このコンピュータ基礎実習(上級)の授業は、ウェブページの制作がテーマになっています。
普段みなさんがスマホやパソコンで見ているいわゆるウェブページ(ホームページ)1)を、皆さん自身が作るという作業を行います。
作った作成物を、ネット上のレンタルサーバー2)などにアップロードすれば、情報をネット公開することも、もちろんできます。
ちなみにウェブページには文章を書くだけではなく、画像を掲載したり、プログラムをダウンロードしてページ上で実行したりと、さまざまな作業を取り扱います。
なので、そういった文章、画像、動画、プログラムなど、さまざまな種類のファイルを作業中に扱う機会が多くなるので、ファイルを取り扱い、管理する方法についても学べるかと思います。
大量のコンテンツを使って作品の制作を行う、クリエイティブな作業にこそ、パソコンの真価が発揮されるというものです。
これはウェブページ制作以外の分野で仕事をする際にも、きっと役に立つことでしょう!
この授業では、皆さんが普段よく使っているであろうウェブ関連の知識を深める事がメインテーマですが、コンテンツ制作にまつわる基本的な作業スキルを身につけるという副次効果もあるわけですね。
まあ、細かいことは段階を追って慣れていきましょう。😁
あまり気にしなくて大丈夫でしょう。
上級編では初級編とはまた違った作業を行うので、WORDやEXCELに習熟していなくとも、割となんとかなると思います。
ただ、Windowsの基本操作を踏まえた作業が多いので、基本を押さえておく必要はあります。
後でも紹介していますが、Windowsの基礎知識の資料にはしっかりと目を通しておいてください。
この授業ではファイルやフォルダの数が多くなりがちなので、それらを正しく操作できるようになるのが大切です。
第1回目は、使用するアプリケーションの使い方に慣れる意味合いが大きいです。
そしてごく簡単な文章を作成し、課題提出システム moodle を使って提出する方法を学びます。
授業にあたって、コンピュータ基礎実習のホームページ(基礎実習ページ)を紹介します。アドレス(URL) は以下の通りです。(今見ているこのページのことです!)
http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~shimizu/
ここには、授業に関する重要な内容が掲載されています。目を通しておいてください。連絡事項の確認、授業の日程確認、課題用の配布物ダウンロードなどができます。
基礎実習ページへのアクセスは以下のようにして表示します。
http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~shimizu/
Enter
キーを押してください。画面が表示されます。
このように、ホームページアドレス http://xxx.xxx.jp/
が分かっている場合は、ブラウザに入力すればアクセスできます。
別の方法としては、「基礎実習 清水」というキーワードでインターネット検索をしてアクセスしてください。最近はこちらのほうが簡単に見つけられるかもしれません。
一度表示したホームページのアドレスはブラウザに記憶しておけます。そして、次にアクセスしたくなった時に簡単に呼び出せます。
「お気に入り」あるいは「ブックマーク」と呼ばれる機能を使うと便利でしょう。
学内の共用パソコンを使う場合、現環境ではお気に入りを記憶しておくことができません。シャットダウンの際にリセットされてしまいます。3) よって共用パソコンを使う場合は、下記のお気に入りに関する説明を読み飛ばしてもらってOKです。
自分の持ち込みパソコンを使っている場合は、問題なくお気に入り機能を活用できますので、ぜひ参考にしてください。
次回以降アクセスしやすいように、基礎実習ページをお気に入りに追加しておきましょう。
以下の操作でお気に入りを利用できます。
お気に入りに追加する
Enter
キーを押します。これで現在表示されているページのアドレスがブラウザに記憶されます。
お気に入りを使う
お気に入り追加済みのページに再びアクセスしたくなった場合は、以下のように操作します。
簡単な操作で、先ほど記憶した「コンピュータ基礎実習のページ」を再び表示できます。
是非「お気に入り」機能を活用してください。
他のブラウザのでの操作方法
お気に入り(ブックマーク)にページを登録する方法は、使用しているブラウザによって異なります。
もしInternet Explorerではない他のブラウザを利用されている場合は、以下を参考にしてください。
たとえば Google Chrome ブラウザを利用している場合は、こちらが参考になります。
Firefox ブラウザを利用している場合は、こちらが参考になります。
macOS の Safari ブラウザを利用している場合は、こちらが参考になります。
ちなみに、だいたいCtrl
+D
キーを押すと、お気に入り(ブックマーク)操作ができるというブラウザ業界暗黙のルールがあります。
もしかすると基礎実習ページの資料をパソコン内にファイルとして保存しておきたいかもしれません。
ホームページの内容は将来的に書き換わったり、ページそのものが無くなってしまう場合もありますが、パソコン上に保存しておけば現在の状態を残しておけます。
