーリアーヌス]から。
【聖名祝日】8月2日
Julietteジュリエット(女)
【語源】Julieの接尾辞-etteによる愛称。
【聖名祝日】7月30日
【他言語】英語Juliet[ジュリエット]。
Justinジュスタン(男)
【語源】ラテン語男性名Justīnus[ユスティーヌス]から。
【聖名祝日】6月1日
【他言語】英語Justin[ジャスティン]。
Justineジュスティーヌ(女)
【語源】Justinの女性形。
【聖名祝日】3月12日
Karineカリーヌ(女)
【語源】ラテン語cārus[カールス](最愛の・かわいい)の派生語からか、あるいは、Katherineの愛称からか。
Kevinケヴィン(男)
【語源】英語Kevin[ケヴィン]から。この名前は更にゲール語の名前Caoimhínに遡る。1970年代から増加。1989年から1994年までフランスで男の子につけられた最も多い名前になった。映画俳優のKevin Costner[ケヴィン・コスナー]や映画『ホーム・アローン』の主人公Kevin[ケヴィン]の影響と考えられる。Kévinという綴りもある。
Kenzaケンザ(女)
【語源】アラビア語女性名Kanza[カンザ]から。モロッコのイドリース朝を建国したイドリース1世のベルベル人の妻の名前。アラビア語kanz[カンズ](宝)と結び付けられて、「宝」を意味すると考えられている。
Kenzoケンゾ(男)
【語源】おそらく日本語男性名ケンゾウから。ファッションブランドKENZO及びその創設者高田賢三の影響か。Kenzaの男性形と再解釈されていて、「宝」を意味すると考えられている。フランスで日本人名がそれほどつけられるとは考えにくいので、近年多く名付けられているKenzoはこの再解釈によるものであろう。
Killianキリアン(男)
【語源】英語男性名Killian[キリアン]から。更にアイルランド語男性名Cillianに遡る。
Kylianキリアン(男)
【語源】Killianの変異形。
Lætitiaレティシア(女)
【語源】ラテン語laetitia[ラエティティア](喜び)から。
Lanaラナ(女)
【語源】ロシア語女性名Svetlana[スヴェトラーナ]などのスラブ系の女性名から。ロシア語のsvet[スヴェート](光)などの光を意味するスラブ語から派生した名前。
Lauraロラ(女)
【語源】Laureの変異形。
Laureロール(女)
【語源】ラテン語laurus[ラウルス](月桂樹)に由来する男性名Laurus[ラウルス]の女性形。
【他言語】英語Laura[ローラ]。
Laurenceロランス(女)
【語源】ラテン語Laurentius[ラウレンティウス](ラウレントゥム出身の)の女性形Laurentia[ラウレンティア]から。ラウレントゥムLaurentumは古代ローマの町。
Laurentロラン(男)
【語源】ラテン語Laurentius[ラウレンティウス](ラウレントゥム出身の)から。ラウレントゥムLaurentumは古代ローマの町。
【聖名祝日】8月10日
【他言語】英語Lawrence[ローレンス]、スペイン語Lorenzo[ロレンソ]、イタリア語Lorenzo[ロレンツォ]。
Léaレア(女)
【語源】ラテン語lea[レア](雌ライオン)から。
【聖名祝日】3月22日
Léanaレアナ(女)
【語源】LéaとAnnaの複合名か。
Léaneレアーヌ(女)
【語源】LéaとAnneの複合名か。
Lénaレナ(女)
【語源】イタリア語女性名Maddalena[マッダレーナ]やElena[エーレナ]の短縮形[レーナ]あるいはドイツ語女性名Magdalena[マクダレーナ]やHelena[ヘーレナ]の短縮形Lena[レーナ]からか。
Lennyレニ(男)
【語源】英語男性名Leonard[レナード]の愛称Lenny[レニー]から。
Léoレオ(男)
【語源】ラテン語leō[レオー](雄ライオン)から。Léonと同じ。
Léonレオン(男)
【語源】ラテン語leō[レオー](雄ライオン)から。Léoと同じ。
【聖名祝日】11月10日
Léonieレオニー(女)
【語源】Léonの女性派生形。
Liamリアム(男)
【語源】英語男性名Williamのアイルアンド語形Uilliamの短縮形Liamから。
Lilianリリアン(男)
【語源】Lilianeの男性形。おそらくLilianeから逆成された。女性名から男性名が逆成されるのは珍しい。
Lilianeリリアーヌ(女)
【語源】ラテン語līlium(ユリ)を元にした女性名Lilianaから。ユリの花が純潔を象徴することから、この名前も純潔を意味する。
【他言語】英語Lillian[リリアン]、ドイツ語Liliane[リリアーネ]、スペイン語Liliana[リリアナ]、イタリア語Liliana[リリアーナ]。
Lilouリルー(女)
【語源】1997年から流行したところを見ると、リュック・ベッソン監督のSF映画『フィフス・エレメント』でミラ・ジョヴォヴィッチが演じた美女Leeloo[リールー]の影響で流行した名前と考えられる。彼女の本名はLeeloo Minai Lekarariba-Laminai-Tchai Ekbat De Sebatだが、意味は分からない。地球外の謎めいた存在であることを表現するためのベッソンの造語であろう。Leelooも音感から付けただけで意味は特に無いだろう。ただし、1997年よりも以前にLilouと言う女性名は極めて稀だが実例は幾つかある。しかし、その語源など詳細は分からない。
Lilyリリ(女)
【語源】英語lily(ユリ)に由来する女性名Lilyからだろう。
Lionelリオネル(男)
