2003/12/25 ■■■■ 京都部落問題研究資料センター
メールマガジン vol.042 ■■■■
□インターネット□
インターネット上で検索されている人権関係キーワードは?
本メールマガジン前号の編集後記にあるように、資料センターでは、今月
(2003年12月)4日より、インターネット上に広告を出している。Google
な どの検索エンジンで、特定のキーワードを検索した時の検索結果に、自動的
に広告が掲示される。そして、この広告をクリックすると、資料センターの
ホームページにジャンプするしくみである。一度、あなたも
Google や Yahoo! JAPAN で「部落問題」などのキーワードで検索していただくと、この
広告がどういうものかおわかりいただけると思う。
広告を出して21日めであるが、なかなか好結果をだしている。まず、この
21日間で広告が表示された回数は、4万6,608回で、そのうち広告をクリック
した人は2,300回ちょうど(つまり表示された回数の4.9%の人がホームペ
ージを訪問してくださった勘定になる)。広告を出すまでは、1日あたりの
ホームページ来訪者は30人ほどだったものが、150人にまで増えているので、
5倍近い伸びである。この広告にかかった経費が、1万6,373円なので、1回
広告を表示に要した費用が0.4円。見方を変えて、1人をホームページに
ジャンプさせるのに要した費用は、7円となる(ちなみに、広告が表示され
ただけでは経費は発生せず、広告をクリックしてホームページにジャンプし
た場合にのみ、課金が発生する)。不特定多数の人に、1枚5円のチラシを
配ることを考えれば、はるかに効率の良い方法だろうと思う。
ところで、スポンサーである資料センターの方では、どういうキーワード
が何回検索され、そのうち何人が広告をクリックしているかがわかる。検索
回数が多い順に並べると下記のようになる。たとえば、登録してある16のキ
ーワードで、第1位は「人権」で、1万6,860回も検索されている(ただし、
予算の関係で1日あたりの表示回数は制限されているので、厳密に検索回数
を表すわけではない。キーワードがヒットしたときの広告が掲載される率は、
この期間中76.6%であった)。この中には、女性問題や、障害者問題を知りた
かった人も当然含まれているはずである。しかし、その割には、4.9%という
かなりの高率で資料センターのホームページも訪れてくださっている。第2
位が「部落」で検索回数は1万3,928回、クリック率は5.2%である。
本当は、「同和」というキーワードも登録したかったのだが、「同和鉱業」
「同和火災海上保険」など企業名とダブルことがあるので、「同和問題」
「同和教育」…と、個別に登録した。「同和地区」は、「同和」の付くキー
ワードではトップに顔を出している割に、クリック率が3.2%と目立って低い
のだが、ひょっとすると特定の地域を同和地区であるかどうか探したのかも
しれない。「同和問題」は、第5位の検索回数であるが、クリック率はダン
トツの第1位である。「同和問題」というキーワードで検索した人の、なん
と8.1%が広告をクリックして、資料センターのホームページを訪れている。
もう少し、時間がたち、また他のキーワードを加えると、何か面白い結果
がでるかもしれないが、今回は開始当初のとりあえずの報告としたい。
なお、下記の「被差別部落」以下、3つの単語はまだ加えたばかりなので
(12月18日)、別に記載した。(灘本昌久)
人権 16,860回(4.9%)
部落 13,928回(5.2%)
同和地区 4,156回(3.2%)
人権問題 2,843回(4.7%)
同和問題 2,693回(8.1%)
差別 2,240回(2.9%)
部落問題 1,291回(6.2%)
水平社 721回(5.1%)
同和教育 668回(5.2%)
同和対策 524回(4.3%)
えせ同和 209回(3.8%)
同和行政 102回(5.8%)
解放教育 43回(2.3%)
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被差別部落 311回(0%)
特殊部落 17回(0%)
未解放部落 2回(0%)
※ Google
<http://www.google.co.jp/>
※ Yahoo! JAPAN
<http://www.yahoo.co.jp/>
※ Google のアドワーズ広告
<http://www.google.co.jp/intl/ja/ads/>
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