「教育方法の理論と実践」の概要2


 最近の情報科の波は教育現場にも押し寄せています。 自分が習ったときの状況がどうであれ、コンピュータを使った教育が どんどんと実践されるようになってきています。 そんな流れの中にあって、この講義では後半は コンピュータを利用した簡単な教材開発を行います。 いわゆるe-learningの1つですが、この講義では クライアント側だけで作動するものに限ります。 簡単な自習用教材などを作るすべを知っていると教壇に立ってからも 利用できることが多いです。



どういうものを作るのか。

何しろ始めてのことですので、あまり高度なことは求めません。 こちらで雛形を幾つか用意しておきますので、 そこにコンテンツをいれていくだけでも構いません。 それだけでも、初心者にはかなり面倒です。 初めはそういうところから始めて、 興味が出てくれば続きを学習すればいいでしょう。 次のようなことを念頭に入れて作成していただきたいです。



コンピュータで動く教材をつくろう


言語は?

これまで皆さんが使ってきたHTMLに JAVASCRIPTという言語とCSSというスタイルを使います。 いずれも深く勉強すると面白く、簡単なゲームなら作れてしまうほどのものですが、 ここではプログラム言語の教育はしません。 「例」としてこちらが用意したものを出発点として作成して下さればいいです。 余力のある人は下の例を幾つか組み合わせるのもいいでしょうね。 ただ、すでにこういうことをご存じの方は、 自分で良いものを作成して下さればいいです。今回何か作ってみて、 JAVASCRIPTやCSSに 興味がもてたら、本を読んで続きを勉強されるもの1つでしょう。

例1:あなうめ

ところどころ空欄のあいた文章が書いてあります。 空欄の所にマウスを持っていきましょう。 答が浮き出てきます。 どの教科でも比較的簡単に作成できます。 ここでは、中学校数学科の指導目標を穴埋めにしました。 文法的には JavaScriptは使っていません。 CSSだけです。 勉強しやすいように文字も大きめにしてあります。 サイズなどを変更する場合は注意が必要です。

例2:結果判定型教材

あらかじめ与えられた問題に対して、 学習者が答を入れると正解かどうかを判定してくれます。 問題と解答を作成するといいように作ってありますが、 答のだしかたの文章なども工夫されてもいいでしょう。 いろいろと替えたいときは、関数(実行するプログラム)の 名前を変更していきましょう。二通りの解答を出す発展版は こちら。

例3:選択型問題

選択肢が幾つかあって、そのうちから最も適するものを選ぶという問題は、 どの教科でもある問題の1つです。 1つだけしか選択できない「ラジオボタン」を使います。 複数個にチェックが入らないように、名前を同じにします。

例4:選択型問題2

ここでは幾つか選択型の問題を実行して、最終的に点数を見るということまでをやってみましょう。 問題数も選択肢の数も、幾つでも出来ます。ちょうど試験のような感じです。

そして・・・

「そして、こんなのを作りたい!」というご要望があれば、私に連絡して下さい。 紙に書いて、提出して下さると一番有り難いです。