2004/1/29 ■■■■ 京都部落問題研究資料センター メールマガジン vol.044 ■■■■

□催し物情報□
     第35回部落解放研究京都市集会第1分科会
                  ―「部落解放と天皇制」をめぐって― 


 昨年発行の京都部落問題研究資料センター『Memento』12号で私は「部落解放 に反天皇制は無用」を発表した。これに対し、師岡佑行氏が「反天皇制は部落 解放の核心である―灘本昌久「部落解放に反天皇制は無用」を批判する―」と 題して批判を行なったのをはじめとして、いくつかの議論があった。そして、 来る2月21日(土)に開催される第35回部落解放研究京都市集会の第1分科会で テーマとして、この問題が取り上げられることになったので、多くの方々に参加 を呼びかけたい。
 部落解放研究京都市集会は、1970年に部落解放同盟京都府連合会などが主催し てはじまったが、その後、行政や学校、労働組合や企業関係の諸団体が加わり、 今では参加3,000人を超える研究集会である。第1分科会は、従来、部落問題入 門や歴史に関する分科会であったが、最近は、地域ごとの部落史への取り組みを 報告しあい、交流して来た。そして、今回は、部落問題の歴史や理論にとって重 要なテーマである「部落解放と天皇制」の問題をとりあつかう。
 形式は、パネルディスカッションで、とりあえず灘本が基本的な問題提起を行 ない、山内政夫氏(NPO京都人権啓発センター・ネットからすま)、吉田智弥氏 (奈良の部落問題研究者)ほか何人かが討論に加わる予定である。  今回の分科会で取り扱うことは、私が推進したわけではないが、研究集会担当 者の中で関心が高く、テーマとして取り上げられることになった。私が論文を発 表して以降、物議をかもしている割には、内容のある議論に発展しきらないこと を残念に思っていたが、こうして正式に取り上げられ、多くの人の前で議論がな されることはたいへん喜ばしいことだと思っている。このメルマガの読者のみな さんの中で、関心があり、当日時間に余裕のあるかたは、是非とも参加していた だきたい。(灘本昌久)

 日  時:2004年2月21日(土)全体会 9:30〜12:30
                 分科会13:30〜17:00
 場  所:全体会   京都会館第1ホール
      第1分科会 京都会館第2ホール
           (他の分科会はホームページを参照してください)
 参加費用:2,500円(昼の弁当こみ)

※ 部落解放研究京都市集会のホームページ
   <http://www.kyoken.jp/>
※ 第1分科会 部落の歴史「『部落解放に反天皇制は無用』をめぐって」
   <http://www.kyoken.jp/35/bunkai35/1bunka.htm>
※ 灘本昌久「部落解放に反天皇制は無用」『Memento』12号
   <http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/memento/>
※ 師岡佑行「反天皇制は部落解放の核心である」『Memento』13号
   <http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/memento/>

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