京都産業大学
法学部
憲法学習用基本判決集
このデータベースについて
このデータベースについて
- このデータベースは、大学の学部レベルの学生諸君が憲法学を学習するにあたって、じっくり読んでもらいたい重要な判決を集めたものです。少しばかり行政法の判決も収録しています。京都産業大学法学部教授 須賀博志が作成・管理しています。
特徴
- 学部での憲法(および行政法)関係の授業の教材・補助教材とすることが主目的ですので、収録判決を、学部レベルの憲法(および行政法)の学習にとって重要あるいは有用なものに絞りました。データベース作成当初は、厳選した重要判決に限定する方針でしたが、判例変更があっても旧判例の掲載を継続したり、ゼミ生のリクエストにより進行中の裁判の関連判決をまとめて掲載したりして、必ずしも重要ではない判決も含まれています。他方、重要判例でも、この判決集に収めていないものもありますので、今後、収録判決を徐々に増やしていく予定です。あくまで学部授業の教材ですので、法科大学院生や研究者はもとより、学部生でもゼミなどでつっこんだ学習が必要な場合には、最高裁判所のホームページや商用データーベースを利用してください。
- 最高裁判所の判決だけでなく、第一審からすべての判決を、省略せずに掲載しました。また、入手可能な限りで、上告理由などの当事者の主張も掲載しました。その理由はまず、学生諸君に、法律学習の早い段階から長文の判決文を読むことに慣れてもらいたいからです。また、憲法裁判では、事件の事実関係それじたいが興味深いものが多いですし、事実関係、当事者の主張、各審級の判断を相互につきあわせて検討することによって、事件の争点を自分で発見してもらいたいと考えています。市販されている学習用判例集や判例解説集では、判決中の重要部分が抜粋されていて、暗記するには便利ですが、この判決集は、憲法以外の論点も絡み合っている実際の判決文から重要部分を読みとる練習をするための素材を提供することを目的としています。
- 判決で引用されている法令が、判決当時から現在までの間に大きく改正された場合には、事件当時の法令を、第一審判決の末尾に「参照条文」として付記しています。
- コンピューターの画面上で読みやすいように、原文中の漢数字は算用数字に改め、見出しを強調するなどの編集を施しました。しかし、見出しはすべて原文にあるもので、管理者が付したものはありません。
- 判決文中に段落番号を付しました。HTMLファイル形式を採用したため、ページ数によって部分を特定できなくなり、授業・ゼミなどで利用する際に不便であるという問題点を回避するためです。
- PDFなどではなく、HTML形式のファイルにしました。引用時や印刷時の加工をしやすいようにという配慮からです。判決文には著作権はありませんので(著作権法第13条第3号)、複写・引用などは自由に行ってください。
利用上の注意点
- 漢数字を算用数字に改める、一部の当事者名を匿名にする、などの編集を施してありますので、判決文の正確性を保障いたしかねます。「主題別判決一覧」のページに判決文の出典を示しておりますので、引用される際には、『最高裁判所民事判例集』『最高裁判所刑事判例集』などの正式判例集によって確認の上、判例集のページによって引用してください。この基本判決集のURI/URLによる引用をなさらないよう、くれぐれもお願いいたします。
- 段落番号([1]、[2]、[3]・・・)は、判決文の原文にはなく、この基本判決集への収録の際に付加したものです。引用の際には、削除してください。
- 判決文を省略していませんので、長文にわたるものがあります。印刷してご利用になる場合には、ご注意ください。
- 編集・確認作業が完了していないまま、とりあえず掲載している判決文があります。また、編集上の誤りがあったり、誤植などが残っているものと思われます。お気づきになった方は、管理者まで、お知らせいただければ幸いです。
- 同業の憲法教師の方々にも、授業の補助教材などとして、広くお使いいただきたいと思っております。このページへのリンクや授業などでのご利用は、ご自由にしていただいてかまいませんが、管理者までご一報ください。商用目的でこの判決集全体を複写することは、やめてください。
ありがとうございました
- この基本判決集の作成・編集にあたって、京都産業大学の情報センターと教育教材開発アルバイトの学生諸君に多大なる協力を得ました。
- このホームページで使っている壁紙・ボタン・イラストなどは、「素材工房まさん房」様と「illustAC」様から借用しています。