2003年度春学期 ミニレポートについて
2002.4.26
{Japanese Page Only}
「日本の歴史と地域A」(火3)・「日本事情1・2」(金1)で、それぞ
れ、ミニレポートを提出してもらいます。なお、ここに書いたこと+引用の仕
方のサンプルなどは、授業および若松の研究室のポストの封筒から受け取って
ください。
→日本の歴史と地域A →日本事情1・2
日本の歴史と地域A ミニレポート
○ねらい:自分で調べること、レポートを書くことの基本を知る。
日本のなかの地域性について知識を得る。
1今回のレポートについて
課題:日本のなかの地域・地域性に関するテーマを選び、歴史的視点も加え
まとめよ。
枚数等:指定原稿用紙(400字詰)5〜15枚(縦書・横書どちらも可)。
ワープロ可(A4無地の用紙に、1枚あたり40字×30行の設定で、
50行〜150行にまとめてください。要指定表紙)。ホッチキスと
提出期日:2002年5月29日(木)・30日(金)
提出先:一般教育研究センター事務室(10号館4階)
備考:1 レポートの題は、内容にふさわしいものを付けてください。
例:日本の食文化における東西対立
江戸時代のことばに見る中央と地方
2 オリジナルで斬新な発想を期待します。
3 下記の注意点をしっかり守ってください。
4 不正行為(友人のレポートの丸写しなど)はアウトです。
2レポートの書き方(今回のミニレポートの構成と注意点を中心に)
◎レポートとは、自分が調査・勉強したことを文章の形でまとめることである。
・レポートの種別
a.自由形:テーマ設定。(参考資料提示)
b.書評形:指定された本or論文を読み、(要約・)論評する。
1.はじめに:必ずつけること。なお、ここは普通は(時間的に)最後に執筆。
・そのテーマを選んだ理由 興味・関心 (研究史上の位置) (構成)
2.本文:節を作ってもよい。
◎2種類(以上)の辞書、文献、あるいはホームページの重要部分のコピー
を貼付。出典を明記すること(下記参照)。
辞書の場合:項目名・執筆者名・辞書名・出版社・発行年・ページ数
論文の場合:筆者名・論文名・収録雑誌名・(巻)号・発行年・ペー
ジ数、or筆者名・論文名・収録書名・出版社・発行年・ページ数
本の場合:著者名・書名・出版社・発行年・ページ数
ホームページの場合:URL・作成者
○それをふまえて、自分が考えたこと、気づいたことを記す。文献Aに書
かれていること、文献Bに書かれていること、自分が考えたことなどを
区別して書くこと。
○引用の作法:先行研究などを直接引用する際には、短い場合は「 」で
くくり、長い場合は二字下げするなど、他の人にもわかるようにする。
無断丸写しはダメ・材料として活用するための引用はOK(要、註記。
本の場合はページ数まで記す)。
引用と剽窃・丸写しはおおちがい
3.おわりに
・まとめ、今後の課題、反省(弁解に終始しないように)
4.註・参考文献一覧
・註(本文中に書くと煩雑、流れが悪くなる、補足説明的)
・参考文献の記載様式(上述)
3レポート作成のための作業
1.与えられた課題・ポイントを確認する。
2.テーマの設定 例)江戸時代のことばに見る中央と地方
・時期・対象(扱うもの、地域)、分析視角(東西、中央と地方、対立、
交流、影響)
・自分の興味・関心 ・自分の蓄積(能力) ・取り組みやすさ
3.研究計画を練る
a.日程 b.研究内容(精度) c.全体の見取り図
4.研究動向(先行研究)の整理→問題点の抽出
a.研究動向をまとめた文章を探す。
b.必要に応じて、直接関係論文にあたる。
5.資料調査・分析→新しい発見
a.どういう資料を調べればよいか、論証過程を頭に描き、結論をある程度
予想して調査を始める。
b.資料の収集(各種文献目録、論文の註などを参照し、必要な論文・資料
集・文献などを集める。図書館の積極的な活用も重要。参考文献・資料
については、註記を考え、著者名等を必ず記録しておく。インターネッ
トでの情報収集も有効)。
