ユーザに本システムを用いてゲームを一定回数行ってもらった後,本システムを利用せずに独力でどの程度ゲームを行えるか調べた.麻雀のルールを知らない初心者であっても支援システムによる誘導・教示のもとで対戦を行うことができ,システムによる補助を受けた4戦の後にシステムを使わず独力で対戦しても,行動1回あたりの所要時間に大きな増加は見られなかった.勝率および主観評価の分析結果からは「役」に関する学習が十分に進んだとは言えなかったが,主観的には有用性が高く評価され,ルール未知にも関わらず麻雀を行えたことの楽しさを初心者が強く感じていたことがわかった.