【語源】Léonの派生形。
Linaリナ(女)
【語源】①イタリア語女性名Carolina[カロリーナ]、Angelina[アンジェリーナ]、Paolina[パオリーナ]など-linaで終わる名前の短縮形Lina[リーナ]から。②ギリシア語男性名Lînos[リーノス]のラテン語化したLīnus[リーヌス]に由来するイタリア語男性名Lino[リーノ]の女性形Lina[リーナ]から。③アラビア女性名Līna[リーナ]から。「ナツメヤシの木」の意。「柔らかい」ことを表す語根L-Y-Nの派生後なので、「柔らかい」や「優しい」と言う含意を持っているのではないかと想像される。
Lisaリザ(女)
【語源】Élisabeth[エリザベット]の愛称。人気絵本シリーズ『リサとガスパール』のLisaは日本では「リサ」と呼ばれているが、フランス語では「リザ」と読む。
Liseリーズ(女)
【語源】Élisabeth[エリザベット]の愛称。
Loïcロイック(男)
【語源】古プロヴァンス語から。Louis[ルイ]と同語源。
Lolaロラ(女)
【語源】スペイン語女性名Dolores[ドローレス]の愛称Lola[ロラ]から。Doloresはdolor[ドロール]の複数形で、「悲しみの聖母」に由来する女性名。
Lorenzoロレンゾ(男)
【語源】イタリア語男性名Lorenzo[ロレンツォ]から。Laurentと同語源。
Louルー(通)
【語源】Louis、Louiseの愛称。アメリカにおけるLouis、Louiseなどの愛称Lou[ルー]が取り入れられたのではない。
Louaneルアーヌ(女)
【語源】女性名LouとAnneの複合名Lou-Anneの融合形。
Louisルイ(男)
【語源】ゲルマン語から。「名声」と「戦い」の複合語。
【聖名祝日】8月25日
【他言語】英語Lewis[ルイス]、ドイツ語Ludwig[ルートヴィヒ]、スペイン語Luis[ルイス]、イタリア語Luigi[ルイージ]。
Louiseルイーズ(女)
【語源】Louisの女性形。
【聖名祝日】3月15日
【他言語】ドイツ語Luise[ルイーゼ]、スペイン語Luisa[ルイサ]、イタリア語Luisa[ルイーサ」。
Lounaルナ(女)
【語源】Lunaを「ルナ」という発音に合わせた変異形。
Lucリュック(男)
【語源】ラテン語Lūcās[ルーカース]から。福音書記者ルカ。
【聖名祝日】10月18日
【他言語】英語Luke[ルーク]、ドイツ語Lukas[ルーカス]、スペイン語Lucas[ルカス]、イタリア語Luca[ルーカ]。
Lucasリュカ(男)
【語源】ラテン語Lūcās[ルーカース]から。Luc参照。
Lucieリュシー(女)
【語源】ラテン語男性名Lūcius[ルーキウス]の女性形Lūcia[ルーキア]から。
【聖名祝日】12月13日
【他言語】英語Lucy[ルーシー]、スペイン語Lucía[ルシア]、イタリア語Lucia[ルチーア]。
Lucienリュシアン(男)
【語源】ラテン語男性名Lūcius[ルーキウス]の派生形Lūciānus[ルーキアーヌス]から。
【聖名祝日】1月8日
Lucienneリュシエンヌ(女)
【語源】Lucienの女性形。
Lucileリュシル(女)
【語源】ラテン語Lūcīlius[ルーキーリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Lūcīliaから。
Ludovicリュドヴィック(男)
【語源】ゲルマン語から。Louisと同語源だが、ラテン語化されたLudovicus[ルドヴィクス]に基づく形。
Lunaルナ/リュナ(女)
【語源】ラテン語lūna[ルーナ](月)から。イタリア語・スペイン語風に「ルナ」と読むか、フランス語風に「リュナ」と読むかで揺らぎがある。「ルナ」という発音に合わせたLouna[ルナ]という変異形もある。
Lyamリアム(男)
【語源】Liamの変異形。
Lydieリディ(女)
【語源】ギリシア語Lȳdia[リューディア](リディア)から。小アジア西部の一地方。新約聖書「使徒行伝」16章に出てくるリディア出身の女性の名前。
【聖名祝日】8月3日
Lynaリナ(女)
【語源】Linaの変異形。
Madeleineマドレーヌ(女)
【語源】ギリシア語Magdalēnē[マグダレーネー](マグダラ出身の女)。マグダラのマリア。マグダラはパレスチナの町。
【聖名祝日】7月22日
Maëlマエル(男)
【語源】ブルトン語から。「王子」を意味するケルト語に由来するらしい。もともとブルターニュ地方で人気があった名前だが、フランス全土に広がり、2010年代から急増している。
Maëlleマエル(女)
【語源】Maëlの女性形。
Maëlysマエリス(女)
【語源】Maëlの女性形。
Maevaマエヴァ(女)
【語源】タヒチ語から。「ようこそ」の意。1970年代から。2000年ごろに流行った。
Magaliマガリ(女)
【語源】プロヴァンス語女性名から。
Maloマロ(男)
【語源】ブルトン語から。聖マロ。ブルターニュ地方の港町サン・マロは「聖マロ」の意。
Manonマノン(女)
【語源】Marieの愛称。
Marcマルク(男)
【語源】ラテン語男性名Marcus[マルクス]から。福音書記者マルコ。
【聖名祝日】4月25日
【他言語】英語Mark[マーク]、ドイツ語Markus[マルクス]、スペイン語Marcos[マルコス]、イタリア語Marco[マルコ]。
Marceauマルソー(男)
【語源】Marcelの変異形。
Marcelマルセル(男)
【語源】ラテン語男性名Marcus[マルクス]の愛称Marcellus[マルケッルス]から。
