基礎演習(論理学)京都大学文学部2000


99年度論理学

論理を優しくまなびたい人のために

集合と論理2000年度

抽象化の技法

などを参照。参考書、演習問題や試験問題、解答などもこれらの中にある。


5月19日まで:テキスト3章3.1[1],[2],[4],[5],3.2[1],[3],[4],3.5[1],[2]
配布資料:講義についての注意事項、命題論理の例題、述語論理の例題、命題論理の 問題(演習用)
5月26日:ワンのアルゴリズムによる問題解決の例、述語論理 (テキストの3.6[1]-[4])
なお、「有効範囲」、「束縛」などは大変分かりにくいので、 読んで分からなかったら質問してください。
命題論理の演習問題の解答を「集合と論理2000」に逐次書いていきます。
参考にしてください。

レポート!(6月2日にこのコピーを渡します)


問題:下の課題1−
提出日等:6月16日(金)講義終了時
注: 事情により当日提出不可能な場合には、後日理由を明記して 提出のこと

ではレポート問題

課題 1 天国への道:天国への道中で、分岐点にきました。
標識には次のように書いてありました。
「少なくとも左右どちらかの道は天国に行く。
さらにもし右の道が天国へ行くならば、左の道も天国へ行く」
(1) 標識の文章を命題論理の式で表せ。(これを A とおく)
(2) 式 A の和積標準形を求め、 A の真理値が偽になるような 基本命題の真理値を一組求めよ。
(3) この標識が真実を表しているならば、どちらの道を選べば 確実に天国へ行けるか?その根拠を述べよ。

課題 2 (1) 「子供は誰でも何かお気に入りのケーキがある」を述語論理の 論理式として表せ。
(2) 「子供だからといってお気に入りのケーキがあるとは限らない」を述語論理の 式として表せ。

課題 3 論理式 A: (forall x P(x)) or (exists x not P(x)) が恒真であることを 示せ。
以上


6月2日:「束縛、自由」の補足説明、述語論理の意味論([5],[6])


6月9日:いろいろな帰納法(構造帰納法、累積帰納法、重みによる帰納法)、命題論理の体系


6月23日:述語論理の効用(自然数論、実数論、集合論)
述語論理のseqantial calculus LK
前回レポート返却;レポート問題配布(下に掲載);LK体系のプリント配布
基礎演習2000レポート1 (八杉担当) 6月23日

提出日等:9月22日・29日(金)講義終了時

注: 事情により当日提出不可能な場合には、後日理由を明記して提出のこと

ではレポート問題

課題 1 (1) 構造帰納法について述べよ。
(2) 定理:「述語論理の定理は恒真である」の構造帰納法による証明の手順を 述べよ。(実際の証明はここでは不要)

課題 2 上記(2)の定理の証明の部分のうち、次の二つについて示せ:
プリントの公理7 および 推論9

課題 3  スーザン「花が露でできているならば、星が降るわ」
ぺトラ「それだったら、星が降らないならば花は露でできているわね」
ボニー「ぺトラったら、でたらめ言って」
アン「あら、ぺトラの言うことはほんとよ」
ボニーとアンのどちらが正しい? (分解の木を利用せよ)
(でたらめ:恒真でない、 ほんと:恒真 と考える)
以上


9月22日:資料一枚配布

完全性証明開始:命題論理の完全性を分解の木の応用として証明。(分解を上から下に見て、推論になるように書きなおす)

述語論理(全称記号)について、分解を定義。


9月29日:分解の木におけるいろいろな性質;完全性証明の概要;ケース1の場合(証明構成)


10月6日:ケース2の場合(恒真ならば証明可能);完全性定理証明完了;自動証明;述語論理の

不決定性;レポート2の解説


10月13日: 再帰的関数 (情報系数学入門の2.4 [1])

         なぜこれらが計算できるのか、計算できない関数とはどのようなものか、については

         2.3の最初と2.4[2]を読んでみてください。


10月20日:計算できない関数の作り方(対角線論法)、カットの特殊性、
カット不要性とカット除去定理の相違、カット除去の方法(2重帰納法)

演習問題数題


10月27日:カット除去手続きの概観(1 カットする論理式の複雑度を減少させる。
2 カットをできるだけ上のほうへ上げる)
演習問題


レポート3 完全性定理についてレポート用紙3枚程度にまとめる。
形式は自由。どこに焦点をあわせるか、も自由。読者に主旨がわかるように 書いてください。
提出:11月17日

演習問題発表:11月17日


sequent型の論理体型とカット除去の参考書について
「99年度論理学」にあげてある参考書のうち、「証明論入門」が 一番読みやすいと思う。ほかにGentzenのオリジナル(Collected works of Gerhard Gentzen, Springer)、Gaisi Takeutiの Proof Theory (Springer)などがある。
どれも絶版になっていると思うが、学内のどこかの図書館にはあると思う。


期末レポート:今年度の講義のテーマのうち一つ選んで、レポート用紙3枚
程度にまとめる。書き方、内容の取り上げ方は自由。読者が納得するように
書いてください。
提出日時等:教務課の指示にしたがってください。

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Last modified: Sun Nov 26 00:03:31 JST 2000