エンタテインメント分野へのAR（拡張現実感）ユーザインタフェースの応用の有効性評価を目的とし，カードゲームへの応用システムの開発と評価を行った．具体的には，セブンブリッジを対象に，現在の状態やその状態で可能な行動をAR手法により認識・視覚化するシステムを開発した．
映像処理にはARToolKitを用い，自作したカードをARToolKitにおけるマーカとして使用している．
本システムにより，当該ゲームのルールを熟知しない初心ユーザであっても熟練ユーザとゲームをプレイできること，プレイしながらルールを学習可能になること，計算や記憶における人間の限界を補助したプレイが可能になること，などの効果が期待される．
ユーザ実験により本システムの使用・不使用時の比較を行い，有効性を評価した．この結果，主観評価，ルールの学習効果，ポン・チー実行時の思考時間などの点において有効性が示唆された．
