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第4回 WORD図形の利用

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まえおき

s04_43.jpg文章を作成する際、ビジネス文章などであれば文字だけで完成する場合もありますが、図などを使って分かりやすく仕上げたい場合もあるでしょう。

今回は図などの使い方にスポットを当てて解説をしていきたいと思います。1)

ここではWORD上でさまざまな図形を扱う操作を演習します。そして図形を組み合わせた課題を制作し、提出します。

ただ画像を表示させるだけでなく、図を重ねて表示したり、文章に重ならないように配置したり、その他さまざまなテクニックも紹介します。

教科書がある場合は第3章15「画像や図形を活用した文章の作成」(P.77)も合わせて参照してください。

オブジェクトとは

WORD上には文章以外にも、図形や画像などをページ上に配置できます。ここではそういった文字以外の物を総称して「オブジェクト」と呼びます。

オブジェクトには図形、画像、SmartArt、グラフ、ワードアートなど、様々な種類があり、これらのオブジェクトを利用して、WORDの文章をさまざまに飾れます。

要するに文字以外の図形とか絵とかをひっくるめて大雑把に「オブジェクト」というわけです。

今回はこのオブジェクトの操作が主な内容となります。

s04_01.jpg

オブジェクトをたくさん使ったWORD文章例

作業前の準備

オブジェクトを扱いやすくする

WORDの初期設定では、オブジェクトを自由な位置に配置できないことがあります。位置を動かそうとしたときに周囲の文字に干渉して動けなくなるからです(困った仕様です)。

その場合は以下の設定を行ってください。

  1. WORDのウインドウ左上「ファイル」メニュー→「オプション」で設定画面を開きます。
  2. 「詳細設定」欄にある「図を挿入/貼り付ける形式」を「前面」に設定します。
    s04_02.jpg

この設定によって文字の前面にオブジェクトが配置されるようになり、周囲の文字と干渉しなくなり、オブジェクトを自由に移動できるようになります。

この周囲との干渉については、オブジェクトをクリックし「書式」タブ →「文字列の折り返し」でさらに細かく調整することもできます。
詳細は後述する文字列の折り返しの項目を参照してください。

図形を扱った作業を行う場合は、事前に上記の初期設定を行っておくと便利です。

さまざまなオブジェクトの作成

図形などさまざまなオブジェクトを描く機能は、WORDウインドウ上部の「挿入」タブに多くが集まっています。
この挿入タブからいろいろなオブジェクトをWORD文章上に作成できます。

みなさんもWORDで新規文章を用意し、さまざまなオブジェクトを作る操作を試しましょう。

もし操作を間違った場合は、「元に戻す(Ctrl+Z)」を使えば以前の状態に戻せます。
失敗したら気軽に戻せるので、いろいろ試してみましょう。

図形(オートシェイプ)

WORDは文章中に四角形、三角形のような、さまざまな「図形」を描くことができます。

  1. 「挿入」タブ →「図形」でメニューを開き、好きな図形をクリックします。
    s04_03.jpg
  2. 画面上でドラッグすると、指定の大きさで図形が作成されます。
    s04_04.jpg

作成した図の色などを調整するには、図をクリックした時にWORD画面の右上に現れる「書式(図形の書式)」タブをクリックします。

「図形の書式」で、指定の図をさまざまに調整
(WORDのバージョンによっては「書式」と書かれているかも)

  • 色を塗る
    「図形の塗りつぶし」で図形の内部に色を塗れます。一覧の中から好きな色を選べます。
    「その他の色」や「グラデーション」を選択すると、半透明やグラデーションなど、さまざまな色を塗れます。
    「塗りつぶしなし」を選ぶと内部は透明になります。
  • 輪郭線
    「図形の枠線」で図形の輪郭線を設定できます。
    「太さ」や「実線/点線」を選択すると、様々な種類の輪郭線を設定できます。
    「枠線なし」を選ぶと枠線は透明になり、無くなります。 s04_05.jpg
  • 文字を記入する
    図形の内部には文字を記入できます。図形を「右クリック」→「テキストの追加」を選択すると、入力できます。
    s04_06.jpg
    ただし図形が小さくて書くスペースが足りない場合は、はみ出た文字が消えてしまうので注意です。
    図形が小さすぎた例
    はみ出た部分で文字が切れてしまいます。
    対策としては、文字を小さくしたり、
    後述する「透明なテキストボックス」を重ねて解決します。
  • 移動
    図形を別の位置に移動させるには、基本的には図形の内部にマウスカーソルを合わせてドラッグします。ですが透明部分がある図形の場合は、透明部を掴んでも移動させられないので、図形の周囲の枠線にマウスカーソルを合わせて移動させると確実です。このときマウスカーソルの形が「」に変わるのが目印です。