【聖名祝日】1月16日
Marcelleマルセル(男)
【語源】ラテン語男性名Marcus[マルクス]の愛称Marcellus[マルケッルス]の女性形Marcella[マルケッラ]から。
【聖名祝日】1月31日
Margauxマルゴ(女)
【語源】Margueriteの愛称。
Margotマルゴ(女)
【語源】Margueriteの愛称。
Margueriteマルグリット(女)
【語源】ギリシア語margaritēs[マルガリテース](真珠)に由来するラテン語margarīta[マルガリータ](真珠)から。
【聖名祝日】11月16日
【他言語】英語Margaret[マーガレット]。
Marieマリー(女)
【語源】ヘブライ語女性名Miryāmから。おそらくエジプト起源で意味はよく分からない。聖母マリア、マグダラのマリア他。
【聖名祝日】8月15日
【他言語】英語Mary[メアリー]、ドイツ語Maria[マリーア]、スペイン語María[マリア]、イタリア語Maria[マリーア]。
Marineマリーヌ(女)
【語源】ラテン語Marius[マリウス](古代ローマの氏族名)の派生名Marīnus[マリーヌス]の女性形Marīnaから。ラテン語marīnus[マリーヌス](海の)の女性形marīna[マリーナ]と同一視された。
Marionマリオン(女)
【語源】Marieの愛称。
Mariusマリユス(男)
【語源】ラテン語Marius[マリウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】1月19日
Martheマルト(女)
【語源】アラム語Marta(女主人)から。新約聖書に出てくるマルタ。
【聖名祝日】7月29日
【他言語】英語Martha[マーサ]、ドイツ語Marthe[マルテ]・Martha[マルタ]、スペイン語Marta[マルタ]、イタリア語Marta[マルタ]。
Martinマルタン(男)
【語源】ラテン語Mārtīnus[マールティーヌス](マルスの)から。
【聖名祝日】11月11日
【他言語】英語Martin[マーティン]。
Martineマルチーヌ(女)
【語源】ラテン語Mārtīnus[マールティーヌス](マルスの)の女性形Mārtīna[マールティーナ]から。
【聖名祝日】1月30日
Matéoマテオ(男)
【語源】Mathéoの変異形。
Mathéoマテオ(男)
【語源】スペイン語男性名Mateo[マテオ]及びイタリア語男性名Matteo[マッテーオ]から。Matthieuと同語源。
Mathiasマチアス(男)
【語源】新約聖書ギリシア語Matthías(マティア)から。新約聖書「使徒行伝」でイスカリオテのユダにかわって十二使徒の一人となったマティア。Matthieuの語源である新約聖書ギリシア語Matthaîos(マタイ)と同じくヘブライ語男性名Mattityāhū(「神の贈り物」の意)に遡る。
Mathisマチス(男)
【語源】Mathiasの変異形。アルザス・ロレーヌ地方起源。
Mathieuマチュ(男)
【語源】Matthieuの変異形
【他言語】英語Matthew[マタイ]、ドイツ語Matthäus[マテーウス]、スペイン語Mateo[マテオ]、イタリア語Matteo[マッテーオ]。
Mathildeマチルド(女)
【語源】ゲルマン語から。「力」と「戦い」の複合語。
【聖名祝日】3月14日
Mathysマティス(男)
【語源】Mathiasの変異形。
Mattéoマテオ(男)
【語源】Mathéoの変異形。
Matthieuマチュ(男)
【語源】新約聖書ギリシア語Matthaîos(マタイ)から。新約聖書福音書に出てくる使徒マタイ。福音書記者マタイ。Mathiasの語源である新約聖書ギリシア語Matthías(マティア)と同じくヘブライ語男性名Mattityāhū(「神の贈り物」の意)に遡る。
【聖名祝日】9月21日
Mauriceモリス(男)
【語源】後期ラテン語Mauriciusから。「ムーア人の」の意。
【聖名祝日】9月22日
Maxenceマクサンス(男)
【語源】おそらくラテン語maximus[マクシムス](最大の)から派生した名前Maxentius[マクセンティウス]から。
Maximeマクシム(男)
【語源】ラテン語Maximus[マクシムス](古代ローマの家名)から。「最大の」の意。
【聖名祝日】4月14日
Mayaマヤ(女)
【語源】①北欧や東欧におけるMariaの変異形Maia、Maja、Mayaから。②ギリシア語maîa[マイア](良い母親)及びMaîa[マイア](ギリシア神話の女神)から。③ラテン語Māia[マイヤ](ローマ神話の女神)から。春の女神で、おそらく英語may(5月)の語源。④日本のアニメ『みつばちマーヤの冒険』のフランス語版Maya l’abeilleの影響も考えられる。原作はドイツの児童文学作家ワルデマル・ボンゼルスのDie Biene Maja und ihre Abenteuerで、マーヤの名前はMajaだが、フランスではMayaとなっている。2014年にもドイツ・オーストリア共同制作のCGアニメLa Grande Aventure de Maya l'abeille(『みつばちマーヤの大冒険』)が公開されている。
Mehdiメディ(男)
【語源】アラビア語男性名Mahdīy[マフディー]から。「正しく導かれた」即ち「神により真理へと導かれた」の意。1960年代から増加し、1990年頃にピークに達したのち、減少傾向に転じている。
Mélanieメラニー(女)
【語源】ラテン語Melania[メラニア]から。ギリシア語のmelas[メラス](黒い)の女性派生形。
