カラーコードでは、「16進数」という数字の表現方法が使われます。
16進数とは、0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F の16個の記号を使って数値を表す方法です1)。
10進数の数え方と、16進数の数え方の対応は、以下のようになります。
10進数 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | ... |
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16進数 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | 10 | 11 | ... |
10進数で「10」が16進数では「A」、「11」が「B」、「12」が「C」……というふうに、16進数ではアルファベットが混じります。
そして、10進数で「15」にあたるのが、16進数では1桁の最大値「F」です。
さらに、10進数で「16」になったとき、16進数では「10」になるという感じです。
10進数では10番目の数字を使う時に桁上がりが起きて2桁になるように、16進数では16番目の数字を使う時に桁上がりが起きて2桁になると、まあ、そんな感じです。
0と1の2進数で動作しているコンピューターにとっては、10進数よりもこちらのほうが都合が良いため、カラーコードでも16進数が使われます。
カラーコードでは #99AAFF
のように6桁の数値で指定するという話でしたが、その6桁は、2桁の16進数が3セットあると考えてください。
2桁ずつが R G B ( 赤Red , 緑Green , 青Blue ) 3つの色の強さを表します。この赤・緑・青が「3原色」と呼ばれ、すべての色はこの3つの色の混色で表現されます。
3色を混ぜると何色になるかは「光の3原色(加法混合)」のルールにしたがって決まります。
たとえば #99AAFF
なら 赤が 99
、緑が AA
、青が FF
の強さを持つということです。
2桁の16進数で色を表す場合、00
が最も暗く、FF
が最も明るい値 となります。00
からFF
までで、0~255まで256段階の値を表現できます。 ざっくり言うと以下の順に強くなると考えるとわかりやすいです。
(暗い)00 < 11 < 22 ・・・ 99 < AA < BB < CC < DD < EE < FF(明るい)
ちょうど中間の色合いは7F
もしくは80
です。
実際にカラーコードがどんな色になるか試してみたい場合は、色シミュレーターのページで試してみましょう。
そして良い色ができたら #xxxxxx
のようなカラーコードをメモしておけば、いつでも同じ色を再現できます。
ここでは試しにカラーコードを使ってさまざまな色を作り、どんな色になるかを確かめてみます。
たとえば#FFFF00
の場合、黄色になります。2桁ごとに区切って # FF FF 00
と考え、赤 と 緑 が強く(FF)、青 は全くない(00) 状態です。赤と緑をだけを混ぜた結果、黄色(Yellow)になります。上の光の3原色を参考にしてください。純粋な黄色なのでとってもビビッドな感じですね。
他の色(青)を混ぜて白っぽくすると、レモンイエローのようになります。
もしこの色が気に入ったのなら、#FFFF88
をコピーしてあなたのページで使ってしまってもOKです(具体的な使い方は後述します)。もちろん自分で微妙にカスタマイズしてもOKです。
カラーコードが同じなら、コンピューターは全く同じ色を発色します。
全ての色が最小となる#000000
は黒色(Black)で、全色最大となる#FFFFFF
は白色(White)です。中間あたり#888888
はグレー(gray)です。
このように赤緑青の差が少なくなるほど、いわゆる「無彩色」に近づきます。
オレンジを作りたいなら、赤に少し緑を混ぜると良いでしょう。#FF8800
ぐらいでしょうか。2桁ごとに区切って # FF 88 00
と考え、赤の強さが FF
(最強)、緑の強さが 88
(中間)、青の強さが 00
(最弱)というわけです。実際の色合いは以下のようになります。
ここから数字を減らして暗くしていくと、茶色に近づきます。数字の大きさは上で説明した16進数のルールに従います。
たとえば #7ED4FF
なら、2桁ごとに区切って # 7E D4 FF
と考え、赤の強さが 7E
、緑の強さが D4
、青の強さが FF
というわけです。水色のような色合いですね。
青がもっとも強く、緑が混じることで水色味が強くなります。赤も少し混じることで、彩度が抑えられ、自然な色合いになります。
純粋な緑 #00FF00
はやや明るくきつい色合いに見えがちなので、他の赤や青も混ぜて、色をなじませます。赤を多めに足すと、黄緑に近づきます。例えば #BBFFAA
なら下のような感じです。
このように、赤緑青にあまり差をつけないようにすると、自然色に近づきます。自然界では様々な色が混ざり合っているからです。
全体の明るさを抑えると、暗く沈んだ色合いになっていきます。下の色合いは、カーキ色というかオリーブグリーンのような感じですね2)。
赤緑青の差を大きくすると、より派手で人工的な色合いになります。例えば上の色により極端な差をつけると、以下のようになります。
かなり人工的な黄緑色になりましたね。コントラストが高く、ポップな感じです。
逆に赤緑青の差を小さくすると、自然な色合いとなり、さらに差を小さくすると、上で示したような無彩色へとなっていくわけです。
ピンクを作りたいなら、紫を明るくする感じです。紫は赤と青の混合で作れるので、#FF00FF
です。ここから青を少しだけ弱めて赤みを強くし、赤や青を超えない程度に緑を足して全体を明るくしていきます。#FFCCEE
という感じでしょうか。
とってもピンク!😲
このように、カラーコードを使えば、さまざまな色が作り出せるというわけです。
余裕があれば、ぜひカラーコードを使いこなしてみましょう。