    周囲の枠線を掴んで移動させると確実
  • サイズ変更
    図形のサイズを変えるには、周囲にある丸い点にマウスカーソルを合わせてドラッグします。Shiftキーを押しっぱなしでドラッグすると、縦横比を保ったまま拡大縮小できます。
  • 回転
    図形を回転させるには、図形の上部にある丸い矢印「」にマウスカーソルを合わせてドラッグします。 Shiftキーを押しっぱなしでドラッグすると、回転角度に制限が付き、90度や180度といった角度に合わせて回転しやすくなります。
  • 変形
    図形内部に黄色い点がある場合は、ドラッグすると、図形を少し変形できます。
    具体的な操作は下の動画を御覧ください。

なおこれらの操作は、以下で紹介する「ワードアート」や「テキストボックス」などを含め、他のオブジェクトに対しても同じように行える共通の操作です。

ワードアート

ワードアートとは美しい装飾デザインが施された文字列です。タイトルロゴなどを作成する用途に向いています。
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ワードアートは以下のようにして作成できます。

  1. 「挿入」タブ →「ワードアート」をクリックすると、ワードアートの様々なデザインが表示されます。その中から好きなデザインを選択します。
    s04_08.jpg
  2. キーボードで好きな文字を入力します。入力した文字に従ってデザインされたロゴが出力されます。
  3. 文字の書体や大きさなどを変えたい場合は、入力したワードアート文字を選択し、通常の文字と同じように、「ホーム」タブの「フォント」コーナーなどで変更できます。
  4. 図形と同様に、ワードアートをクリックした時に現れる「図形の書式」タブ →「ワードアートのスタイル」コーナーで、色や輪郭線などを変更できます。

さまざまな調整を行ったワードアート
フォントを「HGP創英角ゴシック」に変更し、
「図形の書式」タブ →「ワードアートのスタイル」で
グラデーションの塗りつぶし、白い枠線、影効果、変形などを施しています。

テキストボックス

テキストボックスは文字を入力できる四角形です。文章中の好きな位置に文章を配置できます。

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ワードアートと似ていますが、こちらは長めの文章を入力するのに適しています。
例えばコラム欄のような独立したボックスを作ったり、簡易的な二段組みレイアウトを作ったり、横書き文章の中に縦書き文章を混ぜたりする用途に使えます。

テキストボックスは以下のようにして作成できます。

  1. 「挿入」タブ →「テキストボックス」→「シンプル テキストボックス」をクリックします。
    s04_10.jpg
  2. 画面上でドラッグすると、テキストボックスが作成されます。
  3. ボックス内部をクリックして、文字を入力できます。
  4. 図形などと同様に、テキストボックスをクリックした時に現れる「書式」タブで、ボックスの色や輪郭線などを変更できます。
    下の例はテキストボックスに塗りつぶしの色を塗った例です。
    s04_11.jpg

応用すると、さまざまな箇所でテキストボックスを活用できるでしょう。

テキストボックスを使えば、
このように文章の片隅に
文字を書き込むことができます。

たとえばこういったコラム欄的なモノも
テキストボックスで作れます。

透明なテキストボックス

テキストボックスは完全に透明にすると、背景に自然に重なるようになります。これが「透明テキストボックス」です。

「書式」タブで「塗りつぶしの色」を「塗りつぶしなし」に、「図形の枠線」を「枠線なし」に設定すると透明にできます。

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透明なテキストボックスで書き込んだ文字が、絵の上に自然に重なっている様子が分かります。

図形の塗りつぶしを「塗りつぶしなし」にすれば透明にできます。
さらに図形の枠線も「枠線なし」にすれば、
完全に透明なボックスになります。

ほかの文字や図形と重ねても違和感がないので、テキストボックスの存在を意識させない自由なレイアウトができます。

事実上どこにでも文字が書き込めるわけですね!

