時代と経営と会計(2014年10月2日)

5期生の宮本和雅です。

10月2日の橋本ゼミでは、先生から今後予定されている明治大学との共同研究テーマについての提案が挙げられました。テーマは「時代と経営と会計」。リアルタイムで変化している企業と産業を会計の視点から見て、どんな事情があり変化していったかを調べていくそうです。この研究は過去の事例だけでなく昨日今日話題となる最新の事柄についても追究するようで、先生は流通業の変遷を例にこのテーマを紹介されました。

日本ではかつて百貨店が幅を利かし、「何でもそろう店」として割高ながらも大きく注目されていました。その後やがて生活者が短いサイクル(食品や他消耗の早い品)をより近場で買える場所、いわゆるスーパーマーケットが頭角を見せ、人々の生活に浸透していくと物がそろう便利さだけでなく、身近で手軽であることの便利さへのニーズが姿を見せるようになってきました。
そうしていよいよコンビニエンスストアが...登場します。コンビニが従来の量販店と大きく異なる点は、人々の行動を変えた点であると先生は語ります。夜中はどこの店も閉まるためあえて外出することは無かったが、コンビニを利用出来ることで夜の不便が解消され夜間の市場を形成するまでに至った点が広まった要因の一つであるようです。また、近年のコンビニの多くは店舗にATMを設置し金融業の分野にも進んでいます。これにはワケがあり、なんでも店舗でお金を引き出した人は高い率で買い物をその場でしていくそうで、本業と金融が効果的に組み合わさるがゆえの店舗設置である点がうまく機能し続けられる要因であるようです。コンビニ後の物販は、ネット上での展開が注目されていますが果たしてこれからスーパー、コンビニに置き換わる存在とは一体何だろうか?こういったことも研究の対象としてありうるため、現段階では広大な領域を先生のテーマは内包しています。みんなの積極的な意見を聞きたいとのことでテーマをどうするかはまだ話し合いが続きますが、今のところ反応は賛成意見が多く他のテーマに何があるか各員模索している状態です。

テーマがひと段落すると、ごく最近のニュース、トピックについて紹介とその背景に対する知識があるか先生から質問が投げかけられます。ここではその一部を載せています。
①「スマホ」 …iPhone6が発売され世界中で売り上げを伸ばしているが、気になる点はお財布ケータイ機能。金融電子化の流れと一社の端末普及はこれからどう組み合わさっていくか。
②「減価償却」…簿記の問題で見受けられたが、200%償却とは何か。また、償却可能な資産の中で定額法のみ認められる資産とは?―建物。長期にわたるものとして例外的ではある。また機械、車両などは10年→11年使用時の価値はほぼ変わらないが、新品→1年の時に大きく価値が下がるため、定率法での計算が合理的であるとされる。
③「研究開発」…現在、日本では研究費は全額費用として計上し、開発費は場合により初めに資産として計上することが出来る。この前ニュースで住友商事の失敗が発表されたが、ここで言う2400億の損失というのは実のところ会計の数字上ではどうなっているだろうか。
それと、日本では7大商社が様々な資源の大半を取り扱っているが、それぞれ名前は何か。-三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、トヨタ通商、双日

11月の簿記検定を控え、5期生ゼミでは多くのメンバーが意欲を高めています。集合しての勉強会が間もなく始まるのでこれからはメンバー一丸となって取り組んでいくことになります。神山祭の出店準備やその他課外活動の予定が重なりに重なる10~11月ですが、大変なことも皆と協力して乗り越えていければと思います。私自身は「何事も手を抜かない」方針を通したいところですが、はてさてどうなることでしょう。
10月2日の5期生ゼミは以上となります。