ウェブページでは文字以外の多くのものを画像で表現する必要があります。
写真はもちろん、タイトルロゴやスイッチ・ボタン、マーク類など、文字で表現できない様々なものを画像で表現する必要があります。
上記のようなものを自分で作るには、画像を編集して作らないといけないわけです。
そこでここでは、ホームページ作成に役立つ画像の編集方法を解説します。
専用アプリケーションを使って簡単な画像を作成し、提出してもらいます。実際に作業しながら、操作方法を確認してみましょう。
なお、今回の課題は、使用する機材やネットワークの都合で、作業が行えない状況の人もいるかもしれません。
もし制作物を提出できない場合は、特別にmoodleにて簡単な出席操作を行えば、みなし提出とする救済措置を設けます。くわしくはmoodleにて。
画像の編集作業を行うには、専用のアプリケーションが必要です。
ここでは「Fire Alpaca(ファイア アルパカ)」を使用します。Fire Alpacaは、市販ソフト並みの高度な機能を備えた、無料のグラフィック編集アプリです。Mac・Windows対応です。こちらの公式サイトからダウンロードできますので、事前にインストールしておきましょう。
Fire Alpaca公式サイト
https://firealpaca.com/ja/
日本のメーカーによる開発ということもあり、メニューなどの全てが日本語対応しています。またすべての機能を無料で利用できるので、これからペイントツールを使ってみたいという方にもおすすめです。詳しくは公式サイトをご覧ください。
ダウンロードし、インストールが終わったら、Fire Alpacaを起動しましょう。
画面左下の「 スタート」メニューを開き、「F」の欄にある「Fire Alpaca」で起動できます。
Fire Alpacaを起動すると、次のような画面になります。各部分の名称は以下のとおりです。
もしも上記のようなウィンドウが存在しなかったり「×」ボタンで閉じてしまったら、上部の「ウインドウ」メニューを使って「ウインドウ」 →「レイヤー」のように選択することで再度表示できます。
今回の演習で使う素材画像をダウンロードしてください。以下のリンクからダウンロードできます。
素材画像の詰め合わせ: jyokyu04_pictures.zip
圧縮フォルダになっていますので、好きな場所に保存し、展開してください。
中には3つの画像ファイル jupiter.jpg
road.jpg
space.jpg
が入っています。
もし圧縮フォルダの使い方がわからない場合は、補足資料コーナーの「圧縮フォルダの利用方法」記事を参照してください。
画像編集の例として、複数の画像をひとつに混ぜた合成画像を作成します。ページ内の写真加工などに応用できます。
上でダウンロードした素材画像の詰め合わせには、以下のような合成用の画像が用意されていますので、これらを一つに合成します。
なおもし操作を間違えたら「元に戻す(Ctrl+Z)」を押すと、直前の動作を取り消せます。失敗しても安心です。
Delete
キーで選択部分を消去します。Ctrl+D
)」で選択範囲を解除した後、「Delete
キーで更に消去します。Delete
キーを押すと、その部分を消去できます。Ctrl+D
を押すなどして、適宜選択範囲を解除してください。Ctrl+A
)」の後、「編集」→「コピー(Ctrl+C
)」でコピーします。Ctrl+V
)」で新規レイヤー「レイヤー2」にspace.jpgの内容を貼り付けます。Delete
キーによる削除などで「透明」になった部分は、下のレイヤーの画像を透過します。Ctrl+Shift+I
)」で選択範囲を反転し、木星部分が選択された状態にします。Ctrl+C
)」で木星をコピーし、ウィンドウ上部のタブで先ほどのroad.jpgに切り替えをしたら、「編集」→「貼り付け(Ctrl+V
)」でさらに新規レイヤー「レイヤー3」に木星画像を貼り付けます。(もし重なり方が良くない場合は「レイヤー」ウインドウ上でドラッグして重なり方を調整してください)Ctrl+T
)」で木星を傾けたり、ドラッグして位置を調節したりして完成です。角度が決まったらEnter
キーを押して確定してください。
「選択範囲」→「変形(Ctrl+T
)」などで画像を拡大・縮小・回転などを行ったあとは、必ずEnter
キーを押して編集内容を「確定」しましょう。
確定しないままファイルを保存すると、編集したレイヤーの内容が消えてしまう場合があります!
Ctrl+Shift+S
)」でデスクトップなど好きな場所に保存してください。学生番号 氏名 合成写真
」としてください。(例) 123345 山田太郎 合成写真.mdp
もしこの画像をウェブ上で使用したい場合は、Fire Alpaca専用形式のままでは正しく表示できません。改めて JPG PNG GIF 形式のいずれかで保存し直す必要があります。具体的には、「ファイル」メニュー→「書き出し」を選択し、「ファイル形式」をJPGなどに変更することです。
ウェブページに掲載する画像は JPG PNG GIF 形式のどれかでないと、ブラウザが正常に表示できないからです。
Fire Alpaca専用形式のファイル(~.mdp)は、別途大切に保管しておきましょう。画像を後で編集し直したくなった場合に、Fire Alpaca専用形式でないとレイヤーなどの状態が保存されずに一枚の絵になってしまい、レイヤーの位置を再調整するといった細かな編集が難しくなります。
このようにFire Alpacaでは選択範囲をうまく設定してコピーや削除をしたり、レイヤーを使ったりすることで簡単に合成写真を作ることができます。また、「透明」を駆使することで、ページの背景ときれいに重なる画像を作ることもできます。写真掲載をするときや、ロゴを合成してタイトル画像を作る時などに活用してください。
HTMLの表現能力は限られているため、ウェブページでは例えばサイト内を移動するためのメニューボタンや、小さなマークなどを表現するために、画像が使う必要があります。今回はFire Alpacaを使って、下のようなボタンに見える画像を制作します。
Ctrl+W
で編集中のファイルを閉じられます。Shift
キーを押しながらドラッグすると、水平・垂直にグラデーションしやすくなります。Shift
キーを押していると、ドラッグする角度をある程度固定できます。垂直・水平方向などに正確にグラデーションを作成するのが簡単になります。Space
キーを押している状態で画面上をドラッグすれば、画面に見える範囲を移動できます。Ctrl+Z
)で何度でも描き直せます。Space
キーを押しながらドラッグしましょう。学生番号 氏名 ボタン
」としてください。
上記の作業で作成した2つの画像ファイル「学生番号 氏名 合成写真
」と「学生番号 氏名 ボタン
」の両方をmoodleにアップロードして提出してください。ファイルのデータ形式はFire Alpacaの専用形式でかまいません。
提出期限は、次週の授業日いっぱいまでとします。
学習支援システム moodle
https://cclms.kyoto-su.ac.jp/
moodleへの課題提出方法が分からない場合は、こちらを参照してください。
moodleに課題をアップロードする方法
今回は、画像編集アプリFire Alpacaを使って、画像の合成や、新規作成を行いました。他の画像編集アプリ(Adobe Photoshop等)でも、おおむね同じ作業工程で画像編集ができますので、参考にしてください。
Fire Alpacaの使い方について詳しく知りたい場合は、以下のサイトなどが参考になります。
イラストTips集 アルパカ学園
以上で今回の作業は終了です。おつかれさまでした。