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タブによる文字揃え

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WORDで文字の位置を揃えたい

WORDで文章を作成しているときに、下のような文章を作成したくなることはないでしょうか?

文字の位置がぴったり揃っているときれいですね。

しかし、スペースキーを押して位置を調整しようとすると、微妙にずれることがあります。

スペースで文字の位置を揃えようとすると、揃えにくいです。
(四角く見えているのは全角スペースです)

このようにスペースで位置を調整するのはあまり良い方法とは言えません。
そのような時には「タブ(Tab)」を使って文字を揃えると良いでしょう。

タブとは

「タブ」とは、文字を指定した位置に揃える機能です。

キーボードの Tabキーを押すことで、タブ位置(初期設定では左端から4文字間隔)に揃うよう空間を確保します。
スペースと同じように見えない記号で、印刷などには写りません。

スペースと違うのは、文字数が異なっていても、4文字間隔になるよう自動的にタブの長さが調整される点です。

これにより、ぴったり文字の位置を揃えることができます。

青く塗ったところに、それぞれタブが1つずつ入っています。
タブの長さは自動で伸び縮みします。

これで、ある程度は位置を揃えられますが、それでも微妙な位置の調整は難しいです。

そこでさらに「タブマーカー」というものを活用すると、タブの長さをもっと自由に、正確に定められるようになります。

作業前の準備

タブマーカーを使った作業をする前に、編集操作がしやすいように下準備をしておきましょう。

タブを見えるようにする

タブは Tab キーを押して入力しますが、目に見えない記号なので、そのままでは編集がしにくいです。

そこでタブのような見えない記号「編集記号」が見えるような設定に切り替えておきましょう。

「ホーム」タブの「段落」グループにある「編集記号の表示/非表示」ボタンをONの状態にして、タブが表示されるようにします。

「編集記号の表示/非表示」ボタン

編集記号が非表示で、タブが見えていない状態

編集記号が表示中で、タブが見えている状態
矢印「→」のように見えているのがタブです。

このように編集記号を表示させておくと、タブがどこに何個入っているか見やすくなります。

たとえば余分なスペースが1つ入っていると、位置がスペース1つぶんずれたりします。
編集記号を表示させておけば、余分なスペースを見つけやすくなったりします。

「プレゼン資料作成」の前に余分な全角スペースが1つ入っている例
四角形のように見えているのが全角スペースです。
編集記号を表示させておくと、位置ずれの原因が分かりやすいです。

ルーラーを表示する

ルーラーは、画面端に表示される目盛りのようなものです。
タブの位置を調整するために使用するので、表示させておきます。

「表示」→「ルーラー」のチェックを☑ONの状態にすることで表示できます。

「表示」→「ルーラー」

ルーラーの表示を切り替える動画
目盛りのように見えているのがルーラーです。
目盛りが表示されている状態にしておきましょう。

上記の準備ができたら、いよいよ「タブマーカー」を使ってタブの長さを調整してみましょう。

タブマーカー

実際にWORDで試してみたい場合は、以下のような文字をWORDに入力しておきましょう。
コピー、貼り付けなどでWORDに転記できます。
各項目の間には、タブを1つずつ入れてあります。

Word	文章作成	5名
Excel	データ処理	10名
Power Point	プレゼン資料作成	8名

タブの実験用テキスト

設置

  1. 調整を行いたい文字列をすべて選択します。上の例なら3行とも選択します。
  2. ルーラー上をクリックするとのようなマークが出現し、その位置にタブの長さが揃います。
  3. 位置を調整したい場合は、ルーラー上のマークを左右にドラッグ1)してずらします。

設置されたタブマーカー
(すごく小さい)

タブマーカーを設置する動画

これで文字の位置を揃えることができます。

複数のタブマーカー

なおタブマーカーは複数設置できます。ルーラー上でさらにクリックすると2つ目を設置できます(1つ目のルーラーよりも右の位置を狙いましょう)。

その場合、1個目のマークが1つ目のタブの位置、2個目のマークが2つ目のタブの位置……という風に対応します。

複数設置されたタブマーカー

このように必要な数だけタブマーカーを設置すれば、2列目、3列目、4列目……の文字もきれいに並べることができます。

タブマーカーの解除

しかし、本当は人数の表示は右揃えにしたいです。

上のような状態はちょっと違うので、2つ目のタブマーカーは一旦削除して設定し直すことにします。

本当は右端でそろえたい

マークによるタブ位置の調整が不要になったり、誤ったマークを設置してしまった場合は、タブマーカーを掴んでルーラーの外にドラッグすると消せます。
タブの長さは初期設定の4文字幅に戻ります。

不要なタブマーカーをルーラーの外に出して無効化します。

タブマーカーを無効化する動画

それでは次に進んで、右端で位置を揃えてみましょう。

タブマーカーの種類

文字の右端で位置を揃るにはどうすればよいでしょうか?

実はタブマーカーにはいくつかの種類があります。

画面左上、ルーラーの左端部分を見ると、現在使用できるタブマーカーが表示されています。
ここを何度かクリックすると、タブマーカーの種類を切り替えられます。
マーカーの見た目も変化します。

タブマーカーの切り替え
クリックしてタブマーカーの種類を切り替えられます。
押すたびにマーカーの形が変わります。

タブマーカーには以下のような種類があります。

マーク 名前 機能
icon_tab_left.jpg 左揃え 文字列の左端で位置を揃えます。
icon_tab_center.jpg 中央揃え 文字列の中央で位置を揃えます。
icon_tab_right.jpg 右揃え 文字列の右端で位置を揃えます。
icon_tab_point.jpg 小数点揃え 数値の小数点位置で揃えます。
icon_tab_vertical.jpg 縦線 指定位置に縦線を表示します(簡易的な表を作れます)。このマークはタブ位置に影響を及ぼしません。

切り替えてからルーラー上をクリックすると、そのマーカーが設置されます。

たとえば人数の文字を右揃えにしたいなら、何度かクリックして右揃えマーカー icon_tab_right.jpg に切り替えてから、改めてルーラー上に設置しなおしましょう。

マーカーの種類を切り替え、
右揃えマーカーを設置し直した例

右揃えマーカーを設置する動画

これで良い感じに文字の位置を揃えられましたね!😃

なお各タブマーカーによる位置の揃い方は以下のとおりです。

左から順に
「左揃え」「中央揃え」「右揃え」マーカー
それぞれ文字列の左、中央、右を基準に位置が揃います。

「縦線」「小数点揃え」マーカー
縦線は、単純に指定位置に縦線がひかれます。
小数点揃えは、文字通り小数点の位置を基準に揃えます。

設定の引継ぎとリセット

設置したタブマーカーの位置は、行末で Enter キーを押して新しい行を作ったときにそのまま引き継がれます。
ルーラーを見たときにタブマーカーが同じ位置に表示されていることで分かるでしょう。

タブマーカーの設定が次の行に引き継がれる動画

もしタブマーカーの設定引き継ぎを辞めたくなった場合は、該当部分を範囲選択してから、全ての設置済みタブマーカーをルーラーの外に捨てましょう。
あるいは、キーボードショートカット Ctrl+Q を押すと、選択範囲内の全てのタブマーカーを一括で解除できます。

WORDで文字の位置を揃える際は、ぜひ「タブ」と「タブマーカー」を活用してみてください。

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ドラッグとはマウスの左ボタンを押しながら引っ張る操作です。