コンピュータで文字を入力する場面は非常に多く、思考を妨げないほどに無意識に、口で喋るよりも高速に文字入力ができる必要があります(本当です)。そのためには手元を見ずに入力できる「タッチタイピング Touch Typing」が重要です。
ここではタイピング練習について説明します。この機会にタッチタイピングを習得しましょう。特に我流で覚えている人はこの機会に正しい方法に矯正することを強く(とても強く)勧めます。
コスパの良さ |
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適当に検索してみると「適切な方法で毎日*分やれば数週間でできるようになる」といった記述を多く見つけられると思います。一度身につければ間違い無く(ほぼ)生涯、あなたを助けてくれます。早く修得すれば、そのぶんあなたは得をするのです。 |
アルファベットや数字キーは押せばその文字が入力されるので問題無いでしょう。ここではその他の、キーボード周辺にあるキーについて紹介しておきます。
それぞれの単語の読み方や意味を調べてみると良いです。
なお、MacBook Airでは上記の文字の代わりに記号が描かれているキーがあります。下図を参照。
正しいキーボードの打ち方を覚えるには専用ソフトを使って練習するのが良いです。ここでは、本学部の荻原剛志教授作成の練習ソフトTypistを紹介する。
AppleのAppStoreで配布しているので、そこから入手しましょう。
まず、画面左上のリンゴマークをクリックしメニュー(プルダウン pull-down メニュー)を開きます。
そこの「App
Store…」という項目をマウスでクリックして選択します。すると AppStore
アプリが起動してウィンドウが開きます。
ウィンドウ左側の「カテゴリ」をクリックし、出てきたカテゴリの中から「教育」を選択すると、トップ無料の上位に表示されると思います。もしなければ「すべてを表示」で探すか、「typist」「タイピスト」で検索してください。タイピストのアイコンをクリックすると詳細内容とダウンロードの画面に進みます。タイピストは無料なので「入手」というボタンが表示されています。
この「入手」ボタンをクリックすると「インストール」と書かれた緑色のボタンに表示が変わり、さらにクリックすると、Apple IDとパスワードを入力するウィンドウが開きます(既にサインイン=入力済みの場合は開かないこともあります)。
IDとパスワードを正しく入力して「サインイン」ボタンをクリックするとダウンロードが開始し、ボタンの表示が「インストール中」に変わります。AppleIDに2段階認証を設定している場合、iPhoneなどの別のデバイスに確認表示と、確認用の数字が表示されるので、その数字を更に入力してください。しばらくして「開く」に変わったらインストール完了です。「開く」をクリックするとタイピストが起動して、以下のようなウィンドウが開きます。
なお、次回以降起動するときには、Launchpadから起動してもよいし、Finderのウィンドウの「アプリケーション」の項目から「タイピスト」アイコンを探してダブルクリックして起動してもよいです。よく使うならDockに登録しておくとよいでしょう。(この説明が分からない場合は、第一回の「Webブラウザ」資料を見直して下さい。入門書を調べる、検索してみる、試してみる、質問する、などするのも良いです。)
タイピストを起動するとすぐ上のようなウィンドウが表示されていると思います。まず最初に、メニューの「ヘルプ」をクリックし、「Typistのヘルプ」を選択してください。Safariに説明書が表示されます。特に「練習方法」の「ホームポジション」「シフトキーの使い方」は必ず確認してください。
ホームポジション、つまり正しい手の置き方が分かったら、指示通り「クリックして開始」と書かれた大きなボタン(画面下端全部)をクリックしてください。
すると練習メニューが表示されるので、練習したい項目を選んでください。最初は「英文標準コース」あたりから練習しましょう。タイピング初級者はいきなり日本語ではなく、まず指の使い方を練習するように。あとはやってみれば分かるでしょう。
Typistを使ってタイピング練習してください。