Mélinaメリナ(女)
【語源】①現代ギリシア語女性名Melína[メリナ]から。ギリシア語méli(蜂蜜)に由来すると考えられている。ギリシア出身の女優メリナ・メルクーリ(Melina Mercouri)によりこの名前がフランスでも知られて、使われるようになった。②イタリア語女性名Carmelina[カルメリーナ]の短縮形Melina[メリーナ]から。
Mélissaメリサ(女)
【語源】ギリシア語melissa[メリッサ](ミツバチ)から。1970年代から。1980年代に流行った。フランス人歌手ジュリアン・クレールJulien Clercの歌Mélissa[メリサ]のヒットによる。
Miaミア(女)
【語源】ドイツ語および北欧語の女性名Mariaの愛称Miaから。
Michaelミカエル(男)
【語源】Michelの変異形。
Michelミシェル(男)
【語源】ヘブライ語男性名Mīxāʾēlから。「誰が神のようか?」の意。大天使ミカエル。
【聖名祝日】9月29日
【他言語】英語Michael[ミカエル]、ドイツ語Michael[ミヒャエル]、スペイン語Miguel[ミゲル]、イタリア語Michele[ミケーレ]、ロシア語Mikhail[ミハイル]。
Michèleミシェル(女)
【語源】Michelの女性形。
Michelineミシュリーヌ(女)
【語源】Michelの接尾辞-ineによる女性愛称。
Michelleミシェル(女)
【語源】Michelの女性形。
Mickaelミカエル(男)
【語源】Michelの変異形。
Milaミラ(女)
【語源】ロシア語女性名Mila[ミーラ]などのスラブ系の女性名から。「愛しい」の意。ロシア語女性名Ljudmila[リュドミラ]などmilaを含むスラブ系の女性名の愛称。ljudは「人々」の、milaは「愛しい」の意。
Mireilleミレーユ(女)
【語源】プロヴァンス語女性名Mirèioから。「素晴らしい人」の意。フレデリック・ミストラルのプロヴァンス語の詩の題名で使われた。ミストラルはMirèioはヘブライ語女性名Miryāmをプロヴァンス語化したもので、Marie[マリ]と同じだとしている。
Mohamedモアメッド(男)
【語源】アラビア語男性名Muḥammad[ムハンマド]から。「称賛された」の意。イスラム教の開祖ムハンマド。20世紀中頃から増加し、2020年にフランスで男の子に多くつけられた名前の18位になった。
Moniqueモニック(女)
【語源】ラテン語Monica[モニカ]から。聖アウグスティヌスの母親の聖モニカ。
【聖名祝日】8月27日
【他言語】英語Monica[モニカ]。
Morganモルガン(男)
【語源】ケルト語から。
Morganeモルガーヌ(女)
【語源】Morganの女性形。
Murielミュリエル(女)
【語源】ケルト語から。「海」と「輝く」の複合語。「輝く海」の意。
Myriamミリアム(女)
【語源】ヘブライ語女性名Miryāmから。おそらくエジプト起源で意味はよく分からない。Marieと同語源。
Nadiaナディア(女)
【語源】①ロシア語女性名女性名Nadezhda[ナジェージダ](「希望」の意)の愛称Nadja[ナージャ]から。②アラビア語女性名Nādiya[ナーディヤ]から。「露で湿った」の意。少しの湿り気でも有難い乾燥帯らしい名前。
Nadineナディーヌ(女)
【語源】ロシア語女性名女性名Nadezhda[ナジェージダ](「希望」の意)の愛称Nadja[ナージャ]に接尾辞-ineを付けたもの。ロシア名はロシア・バレエが流行して広まった。
Naëlナエル(男)
【語源】アラビア語男性名Nā’il[ナーイル]から。「獲得する者・勝利者」の意。
Nathalieナタリー(女)
【語源】ロシア語女性名Natalija[ナターリヤ]から。この名前は更に後期ラテン語女性名Natālia[ナターリア]にさかのぼる。これはラテン語natālis[ナターリス](誕生日)の派生形。誕生日というのは、特にクリスマスを意味する。元々はクリスマスの頃に生まれた子に付けた名前だろう。ロシア名はロシア・バレエが流行して広まった。
【聖名祝日】7月27日
Nathanナタン(男)
【語源】ヘブライ語男性名Nātānから。「彼は与えた」つまり「神は与えた」あるいは「贈り物」つまり「神からの贈り物」という意味だと考えられる。1980年代から増加。2010年からフランスで男の子につけられた一番多い名前になった。
Nicolasニコラ(男)
【語源】ギリシア語男性名Nīkolāos[ニーコラーオス]から。nīkē[ニケー](勝利)とlāos[ラーオス](人々)の複合語で「人々の勝利」を意味する。
【聖名祝日】12月6日
【他言語】英語Nicholas[ニコラス]、ドイツ語Nikolas[ニーコラス]、スペイン語Nicolás[ニコラス]、イタリア語Nicola[ニコーラ]。
Nicoleニコル(女)
【語源】Nicolasの女性形。
Ninaニナ(女)
【語源】イタリア語女性名Antonina[アントニーナ]、Giovannina[ジョヴァンニーナ]、Ginnina[ジャンニーナ]、Annina[アンニーナ]など-ninaで終わる名前の短縮形Nina[ニーナ]から。
【聖名祝日】1月14日
Ninoニノ(男)
【語源】イタリア語男性名Antonino[アントニーノ]、Giovannino[ジョヴァンニーノ]など-ninoで終わる名前の短縮形Nino[ニーノ]から。
Noaノア(男)
【語源】Noahの変異形。
Noahノア(男)
【語源】英語男性名Noah[ノア]から。旧約聖書『創世記』に出てくるノア。フランス語のNoé。