c.分析(さまざまなデータのつきあわせ、数値化)
<3c・4・5は同時あるいはフィードバック的に進めることになる>
6.最終構成を考える。
・より説得的・より効果的になるように工夫をこらす。
7.執筆・推敲・校正
a.先行研究と対比、先行研究の利用、具体的な事実の提示+自分の解釈・
意見
b.原稿用紙の使い方(段落の字下げ)、誤字・脱字、文体の一致などに注
意する。
c.文章は客観的な書き方を心がける。
d.ワープロ使用のメリットとデメリット
○構成の変更が楽。部分的にでも書ける。清書が不要。読みやすい。
×文章が冗長になりがち。誤変換(意外・以外など)。字のきれいさか
ら、できがよいと自分で錯覚する。
8.註・参考文献等を書く(7.と同時進行の場合も多い)。
9.点検(1日くらい寝かせた後、再度読み直すと、おかしなところが見えて
くる)。→必要があれば、手直しする。
10.清書
*参考:レポートをまとめる10ステップ(京産大図書館)
1.テーマの選択 2.事前調査 3.仮アウトラインの作成 4.関連文献の調査
5.利用文献の入手 6.情報カードの作成 7.最終アウトラインの作成
8.執筆と校正 9.出典の表示 10.仕上げ
日本の歴史と地域A レポート作成参考文献(これ以外を使ってもOK)2002
I全般的なもの
・大野晋・宮本常一他著『東日本と西日本』(日本エディタースクール、1981)>旧テキスト
・網野善彦『東と西の語る日本史』(そしえて、1982。講談社学術文庫、1998>古代〜中世が中心
・網野善彦『日本社会の歴史』上・中・下(岩波新書、1997)>古代〜近世前期が中心
○毎日新聞社地方部特報班『県民性大解剖「隣り」の研究』(毎日新聞社、1996)
(再編集後、毎日新聞社『「県民性」こだわり比較事典』PHP文庫、1999)
・宮本又次『関西と関東』(青蛙房、1966)>風土、災害、食、服飾、芸能、方言、気質
・同『上方と坂東』(同、1969)>農村の形態、町制、居住、商人気質、金銀
・同『京阪と江戸』(同、1974)>社会意識、女性史、祭、遊里史、習俗
・同『関西文明と風土』(至誠堂、1971)>学芸史、商人、風土
○吉本俊二『東西学』(経営書店、1998)>食生活、生活&習俗、産業、文化&芸能、政治&行政、
学術&教育、スポーツ&勝負、言語、自然&生態系
・樋口清之『関東人と関西人』(ホーチキ出版、1976)
・小出博『利根川と淀川』(中公新書、1975)
・日本博学倶楽部『「関東」と「関西」おもしろ比較読本』(PHP文庫、2000)
・日本博学倶楽部『「関東」と「関西」こんなに違う事典』(PHP文庫、2000)
・日本博学倶楽部『「関東」と「関西」おもしろ100番勝負』(PHP文庫、2001)
・ヨーゼフ・クライナー編『地域性からみた日本』(新曜社、1996)
・季刊『日本思想史』3<特集:日本思想史上の中央と地方>(1977)
・愛知大学綜合郷土研究所編『天竜川・豊川流域文化圏から東・西日本をみる』(名著出版、1995)
・TBSウォッチャー編『東京VS.大阪 徹底対決』(ワニブックス、1994)
・素朴な疑問研究会編『関西VS関東 どっちの勝ちか』(KAWADE夢文庫、1998)
・清水ちなみ『日本一の田舎はどこだ』(幻冬舎、1996)
・さらに、WEB(ホームページ)にも、色々な情報がある。
IIテーマ・時代別
1.県民性
・祖父江孝男『県民性』(中公新書、1971)
・NHK放送研究所編『現代の県民気質』(日本放送出版協会、1997)
・NHK放送研究所編『データブック全国国民意識調査1996』(日本放送出版協会、1997)
・千石涼太郎『県民性の謎』(朝日ソノラマ、1997)
・河出書房新社編集部編『県別性格診断』(河出文庫、1986)
・河出書房新社編集部編『県人評判記』(河出文庫、1996)
・八幡和郷『47都道府県うんちく事典』(PHP文庫、1998)
・日本博学倶楽部『「県民性」なるほど雑学事典』(PHP文庫、1998)
・武光誠『藩と日本人』(PHP新書、1999)