そのような場合は、ブラウザの印刷機能を応用すると便利です。
ファイル保存を希望する場合は、以下の操作を行ってください。ページをPDF書類として保存できます。
Ctrl
+P
キーを押します。Command
+P
キーを押します。保存したファイルをダブルクリックするなどして開けば、ページの内容をいつでも確認できます。
この授業では、新しいファイルを作成・複製したり、フォルダにまとめたりといった、ファイルやフォルダにまつわる操作を一通り行いますので、Windows の基本的な操作を把握している必要があります。
以下の資料を確認しておいてください。
この授業では、主にホームページを制作する作業を行います。そのために必要なアプリケーションとして、以下のものが必要になります。
テキストエディタ(あるいは単に「エディタ」)はウェブページを作るための文章編集用アプリケーションです。
ウェブページの他、プログラムを書く際にも使われます。
テキストエディタの良いところは、入力を補助してくれたり、見やすいように色分けをしてくれることです。
世の中には多くの種類のテキストエディタがあり、様々な機能を持つテキストエディタがネット上で公開されていますので、好きなもの選んで利用できます。
もし自分用のノートパソコンなどを大学に持ち込んで使用している場合は、テキストエディタを別途システムにインストール4)するのがおすすめです。次回の授業までに用意しておきましょう。 インストール作業は最初に1度だけやればOKです。
人気のテキストエディタとしてはVisual Studio CodeやSublime TextやAtomのようにさまざまなものがありますので、好みのものを選びましょう。すべて無料で利用できます。
インストールの仕方が分からない場合は、たとえば「visual studio code 使い方」といったキーワードで検索をすると、詳しい設定方法が見つかるでしょう。
もし Mac を利用している場合は、サクラエディタは動作しないので、それ以外のテキストエディタを選ぶ必要があります(サクラエディタは Windows 専用なのです)。 Visual Studio Code などがおすすめです。Windows & Mac 両対応です。
ウェブブラウザ(Web browser)は、普段インターネットのページを見る時に利用しているアプリケーションです。単に「ブラウザ」と言うこともあります。
Windows の場合は Microsoft Edge が標準で利用できるので、もしよく分からないようなら Edge を使うと良いでしょう。
他にもブラウザはいろいろな種類があります。しかしページを表示するという点に関して最近のブラウザはどれもあまり差がないので、好みでどれを選んでも良いかと思います。
ウェブブラウザはネット上のページを表示するだけでなく、自分で作成したホームページを読み込んで表示する機能もあります。
この授業では実際にウェブページを作成しますが、実際にどのように表示されるかは、ウェブブラウザにファイルを読み込ませて確認する必要があります。作成した作品の確認用途として、使用頻度は高いのです。
次回からテキストエディタとブラウザを本格的に使っていくことになりますので、それまでに準備をしておいてください。
今回の課題として、皆さんには簡単な文章を作ってもらいます。
そして次回以降、その文章をウェブページとして仕上げていく予定です。
というわけで、まずはウェブページらしい文章の書き方を解説しておきます。
ウェブページはHTML(Hyper Text Markup Language ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ)と呼ばれる特殊な記述方法を用いて作成します。
HTMLの主な仕事は、ウェブページが作成者の意図通りにブラウザに表示されるよう、文章に「構造」を作ることです。
「構造」とは、「見出し」や「段落」、「単語の強調」「リスト」といった、文章を見やすくするための仕組みのことで、さまざまなものがあります。
詳しい内容は次回の授業で紹介します。
そういったさまざまな構造が設置された文章のことを「構造化された文章」と呼びます。
たいていの構造化された文章は、「見出し」と「段落」で構成されています。 それは小説や新聞、教科書、雑誌など、多くの文章に共通する特徴です。
もちろんウェブページも例外ではありません。
「見出し」は文章の表題や、各章の題名などを表示するもので、通常より大きく太い文字で書かれることが多いです。
なお見出しには階層が存在します。一番大きな「大見出し」、その次に大きな「中見出し」、副次的な「小見出し」、といった具合です。
見出しを作るときは、基本的には自由な発想で、どう区切るか、どういう階層で意味をもたせるかを考えればよいでしょう。もし良く分からない場合は、以下のようなルールを参考に作ると良いかもしれません。
「段落」は長い文章をいくつかのまとまりに分けた際の1区切りのことです。段落をどのように区切るかはある程度自由ですが、例えば「○○をどう思いますか? 実は○○は△△のとき××なのです。」のように1つの意味でまとまった文章を1つの段落にするのが一般的です。
WORDにおいては、行頭から改行記号 があるところまでが1つの段落です。長文を書くときも、文章をつなげてずっと書くのではなく、意味のまとまりごとに
