複数のオブジェクトを
Ctrl
+クリック で選択した状態で「右クリック」→「グループ化」PowerPointでは、多数のオブジェクト(各種図形や画像など)をスライド上に配置して作業することが多いですが、オブジェクトの数が増えてくると徐々に作業がしづらくなります。
そのようなときは、「オブジェクトの選択と表示」ウインドウを使うと便利です。
まず「オブジェクトの選択と表示」ウインドウを画面に表示させましょう。
以下の操作を行います。
画面右端に「選択」と書かれたウインドウが出現したら成功です。
この部分が「オブジェクトの選択と表示」ウインドウです。
これから行う様々な操作を行うための作業用ウインドウとなっています。
「オブジェクトの選択と表示」ウインドウには、現在スライド上に存在するオブジェクトが列挙されます。
「オブジェクトの選択と表示」ウインドウに列挙されている項目をクリックすると、スライド上で対応するオブジェクトが選択されている状態になります。
これにより、直接クリックしにくい小さなパーツや、他のオブジェクトの裏に隠れてクリックできないパーツなども直接選択できます。
目的のオブジェクトを選択できたら、色を塗る、位置をずらす、削除するといったさまざまな作業に派生できます。
各オブジェクトには最初から「コンテンツ プレースホルダー3」のような名前がついています。
しかし分かりにくいと感じた場合は、名前の部分をダブルクリックすると、自由な名前に変更できます。
好みで分かりやすい名前を付けると良いでしょう。
オブジェクト同士が重なり合っている場合は、「右クリック」→「最前面へ移動」・「再背面へ移動」を使っても重なり方を変更できますが、この「オブジェクトの選択と表示」ウインドウを使えば、より細かく、そして直感的に重なり方を調整できます。
上のようにマウスでドラッグするだけで簡単に重なり方を編集できます。
リストの上の方にあるオブジェクトほど手前に表示されるものとなります。
手前に表示したいオブジェクトはリストの上の方に、背景など奥に表示したいものは下の方に移動するなどして、整理すると扱いやすいでしょう。
なお Mac版 PowerPoint を使用している場合は、オブジェクトを「右クリック(Ctrl
+クリック)」→「オブジェクトの並び替え」を選択すると、独自の画面に切り替わり、ドラッグすることで直感的に重なり方を設定できたりします。
選択したオブジェクトを見えない状態に設定できます。
非表示に設定したい場合は、「オブジェクトの選択と表示」ウインドウの右端にある瞳のようなマークをクリックします。もう一度クリックすると、表示状態に戻ります。
マーク | 状態 |
---|---|
![]() | 表示状態 |
![]() | 非表示状態 |
重なり合う邪魔なオブジェクトを一時的に消して作業しやすくする場合や、いくつかのデザインパターンを切り替えたい場合などに便利でしょう。
「今は必要ないオブジェクトなので削除しようかと思ったけれど、後からまた使うかもしれないので削除してしまうともったいない。けれど作業の邪魔になるのでとりあえず見えなくしたい」ことってありますよね。たまに。そんな時に便利です。
ロックをかけたオブジェクトは、ドラッグしても動かなくなります。
ロックしたい場合は「オブジェクトの選択と表示」ウインドウの右端にある錠前のようなマークをクリックします。もう一度クリックすると、ロックされていない元の状態に戻ります。
マーク | 状態 |
---|---|
![]() | 非ロック状態 |
![]() | ロック状態 |
作業中に位置がズレると困るようなオブジェクトをロックすると良いでしょう。
重なり合っているオブジェクトや、動かす必要がない背景、複雑に組み合わさったオブジェクトのカタマリなどをロックすると良いでしょう。数が多い場合は「グループ化」1)なども併用して、効率よくロック・ロック解除を設定すると良いでしょう。
ロックをかけないと、ぴったり合わせたはずのオブジェクトの位置を作業中にうっかりずらしてしまったりして面倒なことになる場合があるので、ロックをうまく活用すると良いでしょう。
このように、PowerPointで多くのオブジェクトを使うような複雑な作業を行う場合は、ぜひ「オブジェクトの選択と表示」ウインドウを活用してみてください! 作業効率がぐんとアップすることでしょう。😀
Ctrl
+クリック で選択した状態で「右クリック」→「グループ化」