会計学最新事情(2014年10月9日)

5期生の西岡真理です。

10月9日(木)の5期生のゼミでは、まず初めに会計の勉強をするにあたって覚えておくべき事項を学びました。
・ステークホルダー(利害関係者)と日本の企業の安定、信頼性
・IFRS
・公正価値会計
・取得原価会計
・のれん
・日本基準
・統合報告...

挙げだすと膨大な量になりますが、今回は上記を中心に先生の解説とともにワードをチェックしていきました。
そのあとは宮本君の「資産の管理と運用」の発表の続きを行いました。

1.余剰資金の運用
企業が持つ余剰資金は、金融商品への投資によりさらに多くの利益を生む。
金融商品には預金、貸付金、有価証券がある。
これにまつわる貸借対照表の資産は、ほかのさまざまな分類に含まれている。
手元流動性・・・満期1年以内の現金預金、短期保有の有価証券
当座資産・・・現金預金、有価証券、受取手形、売掛金
また、金融資産により利息配当を得ることはインカムゲイン、売却によって利益を得ることはキャピタルゲインと呼ばれる。

2.現金及び預金
貸借対照表における「現金及び預金」は、金銭及び同一の性質を持つものが含まれている。
収支は手許残高、現金出納帳、銀行の残高証明書で把握する。
ズレが生じ、原因不明のときは雑損失か雑収入と記録する。(銀行記録とのずれは慎重に判断することが必要)

3.有価証券
有価証券とは、金融証券取引法にて定められる証券である。
代表なものとして、以下の3つが挙げられる。
①持分証券・・・株券、新株引受権証書
②負債性証券・・・国債、地方債、社債
③受益証券・・・証券投資信託、貸付信託

取得原価の算定は、投入額+買い入れ手数料で求められる。
同じ銘柄の有価証券を別値で購入した時は、総平均法か移動平均法を使用する。
期末評価は主に売買目的と、満期保有目的で基準が分かれる。
売買目的・・・時価評価はその都度
満期保有目的・・・償却原価法で差額を徐々に調整

4.キャッシュフロー計算書
ここで定義される資金が期首~期末の間にどのような過程で推移したかを記した書面のことである。
資金=「現金及び現金同等物」である。
現金は手許現金、当座預金、容易に換金可能な短期投資のことである。
2000年3月決算期より金商法に基づきこの書類を作成し、公表することを要求している。

資金の変動は3つの活動に分けて把握する。
営業活動・・・売上と仕入、人件費、販売管理費
投資活動・・・設備投資、証券投資、融資
財務活動・・・借入や社債発行による資金調達と返済等

5.デリバティブ
新たに開発された金融商品である。
有価証券への投資によるリスクを減らす目的で主に使われる。

企業が直面する3つのリスクには以下のものがある。
市場リスク・・・市場価格の変動によるリスク。株式の評価損、売却損等
金利リスク・・・変動金利が予定よりマイナスとなるリスク。
為替リスク・・・外貨と縁による為替の値動きで予定よりマイナスとなるリスク。

主なデリバティブには3つの商品がある。
先物取引・・・現時点での値で将来買う約束
オプション取引・・・オプション料追加で損失回避
スワップ取引・・・固定金利と変動金利を交換

10月8日(水)に皆既月食がありましたね!
みなさんはみましたか?
雲もなく、月が徐々に赤色に変わっていく様子がみられました。
神秘的な月でした!
次に見られる皆既月食は2015年4月4日だそうです。

今週(10月9日)のゼミの報告は以上です。