Noamノアム(男)
【語源】ヘブライ語男性名Nōʿamから。「親切・喜び」の意。
Noéノエ(男)
【語源】ヘブライ語男性名Nōḥaから。旧約聖書『創世記』に出てくるノア。
Noëlノエル(男)
【語源】Noël(クリスマス)から。ラテン語natālis[ナターリス](誕生日)の派生した名前Natālis[ナターリス]から。クリスマスの時期に生まれた子供につけた名前。
Noémieノエミ(女)
【語源】ヘブライ語女性名Noʿŏmīから。「私の喜び」の意。旧約聖書「ルツ記」に出てくるナオミ。ただし、「ルツ記」のナオミはフランス語ではNaomi[ナオミ]と呼ばれる方が多い。
Nolanノラン(男)
【語源】英語男性名Nolan[ノーラン]から。アイルランド語起源。
Nourヌール(通)
【語源】アラビア語通性名Nūr[ヌール]から。「光」の意。アラビア語では通性名だが、フランスでは女性名としての使用が多い。1980年代から。21世紀以降急増している。
Océaneオセアーヌ(女)
【語源】フランス語océane[オセアーヌ](大海の)。1970年代から。2000年ごろ流行った。
Odetteオデット(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】4月20日
Odileオディール(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】12月14日
Oliviaオリヴィア(女)
【語源】ラテン語olīva[オリーウァ](オリーブ)から。英語でシェークスピアの『十二夜』の登場人物名Olivia[オリヴィア]として初めて使われた。
Olivierオリヴィエ(男)
【語源】ラテン語olīvārius[オリーワーリウス](オリーブ)に由来すると民間では思われているが、本当はゲルマン語由来らしい。
【聖名祝日】7月12日
【他言語】英語Oliver[オリヴァー]。
Oscarオスカル(男)
【語源】英語男性名Oscar[オスカー]から。
Pascalパスカル(男)
【語源】ラテン語paschālis[パスカーリス](復活祭の)から。復活祭の頃に生まれた子に付けた名前。
【聖名祝日】5月17日
Pascaleパスカル(女)
【語源】Pascalの女性形。
Patriceパトリス(男)
【語源】ラテン語patricius[パトリキウス](貴族)から。Patrickを参照。
【聖名祝日】3月17日
Patriciaパトリシア(女)
【語源】ラテン語patricius[パトリキウス](貴族)の女性形patricia[パトリキア]から。
Patrickパトリック(男)
【語源】英語男性名Patrick[パトリック]から。この名前はおそらくケルト語起源だが、聖パトリックの名前はラテン語でPatricius[パトリキウス]と表記され、フランス語Patrice[パトリス]につながっている。Patriceを参照。
Paulポール(男)
【語源】ラテン語Paulus[パウルス](古代ローマの家名)。「小さい」の意。聖パウロ。
【聖名祝日】6月29日
【他言語】英語Paul[ポール]、ドイツ語Paul[パウル]、スペイン語Pablo[パブロ]、イタリア語Paolo[パオロ]、ロシア語Pavel[パーヴェル]。
Pauleポール(女)
【語源】Paulの女性形。
【聖名祝日】1月26日
Pauletteポレット(女)
【語源】Paulに接尾辞-etteを加えた女性愛称。
Paulineポリーヌ(女)
【語源】Paulに接尾辞-ineを加えた女性愛称。
Philippeフィリップ(男)
【語源】ギリシア語男性名Philippos[ピリッポス]から。「馬を愛する者」の意。
【聖名祝日】5月3日
【他言語】英語Philip[フィリップ]、ドイツ語Philipp[フィーリップ]、スペイン語Felipe[フェリペ]、イタリア語Filippo[フィリッポ]。
Pierreピエール(男)
【語源】ギリシア語Petros[ペトロス]から。「石」の意。アラム語「ケファ」(岩・石)のギリシア語訳(ヨハネ福音書1:42)。聖ペテロ。イエスはペテロに「あなたはペテロである。私はこの岩の上に私の教会を建てよう」と言った(マタイ福音書16:18)。イエスはアラム語で話していたはずなので、あなたの名前は「ケファ」だから、その「ケファ」つまり岩の上に教会を建てようということになる。しかし、ギリシア語では、あなたの名前はpetros(石)だから、そのpetra(岩)の上に教会を建てようとなっていて、単語がずれている。ペテロの名前がpetra(岩)でなく、petros(石)なのは、女性名詞のpetra(岩)より男性名詞のpetros(石)の方が男性名として相応しかったためであろう。普通名詞のpierre[ピエール](石)は、ギリシア語のpetra(岩)がラテン語に借用され、「石」を意味するようになったものである。そのため、普通名詞のpierre(石)は女性名詞である。
【聖名祝日】12月9日
【他言語】英語Peter[ピーター]、ドイツ語Peter[ペーター]、スペイン語Pedro[ペドロ]、イタリア語Pietro[ピエートロ]、ロシア語Pjotr[ピョートル]。
Quentinカンタン(男)
【語源】ラテン語Quintīnus[クィンティーヌス]から。古代ローマの男性名Quintus[クィントゥス]の派生形。quintusは「5番目の」の意味なので、おそらく第5子のこと。
【聖名祝日】10月31日
Rachelラシェル(女)
【語源】ヘブライ語Rāḥēlから。「雌ヒツジ」の意。旧約聖書『創世記』に出てくるラケル。
