アジア文化基礎演習1・2
講義目的
この演習においては、まず、インドを中心とした南アジアの文化全般にわたる基礎知識の
習得を目指す。いままであまり馴染みのない、また、きわめて特徴的な南アジアの文化を
身近なものとして理解できるために、常に我々の住む日本の生活との対比を心がけたい。
そのことで、他国の文化に深い関心を持てるようになれたら、まずは第一の目標は果たせた
ことになろう。また、必要とされる英語力をつけるために、英字新聞から南アジアに関連
するおもしろいトピックスを見つけて読んだり、インド文化論の名著といわれるA.L.BASHAM
:THE WONDER THAT WAS INDIAの一部を読む機会をできるだけ持ちたい。南アジアの人々の
生活のなかで、特にある部分に関して興味を持つことができ、それに関する英語の文献が
少しでも利用できるようになればこの授業の最終目標に到達したことになろう。
授業内容
まず最初に、研究のための資料収集方法などに関して指導する。その後、3〜4人のグループを
形成し、教科書から毎回トピックスと担当グループを定めて、適当な参考資料によって調査した
内容を発表してもらい、出席者全員で討論する。発表者は発表後にその内容をリポートに
まとめて提出する。理解の助けとして必要に応じてビデオなどの機器を使用することもある。
また、英字新聞の記事や原書講読についてもグループで翻訳を準備して発表してもらい、
その結果を全員で検討する。
さらに、グループ発表とは別に、テーマと参考資料を指定して出席者全員にリポートを
提出してもらう機会をできるだけ多く準備したい。このことでリポートの作成方法を指導を
すると共に、重要な自己表現である日本語の文章力の向上をはかりたい。
履修上の注意
まず休まないこと、次に、自分に与えられた責任は果たすこと、そして、他者の発表に
無関心にならないこと。
授業の到達目標
1. 未知であった他国の文化に興味を持てるようになること。2. 定められたトピックスに
関して、資料を収集し、その資料をうまく消化してレポートが作成できるようになること。
3. 英語の文献を辞書の助けをかりて読むことができるようになること。
評価方法
出席状況、発表内容、発言内容、リポート内容などによって総合的に判断する。
テキスト:アジア読本「インド」(小西正捷編)、河出書房新社、2000円
他に必要に応じてプリントを配布する。
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Last modified: Fri Apr 6 16:19:53 JST 2001