syokyu:add_chapter_name_to_header

WORD ヘッダー・フッターの活用方法

戻る

ここでは WORD の「ヘッダー」や「フッター」を活用する方法を紹介します。

しかしまずは「ヘッダー」と「フッター」とは何かについておさらいをしておきます。

ヘッダーとフッターとは

Microsoft WORD で、ページの最上部、または最下部にある特殊な領域がヘッダーとフッターです。上部にあるのがヘッダーで、下部にあるのがフッターです。(上は頭だからHead、下は足だからFootです)

ヘッダーとフッターの場所
上がヘッダー、下がフッター

ヘッダーやフッターの領域内には、好きな文章を入力したり、図形やテキストボックスなどを配置したりできます(通常の文章編集と同じ操作ができます)。

ここに入力した文章や挿入した図形は、全てのページに繰り返し表示されるのが特徴です。

多くの場合、レポートのタイトル、作品の題名、会社名、会社のロゴ画像、スローガンなどを書くことが多いでしょう。

ページ上部に作成されたヘッダー
文章の表題などを入力しています。

編集方法

ヘッダーやフッターを編集したくなったら、「挿入」→「ヘッダー」→「ヘッダーの編集」や「挿入」→「フッター」→「フッターの編集」を選択すると、画面モードが専用の「ヘッダー・フッター編集画面」モードに切り替わって編集できます。

文字を入力したり、図形や画像やテキストボックスを配置したり、自由に編集しましょう。

なお「ヘッダー・フッター編集画面」に切り替える他の方法として、文章の上下の余白部分をダブルクリックする方法もあります。

ヘッダー・フッター編集中は、本文の編集は一切行えません。本文の編集に戻りたい場合は、右上にある「× ヘッダーとフッターを閉じる」ボタンを押すか、キーボードの ESC キーを押して通常の編集モードに戻りましょう。

ヘッダーやフッター編集中は、ツールバーが特殊なものになります。
右端に「ヘッダーとフッターを閉じる」ボタンが出現するのが目印です。

特殊ルール

「ヘッダー・フッター編集画面」を使用している間は、WORDのウインドウ上部に「ヘッダーとフッター」タブが追加されます。

「オプション」欄のチェックボックスをON/OFFすることで、ヘッダーやフッターの種類をいくつか使い分けられるようになります。

  • 先頭ページのみ別指定
    先頭ページだけ異なるヘッダー・フッターを設定できるようになります。
    例えば1ページ目が表紙のときに、表紙にはヘッダーやフッターを書きたくない場合などに便利です。
  • 奇数/偶数ページ別指定
    奇数ページと偶数ページで別のヘッダー・フッターを設定できるようになります。
    ページの綴じを考慮して、ページ番号の位置を変えたい場合などに便利です。

奇数ページと偶数ページでヘッダーやフッターを変えた例
本の見開きを意識したレイアウトにしています。

特別な内容を入力する

ヘッダーやフッターに入力した内容は、基本的に全てのページで同じ表示となります。

そのため、例えばページごとに変わるような内容を表現したい場合は、特殊な方法で入力する必要があります。

ページ番号

ページ番号は毎ページ異なるので、特別な方法で入力する必要があります。

  • 「ヘッダーとフッター」タブ →「ページ番号」→「ページの下部」をクリックし、一覧の中から好きなデザインを選択します。

これで、すべてのページに自動的にページ番号が入力されます。ページ枚数を数えて自動的に計算されるほか、編集中に全体のページが増えたり減ったりした場合も、自動で正しい番号が振り直されます。

ページ番号の前後には好きな文字を書き足せます。たとえば数字の前に p. と書き足せば p.2 のように表示できますし、前後に - を書き足して - 2 - のようにページ番号を表示したりもできます。

また、「ヘッダーとフッター」タブ→「ページ番号」→「ページ番号の書式設定」を選択すると、開始するページ番号を操作したり、番号の表示を漢数字にしたりローマ数字にしたり調整できます。

日付

技術的な資料などの場合、印刷された日時を記載しておきたい場合があります(情報の新しさを気にするなら、書類の作成日時が重要となるでしょう)。

そのような場合は、以下の操作で、ヘッダーやフッターに日付を挿入できます。

  1. ヘッダー・フッター編集画面で、日付を挿入したい位置にカーソルを移動させます。
  2. 「ヘッダーとフッター」タブ →「日付と時刻」を選択します。設定画面が開きます。
    • さらに「自動的に更新する」チェックをONにしておくと、印刷したときの日時に自動的に更新されるようになります。
  3. 好みの表記を選んで「OK」ボタンを押します。

これで指定の位置に、日時を表示させられます。

ヘッダー内に年月日を表示させた例

章の名前

本文中に「見出し n」のような見出しスタイルを設定している場合、WORDは「章」として文章の区分けを認識をします。

この状態であれば、ヘッダーなどに章のタイトル(見出しの文字列)を表示することができます。

もちろん、ページごとに自動的にその章の名前に切り替わります。

以下の操作で、ヘッダー内に章の名前を表示させましょう。

  1. 「挿入」タブ →「ヘッダー」→「ヘッダーの編集」で「ヘッダー・フッター編集画面」に切り替えます。
  2. 「ヘッダーとフッター」タブ →「クイックパーツ」→「フィールド」を選択します。設定画面が開きます。
  3. 「フィールドの名前」欄から StyleRef を選びます。そして、右に現れる「スタイル名」欄からヘッダーに掲載したい見出しのスタイル名を選びます。ここでは「見出し 2」を選択しています。
  4. 「OK」ボタンを押して、設定画面を閉じます。

これで、ヘッダー内に「見出し 2」に設定された章の名前が表示されるようになります。

ヘッダー内に表示された章の名前
(グレーの部分)

章の名前だけでなく、章番号も表示したい場合は、さらに以下のように設定します。

  1. 「ヘッダー・フッター編集画面」の状態で、カーソルを先ほど表示させた章の名前の左の位置に移動させます(カーソル位置に章番号が表示されます)。
    この位置までカーソルを移動させる
    ここに章番号が入る
  2. 再び「ヘッダーとフッター」タブ →「クイックパーツ」→「フィールド」を選択します。さっきと同じ設定画面を開きます。
  3. 同様に StyleRef を選び、さっきと同じ「見出し 2」を選択したあと、右の「フィールド オプション」欄で「段落番号の挿入」のチェックをONにします。
    「段落番号の挿入」チェックをONにする

これで、カーソル位置に章の番号も表示されるようになります。

カーソル位置に章番号が挿入されました

作業が終わったら、「ヘッダーとフッター」タブ →「ヘッダーとフッターを閉じる」ボタンを押すか、ESC キーを押して、「ヘッダー・フッター編集画面」を終了しておきましょう。

戻る

syokyu/add_chapter_name_to_header.txt · 最終更新: 2023/11/06 11:13 by 127.0.0.1