【他言語】英語Rachel[レイチェル]。
Raphaëlラファエル(男)
【語源】ヘブライ語Rᵊfāʾēlから。「神は癒した」の意。大天使ラファエル。
【他言語】英語Raphael[ラファエル]。
Rayanラヤン(男)
【語源】アラビア語男性名Rayyān[ライヤーン]から。「水を十分飲んで喉の渇きを癒した」の意。「顔がふっくらした」と言う意味もある。
Raymondレモン(男)
【語源】ゲルマン語から。「助言」と「守護」の複合語。
【聖名祝日】1月7日
【他言語】英語Raymond[レイモンド]、ドイツ語Raimund[ライムント]、スペイン語Ramón[ラモン]、イタリア語Raimondo[ライモンド]。
Raymondeレモンド(女)
【語源】Raymondの女性形。
Régineレジーヌ(女)
【語源】ラテン語rēgīna[レーギーナ](女王)から。
Rémiレミ(男)
【語源】ラテン語男性名Rēmigius[レーミギウス]から。
【聖名祝日】1月15日
Renéルネ(男)
【語源】ラテン語男性名Renātus[レナートゥス]から。「再生した」の意。初期キリスト教において洗礼による霊的な再生を祝って洗礼名として付けた。
【聖名祝日】10月19日
Renéeルネ(女)
【語源】Renéの女性形。
Richardリシャール(男)
【語源】ゲルマン語から。「支配者」と「勇敢な」の複合語。
【聖名祝日】4月3日
【他言語】英語Richard[リチャード]、ドイツ語Richard[リヒャルト]、スペイン語Ricardo[リカルド]、イタリア語Riccardo[リッカルド]。
Robertロベール(男)
【語源】ゲルマン語から。「名声」と「輝く」の複合語。
【聖名祝日】4月30日
【他言語】英語Robert[ロバート]、ドイツ語Robert[ローベルト]、スペイン語Roberto[ロベルト]、イタリア語Roberto[ロベルト]。
Robinロバン(男)
【語源】Robertの愛称。
Rogerロジェ(男)
【語源】ゲルマン語から。「名声」と「槍」の複合語。
【聖名祝日】12月30日
【他言語】英語Roger[ロジャー]、ドイツ語Rüdiger[リューディガー]、スペイン語Rogelio[ロヘリオ]、イタリア語Ruggero[ルッジェーロ]。
Rolandロラン(男)
【語源】ゲルマン語から。「名声」と「国」の複合語。
【聖名祝日】9月15日
【他言語】英語Roland[ローランド]、ドイツ語Roland[ローラント]、イタリア語Orlando[オルランド]。
Romainロマン(男)
【語源】ラテン語Rōmānus[ローマーヌス](ローマ人)から。
【聖名祝日】2月28日
【他言語】ロシア語Roman[ロマン]。
Romaneロマーヌ(女)
【語源】ラテン語Rōmānus[ローマーヌス](ローマ人)の女性形Rōmāna[ローマーナ]から。
Romyロミー(女)
【語源】ドイツ語女性名Romy[ロミ]から。Rosemarie[ローゼマリー]の愛称。
Roseローズ(女)
【語源】フランス語rose[ローズ](バラ)から。
【聖名祝日】8月23日
Ryanライアン(男)
【語源】英語男性名Ryan[ライアン]から。アイルランド語起源。
Sabineサビーヌ(女)
【語源】ラテン語Sabīnus[サビーヌス](サビーニ人・古代ローマの家名)の女性形Sabīna[サビーナ]から。
【聖名祝日】8月29日
Sabrinaサブリナ(女)
【語源】英語女性名Sabrina[サブリーナ]から。ケルト語起源。
Sachaサシャ(通)
【語源】ロシア語男性名Aleksandr[アレクサンドル]及び女性名Aleksandra[アレクサンドラ]の愛称。
Saloméサロメ(女)
【語源】ヘブライ語女性名Šᵊlōmītから。ヘブライ語šālōm(平和)の派生語。洗礼者ヨハネの首を求めたサロメ。ギリシア語ではSalōmē[サローメー]。
Samuelサミュエル(男)
【語源】ヘブライ語男性名Šᵊmūʾēlから。サムエル。旧約聖書「サムエル記上」1章20節に、主に願って得た子だからと言って、その名をサムエルと名付けたとある。ここから、「神は置いた」などの意味と考えられる。
【他言語】英語Samuel[サミュエル]。
Sandraサンドラ(女)
【語源】Alexandraの短縮形。
Sandrineサンドリーヌ(女)
【語源】Sandraに接尾辞-ineを加えた愛称。
【聖名祝日】4月2日
Saraサラ(女)
【語源】Sarahの変異形。
Sarahサラ(女)
【語源】ヘブライ語Śārāから。「王女」の意。サラ。
Sachaサシャ(通)
【語源】Sashaの変異形。
Sashaサシャ(通)
【語源】【語源】ロシア語男性名Aleksandr[アレクサンドル]及び女性名Aleksandra[アレクサンドラ]の愛称Saša[サーシャ]から。
Sébastienセバスチャン(男)
【語源】ラテン語男性名Sēbastiānus[セーバスティアーヌス]から。「セバステー出身の人」の意。聖セバスティアヌス。
【聖名祝日】1月20日
【他言語】英語Sebasutian[セバスチャン]。
Sergeセルジュ(男)
【語源】ロシア語男性名Sergejから。この名前は更にラテン語Sergius[セルギウス](古代ローマの氏族名)にさかのぼる。
【聖名祝日】10月7日
Séverinセヴラン(男)
【語源】ラテン語Sevērus[セウェールス](古代ローマの家名)の派生形Sevērīnus[セウェーリーヌス]から。Sevērusは「厳しい」の意。
【聖名祝日】11月27日
Séverineセヴリーヌ(女)
【語源】Séverinの女性形。
