課題ファイルを作成していると、ファイルの数が増えてくることでしょう。他の授業のファイルもあるので、必要なファイルを探すのに混乱してしまうかもしれません。
そこでここでは、ファイルが多くなった場合の整理の仕方を解説します。パソコンに不慣れな人は参考にしてください。(すでにある程度パソコンを使っている人にとっては、当たり前すぎたり、独自の整理の仕方があったりするかもしれません。その場合は各自の慣れた方法で整理をしてもらえばOKです)
この授業ではたくさんのファイルを作成します。それらが散らばると探すのが大変になります。間違ったファイルを提出してしまうかもしれません。
そこで管理しやすいように、授業ごとにフォルダを作成すると良いでしょう。
新しいフォルダを作るには、Windowsの場合、フォルダを作りたい場所で「右クリック」→「新規作成」→「フォルダ」です。
Macの場合は、Finderでフォルダを作りたい場所を開き、画面上部の「ファイル」メニュー→「新規フォルダ」を選択するか、Shift
+Command
+N
キーを押します。
その後、フォルダに好きな名前を入力して、Enterキー (Macの場合はReturnキー)を押せば、フォルダの作成完了です。
もしフォルダの名前を書き間違えたら、フォルダを「右クリック」→「名前の変更」で別の名前に変えられます。
右クリックで表示されるメニューは「コンテキストメニュー(Context Menu)」または「ショートカットメニュー(Shortcut Menu)」と呼ばれ、右クリックした場所に応じて便利そうな機能が並びます。「今の文脈(Context)に応じて良さそうな選択肢をメニューにした」というような意味合いです。
つまり、何か変わったことがやりたい場合は、右クリックをしてコンテキストメニューの中を探せば、良い選択肢が見つかるでしょう。
フォルダを整理する場所は「ドキュメント」という場所がおすすめです。Macの場合は「書類」です。ここに授業用のフォルダを作るのが良いでしょう。
「ドキュメント」フォルダを開くには、エクスプローラーを開いて左のメニューからアクセスしたり、スタートメニューからアクセスしたりできます。
このようにしてフォルダを作ってファイルを整理するルールを決めましょう。
大事なことは、自分で決めたルールを徹底し、なるべく例外を作らないことです。
この授業では、主にホームページ上で作業用のファイルを配布します。基本的には、資料ファイルっぽいリンクをクリックするだけで、ダウンロードできることでしょう。
ダウンロードされたファイルは、基本的に「ダウンロード」フォルダに格納されます。「ダウンロード」フォルダを開くには、エクスプローラーを開いて左のメニューからアクセスできます。(MacでもFinderを使って同様に開けます)
ややこしいのは、ダウンロードした直後に、ウインドウ下部に出てくるメッセージへの対処です。
Google ChromeやFirefoxの場合、ウインドウの下部にそれっぽいファイルのアイコンが出てくるのでクリックしたくなりますが、このボタンをクリックするのはおすすめしません。
もしクリックした場合、ファイルが開きます。しかし「ダウンロード」フォルダにファイルがたまり続け、管理できなくなるので良くありません。下で紹介する「ファイルを移動する」の方法を使って、ファイルを授業用のフォルダに移動させてから開くようにしましょう。
右側の矢印部分をクリックするとメニューが開くので、「フォルダを開く」を選択して、保存されたフォルダの中身を確認しましょう。
Microsoft Edge や Internet Explorer の場合は、まず「保存」ボタンをクリックしましょう。「保存」を行わないと、保存しないまま開くことになるので、データを失ったり場所が分からなくなったりしやすいです。まず「保存」を行い、ダウンロードしてから「フォルダーを開く」を選択しましょう。これで保存されたフォルダの中身を確認できます。
では実際にダウンロードを試してみましょう。こちらのサンプル書類をダウンロードし、ダウンロードフォルダに保存されているかを確認しましょう。
ダウンロードフォルダに入ったファイルをそのまま開くのはおすすめしません。どんどんファイルが溜まっていき、収拾がつかなくなるからです。ダウンロードしたファイルは、授業用のフォルダに移動させてから使うようにしましょう。
ファイルを移動させる方法はいくつかありますが、簡単なのはエクスプローラー(Macの場合はFinder)のウインドウを2枚開いて、ドラッグ&ドロップする(ファイルをマウスで引きずって、目的の場所で離す)方法です。
この場合は、ダウンロードフォルダと授業用フォルダの2枚を開きましょう。2枚のウインドウを開くには、画面下のエクスプローラーのアイコンを右クリックしましょう。1枚めのウインドウをそのままに2枚めのウインドウを開けます。Macの場合はFinderを開き、画面上部の「ファイル」メニュー→「新規Finderウインドウ」または Command
+N
キーを押しましょう。
重なって見にくい場合は、ウインドウの位置や大きさを調整しましょう。ウインドウ右下あたりをドラッグすればウインドウのサイズを調整できますし、ウインドウの上部をドラッグすればウインドウを移動させられます。
そして移動させたいファイルにマウスカーソルを重ね、マウスの左ボタンを押しっぱなしにし、目的のフォルダまでファイルを引きずったら、ボタンを離しましょう。これで、ファイルを移動できます。
なおウインドウの上部には、各ウインドウの現在位置が表示されています。移動元と移動先を間違えないようにしましょう。もし逆の方向に移動すると、新しいファイルを古いファイルで上書きしてしまったりするので、大変危険です。
上のサンプル書類はWORDのファイルです。ファイルを開くにはダブルクリックです。開いてみましょう。
もしかすると、WORDのウインドウ上部に黄色い警告メッセージが表示されるかもしれません。(表示されない場合は問題ありません)
これは「ネットからダウンロードしたファイルなのでウイルスとか危ないかもしれません。安全装置をかけておきます」という意味合いのメッセージです。安全装置がかかっているので、このままでは編集できません。また、画面表示も本来のものと若干異なります。
今回のサンプルファイルは無害なものなので、安全装置を解除します。「編集を有効にする」ボタンをクリックすると、安全装置は解除され通常の状態になり、各種編集ができるようになります。
保存は簡単です。大抵のアプリで左上にある保存アイコンをクリックすることです。または、Ctrl
+S
キー(Macの場合はCommand
+S
キー)を押しても保存できます。画面上ではとくに変化がありませんが、ちゃんと保存できています。
この保存は「上書き保存」となっており、今開いているファイルを新しい内容で上書きすることを意味しています。
オンライン授業(やテレワーク)では、ネット越しにファイルをダウンロードして作業することが多くなると思いますが、ファイルの管理ができていないと作業に混乱が生じ、効率が悪くなってしまいます。
フォルダを作ってファイルをまとめ、整理を心がけるようにしましょう。