縦書きテキストボックス

テキストボックス内で縦書きすることもできます。

縦書きテキストボックスを新しく作るには、「挿入」タブ→「テキストボックス」→「縦書きテキストボックスの描画」で作れます。

すでにあるテキストボックスを縦書き化するには、テキストボックスを選択した状態で「書式」タブ→「文字列の方向」→「縦書き」を選択します。

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上の例では、テキストボックスに以下のような設定を追加しています。真似してみたい方は参考にしてください。

  • 図形の枠線:なし
  • 塗りつぶしの色:なし
  • 文字の塗りつぶし:白色
  • 文字の効果:影
  • フォント:HGP行書体
  • 文字列の方向:縦書き

行間の調整

テキストボックス内の文字のサイズを大きくすると、行間が自動的に調整され、大きく開いてしまう場合があります。

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その場合は以下の設定を行って自動調整を無効にできます。

  1. 行間を調整したい範囲の文字列をすべてドラッグして選択します。
  2. 「ホーム」タブ →「段落」グループの右下にある「段落の設定」ボタンをクリックします。
    s04_15.jpg
  3. 「1ページの行数を指定時に文字列を行グリッド線に合わせる」チェックをOFFにして「OK」ボタンを押します。
    s04_16s.jpg

これで行間は必要最小限の大きさとなり、行間の不自然さを解消できます2)

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文字の大きさはそのままに、行間が詰まっている様子が分かります。

ちなみに、さらに行間を細かく調整したい場合は、「行間」を「固定値」に設定し、「間隔」欄を使って自由に調整できます。 ただし狭くしすぎると文字同士が重なってしまうので様子を見ながら調整しましょう。

この行間の調整方法は、テキストボックスの外にある通常の文章に対しても同じように有効です。

オンライン画像

WORDには「オンライン画像」と呼ばれる機能があり、ネット上からイラストを取得するでき、簡単に文章中にイラストなどを挿入できます。

オンライン画像は以下のようにして作成できます。

  1. 「挿入」タブ→「画像」→「オンライン画像」をクリックします。(または「挿入」タブ →「オンライン画像」)
    s04_20a.jpg
  2. 検索欄が出現するので、たとえば「犬」「学校」「ビジネス」など好きなキーワードを入力して検索すると、キーワードにちなんだ画像が検索されます。
  3. 良い画像を見つけたら「挿入」ボタンで文章上に配置できます。また、複数の画像をまとめて選択し「挿入」することもできます。

なおパソコン上に画像などが保存されている場合は、「挿入」タブ→「画像」→「このデバイス」で画像ファイルを選択して文章中に挿入することもできます。

その他、ほかのアプリケーションで作成した画像を「コピー」と「貼り付け」を使って文章中に挿入することもできます。

図形の特殊効果

「図形」、「ワードアート」、「テキストボックス」などの図形は影を付けたり、ぼかしたり、3D効果によって立体的な演出を追加したりできます。
簡単な操作で立体感のある見た目の良いデザインを作れます。

  1. 設定したい図形などをクリックして選択状態にします。
  2. 「書式」タブ→「図形の効果」ボタンをクリックします。
  3. 影・光彩・ぼかしなどの様々な特殊効果を選んで適用できます。

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画像の色を調整する

オンライン画像や挿入した画像については、色の濃さを変えたり、タッチを加えたりして、様々な特殊効果を加えられます。

特殊効果は以下のようにして設定できます。

  1. 調整対象の画像をクリックして選択状態にします。
  2. 「書式」→「修整」や「色」や「アート効果」を選択することで白黒、セピア調、色を薄く、濃くするなど、さまざまな調整ができます。
    s04_22.jpg

