氏名:高嶌 英弘

現職:京都産業大学法学部教授

経歴:1959年京都生まれ。1989年 神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得

主要業績
・「KEYWORD民法」〔共著〕(1995年 法律文化社)
・「ステップ方式」による不動産取引勧誘行為」消費者取引判例百選(1995年)
・「非配偶者間の体外受精における配偶子提供契約の問題点」法律のひろば51巻9号(1998年)
・「"Berufshaftung in Japan" (日本における専門家責任)」フライブルク大学法学部紀要 "Recht in Japan"11号(1998年)
・「民事上の詐欺の違法性に関する一考察」石田古稀記念論文集所収(2000年)

専門分野および研究テーマ
 私の専門分野は、大学の講義名でいうと民事法、特に債権各論の中心的部分である契約法と不法行為法です。また、民法とあわせて、医師の責任や先端医療の法的規制などの法律問題を扱う「医事法」という分野も専門に研究しています。

主たる研究関心
 民事法では、契約関係における付随義務論を主たるテーマにしています。たとえば、最近新聞などで取り上げられつつある、医師や銀行の負う説明義務が、付随義務の典型例です。
 また、医事法においては、特に、先端生殖医療をめぐる法律問題を考察しています。たとえば、近時の体外授精技術の発展は、代理母や卵子ドナーの利用など、従来は想像もできなかった法律問題を生みだしています。このような問題に対して、法がどのように対応できるかを、立法論も含めて研究の対象にしています。医事法については、脳死や臓器移植の問題、遺伝子診断の問題、信仰上の理由に基づく輸血拒否の問題などを含めて、今年度の外書購読で扱いますので、興味のある人は覗いてみてください。

学生のみなさんへひとこと
 京都産業大学の良いところは、なんといっても自主独立の気風です。大学時代に、学習はもちろんのこと、ゼミの活動、各種資格試験の受験、スポーツ、アルバイトなど、多くの局面において、自分の有する様々な可能性を、積極的に試してください。


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