古代インドの世界A
講義目的
古代インドは、インダス文明の時代、アーリヤ民族が築きあげたバラモン教(Brahmanism)
の時代、仏教を始めとする新しい思想の時代、バラモン教が変質したヒンドゥー教(Hinduism)
の時代という4時期に大別できる。インドは気の遠くなるほど古いこれらの時代の遺産を
現代でも連綿と受け継いでおり、現代社会の隅々にこれらの姿を認めることができる。
つまり、現代のインドとは、このように多くの文明や文化が幾重にも積み重なって出来上がった
結果であるといえる。この授業では、インドの文化がその基礎を固めたと思われる古代に
的を絞り、種々の文献を参照して、そこに展開された思想・宗教を眺めてみる。ここAにおいては、
ウパニシャド文献によるバラモン教思想が講義の中心となる。必要に応じビデオ教材を使用して
インド理解の助けとする。
授業内容
1 イントロダクション
2 インダス文明
3 ヴェーダ・ブラーフマナ文献
(1)ヴェーダの神々
(2)マヌの大洪水物語
4 ウパニシャッドとヴェーダーンタ思想
(1)アートマン
(2)ブラフマン
(3)ヴェーダーンタ思想の体系
履修上の注意
インド思想に関する解説書は多いが、一読して容易に理解できる書は皆無といってよい。
欠席せずに、毎時間ノートを取りながら聴講することで、インドに関する基礎知識も得られ、
インド思想の書物を読むことが楽しくなるはずである。また授業中に配布する資料は、一読した
だけでは理解困難であるような難解なものが多い。授業後は必ず資料を再読して自己の理解を
確認することが求められる。
授業の到達目標
バラモン教に関する基本的知識、例えば、ヴェーダ、ウパニシャッド、アートマン、ブラフマン
といった用語、輪廻・解脱といった宗教的項目などについて、一応の解説が出来るようになりたい。
評価方法
定期試験と平常点(出席点、授業時に提出するレポート)とによって総合的に判断する。
教科書・参考書
参考書:早島鏡正・高崎直道・原実・前田専学著、『インド思想史』、東京大学出版会
参考書:辻直四郎、『インド文明の曙』、岩波新書
古代インドの世界B
講義目的
Aと同じ目的のもとに、ここBにおいては、シヴァ信仰・ヴィシュヌ信仰を中心としたヒンドゥー教の
思想が講義の中心となる。必要に応じビデオ教材を使用してインド理解の助けとする。
秋学期
1 イントロダクション
2 シヴァ神とヴィシュヌ神
3 二大叙事詩
(1)マハーバーラタ
(2)ラーマーヤナ
4 古代インドの人生観
履修上の注意
インド思想に関する解説書は多いが、一読して容易に理解できる書は皆無といってよい。欠
席せずに、毎時間ノートを取りながら聴講することで、インドに関する基礎知識も得られ、
インド思想の書物を読むことが楽しくなるはずである。また授業中に配布する資料は、
一読しただけでは理解困難であるような難解なものが多い。授業後は必ず資料を再読して
自己の理解を確認することが求められる。
授業の到達目標
ヒンドゥー教に関する基本的知識、例えば、シヴァ神、ヴィシュヌ神、マハーバラタ、
ラーマーヤナなどの項目について、一応の解説が出来るようになりたい。
評価方法
定期試験と平常点(出席点、授業時に提出するレポート)とによって総合的に判断する。
教科書・参考書
参考書:早島鏡正・高崎直道・原実・前田専学著、『インド思想史』、東京大学出版会
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Last modified: Fri Oct 26 21:31:10 JST 2001