これらの特殊効果は、写真やイラストに対してのみ有効です。

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たとえば文章の背景に写真を置く時は、色を少し薄く調整し、文字が読みやすいようにすると良いでしょう。

背景の削除

写真の背景が邪魔な場合は、背景を削除すると背後の画像などと自然な重なりを表現できます。

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背景の削除は以下のようにして設定できます。

  1. 対象の画像を選択し、「書式」→「背景の削除」を選択します。
    s04_24.jpg
  2. 二重の枠が表示される場合は、内側の枠にキャラクターの全身が入るようにドラッグして調整します3)
  3. 紫色に見える部分が削除予定の範囲となります。
    • もし必要な部分まで削除されてしまう場合は「(+)保持する領域としてマーク」を選択し、消したくない部分をなぞって調整します。
    • もし背景が削除されず残っている場合は「(-)削除する領域としてマーク」を選択し、削除したい背景部分をなぞって調整します。
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  4. 「変更を保持」をクリックすると設定が反映されます。
    s04_26.jpg

もし期待通りの効果が得られなかった場合は「元に戻す(Ctrl+Z)」を使って以前の状態に戻し、やりなおしましょう。

文字列の折り返し

「文字列の折り返し」とは、図形とその周囲の文字や他の図形との重なり方を調整する機能です。

図形の背後に文字が隠れてしまわないよう調整したり、図形の形に添って文章を記入したりできます。

設定を調整するには、図形をクリックし「書式」タブ →「文字列の折り返し」で行います。その他、図形を選択した時に右上に現れる「レイアウトオプション 」ボタンでも設定が行えます。

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さまざまな折り返し

「文字列の折り返し」にはいくつかの設定があり、それぞれ異なった効果があります。

  • 行内」設定がWORDの初期設定です。図形は1つの文字と同じように扱われます。BackspaceキーやDeleteキーで文章を編集すると図も一緒に移動しますし、文字の書かれていない位置には図形を配置できません4)
    行内
    図形は1つの大きな文字のように扱われます。
    自由に移動させられません。
  • 折り返し設定を「前面」に設定すると、図形は周囲の文字の影響を受けなくなり、自由に移動できるようになります。見た目は文字の手前に重なっているように見えます。
    これは図形が比較的素直な挙動となる設定です。なお、このページ冒頭部分の図形を扱いやすくするで設定した内容は、初期状態でこの「前面」設定になるようにWORDの初期設定を行うものでした。
  • 四角」に設定すると、「前面」の効果に加えて、周囲の文字が図形に重ならないよう自動的に四角く折り返されます。
    図形を自由に配置できるうえ、文章と文字が互いに重ならない点がメリットです。ただし図形に押されて文章のレイアウトが崩れる場合がありますので、うまく位置を調整してください。
  • 外周」に設定すると、「四角」と同様ですが、周囲の文字が「図形の外周の形に沿って」重ならないよう折り返されます。
    例えば斜めの図形を置けば、周囲の文章は斜めに折り返されます。
  • 背面」に設定すると、図形はWORD上の文字よりも後ろに配置されます。(文字の背景に画像を配置したい場合に有効です)

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もう一つの効果

「文字列の折り返し」は、主に文字と図形の重なり方を調整するための機能でしたが、もう一つの効果があります。
それは上にも書きましたが、「図形を自由に配置できるようになる」というものです。

WORDの初期設定では、図形などを作成した際、「文字列の折り返し」が「行内」設定になっていますが、そのままでは周囲の文字が干渉し、図形を自由な位置に配置できません。そのような場合は「文字列の折り返し」設定を「前面」「四角」「外周」のいずれかに変えれば、自由に配置できるようになります。

例えば下の動画は図を配置した状態の例です。通常はドラッグなどで図を動かす際に制限がありますが、「文字列の折り返し」を「前面」にすると自由に動かせるようになっている様子がわかります。また「四角」に設定すると、文章が図に重ならないように配置される様子が分かります。

