趣味のページ

 小さいときからピアノをやっていたこともあって、クラシック音楽に関する諸々のことを趣味としております。CDを聴いたり、楽譜を読んで頭の中で音を鳴らしたり、はたまたその関連の書物などをあさってみたりしています。とはいうものの、本業・仕事ではないので、どこまでも気楽です。特に、クラシックに固執しているわけではありませんが、他の分野に関しては、何を聴いたらいいのかとか全く知識がないので、どうしても勝手知りたる分野に偏ってしまうだけです。いろんな分野のいい音楽が聴きたいです。是非教えて下さい。

 一般に言うクラシック音楽なら中世のものから現代のものまで非常に幅広く愛好しています。何らかの思い入れのある作曲家の名前を挙げようと、いま少しずつ書いています。時代も国も多種多様です。ですから、何を愛好しているかは十分でも不明で、一番最近聴いた音楽を愛好しているとか、一番最近に読んだ文献の曲を愛好しているとか言うのが正解でしょう。ジャンルも何でも聴きます。ベルリオーズを聴いた後にウェーベルンを聴いて、リュリ、ベリオ、メンデルスゾーン、クルジェーネク・・・などと続けていっても、平気なんです。なんか、自分のこだわりのなさに驚かされます。

 クラシック音楽が好きと言っても、CD、レコードにしても何万枚も持っているわけではありませんので、知らないもので良い物も沢山あります。もちろん現在入手し得る範囲に限られますが、大作曲家の音楽でさえ全部聴いたというと、数人に限られています。だから、まだまだ初心者です。たとえば、まだハイドンやシューマンやシェーンベルクでさえも全部は聴いていません。イタリアオペラの巨匠たちに関しては知らない方が多いです。カタログを見ても聴いたことのない作品がいっぱいです。しかし、逆に言うとこれからまだまだ楽しみがあると言うことでしょう。全作品を年代順に聴くということはその人の生きた道や変遷を追っているような楽しみもありますね。大作曲家といえども、必ずしも全作品が、いわゆる大作ばかりでもないので、大作の間に書かれた小品などは色々な意味で興味深いです。それから、有名な人の間に隠れて、名前さえ知らなかった人たち(おそらく私が知らなかっただけでしょう)の音楽を聴きながら、自分なりに音楽史を繋いでいくのも好きです。あくまでも我流ですし、当たっている部分があるにしても、既に誰かが指摘していると思いますので、誇れるものではありません。

 ピアノの方はと言うと、高校3年までやっていましたが、大学に入ってからは、きちんとは習っていません。もう、練習する時間もないので、人に聴かせるような演奏は出来ません。時間があれば、娘と一緒に習いたいのですが・・・。レパートリーといえるようなものでは到底ありませんが、バッハ、ショパン、サティー、プーランク、プロコフィエフあたりを好んで弾いています。

 楽譜を読むのも好きです。他の人の演奏を聴かずに、自分の思うままに楽譜に書かれた音を鳴らすのですから、非常に楽しいです。しかし残念なことに、私の場合初めてみる楽譜は、全てピアノの音で鳴ってしまいます。オーケストラ譜などを見ても、譜面を読んだときに架空の鍵盤を指がたたき、その結果、弦も管も全部がピアノの音で鳴るので、ごちゃごちゃしてうるさくて、とてもハーモニーどころではありません。こういうのはもっと小さいときにきっちりと身に付いていなかったから中途半端なんだと思います。指揮者やオケの楽譜をうまくピアノ譜に編曲する人は凄いと思います。

 ここ最近は現代の宗教音楽や宗教的背景のある作品にもっとも関心があります。Stravinskyの後期の宗教音楽の数々、実に深い感動を呼び起こさせてくれますよね。PendereckiのPolish Requiem、何度聴いても素晴らしい作品ですね。99年11月に変換群論シンポジウムがあって、その際、多くの外人が来日しましたが、ポーランド人のパバロフスキーという数学者もPolish RequiemはPendereckiの作品ではベストだと思うと言っておられました。

 唐突ですが、最後にお奨めをいくつか。どれも有名な作曲家の作品ですから、すでにお持ちの方も多いと思います。先ず、John TavenerのEternity's Sunriseというディスクです。演奏はPaul Goodwin 指揮のThe Academy of Ancient Music です。ハルモニア・ムンディから出ています。背筋が寒くなるほどの素晴らしい作品です。現代に、こういう素晴らしい作品を書いてくれる人がいて、一音楽ファンとして、非常に嬉しいです。それから、クセナキスの電子音楽を集めたCDでXenakis Electronic Music (EMF CD 003)です。それまでの電子音楽のイメージが変わりました。お恥ずかしながら、これまで電子音楽を聴いても作曲者の名前は殆ど浮かびませんでしたが、これは違いました。やはり大家のなせる技でしょうか、これは紛れもなくクセナキス以外の何者でも書き得ない圧倒的で個性的な音楽でした。皆さんよくご存じのあのクセナキスの個性が、息継ぎのない電子音楽で、雨霰のようにふってくるわけです。私は日本語のタイトルの付いた"Hibiki-Hana-Ma"に心を揺さぶられました。

 そのうちに、もっときちんと書きたいのですけど、大きな問題があります。それはフォントの問題です。いろいろなアクソン記号がつくとき、どう表示すればいいのか解らない場合があります。例えばドヴォルザークにしても、上にアクソンのついたRが入っていますが、日本語混じりの文章を書くときにこれをどう表示するかという問題です。となると人名などは日本語(カタカナ)で書けばよいのでしょうが、初心者で浅学の私には、どう読むのかもわからない人がいます。例えば、もし、どなたかTUCAPSKYという人の読み方をご存じでしたらお教え下さい。すみません、オリジナルにはCとYの上にアクソンがついていますが表示していません。この1928年生まれの作曲家が1977年に作曲した、Five Lenten Motets という作品がとても好きなのですけど、作曲者の読み方がわからないというお粗末なことになっています。


リンク集

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ウィーン市観光局(日本語)


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