先週と今週の2週間をかけて全3ページ構成のサイトを作成しています。今回はその後半です。
前回はindex.html
を完成させるところまで進めました。 参考までに前回の内容はこちら。
今回は残りの2ページを作成しサイトを完成させます。
そしてサイトで使用したHTMLファイルや画像ファイルなどをすべてmoodleに提出してください。
今日の作業量は前半よりも少ないので、おそらく楽なはずです!
現在このようなサイトを作成しています。
あなたが気になるトレンドワードを先生に紹介するサイトです。
以下のようなデザインで作成してください。上部の赤いところをクリックすると、3ページに分かれるサイトです。
作成例(ここをクリックすると、大きな画面で動作確認ができます)
ページ構成は、以下のようにします。(index.html
は前回の作業で完成しているはずです)
No | ファイル名 | ページ |
---|---|---|
1 | index.html | トップページ |
2 | info.html | 紹介ページ |
3 | contact.html | 問い合わせページ |
前回の作業で完成させたindex.html
を複製し、残りの2ページを作ります。
複製作業を始める前にindex.html
ダブルクリックして開き、表構造の崩れや画像の不足など、内容に問題がないか確認してください。index.html
を元にして他のページを作るので、この時点で何か問題があると、他のページにも問題が広がってしまいます。
問題がなければ、index.html
を「右クリック」→「コピー」し、近くの空いた場所で「右クリック」→「貼り付け」をしましょう。ファイルが複製されます。(ショートカットキーを使う場合はindex.html
をクリックして選択し、キーボードでCtrl
キーを押しっぱなしにして「C」「V」と押しても複製できます)
合計3ページ必要なので、もう一つ複製しましょう。さらに近くの空いた場所で「右クリック」→「貼り付け」すれば複製され、合計3ファイルできます。
Macの場合は、Finder上でindex.html
を選択し、Command
+D
キーを押すと、ただちにファイルの複製が作成されます。(Windowsと同様にCommand
+C
でコピーし、Command
+V
で貼り付けても複製できます)
ファイルの名前を変更します。コピーされたファイルを「右クリック」→「名前の変更」でファイル名を変えられます。
それぞれ以下のように info.html
と contact.html
という名前に変更してください。
No | ファイル名 | ページ |
---|---|---|
2 | info.html | 紹介ページ |
3 | contact.html | 問い合わせページ |
index - コピー.html
のようにファイル名にスペース文字を含んでいます。ファイル名を修正する際は、末尾にスペースを残さないよう注意しましょう。info.html ← ○ 正しい例 info .html ← × 誤り ファイル名の後ろにスペースが一つ残っています。 imfo.html ← × 誤り ファイル名が間違っています。 info,html ← × 誤り 拡張子のドット「.」がカンマ「,」になっています。
それでは問い合わせページの内容を編集していきましょう。
問い合わせページに該当するcontact.html
の内容は単純です。今回は学生番号と氏名を記入しておいてください。
例:
学生番号 ○○○○○ 氏名 ○○○○
contact.html
をテキストエディタのウインドウ上にドラッグして開き、内容を修正します。
もしも、よく似た内容のファイルを複数開いている場合は、編集するファイルを間違えないようにしましょう。せっかく作ったページを間違えて壊してしまったら大変です。
大抵のテキストエディタでは、ウインドウ上部に編集中のファイルが書かれています。下の図の場合は、現在「contact.html」を編集しているというわけです。
他のアプリでも、たいていウインドウ上部に注目すると、編集しているファイルが分かることが多いです。
サクラエディタの場合、どの場所にあるファイルを編集しているかも分かります。異なるフォルダに似たような名前のファイルがある場合もあるので、間違えないように注意しましょう。
「現在どのファイルを編集しているか」を確認し、誤ったファイルを書き換えないよう注意しましょう。
前回のHTMLでは「本文用スペース」に該当する表(<table>)の中にある「中央」と書かれたセル(<td>)の中に記事を収める必要があります。下の例では分かりやすいように「中央」の周囲にスペースを設けています。あなたのHTML内にも同じような場所があるはずなので、探してください。
<!-- ↓↓↓↓ここから本文用スペース↓↓↓↓ --> <table border="1" cellspacing="0" cellpadding="0"> <tr> <td width="16" height="16" background="main_top_left.gif" ></td> <td width="748" background="main_top.gif" ></td> <td width="16" height="16" background="main_top_right.gif"></td> </tr> <tr> <td width="16" background="main_left.gif" ></td> <td width="748" > 中央 </td> <td width="16" background="main_right.gif"></td> </tr> <tr> <td width="16" height="16" background="main_bottom_left.gif" ></td> <td width="748" background="main_bottom.gif" ></td> <td width="16" height="16" background="main_bottom_right.gif"></td> </tr> </table> <!-- ↑↑↑↑ここまで本文用スペース↑↑↑↑ -->
記事を書くべき場所が分かりやすいように、Enter
キーを何度か押して、広めの空間を作っておくと良いでしょう。
<td width="748" >
と</td>
の間に広い空間を作るイメージです。
そして目印にしていた「中央」という文字は、もう必要ないので削除しておきます。
