『ケースで学ぶ財務会計』(第10章)(2013年7月11日)

3期生の吉岡です。

  今日のゼミは、「ケースで学ぶ財務会計」の第10章「負債」についての発表でした。

 「負債」とは会計上では企業の資金の調達源泉のことであり、今回は、そのうちの社債についての発表がメインでした。社債とは負債のうちの借入金の一種で借用証書の代わりに社債権という有価証券を発行します。

 ここで社債に関す る長谷工コーポレーションの事例について紹介されました。長谷工コーポレーションは、バブル崩壊後、業績が悪化し、銀行から多額の債務免除を受けていまし た。その結果、社債が返済されないかもしれないという不安から社債の市場価格が大きく下落しました。この場合、負債は時価を反映させなければならないの で、長谷工コーポレーションは保有している負債に対して評価益を出すことになります。

(ex):市場価格が100円→80円に下落。

 【仕訳】

    (社債)20円 (評価益)20

  社債が時価で評価され、80円となるので差額の20円の社債は評価益として表示されることになります。

  また先生が持ってこられた新聞記事は、金融取引を円滑に進めるための市場金利の目安であるLIBORを各銀行が独自に決めていたという不祥事が明らかになり、今までLIBORを取り決めていたロンドンに変わってニューヨークで基準金利を取り決めることになるという内容でした。

追記 後 半部分少し不正確ですね。バークレイなどの大手がこの指標の算出を不正な報告でゆがめていたので、今後は、イギリス銀行協会ではなくニューヨーク証券取引 所などを運営するNYSEユーロネクストに移管するとイギリスの銀行当局が決めたというお話です。それと、今回の発表者は久保さんでしたが、来週までに似 たような事例を探してきて、さらに深い説明をしてくれるかどうか楽しみですね。(橋本)