「文字列の折り返し」は、WORDで図形を自由な位置に配置するための基本テクニックです。ぜひ活用してください。

順序(重なり方)の調整

図形同士はそれぞれ作成した順番に重なり合いますが、重なり方を後から変更することもできます。

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  1. 重なりを変えたい図形をクリックして選択状態にします。
  2. マウスを「右クリック」し「順序(R)」→「最前面に移動」または「最背面に移動」を選択します。

「最前面に移動」の場合、指定した図形は一番手前に重なります。逆に「最背面に移動」の場合、指定した図形は一番奥に重なります。

たとえ「最背面に移動」を行っても、図形は通常の文字よりは手前に表示されますが、「順序」を「テキストの背面」または「書式」→「文字列の折り返し」→「背面」に設定すると、通常の文字よりさらに奥に図形を配置させられます。背景写真を設置する際などに便利です。

グループ化

図形の数が多い場合、マウスでの移動が面倒になったり、位置がズレやすくなったりしますが、「グループ化」を設定すると複数の図形を1つにまとめられます。

グループ化は以下の操作で行なえます。

  1. Shiftキーを押しながら複数の図形をクリックします。
  2. 図形の上でマウスを「右クリック」→「グループ化」を選択すると、選択した複数の図形を一つにまとめられます。

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移動したりコピーしたりする際も、グループ化したものは一つのオブジェクトして扱えるので、位置がずれたり、操作ミスをしたりしにくくなり、扱いやすくなります。

なおグループ化済みの図形を再びバラバラにするには、「右クリック」→「グループ解除(U)」をクリックします。

課題 広告チラシの作成

以上の機能を参考にしながら、はがきサイズの広告チラシを作成してみましょう。これが今回の課題です。

作成例

s04_31.jpg s04_01.jpg

用紙を設定する

WORDは標準設定でA4用紙に印刷する設定になっていますが、今回は「はがき」サイズになるよう用紙設定しましょう。

  1. 「レイアウト」タブを開きます。
    s04_32.jpg
  2. 「サイズ」を「はがき」に設定します。(用紙サイズを手動で設定する場合は、100mm x 148mm に設定しましょう)
  3. 「余白」をクリックし「狭い」に設定します。(初期設定では余白が大きすぎて、内容を記入する場所が足りません)
  4. 「印刷の向き」をクリック→「縦」または「横」ではがき用紙の向きを決められます。向きは好みで変更してください。

もしA4サイズ以外の用紙に印刷したくなった場合は、上記のような設定項目で用紙のサイズを調整できます。

Mac版WORDで、もしはがきサイズが存在しない場合は、「ファイル」→「ページ設定」を開き「用紙サイズ」欄で「カスタムサイズを管理」を選択すると、自由なサイズを設定できます。はがきのサイズである 幅100mm x 高さ148mm を設定しましょう。

ページの色を決める

ページ全体の背景色を設定したい場合は、「デザイン」タブ→「ページの色」で好きな色を選べば設定できます。
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部分的に色を変えたい場合は、大きな四角形を作成して色を塗り、「最背面に移動」などで一番奥に配置する方法もあります。

「ページの色」で背景色を設定しても、実際に印刷すると背景色が反映されず、背景が真っ白になる場合があります。その際は「ファイル」→「オプション」でWORDの設定画面を開き、「表示」→「背景の色とイメージを印刷する」チェックを☑ONにする必要があります。

記入する内容

自由なデザインで広告チラシを作成してください。

ただし広告チラシと言うからには、お客さんをお店に呼ぶために必要な情報を揃えておかないといけません。

以下のような内容を、はがき1枚に収まるように配置しましょう。

  • 見出し・キャッチコピー
    家具・インテリア売り尽くし
    驚きの価格で総売りつくし

    商品やセールの内容がよく分かる文言を記入しましょう。ワードアートを使うなどして、大きく書くと効果的です。

  • 架空の会社名
    家具の山田
    〒602-1234 京都市下京区123-4
    TEL. 075-123-4567

    実在しそうな架空の店舗名を記載し、お客さんからの問い合わせに応じられるようにしましょう。細かな情報はテキストボックスを使って書くのがおすすめです。

  • 営業時間
    10:00 AM ~ 9:00 PM

    営業時間を書き記さないと、いつまでお店が開いているのか分からず、お客さんは困ってしまいます。お店に行ったら閉まっていた……なんて最悪ですね! 書きましょう。
    もし定休日を設けたいなら、そちらも書くと良いでしょう。

