ゼミ生が語る「私の好きな京都」(2019年春学期)
京都市北部を駆け抜ける鉄道「叡山電鉄」
本荘 怜央奈
(2017年度入学 鈴木ゼミ一期生)

 叡山電鉄は、京都市左京区の出町柳から八瀬・鞍馬の区間をつないでいる鉄道であり、市民からは「叡電」の愛称で親しまれている。運営は京阪ホールディングスの子会社である叡山電鉄株式会社(旧京阪電気鉄道)がまかなっており、日本の登山電鉄を経営する鉄道7社による親睦団体「全国登山鉄道%。会」にも加盟している。沿線は、叡山本線と鞍馬線の2路線があり、近隣住民の交通網としてだけではなく、沿線沿いにある観光地へ訪れるための輸送手段として一役買っている。
 私が、叡山電鉄が好きな理由は大きく2つある。1つは、電車の雰囲気と周りを取り囲む京都の街並、風景がマッチしているということである。叡山電鉄は、1両編成ないし2両編成の短い両数で編成されており、車両に可愛さ、レトロさを感じることができる。また、沿線で見ることができる名所や風景をモチーフに外装を施しているので、電車と街並が一体化しているところが非常に魅力的であり、その外装はいくつものパターンがあり、電車を視覚的に楽しむこともできる。もう1つは、沿線沿いに様々な観光地があるという点だ。この2つの好きなポイントを踏まえ、今回は「車両の種類」、「沿線沿いにある名所」の2つについて、叡山電鉄の魅力を伝えようと思う。
 叡山電鉄には、車種によって様々な外装を施しており、視覚から楽しむことができる。叡山電鉄の車種を、運用されている系統の順に紹介していく。900系(デオ900形:2両編成2編成)は、1997年に登場した車両で、展望列車「きらら」の愛称がついている。車両の窓ガラスが大きいため、沿線の移り変わる景色を満喫できる。一部分はより景色を楽しむために、座席が窓側に向けて配置されているのも特徴である。2編成とも紅葉をイメージした外装となっている。800系(デオ800形:2両編成2編成は、1990年に登場し、編成ごとに異なる帯色であるのが魅力的である。801ー851号は比叡山をはじめとした山並をイメージした緑色、802−852号は鞍馬の雲珠桜をイメージしたピンク色といったような編成がみられる。また、叡山電鉄初の2両固定列車でもある。800系(デオ810形:2両編成3編成)は、1993年に登場。811−812号車は柳をイメージした黄緑、813−814号車は貴船・鞍馬の山藤をイメージした紫の編成となっている。また815−816号車は、2003年より外観に沿線の草木や動物を描いたデザイン電車「こもれび」として運転しており、車内は広告を掲示せず、写真展、絵画展等を行っている。700系(デオ710形:1両編成2編成)は、1987年に登場したワンマン電車で、叡山電鉄初の冷房車でもある。クリーム色の車両が特徴的で、それに加え2019年3月には塗装変更が行われ、711号車は山をイメージした緑、712号車は紅葉をイメージした赤の配色も入った。700系(デオ720形:1両編成4編成)は、1987年から登場した車両である。

 ←900系「きらら」

 叡山電鉄1900系の廃車部品を利用した「カルダン駆動方式」に改造されたことで乗り心地が向上した。緑、黄緑、青の3タイプに加え、2019年にリニューアル工事を施した722号車は、車内にインテリアの更新がなされたほか、車いす、ベビーカースペースを新たに設置し、外観は沿線の寺社仏閣をイメージした朱色となっている叡山電鉄が走る沿線の近くには、様々な観光地や魅力的なスポットが数多く点在している。中でも私が好きな貴船神社や瑠璃光院などの名所をいくつか紹介する。
 まずは貴船神社(最寄り駅・貴船口駅)。貴船神社は水の神様を祀る神社であり、絵馬発祥の地としても知られている。縁結びでも有名で、夏には水まつりや七夕まつりが開催されるほか、秋には紅葉のライトアップが行われるなど、年間を通じて数多くの観光客が訪れる。また、貴船の川床は避暑地として有名である。次に紹介するのは 瑠璃光院(最寄り駅・八瀬比叡山口駅)だ。紅葉の名所として知られ、一般公開が行われる春と秋には観光客でにぎわいを見せる。大正時代末から大改修が行われ、約1万2000坪の敷地に数寄屋造りの建築物と雄大な庭園が整えられており、圧倒的な景観を楽しむことができる。また、瑠璃光院のある八瀬大原という地は、平安時代から貴族や武士たちに「やすらぎ」の郷として愛されていた。次におすすめするのは、 比叡山延暦寺(最寄り駅・八瀬比叡山口駅)だ。伝教大師最澄が開いた天台宗の総本山として知られている寺院で、日本仏教において数多くの僧侶が若い日に延暦寺を含めた比叡山の地で修行をしていることから「日本仏教の母山」とも言われている。境内にある根本中堂は国宝に指定されており、現在は平成28年度より、約10年をかけて大改修を行っている最中である。延暦寺近くには、日本一長いケーブルである「坂本ケーブル」が運通している。最後に紹介するのは、一乗寺のラーメン激戦区(最寄り駅・一乗寺駅)だ。一乗寺駅周辺には、関西でも有数のラーメン激戦区として知られ、人気ラーメン店がひしめき合っている。

 ←貴船神社の景観

 まずは貴船神社(最寄り駅・貴船口駅)。貴船神社は水の神様を祀る神社であり、絵馬発祥の地としても知られている。縁結びでも有名で、夏には水まつりや七夕まつりが開催されるほか、秋には紅葉のライトアップが行われるなど、年間を通じて数多くの観光客が訪れる。また、貴船の川床は避暑地として有名である。次に紹介するのは 瑠璃光院(最寄り駅・八瀬比叡山口駅)だ。紅葉の名所として知られ、一般公開が行われる春と秋には観光客でにぎわいを見せる。大正時代末から大改修が行われ、約1万2000坪の敷地に数寄屋造りの建築物と雄大な庭園が整えられており、圧倒的な景観を楽しむことができる。また、瑠璃光院のある八瀬大原という地は、平安時代から貴族や武士たちに「やすらぎ」の郷として愛されていた。次におすすめするのは、 比叡山延暦寺(最寄り駅・八瀬比叡山口駅)だ。伝教大師最澄が開いた天台宗の総本山として知られている寺院で、日本仏教において数多くの僧侶が若い日に延暦寺を含めた比叡山の地で修行をしていることから「日本仏教の母山」とも言われている。境内にある根本中堂は国宝に指定されており、現在は平成28年度より、約10年をかけて大改修を行っている最中である。延暦寺近くには、日本一長いケーブルである「坂本ケーブル」が運通している。最後に紹介するのは、一乗寺のラーメン激戦区(最寄り駅・一乗寺駅)だ。一乗寺駅周辺には、関西でも有数のラーメン激戦区として知られ、人気ラーメン店がひしめき合っている。

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