VS Codeでのテキストファイルの作成・編集の流れはおよそ以下のようになります。
以下に順を追って説明します。
すでに VS Code のセットアップ を済ませているでしょう。そちらを参照して下さい。この資料を読む段階では、初期設定なども行っているはずですね。
VS Codeで新たにファイルを作成する場合、ファイルメニューの「新規ファイル」を選択します。キーボードショートカットは⌘N(Macのアプリで共通の操作)です。
作成するファイル名を指定していないので仮のタイトルが「Untitled-1」などと付けられて、編集画面に切り替わります。
「Untitled-1」タブの左にある「ようこそ」タブは閉じてしまって良いです。編集画面の左側の数字(下の図では1と表示されている)は行番号です。その右に「言語の選択、または・・・」などが書かれていても無視して良いです。文字を打ち込めば消えます。(表示しない、を選択しても消えますが、次回新規文書を開いてもこれが表示されなくなります。)
内容の編集はワープロ等と同様です。
編集し終わったら、その内容をファイルに保存しましょう。操作はファイルメニューの「保存」、キーボードショートカットは⌘S です。なお Macのアプリケーションでは保存の操作は共通になっています。
初めて保存する場合はどこに何という名前で保存するか指定するウィンドウが開くので、適切に入力して「保存」ボタンをクリックして保存を完了して下さい。既存のファイルを修正した場合はこの保存操作をしてもファイル名を指定するステップは無く、単に上書き保存されます。
なお、初めてそのフォルダに書き込もうとしたとき、以下のような警告が表示されるかもしれません。
問題なければ OK をクリックして下さい。(マルウェアなど、持ち主が意図しないところに書き込もうとするソフトウェアがあったときに、それをユーザが制止できるためのセキュリティ対策です。)
これもまた VS Code のセットアップ ですでに説明したことですので詳しくはそちらを参照して下さい。
簡単に書いておくと、VS Code の終了は下図のようにメニューから操作します。
エディタウィンドウの「赤(閉じる)」ボタンを押しても「ウィンドウが閉じる」だけでアプリケーションは終了しませんので念の為。
ところで編集途中でVS Codeを終了した場合、何も言わずにいきなり終わってしまいますが、改めて起動し直すと直前の状態に復帰できます。ただし、編集内容は保存されていないことに注意してください。(ウィンドウを閉じる場合は保存するか否か聞いてきます。)
VS Codeを起動して、以下の赤枠の中の文章を入力し、textsample.txt という名前のファイルとして作成しましょう。多少の間違いは気にしなくてもよいです。
入力上の注意をまとめておきます。
参考文献:POSIX - https://pubs.opengroup.org/onlinepubs/9699919799
もし長い行を打ち込むのに右端が隠れてしまって都合が悪い、という人がいたら、「表示」メニューの「右端での折り返し」をチェックすることで楽になるかもしれません。
最後の行にも改行がついていることを再確認して下さい。つまり VS Code の表示では上のようになっているはずで、これが下のようになっていてはいけません。
この、最後の行の改行については 7 回目の教材 改行制御 でもう少し詳しく内部のデータ構造と合わせて説明します。また、「テキストデータの最後の行には改行が必要か」といった語句で検索すれば、このことに関する解説が、それなりに多く見つかると思います。
テキストファイルの末尾は改行コードで終わっているべきか?, Pythonマニア
なぜファイルの末尾に改行を入れたほうが良いのか, @hamamamama, 2024/2, Qiita
なぜ gcc はファイルの最後に改行がないと警告を出すのか?, id:hiroakiuno, 2007/4, Schi Heil と叫ぶために
存在しない 12 行目 |
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上の VS Code の表示を見ると、まるで 12 行目が存在するように思えてしまいます。しかしこれはエディタが「続きがある」と思って出してくれているだけで、実際には12行目は存在しません。つまりUnix的には textsampe.txt は11行のテキストファイル、ということです。試しに「 wc -l textsample.txt 」と wc (word count)コマンドで行数を数えさせてみると良いでしょう。最後の行の改行を忘れると、一行少ない行数を表示してくれます。 |
完成したら、保存した textsample.txt ファイルを Moodle で提出して下さい。