99年度「集合と論理」


98年度の「集合と論理」

パズル・ランド

論理パズルとパズルの論理

などを参照してください。


進行状況
4月27日まで:情報系数学入門 第三章 3.1 [1],[2],[3],[5]
3.2 [1]

演習問題 1:次の論理式から式の意味を変えないようにかっこをはずす。
(1)((not X) or Y)==>X) and Z
(2)(not (X or Y))==>(X and Z)
2:次の式に意味を変えないようにかっこをつけよ。
(1)not X and Y or Z ==>X
(2)(X ==> not X) and Y or Z
3:次の文章を論理式として表せ。
(1)アキは赤いドレスが似合うが、カズホはピンクのドレスが似合う。
(2)お片づけしたらケーキあげる。でもお片付けしなかったらケーキあげない。

5月11日 和積標準形 3.2[3]

演習問題 4 変数X,Y,Zに適当に真理値を与え、次の標準形の真理値を求めよ。
1)A_1: (X or (not Y)) and ((not X) or (not Y) or Z)
2)A_2: (X or Y) and (X or Z or (not X))
3)A_3: 自分で和積標準形を定義する。
演習問題 5 次の標準形について(真理値を計算しないで)恒真性を判定せよ。
恒真でないときにはその式を偽(T)にするような変数の真理値を一組与えよ。
1) 上の問題の1)−3)の式。
2) A_4: ((not Y) or Z or Y) and (Z or X or Y or (not X))

5月18日 和積標準形の作り方
パズルの解き方(真理値を使う、和積標準形を使う)

演習問題 6 次の論理式の和積標準形を求め、恒真かどうか判定せよ。
恒真でなければ、その式を偽にするように変数に真理値を与えよ。
1) (A=>B)and (not(A and notB))
2) (X and notY)=>X
3) (X and (notY or Z)) or (notX and (notY or Z))
4) お父さんからの電話「今駅だけど、何か買って帰ろうか?」
お母さん「別にいいわよ、雨が降っているから、早く帰っていらっしゃい」
お父さん「それじゃ、晴れてたら、早く帰らなくていいんだね?」
お母さん「?」(「論理パズルとパズルの論理」より)
お父さんの発言は、お母さんの発言の正しい結論になっているでしょうか?
5) お母さん「お片付けしたらおやつにしましょう」
10分後にお母さん「お片付けしてないじゃないの。おやつにできないわ」
伸くん「でもお母さん、お片付けしなければ
おやつにしないとはいわなかったよ」
伸君の言い分は正しいでしょうか?

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第一回中間試験:6月15日

十分時間がありますね。よく勉強しておいてください。
範囲:命題論理の真理値とパズル解き
(テキスト第3章3・1「1」、「2」、「3」、「5」; 3・2「1」、「3」、「4」)
大体ここに書いてある演習問題程度です。演習問題を解いてみて、
わからなかったら、授業中でもメールでも聞いてください。
(一度自分で努力してみてからですよ!)
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5月18日 プリント配布(netscapeの使い方、論理パズル)

################質問への答え###################
1 「パズルの解答をください」...もう少し考えてください。
教室でいくつか例題をしますので、リクエストがあったら言ってください。

2 「6月15日の試験には、ホームページのどれをコピーしたらいいのですか?」...
まず「講義関係」全体の注意を良く読んでください。次にここ
(99年度の集合と論理)の演習問題をトライしてください。もちろん教科書と
ノートをよく読み返すこと。
パズルランドをダウンロードするとさらにいろいろなパズルが出ています。
一般に命題論理を楽しみながら眺めてみたければ「優しい命題論理」を読んで
ください。感想を募集します。
なお、この後ワンのアルゴリズムということをしますが、それを使って
計算機でパズルを解いてみたい人は「論理パズルとパズルの論理」を
訪ねてみてください。

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* 休講と補講のお知らせ
休講: 6月8日 講義の流れがとぎれることになってごめんなさい。
用事があって、台湾にてきます。おみやげ話でもしようかな。
補講:7月10日(土)4時間目 208教室
ちょっと不便な日時ですが、皆さんの都合がつく時間はこのくらいしかないのです。
主に質問と演習の時間にします。質問をもってきてください。


5月25日 論理パズルの解き方解説
真理値の定義に戻って解く方法と、積和標準形で解く方法。
ほかに、算数を使って解く方法もあります。
例 1 加奈はいいました:
「私が風邪をひいているならば、私は風邪をひいていない」とすれば、
私は風邪をひいている。
加奈の発言は正しい?
2 佳織はいいました:
「私が風邪をひいているならば、私は風邪をひいていない」とすれは、
私は風邪をひいていない。
佳織の発言は正しい?