  • 開催期間
    売り出し期間 xx月xx日~xx月xx日

    セールなどを行うチラシの場合は、セール期間を書いておかないとトラブルの元です。書きましょう。

  • 簡単な地図
    実店舗に顧客を呼び込みたい場合は、店の場所が分かる簡単な地図を作成しましょう。来店を希望されるお客様が迷わないようにしないといけません。四角形で道路や建物を作ったり、テキストボックスで地名や通り名を記入したりすると良いでしょう。
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    図の中に小さな文字を書き込みたい時は、透明にしたテキストボックスが役に立ちます。

画面の拡大

小さなパーツを操作しづらい場合は、画面を拡大して作業すると良いでしょう。

画面の拡大率は、WORDのウインドウ右下にある拡大率ゲージを操作して調整できます。

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あるいは、Ctrlキーを押しながらマウスのホイールを転がしても画面を拡大縮小できます。

作業の流れ

作業手順は、以下の流れを参考にすると良いでしょう。

  1. 見出しやキャッチコピーをワードアートなどで作成し、大まかな方向性を決めます。
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  2. イラストなどを追加し、商品のイメージをつかみやすくします。
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  3. 記載しなければいけない細かな情報をテキストボックスなどで追加します。
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    • 重要なキーワードは大きな文字で、細かな情報は小さな文字で書くとメリハリがあって良いでしょう。
  4. 全体の色やバランスを見直して、完成です。
    s04_38.jpg
完成例

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提出

これらの情報を全て記入の上、ハガキ1枚に収まるようにレイアウトし、学習支援システム moodle を使って提出してください。
提出するWORD書類のファイル名は、「学生番号 氏名 図形.docx」とします。(例) 123456 山田太郎 図形.docx

学習支援システム moodle
https://cclms.kyoto-su.ac.jp/

moodleへの課題提出方法が分からない場合は、こちらに詳しい説明がありますので参照してください。
moodleに課題をアップロードする方法

提出期限は来週の授業日いっぱいとします。(moodleで確認してください)

以上で今回の作業は終了です。おつかれさまでした。

戻る

1)
なおビジネス文章の定形文の作り方などを授業で扱ってほしいという要望もあると思いますが、この授業では重視しません。

そういったものは各社で独自のローカルルールがあったりして、実際には「これさえできればどこでも通用する」ような文章の書き方は存在しません。たとえば使用するアプリにしても「すべての文章をEXCELで書く!」とかいうヘンテコな会社もあります。

でも心配しないでください! 現場でいきなり無から礼儀正しいビジネス文章を作れなどと言われることはほぼありません。そういう作業を任される時は、必ずお手本を見せてもらえます。あなたはその文面やデザインを真似すれば良いのです。実は簡単な作業なのです。

それにひたすら文章を入力するだけの作業なんて楽しくありませんしね。

というわけでこの授業では、図などを使った分かりやすい文章の作り方にスポットを当てることにします。
2)
参考:なぜ行間が空いてしまうのでしょうか?

WORDでは「行グリッド」と呼ばれる、紙のノートに書かれている罫線のようなものが存在しており、文字はその行グリッドになるべく沿うように配置されます。

しかし文字のサイズが大きくなって、行グリッド1行分をはみ出すサイズになってしまうと、次の行は重ならないように1行飛ばして配置されるようになります。このせいで行間が空いてしまうのです。
そこで今回の設定では「行グリッドに合わせないようにする」ことで、文字が行グリッド線を無視し、ぴったり詰まった状態で配置されるようになるというわけです。
3)
最近のバージョンのWORDでは、二重枠線が出ないかも知れません。
4)
「行内」設定は一見すると不便な設定に思えますが、文章中に小さな画像をこのように「」入れたい場合には、重宝したりします。文字と同じように画像を配置できるので編集作業が楽なのです。
syokyu2021/s04.txt · 最終更新: 2022/03/29 09:26 by 127.0.0.1