私の好きな京都は「貴船神社」である。
私が今回のテーマに貴船神社を選んだ理由は2つある。1つ目は神社や寺院が好きということだ。私は学校の帰り道や、休日に神社にお参りに行くことがある。家の近くの神社だけでなく、京都の上賀茂神社、伏見稲荷大社、八坂神社などの神社に行くこともある。また寺院を見るために、世界遺産であるカンボジアのアンコールワットや、ミャンマーのシュエダゴン・パゴダも観光に訪れた経験がある。2つ目の理由は、貴船神社の冬のライトアップがとても綺麗で、目を奪われたからである。貴船神社では、期間中の積雪日限定でライトアップを見ることができる。貴船神社の灯篭や鳥居は綺麗な朱色で塗られており、雪の白さと合わさると美しさが倍増する。そこに光が加わるとさらに美しくなり、まさしく絶景といえる光景だ。この景色を見るために毎年2時間以上かけて足を運んでいる。しかし、今年(2020)は去年よりも暖かい日が続き、雪が積もっていないのでまだ見に行けていない。
日本には、古くから神々を祀る場所として、約8万あまりの神社がある。ただし、これは宗教団体として登録されたものだけであり、もっと小さな祠や、沖縄の御嶽のように特段の施設がない聖なる池も含めれば、より多くの数になるだろう。そして京都市で調べてみると、正式に登録されているもので神社がおよそ800、寺院がおよそ1700もあるそうだ。これは余談になるが、寺院のトップは愛知県でおよそ5000にものぼる。その中でも貴船神社は、全国に約500社を数える貴船神社の総本宮である。天武天皇の御代となる白鳳6年(677)にはすでに御社殿が造られていたという、京都でも屈指の歴史を誇る神社だ。本宮の御祭神はタカオカミノカミ、奥宮はクラオカミノカミである。結社、中宮にはイワナガヒメノミコトが祀られている。また、貴船神社のご利益としては「運氣隆昌、えんむすび、諸願成就」が有名である。
奥宮
2018年9月の台風により社殿が被害を受けたが、崇敬者や参詣者のご協力もあり、2019年5月には美しい姿に復活した。台風がもたらす影響は悪いことばかりではなく、周辺の木が倒れたため、以前より明るい雰囲気になった。自然の力は不思議なものである。
貴船神社の魅力は神社だけでなく、周辺のスポットも楽しめる場所である。川床席で自然を感じながらくつろげることが有名だが、「貴船倶楽部」や「兵衛カフェ」などのお洒落なカフェもある。さらに旅館や温泉施設も充実しているので、旅の疲れを癒すことができる。また、貴船神社に来る際に使う比叡山電鉄は『僕は明日、昨日の君とデートする』などの小説にも書かれている。神社にお参りするだけでなく、道中にも楽しさがあるというのが魅力の1つである。
今回のレポートで貴船神社について調べることで、さらにこの神社のことが好きになった。またこれまでは神社の雰囲気や、美しい景色を見るために訪れていたが、次に行く際は周辺の施設にも立ち寄りたいと思う。特に写真のみたらしだんごはぜひ食べてみたいものである。今後はご祭神のタカオカミノカミとクラオカミノカミのことや、さらに貴船神社以外のご祭神についても調べてみたい。