2007年度経済データ処理実習(山田) レジュメ#10

(C) Katsuhiro Yamada  

レジュメ#9へ  レジュメ#11へ 

 9.マーシャルのk −マクロの使用−

音声


  本日の内容GDPとマネーサプライのデータから,1994年からのマーシャルのkの推移を示すグラフを作成して下さい。

 注意1:GDPの単位は10億円,マネーサプライの単位は1億円ですから単位を修正して下さい。
 注意2:マクロはよく注意を聞いて理解してから使用して下さい。←極めて重要

すでにデータは手元にあると思いますが,ない人のために。原データは以下から取れます:

GDP: http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/h17-kaku/17fcm1n_jp.xls

マネーサプライ: cdab0020.csv とcdab0030.csv

 国民経済計算年報のデータと日銀のデータからGDPとマネーサプライを引き出し,つき合わせればマーシャルのkと呼ばれる貨幣所得比率(貨幣の所得流通速度の逆数)を求めることができます。すなわち,
   Y・・・・・国内総生産(実質)
   P・・・・・GDPデフレータ
   M・・・・・貨幣供給量
とした時,

M=・P・Y

で表現される のことです。すなわち,k=M/(P・Y)。ちなみに,流通方程式は,Mv=P・Yですから,v=1/kとなります。
 はマネーサプライ,P・Yは名目GDPと考えて を計算します。

図1 マーシャルのk
注意:図はレジュメのデータを用いたものではありません

 コメント1:M1の k はバブル崩壊後上昇していることがわかる。

 コメント2:M2+CDの k はバブル崩壊後頭打ちし,上昇している。

 データシート作成の方法:
 
日銀のデータは月別,GDPは暦年のデータなので,日銀のデータはその年の12月末のみをもってきてGDPと比較して k を求めます。

  1. 日銀データの月別・末残高マネーサプライをコピーし,マネーサプライ・シートを作成する(前回使用したもので、下の図のベイジュ色の領域。練習のため1955.01からにしましょう)。不要な列を削除し,月,M2+CD,M1の系列を残す。
  2. <マクロ>を使用し,各年の12月のデータのみを右側に引き出す:
    1. <1955.12>のセルをアクティブセルにし,ツール→マクロ→新しいマクロの記録をクリックする。
    2. ダイアログボックスが出てきたら,CTRL+の右側のテキストボックスの中に  (半角小文字)をタイプし,OKボタンを押す。
    3. 記録終了ボックスが出てきたら,相対参照ボタンをクリックしておく。
    4. <1955.12>のセルから右側へM2+CD,M1の3つのセルを範囲指定する。
    5. 編集→コピーを実行する。
    6. <1955.12>のセルの行で,M2+CD,M1の列の隣の何も記入されていないセルをアクティブにし,編集→貼り付けを実行する。
    7. 矢印キーを用いて,<1956.12>のセルをアクティブセルにする。
    8. 記録終了ボックスの終了ボタンを押す。
    9. CTRLキーと同時に a キーを押すと,<1956.12>の行が自動的にコピーされる。←マクロ実行キー
    10. 同じ操作を<2006.12>の行まで続ける。
  3. ツール→マクロ→マクロでマクロボックスを出し,作成したマクロを削除する。←マクロはその都度削除しておきましょう
  4. 右側に出した3列を列指定し,<並べ替えA→Z>をクリックすればデータを年度順に並べることができる。項目を入れるために3行ずらせ,項目名M2+CD,M1を左からコピーする。←薄緑色の領域
  5. 単位を10億円に変更する。←薄水色の領域
  6. GDPのデータ(17fcm1n_jp.xlsの実数タブから取り出す)を1994から2005までコピーしてきて,上で作成したデータの横に貼り付ける。←黄色の領域(なお,図と異なり今回のデータは1980から1993までのデータはありません
  7. 以上でデータ・シートが完成したので,それぞれについて を計算し,グラフにする。←水色の領域

図2 マーシャルのkのデータシート(注意:図のデータはレジュメのデータではありません


山田ゼミナール・ホームページへ