Simonシモン(男)
【語源】ヘブライ語男性名Šimʿōnから。「聞いている」の意。
【聖名祝日】10月28日
【他言語】英語Simon[サイモン]。
Simoneシモーヌ(女)
【語源】Simonの女性形。
Sofiaソフィア(女)
【語源】ギリシア語sophia[ソピア](知恵)から。Sophieと同語源だが、Sofiaはイタリア語名Sofia[ソフィーア]やスペイン語名Sofía[ソフィア]などから。
Solangeソランジュ(女)
【語源】ラテン語sollemnis[ソレムニス](厳粛な)から派生した後期ラテン語女性名Solemnia[ソレムニア]から。
【聖名祝日】5月10日
Soniaソニア(女)
【語源】ロシア語女性名Sofja[ソーフィヤ]あるいはSofija[ソフィーヤ]の愛称Sonja[ソーニャ]から。Sohpieと同語源。
Sophieソフィー(女)
【語源】ギリシア語sophia[ソピア](知恵)から。
【聖名祝日】5月25日
Stéphaneステファン(男)
【語源】ギリシア語stephanos[ステパノス](冠)から。聖ステファノ。フランス語本来の形式はÉtienneだったが、後にラテン語Stephanus[ステパヌス]に基づいて作り直した形。Étienneを参照。
Stéphanieステファニー(女)
【語源】ラテン語Stephanus[ステパヌス]の女性形Stephana[ステパナ]の変異形Stephania[ステパニア]から。Stéphaneを参照。
Suzanneスュザンヌ(女)
【語源】ヘブライ語女性名Šōšannāから。「百合」の意。
【他言語】英語Susan[スーザン]、Susanna(h)[スザンナ]、ドイツ語Susanna[スザンナ]、スペイン語Susana[スサナ]、イタリア語Susanna[スザンナ]。
Sylvainシルヴァン(男)
【語源】ラテン語Silvānus[シルワーヌス](森の神)から。
【聖名祝日】5月4日
Sylvieシルヴィー(女)
【語源】ラテン語Rhēa Silvia[レーア・シルウィア](ローマ建国神話においてローマを建設したロームルスRōmulusとレムスRemusの双子の兄弟を産んだ女性)から。
【聖名祝日】11月5日
Théoテオ(男)
【語源】Théodore[テオドール]やThéophile[テオフィル]などThéo-で始まる男性名の短縮形。Théo-はギリシア語のtheos[テオス](神)に由来する。Théodore[テオドール]は「神からの贈り物」、Théophile[テオフィル]は「神を愛する者」あるいは「神に愛される者」の意。2000年頃に流行った。
Thérèseテレーズ(女)
【語源】スペイン語女性名Teresa[テレサ]から。ギリシアのテラシア島と結び付けられたため語頭のTがThと綴られた。アヴィラの聖テレサ。
【聖名祝日】10月1日
Thibaultチボー(男)
【語源】ゲルマン語から。「人々」と「大胆な」の複合語。
Thierryチエリ(男)
【語源】ゲルマン語から。「人々」と「支配者」の複合語。
【聖名祝日】7月1日
【他言語】英語Derek[デレク]。
Thomasトマ(男)
【語源】アラム語から。「双子」の意。使徒トマス。
【聖名祝日】1月28日
【他言語】英語Thomas[トマス]、ドイツ語Thomas[トーマス]、スペイン語Tomás[トマス]、イタリア語Tommaso[トンマーゾ]。
Tiagoティアゴ(男)
【語源】ポルトガル男性名Tiagoから。Santo Iago(聖ヤコブ)の縮約形SantiagoのSan が消失したもの。Jacquesと同語源。
Timéoティメオ(男)
【語源】ギリシア語男性名Tīmaios[ティーマイオス]から。プラトン『ティマイオス』に出てくるティマイオス。新約聖書「マルコ伝」10章46節に出てくるティマイ。
Titouanティトゥアン(男)
【語源】Atoineの愛称。1986年の世界一種ヨットレースで活躍したアントワーヌ・ラマズーAntoine LamazouがTitouaneに改名して流行した。
Tomトム(男)
【語源】英語男性名Thomas[トマス]の愛称Tom[トム]から。
Tristanトリスタン(男)
【語源】ケルト語から。中世文学の『トリスタンとイゾルデ』や『アーサー王物語』に登場する伝説上の人物。
Valentinヴァランタン(男)
【語源】ラテン語男性名Valentīnus[ワレンティーヌス]から。valēre[ワレーレ](体力がある・健康である)の現在分詞に由来する形容詞valens[ワレンス](体力のある・健康な)の派生形。聖バレンタイン。聖名祝日の4月24日がいわゆるバレンタインデー。
【聖名祝日】2月14日
【他言語】英語Valentine[ヴァレンタイン]、ドイツ語Valentin[ヴァーレンティーン]、スペイン語Valentín[バレンティン]、イタリア語Valentino[ヴァレンティーノ]。
Valentineヴァランティーヌ(女)
【語源】Valentinの女性形。
Valérieヴァレリー(女)
【語源】ラテン語Valerius[ワレリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Valeria[ワレリア]から。valēre[ワレーレ](体力がある・健康である)の派生形。
【聖名祝日】4月28日
Valéryヴァレリー(男)
【語源】ラテン語Valerius[ワレリウス](古代ローマの氏族名)から。valēre[ワレーレ](体力がある・健康である)の派生形。
Vanessaヴァネサ(女)