日本語を入力するには「ローマ字入力」と「かな入力」の2つが主流ですが、ローマ字入力で操作する人が多いようです。
画面右上に表示されている、黒い四角に白抜きで「あ」あるいは「A」をクリックして出てくるメニューの中の「ヘルプ」を選択すると詳しい説明が表示されます。特に、「日本語入力ソースを使用する/文字を変換する/キーボードショートカット」にはかな漢字変換のためのキー操作一覧が書いてあるので、一度見て試してみるのがよいだろう。
基本的な操作を以下にまとめておきます。以下の説明はMacの標準の操作方法ですが、Windowsでの入力操作に慣れているならば、「日本語環境設定」で「Windows風のキー操作」を選ぶこともできます。
なお、macOSの標準の日本語入力の特徴の一つに「ライブ変換」があります。これは、文字を入力していくと自動的に適切な候補に変換していく機能です。かなり精度よく変換してくれるようですが、従来の変換キー(スペースキー)でかな漢字変換のタイミングを指示する入力方法に慣れていると違和感を感じるかもしれません。この機能をオフにするには、右上の黒い四角に白抜きで「あ」あるいは「A」をクリックして出てくるメニューの中の「ライブ変換」と書かれた項目を選択してチェックマークを解除します。
「かな」キーを押して右上の黒四角が「あ」になっている状態で入力します。ローマ字入力の場合ヘボン式が基本ですが、例えば「し」はshiあるいはsi、「つ」はtsuあるいはtu、といったように、かなり柔軟に(ごちゃまぜに)変換してくれます。
小さなひらがな(「っ」や「ゃ」など)を1文字だけ入力するには x あるいは l (小文字のエル)をつけてローマ字入力します。例えば「ゃ」なら xya です。単語中に小さなひらがなが含まれる場合は、例えば “hyokkori” と入力すれば「ひょっこり」と変換されるように、読みのとおりローマ字入力します。
ライブ変換機能を使っている場合はすでに変換されているでしょうが、思ったものと違う場合はスペースキーを押すことで別の候補を表示させることができます。ライブ変換機能をオフにしている場合は、ひらがなを入力した状態でスペースバーを押すと漢字の変換候補が表示されます。いずれの場合も、Returnキーを押すと変換が確定されます。望みの候補でない場合は繰り返してスペースバーを押すと別の候補を表示することができます。また2文節以上を一度に変換している際に変換候補を変えたい場合は、変更したい文節を矢印キーで指定できます。文節が正しく認識されていない場合、文節を一文字長くするにはShift+右矢印(*1)(あるいはControl+w)、一文字短くするにはShift+左矢印(あるいはControl+i)を押します。
(*1) 「Shift+右矢印」などの+は、Shiftキーを押しながら右矢印キーを押すことを意味しています。
ひらがなで入力してControl+Kを押します(あるいは変換してもよい)。
いわゆる全角文字(マルチバイト文字の英数字)を入力するには、アルファベットを入力してControl+Lを押します(入力中はひらがなになってしまいますが気にしない)。
次の例文を、Macに標準のテキストエディタである「テキストエディット」アプリ
を使って入力してみましょう。
数学の方程式で「X」といえば、未知数のこと。なぜ未知のものごとは「X」で表わすのか。 最初に未知数を表わす記号としてXを使ったのは、十七世紀の数学者であったデカルトであった。 当時、既知数として、a, b, cというアルファベットの最初の3文字が使われていたため、 それなら未知数には終わりの3文字を使おうと彼が提唱したと言われている。
MacBookのキーボードは薄くてタイピングしにくい面があります。外付けのキーボードを使った方が作業効率が上がるかもしれません。(Happy Hacking Keyboard など)
e-typingのレベルチェックでD-以上のスコアを出し、結果のスクリーンショットを下の例のようにレベルがわかるように撮影してmoodleで提出してください。ローマ字、英語、かなのいずれでも良いです。なお、e-typingのサイトに「会員登録」ボタンがありますが、登録しなくてもレベルチェックは可能です。