<!-- ↓↓↓↓ここから本文用スペース↓↓↓↓ --> <table border="1" cellspacing="0" cellpadding="0"> <tr> <td width="16" height="16" background="main_top_left.gif" ></td> <td width="748" background="main_top.gif" ></td> <td width="16" height="16" background="main_top_right.gif"></td> </tr> <tr> <td width="16" background="main_left.gif" ></td> <td width="748" > </td> <td width="16" background="main_right.gif"></td> </tr> <tr> <td width="16" height="16" background="main_bottom_left.gif" ></td> <td width="748" background="main_bottom.gif" ></td> <td width="16" height="16" background="main_bottom_right.gif"></td> </tr> </table> <!-- ↑↑↑↑ここまで本文用スペース↑↑↑↑ -->
「中央」と書かれていた場所を広げて空間を作りました。
あとは作った空間部分に、問い合わせページの内容である「学生番号」と「氏名」を入力するだけです。
学生番号 ○○○○○<br> 氏名 ○○○○<br>
これでcontact.html
は完成です。簡単ですね。
他のページに記事を書き込むときも同様に、「中央」と書かれたセルの中身を広げ、記事となる文章を記入してください。
続けて、紹介ページの内容を編集していきましょう。
問い合わせページに該当するinfo.html
の内容は、あなたが気になる最近の流行語、トレンドワードなどをウェブで検索して調べ、それが何なのかを先生に紹介する内容を記入してください。
例: 量子コンピュータ VR 4K SNS ユビキタス オンデマンド 自動運転 クラウドファンディング IoT PS5
この例はIT関連ワードですが、もちろん異なるジャンルのワードでもOKです。自由なテーマで記事を作成してください。
作業工程はcontact.html
と同様です。
今度は info.html
をテキストエディタにドラッグして開き、内容を修正します。
上の項と同じように「中央」のセルを広げて空間を作り、記事となる文章を記入してください。
この記事がサイトのメインコンテンツなので、頑張って記事を作りましょう。
具体的には作成例の「紹介ページ」を参考にしてください。
トップページに該当するindex.html
の内容は、このサイトの内容がどういうものかを説明し、イメージ画像を掲載するなどしてください。
例:「このサイトは○○について解説するサイトです。紹介コーナーで私の気になるトレンドワードを紹介します。」
具体的には作成例を参考にしてください。
作業工程は、やはりcontact.html
と同様です。
今度は index.html
をテキストエディタにドラッグして開き、内容を修正します。
上の項と同じように「中央」のセルを広げて空間を作り、記事となる文章を記入してください。
これで全3ページの内容が揃いました。
ページ上部のボタン部分は、各ページへのリンクになっているはずです。
並んでいる3つのリンクを試しにクリックし、それぞれのページに画面が切り替わるかチェックしましょう。動作確認はとても大切です! かならずチェックしましょう。index.html
info.html
contact.html
それぞれの内容が表示されれば問題ありません。
もし正しく動作しない場合は、リンク<a>が正しく設定されているかチェックしましょう。
index.html
をテキストエディタで開くと、以下のような部分があるはずです。この周辺に問題がある可能性が高いです。
<tr> <td width="148" height="24" background="tab.gif" align="center"><a href="index.html">トップページ</a></td> <td width="148" height="24" background="tab.gif" align="center"><a href="info.html">紹介ページ</a></td> <td width="148" height="24" background="tab.gif" align="center"><a href="contact.html">問い合わせ</a></td> <td width="336" height="24"></td> </tr>
うまく動かない場合は、以下の点に注意し、間違いがないか確認してください。
index.html
info.html
contact.html
に設定されていることを確認してください。"index .html"
や " index.html"
のように余分なスペースが入っていたりしないか確認しましょう。index.html
info.html
contact.html
の実際のファイル名が異なっていると正しくアクセスできません。もし指定の名前と異なる場合は、「右クリック」→「名前の変更」でファイルの名前を変えられます。<a>で指定したファイル名と同じになるよう調整してください。index.html
を複製して作ったので、他の2つのファイルも同様にミスがあるはずです。残りのファイルも改めてテキストエディタで開いて、同じ箇所にミスが無いか確認し、適宜修正しましょう。正しく動作するようになったら、いよいよ課題の提出です。
前回と今回の2回に分けて作成したサイトに使用するファイルをすべて「圧縮フォルダ」機能を使って圧縮し、moodleにアップロードしてください。
提出期限は、次週の授業日いっぱいまでとします。
圧縮フォルダの作り方が分からない場合はこちらを参考にしてください。
index.html
info.html
contact.html
の他に、画像ファイルも10点以上使用しているはずです。それらを全て忘れずアップロードしてください。Command
+↑
キーを押すと同様にフォルダの外に出られます)提出する際は、この圧縮ファイル「trend.zip」をmoodleにアップロードしてください。フォルダ内にあった十数個のファイルが全て含まれています。
学習支援システム moodle
https://cclms.kyoto-su.ac.jp/
moodleへの課題提出方法が分からない場合は、こちらを参照してください。
moodleに課題をアップロードする方法
以上で今回の作業は終了です。大変おつかれさまでした。
サイトの作成はここで一区切りし、次回からはまた別の内容となります。
次回はCGIと呼ばれるプログラムの取り扱いについて解説します。
次回の授業では、MicroApache などのウェブサーバー環境が必要になります。ウェブサーバーの作り方については 第3回 サーバーと色と画像の利用 の資料を参照しておいてください。
説明どおり作業した場合、USBメモリ上に MicroApacheウェブサーバーを作っていることと思いますので、次回はそのUSBメモリを持参してください。よろしくおねがいします。