Enter
キーを押して段落を作るのが良いでしょう。
例えば原稿用紙に文章を書く際は、段落の先頭を1マス開けるのがしきたりになっています。これで段落がどこからどこまでなのかを表します。
ウェブページにおいては、段落の前後に空行が入る表示になります。ちょうどこの資料も、長い文章がずっとつながっているわけではなく、ときどき空行で分けられていますね。この空行で分けられた1つのカタマリがウェブページにおける1つの段落です。
特に画面上では空行で分けることによって読みやすくなるため、段落をしっかり作るようにしましょう。
この基礎実習の資料も「見出し」と「段落」を使ったデザインになっているので参考にしてください。
構造化された文章は、読み手にとって読みやすく理解しやすいものになるでしょう。
これからウェブページ用の文章を作ってもらいますが、この「見出し」と「段落」を意識して文章の作成に取り組んでみましょう。
今回の課題は、WORDによる簡単な文章の作成です。
そして、moodle(ムードル)という大学の課題提出システムを使って、作った文章を提出します。
まずはMicrosoft WORDを起動して、簡単な自己紹介と、授業を受けるにあたっての抱負などを含む自己紹介の文章を作成してください。
一般的なWindows10や11の場合は、スタートメニューを開き、キーボードから word
と入力すると、WORDアプリが検索されるので、クリックして起動できます(スタートメニューは
キーを押して開くこともできます。よって Win
→ w
→ o
→ r
→ d
の順番でキーを押すとWORDを素早く検索できます)。
もしWORDを準備できない場合は、Windowsに標準搭載されている「メモ帳」アプリなどで文章を作っても構いません。
(
→ m
→ e
→ m
→ o
の順番でキーを押すとメモ帳アプリを素早く検索できます)
文章の内容は、こちらの作成例を参考にしてください。
自己紹介の文例 (← ここをクリックすると、大きな画面で内容を確認できます)
ウェブページの作り方とは直接関係ありませんが、ワープロアプリ WORD 上で「見出し」を作る方法を紹介しておきます。
見出し機能は WORD で使える基本機能なので、この授業に限らず、他の授業のレポートを作る際などにも応用できます。
以下の手順で見出しを作れます。
「見出し1」が大見出し、「見出し2」が中見出し、「見出し3」が小見出し、といった感じに使い分けるのが良いでしょう。
WORD の初期設定では、見出しのデザインはちょっぴり文字が大きくなって太くなる程度で、とても地味です。😂
もし見出しのデザインを好みで変えたい場合は、以下のようにすれば見出しのデザインを変えられます。
ここでは「見出し2(中見出し)」が設定されている「趣味または得意なこと」という文字のデザインを変えてみることにします。
これで「見出し2」のデザインが変更されました。
このようにデザインを登録しておけば、今後「見出し2」を使うたびに必ず登録したデザインで表示されるようになります。統一感があって良いですね! 毎回見出しのデザインを設定する必要も無くなって便利です。
WORDでレポートなど長めの文章を書く際にぜひ活用してみてください。
WORDでは、Enter
キーを押して改行し、改行記号 がつくところまでが1つの段落となります。
後でこの文章をウェブページ化するので、あらかじめ1つの意味のかたまりごとに改行を行うよう、意識しながら文章を作っておくとよいでしょう。
記入が終わったら、忘れずに書類を保存してください。「ファイル」→「名前をつけて保存」です。
保存の際には、「保存先」と「ファイル名」に気をつけましょう。
「デスクトップ」に「自己紹介」など、分かりやすい名前で保存してください。
この自己紹介の文章は、次回、使用しますので、捨てないで取っておいてください。
ファイルの保存場所に注意しましょう。
パソコンではファイルをさまざまな場所に保存し管理できる代わりに、見失いやすいです。保存時に「どこに・どんな名前で保存したか」に注意しましょう。
特に上級編では扱うファイルの数が多いので、しっかり管理するようにしましょう。
WORDの場合、以下のような手順で保存できます。
F12
キーを押してもOKです)自己紹介.docx
とします。保存場所と名前をしっかり決めて保存するようにしましょう!
「ドキュメント」などに保存したファイルは、以下の方法で確認できます。ちゃんと保存されたか確認しておきましょう。
Win
+ E
キーを押します)保存したファイルを見失わないようにしましょう。
自己紹介文章を保存したら moodle にアクセスし、作成したWORDの書類をアップロードして提出してください。
この実習ではこのように指定のコンテンツを作成し、moodleに提出するのが基本的な流れとなります。
学習支援システム moodle
https://cclms.kyoto-su.ac.jp/
moodleへの課題提出方法が分からない場合は、こちらを参照してください。
moodleに課題をアップロードする方法
提出期限は次回の授業日いっぱいとします。
なおこの授業では通常、1週間程度の課題提出猶予があります。詳細は moodle で各課題の締め切り日時を確認してください。
以上で今回の作業は終了です。おつかれさまでした。