【語源】英語女性名Vanessa[ヴァネッサ]から。『ガリバー旅行記』の著者としても知られるジョナサン・スイフトJonathan Swiftが、エスター・ヴァナムリEsther Vanhomrighとの恋愛を物語詩『キャデナスとヴァネッサ』にした際に、彼女の名前のVanhomrighのVan-とEstherのEs-を組み合わせて造語した。
Véroniqueヴェロニック(女)
【語源】後期ラテン語女性名Veronīca[ウェロニーカ]から。ゴルゴタの丘に十字架を運ぶキリストにヴェロニカがヴェールを差し出し、それでキリストが額の汗を拭いたところ、ヴェールにキリストの顔が写ったという「聖ヴェロニカの聖骸布」の伝承から、Veronīcaという名前はラテン語のvēra īcōn[ウェーラ・イーコーン](真の像)のアナグラムとされた。また、ギリシア語pherenīkos[ペレニーコス](勝利をもたらす)の女性形pherenīkē[ペレニーケー]に対応する古代マケドニア語起源のギリシア語女性名Berenīkē[ベレニーケー]に由来する女性名Béréniceと混同された。
【聖名祝日】2月4日
【他言語】英語Veronica[ヴェロニカ]。
Victoireヴィクトワール(女)
【語源】フランス語victoire[ヴィクトワール](勝利)から。この語はラテン語victōria[ウィクトーリア](勝利)に遡る。
Victorヴィクトル(男)
【語源】ラテン語victor[ウィクトル](勝利者)から。初期キリスト教においてはキリストの死と罪に対する勝利と関連づけられて男性名として用いられた。
【聖名祝日】7月21日
【他言語】英語Victor[ヴィクター]、ドイツ語Viktor[ヴィクトル]、スペイン語Víctor[ビクトル]、イタリア語Vittorio[ヴィットーリオ]。
Victoriaヴィクトリア(女)
【語源】ラテン語victōria[ウィクトーリア](勝利)及びVictōria[ウィクトーリア](勝利の女神)から。
Vincentヴァンサン(男)
【語源】ラテン語vincere[ウィンケレ](勝利する)の現在分詞vincens[ウィンケンス]から。
【聖名祝日】1月22日
【他言語】英語Vincent[ヴィンセント]、ドイツ語Vinzenz[ヴィンツェンツ]、スペイン語Vicente[ビセンテ]、イタリア語Vincenzo[ヴィンチェンツォ]。
Virginieヴィルジニー(女)
【語源】ラテン語Vergīnius[ウェルギーニウス](古代ローマの氏族名)の変異形Virgīnius[ウィルギーニウス]の女性形Virgīnia[ウィルギーニア]から。ラテン語virgō[ウィルゴー](乙女)と結びつけれている。
Vivianeヴィヴィアーヌ(女)
【語源】ラテン語vīvus[ウィーウス](生きている)から派生した名前Vīviānus[ウィーウィアーヌス]の女性形Vīviāna[ウィーウィアーナ]から。
【聖名祝日】12月2日
【他言語】英語Vivian[ヴィヴィアン]
Williamウィリアム(男)
【語源】英語男性名William[ウイリアム]から。同語源のフランス語の本来の名前はGuillaume[ギョーム]。
Xavierグザヴィエ(男)
【語源】バスク語から。町の名前。フランシスコ・ザビエルはこの町の出身で、「ザビエル」はこの町の名前。現在はスペイン語でJavier[ハビエル]と呼ばれている。
【聖名祝日】12月3日
【他言語】スペイン語Javier[ハビエル]。
Yannヤン(男)
【語源】ブルトン語男性名Yannから。フランス語男性名Jeanと同語源。
Yannickヤニック(男)
【語源】ブルトン語通性名Yannigから。Yannに指小辞語尾-igを付けた愛称。Annickを参照。
Yanisヤニス(男)
【語源】現代ギリシア語Iannisから。フランス語男性名Jeanと同語源。
Yasmineヤスミン(女)
【語源】ペルシア語女性名・アラビア語女性名Yāsamīn[ヤーサミーン]から。「ジャスミン」の意。ディズニーの『アラジン』に登場するジャスミン王女Jasmineの影響も大きいと思われる。
Yoannヨアン(男)
【語源】おそらくドイツ語男性名Johann[ヨハン]およびオランダ語男性名Johan[ヨーハン]から。1960年代から。1980年代に流行った。
Yolandeヨランド(女)
【語源】ギリシア語ion[イオン](スミレ)やラテン語viola[ウィオラ](すみれ)に由来すると説や、ゲルマン語起源とする説もある。
Yvesイヴ(男)
【語源】ケルト語あるいはゲルマン語から。植物の「イチイ」を表すフランス語if[イフ]、英語yew[ユー]、ドイツ語Eibe[アイベ]と同根らしい。
【聖名祝日】5月19日
Yvetteイヴェット(女)
【語源】Yvesに接尾辞-etteを加えた愛称。
【聖名祝日】1月13日
Yvonneイヴォンヌ(女)
【語源】Yvesの古フランス語における被制格Yvonの女性形から。
Zinedineジネディーヌ(男)
【語源】アラビア語男性名Zayn ad-Dīn[ザインアッディーン](信仰の美)から。主にマグレブ地方で用いられている。フランスの元サッカー選手ジダンZidaneの名前。愛称はZizou[ジズー]。1990年代中頃からあやかって名付ける人たちがいる。
Zoéゾエ(女)
【語源】ギリシア語zōē[ゾーエー](生命)から。元々は命のように大事なという愛情を込めた名前だったか。初期キリスト教においては、永遠の命への願いを込めたらしい。
©平塚徹(京都産業大学 外国語学部)
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