企業の国際活動(2013年11月28日)

4期生の石田裕明です
4期生が行っているゼミの活動内容に関してのインターネット上への報告は私からということになります、よろしくお願いします

本題ですが今週のゼミの勉強テーマは「企業の国際活動」で、プレゼンテーションの担当者は口石麻衣さんでした
企業が経済活動の場を海外に持ち、在外支店や在外子会社が行う外貨建取引に関しての日本円に換算する処理等を見ていきました
先ずは円高、円安の説明が口石さんからあり、その後に輸出入に対する影響について議論を軽く行いました
次に取引基準と為替レートの適用基準に関して見ていきました、取引の実態を損益計算書に基いて知るためには為替差損益は売買の利益とは区別することが望ましいといった内容でした
そして為替の変動に対するリスクヘッジの方法として外貨建の資産と負債を両方を持つことによる差損益の相殺、また為替予約に関してを見ていきました
最後に在外支店と在外子会社の財...務諸表の換算に関して見ていきました、在外支店に関しては本店への従属性が高いという着眼点からテンポラル法を適用し在外子会社に関しては一つの法人として完結した財務諸表を作成しているということから決算日レート法が適用されるという内容でした

話が横道に逸れますが今回の勉強テーマの中で挙がった円高、円安に関して個人的に気になっているのは日本が現在進行形で行っている経済政策であるアベノミクスに関してです
円安傾向になっているため輸出企業の収益性が改善し景気回復という報道を目にすることが多いです、しかしながら金額ベースでは収益性が改善していても、数量ベースでは前年を下回っているという場合が多く存在していると感じています
数量ベースで改善されない限りは労働者の所得上昇に関してはまだまだ先になるであろうなと思います
また統計資料として消費者物価指数が公開されていますがインフレ傾向を引っ張っているのは円安によるエネルギーと食料の値上げによるものであり他は前年度とほぼ変化がないのが読み取れ、コストプッシュインフレになってしまっており中小企業や労働者は景気回復の実感が無いといったような調査はこうしたものが背景にあると感じています
そのため今後は消費税の増税という環境の中で労働者の所得が上昇し需要が生まれインフレになるディマンドプルインフレに移行し企業の採算も数量ベースでの改善が続く状態に出来るか否かがアベノミクスの正念場になると考えています

最後に3月の合宿に向けた研究ですが、各々のリーダーを中心に全員で頑張って仕上げていきたいと思います

今週の報告は以上です。