・武光誠『県民性の日本地図』(文春新書、2001)
・山下龍夫『県民性なるほどオモシロ事典』(日本実業出版社、1996)
・矢野恒太郎記念会編『データで見る県勢』(矢野恒太郎記念会、最新版は第11版、2001)
2.ことば
・大野晋『日本語の成立』<日本語の世界1>(中央公論社、1980)
同『日本語の起源』(岩波新書、1957。新版1994)
・『方言』<岩波講座 日本語11>(岩波書店、1977)
○徳川宗賢『言葉・西と東』<日本語の世界8>(中央公論社、1981)
・徳川宗賢編『日本の方言地図』(中公新書、1979)
・松本修『全国アホ・バカ分布考』(太田出版、1993。新潮文庫、1996)
3.食
・大石貞男『東西の食文化』<人間叢書139>(農山漁村文化協会、1989)
○山口米子『日本の東西「食」気質』(三嶺書房、1987)
・徳久救雄編『食文化の地理学』(学文社、1995)
・鈴木秀夫・久保幸夫『日本の食生活』(朝倉書店、1980)
・『聞き書 ○○の食事』<日本の食生活全集>(農山漁村文化協会):○○は都道府県名
4.民俗学・民族学
・坪井洋文『イモと日本人』<ニュー・フォークロア双書>(未来社、1979)
・坪井洋文『稲を選んだ日本人』<ニュー・フォークロア双書>(未来社、1982)
・大林太良『東と西 海と山』(小学館、1990)
・『国立歴史民俗博物館研究報告』第43集<民俗の地域差と地域性>(1992)、同第52集<民俗の
地域差と地域性2>(1993)
・『祭礼行事』(都道府県別)(桜楓社)
5.建築
・杉本尚次『地域と民家』(明玄書房、1977)
・大岡敏昭『藩制と民家』(相模書房、1990)
6.歴史
a.考古学 ・安田喜憲『環境考古学事始ー日本列島二万年ー』(NHKブックス、1980)
・『岩波講座考古学』5<文化と地域性>(岩波書店、1986)
b.古代 ・森浩一編『列島の地域文化』<日本の古代2>(中央公論社、1986)
c.中世 ・網野善彦他編『中世日本列島の地域性』(名著出版、1997)
・『週刊朝日百科 日本の歴史』1<源氏と平氏 東と西>朝日新聞社、1986)
d.江戸時代
・『江戸と上方/東男と京女』(『国文学 解釈と鑑賞』28-15,s38.12臨時増刊、1963)
・斎藤修『商家の世界・裏店の世界』(リブロポート、1987)
・青木美智男編『東と西 江戸と上方』<日本の近世17>(中央公論社、1994)
III地域別
・小川和佑『東京学』(経営書院、1996。新潮文庫)
・大谷晃一『大阪学』(経営書院、1994。新調文庫、1997)同『続大阪学』(経営書院、1994。新
潮文庫、1997)、同『大阪学 世相編』(経営書院、1998)
・大阪府立大学OB会『大阪経済学』(経営書店、1994)
・藤本義一+丹波元『大阪人と日本人』(PHP文庫、2001)
・岩中祥史『名古屋学』(経営書院、1994)
・古厩忠夫『裏日本』(岩波新書、1997)
・阿部恒久『「裏日本」はいかにつくられたか』(日本経済評論社、1997)
・河西英通『東北:つくられた異境』(中公新書、2001)
・他に、自治体史(○○県史・○○市史)、『○○県の歴史』(山川出版社)・『図説○○県の歴
史』(河出書房新社)や、さまざまな統計・資料集(全国あるいは都道府県単位のもの)など
がある。
日本事情1・2 ミニレポート
1ミニレポートのテーマ:日本の税について
・課 題:自分の興味・関心のある日本(史上)の税についての調査+コメ
ント
・枚 数 等:ワープロの場合、A4判無地の用紙に、1枚40字×30行の設定で、
50〜100行にまとめること。手書きの場合は、指定原稿用紙(400字
詰)で5〜10枚。どちらの場合も、資料コピーを貼付もしくは引用
すること(枚数に加えてもOK)。縦書き・横書き自由。ホッチキ
スとじ。
・提出方法:2003年5月30日(金)の「日本事情1・2」の授業中に提出。
・諸 注 意:
1 レポートのタイトル(副題可)に、調べた税の名称を入れてください。