注 中間試験の問題は、このページにある演習問題やプリントなどにあるパズル
のうち、やさしいもの程度です。パズルランド以外に「論理パズルとパズルの論理」
(図書館に入っています)にもパズルはたくさんあります。参考にしてください。


6月1日 シークエント、分解規則、分解の木(3・5[1])

* 中間試験の形式 穴埋め、選択、簡単な説明

*  成績のつけ方 二回の中間試験:各20点
期末試験: 60点
なお、第二回の中間試験は3・5の範囲

* 病気・事故などで中間試験を受験できなかった人は申し出てください。


6月15日 分解の木 第一回小テスト (11:30ー12:10)


6月22日 分解の木もっと、恒真性の判定方法、例


* お知らせ:小テストの答案を見たい人には一旦返します。
(次回講義の後に 請求してくだい。)ただし、今学期中に必ず八杉に返却のこと。)

* 小テスト1の解答と採点について: すでに詳細を説明したので、このことに
ついての質問はご遠慮ください。自分の点数についての疑問は遠慮なく申し出てください。

#問題(1)((notX) and Y)=>not(X or (notY))から意味をかえずにできるだけ
かっこをはずすと notX and Y => not(X or notY)
かっこをはずすだけで、変形はしないように試験中に注意した!(5点)

# 問題(2) (1)の和積標準形は (X or notY or notX) and (X or notY or Y)
基本和をandでつなぐのでしたね。これはどちらの基本和にも XとnotX、YとnotY
がそれぞれあるので、恒真。(部分点あり)(7点)

#問題(3) v(X)=Tだから、X or YはYがなんであっても、真、v(Z)=Tだから
v(notZ)=F。したがって X or Y => notZ の真理値はF。(3点)

#問題(4) メアリ「スーザンが風邪をひいていないならば、スーザンは風邪をひいている」
ペトラ「じゃあ、スーザンは風邪をひいている」
ペトラの「じゃあ」は無視してよい、と試験中にいいました。単につなぎのことばと とるのが
ふつうです。したがって、メアリは notP=>P、 ペトラは P と言った、ととるのが
自然です。 notP=>P は P と真理値が同じなので、メアリとペトラは実質同じ
発言をしたのです。したがってメアリの発言からペトラの発言は出る、といえる。
ペトラの発言を (notP=>P)=>P とした人にも、その後がまともならば、部分点を
出してあります。(5点)

皆さん大体本質を分かっているようです。


* お知らせ:分解の木の応用(パズルを解く)は、補講のときに主にします。
来週から第一章に入ります。
6月29日: ワンのアルゴリズムの応用
(X=>Y)=>not(X and not Y), (X=>Y)=>notX の分解、恒真性の判定、反例
第1章 集合、写像、関係 。 この章のポイントは記法、演算、対応規則としての写像、集合としてのグラフ、いろいろな関係、例題
集合の記法、要素、集合間の関係、基本的な演算、命題論理の等式との類似性


*お知らせ: 7月13日に「ワンのアルゴリズム」の小テストをします。
分解の木の作成、かんたんなパズルを解く問題および反例を与える問題。
なお、期末試験には3章から1題、1章から2題だします。3章の問題は
真理値や分解の木が理解できているか、を1題でみられるようにします。


7月6日 直積(11ページ、[7])、写像の定義、例、単射、全射、逆写像、写像のグラフ
(12ページ 1・2 [1],[2],[4],[5],[9])


7月13日 1章1.2[9]、1・3[1],[2],[6],(同値類は抜かす)
[7],[8],(無限積上の辞書式順序は除く)、[10]
以上です。一学期間ご苦労様でした。


*平成11年度「集合と論理」の成績について

小テスト2は大体よくできていました。期末試験はまあまあのできでした。
後で解答をおきますので、見てください。

*合否について、以下のことを良く読んでください。
なお、成績を知りたい人は次の日取りと場所で見れます。
月曜日 4限 理学部2号館4F21(計算機室)
火曜日2限の終わりころに10号館302
火曜日4、5限 理学部2号館3F演習室4
メールでは問い合わせないで ください。

*成績の評価:二回の小テスト(各20点満点)と期末試験(60点満点)の合計点で
評価します。もちろん60点以上が合格です。

上記のどれかのテストを受験していない人は(実際成績も合格点を満たしていません。)不合格です。

2年生以上で去年も今年も55点をこえている場合は、60点と みなします。

*最後に:半年間ごくろうさまでした。ごく基本的なことだけでしたが、論理と
集合の記法は計算機科学の基礎ですから、将来役にたててください。
なお教科書は後の講義でも使えますから、捨てないように!
皆さんの後輩の役にたつように、講義についての意見や感想をお寄せください。
yasugi@ccにお願いします。


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Last modified: Wed Dec 15 22:36:29 JST 1999