会計の種類と役割その他(6期生)(2015年5月14日)


6期生の棚橋祐紀です。
5月14日のゼミ内容を報告します。

今回から教科書を用いての発表が始まりました。トップバッターは主幹の米須くんによる「会計の種類と役割」です。

内容はまず、非営利会計と企業会計について内容を明らかにし、財務会計について説明しています。財務会計は経済システムに組み込まれており、法律で規制されています。法規制の内容を説明し、財務会計のルールを理解します。次に財務会計の役割について具体的にどのように役立つかを述べています。

はじめに、会計の種類について説明します。特定の組織が利益の獲得を目的として活動している組織を営利組織と呼び、利益の獲得を目的としていない場合は非営利組織(NPO)といいます。企業会計には財務会計と管理会計に区分され、企業会計の目的である利益の計算と財産の計算をまとめて財務諸表といいます。
次に財務会計の法規制についてです。日本の会計制度は、商法会計・証券取引法会計・税務会計の「トライアングル体制」だと言われています。これは経済社会において企業の影響力が増大し、株主・債権者・経営者の利害調整が必要になったため財務会計に加えられるようになりました。金融商品取引法は、投資性のある金融商品を取引する際の利用者保護と、透明で公正な市場づくりを目的とした法律です。
財務会計の役割ですが、教科書では一つ一つ説明していましたが、米須くんは利用者・利用目的・利用法が簡単にかかれた表にしてわかりやすく説明してくれました。シンプルですごく見やすいスライドでした。図が多くて会計の関係性を理解しやすかったです。

発表後のおさらいでは、地方自治体の決算方法に注目しました。現在、複式簿記で決算を行っている地方自治体が増えていますが、全体の約15%しか行っていません。理由として、資金の出入りだけを記録する公会計では、資産と負債の有高が正確に把握できないためです。また、公会計では単式簿記を行っており、単式簿記では予算を使い切るという考え方です。複式簿記にすることで与えられた予算内に収めてコストを抑えることで利益が発生するような、企業会計を取り入れれば余った予算を他に使うことができるであろうと考えます。
また、重要なキーワードとして財務の健全化があげられました。財務省が貸借対照表をつくり、国の借金を表明しました。そこで税金をあげるべきだという話が持ち上がったとか。
企業は社外取締役を増やすことにも力を入れ始めました。理由はガバナンスの向上のためです。しかし社外に会計ができる人がいるのかが問題みたいです。

今回のゼミ報告は以上です。