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岡田英彦 (Hidehiko OKADA) ホーム > 研究テーマ

携帯電話フルブラウザを用いたWebページ閲覧のユーザビリティ評価

概要

PCでの閲覧を想定して作成されたWebページを携帯電話でも閲覧可能にする携帯電話向けブラウザ,いわゆるフルブラウザ(以下,FBと表記)が開発され市場に提供されている.ユーザはFBを利用することにより,これまでPCで閲覧していたWebページを,モバイル環境においてもPCの場合と同様にレンダリングされた画面表示で利用できる.

しかし,携帯電話とPCとの画面サイズやポインティングデバイスなどの差から,FBでの閲覧時にPCの場合と同程度に素早くかつ間違わずに情報を探し出せるとは限らない.したがって,PCに加えFBでの閲覧を想定するWebページを設計する際には,FB閲覧時における同ページのユーザビリティにも注意しなければならない.

そこで本研究では,FBを用いたWeb閲覧のユーザビリティ評価を行い,FBを用いた閲覧時のユーザビリティを向上させるためのWebページ設計時の注意事項を検討した.本研究では特にリンクの探しやすさにフォーカスし,
・FBの場合とPCの場合とではユーザのリンク探索パフォーマンスにどのような差が生じるか? その差はリンクの位置などに応じてどのように変わるか?
・ユーザはその差を主観的にどのように感じるか?
・実験結果から,Webページ設計上どのような点に注意すべきと考えられるか? について分析・考察した.

実験の結果,リンクの探しやすさはFBがPCより常に劣るわけではなくFBのほうが上回る場合もあるが,長いページにある下端付近のリンクや,表現がタスクに十分に合致しない(わかりにくい)リンクはPCに比べてFBでは特に探しにくく,PCでは発見できてもFBでは発見できないことがあることなどがわかった.またこれらの結論から,ページの長さやレイアウト,リンクの位置などに関して,FBでの閲覧を想定したWebページを設計する際の注意事項が得られた.

Keywords

usability, mobile browser, mobile phone, webpage, design recommendation

スライド

目的

評価方法

用いた端末・ブラウザ

テストタスク (1)キーワードタスク

考察(1)

考察(2)

まとめ