2 調べた資料(辞書、文献、あるいはホームページ)の重要部分(1つ以
上)を、出典を明記して(下記参照)、貼付もしくは引用すること。
辞書の場合:項目名・執筆者名・辞書名・出版社・発行年・ページ数
論文の場合:筆者名・論文名・収録雑誌名・(巻)号・発行年・ペー
ジ数 or 筆者名・論文名・収録書名・出版社・発行年・ページ数
本の場合:著者名・書名・出版社・発行年・ページ数
ホームページの場合:URL・作成者
3 引用について:先行研究などを直接引用する際には、短い場合は「 」
でくくり、長い場合は二字下げするなど、他の人にもわかるようにする。
無断丸写しはダメ・材料として活用するための引用はOK(要、註記。本
の場合はページ数まで記す)。
引用と剽窃・丸写しはおおちがい
4 文献Aに書かれていること、文献Bに書かれていること、自分が考えた
ことなどを区別して書くこと。
5 現代のことを調べる際に、古い資料を使わないこと。
6 大学の図書館は4/30〜5/2は開いています。
7 不正行為(友人のものの丸写しなど)はアウトです。
2レポートの書き方(今回のミニレポートの構成と注意点を中心に)
○レポートとは、自分が調査・勉強したことを文章の形でまとめることである。
・レポートの種別
a自由形:テーマ設定。(参考資料提示)
b書評形:指定された本or論文を読み、(要約・)論評する。
1.はじめに:必ずつけること。なお、ここは普通は(時間的に)最後に執筆。
・そのテーマを選んだ理由 興味・関心 (研究史上の位置) (構成)
2.本文:節を作ってもよい。
・資料の貼付や引用も交え、調べたことをまとめ、さらにそれをふまえ、
自分なりに考えたことを記す。
3.おわりに
・まとめ、今後の課題、反省(弁解に終始しないように)
4.註・参考文献一覧
・註(本文中に書くと煩雑、流れが悪くなる、補足説明的)
・参考文献の記載様式(上述)
3レポート作成のための作業
1.与えられた課題・ポイントを確認する。
2.テーマの設定 例)江戸時代の年貢について 消費税について
・時期・対象(扱うもの、地域)、分析視角
・自分の興味・関心 ・自分の蓄積(能力) ・取り組みやすさ
3.研究計画を練る
a.日程 b.研究内容(精度) c.全体の見取り図
4.研究動向(先行研究)の整理→問題点の抽出
a.研究動向をまとめた文章を探す。
b.必要に応じて、直接関係論文にあたる。
5.資料調査・分析→新しい発見
a.どういう資料を調べればよいか、論証過程を頭に描き、結論をある程度
予想して調査を始める。
b.資料の収集(各種文献目録、論文の註などを参照し、必要な論文・資料
集・文献などを集める。図書館の積極的な活用も重要。参考文献・資料
については、註記を考え、著者名等を必ず記録しておく。インターネッ
トでの情報収集も有効)。
c.分析(さまざまなデータのつきあわせ、数値化)
<3c・4・5は同時あるいはフィードバック的に進めることになる>
6.最終構成を考える。
・より説得的・より効果的になるように工夫をこらす。
7.執筆・推敲・校正
a.先行研究と対比、先行研究の利用、具体的な事実の提示+自分の解釈・
意見
b.原稿用紙の使い方(段落の字下げ)、誤字・脱字、文体の一致などに注
意する。
c.文章は客観的な書き方を心がける。
d.ワープロ使用のメリットとデメリット
○構成の変更が楽。部分的にでも書ける。清書が不要。読みやすい。
×文章が冗長になりがち。誤変換(意外・以外など)。字のきれいさか
ら、できがよいと自分で錯覚する。
8.註・参考文献等を書く(7.と同時進行の場合も多い)。
9.点検(1日くらい寝かせた後、再度読み直すと、おかしなところが見えて
くる)。→必要があれば、手直しする。
10.清書
*参考:レポートをまとめる10ステップ(京産大図書館)
1.テーマの選択 2.事前調査 3.仮アウトラインの作成 4.関連文献の調査
5.利用文献の入手 6.情報カードの作成 7.最終アウトラインの作成
8.執筆と校正 9.出典の表示 10.仕上げ