燃える炎の表現


Paint.net の特殊効果を使って、燃えさかる炎のような表現を作成します。

1.キャンバスの用意

Paint.net を起動し、 [ ファイル ] → [ 新規 ] で
横 800 縦 600 ほどの大きさでキャンバスを用意します。

2.グラデーションの作成

背景レイヤーに対して、白黒のグラデーションをかけます。

※黒い部分を多めに残したほうが、自然に見えるかもしれません。

3.新しいレイヤーに雲を作る

[ 新しいレイヤーの追加 ] ボタンでもう一枚レイヤーを作ります。
新しいレイヤーをダブルクリックしてプロパティを開き、
[ モード ] を [ オーバーレイ ] に設定します。

新しいレイヤー上で、[ 効果 ] → [ レンダー ] → [ 雲... ] で雲模様を描画します。
[ 拡大縮小 ] を 250程度、
[ 粗さ ] を 0.5
[ ブレンドモード ] を [ 差 ] に設定して実行します。

※ [ 効果 ] → [ 雲の繰り返し ] ( または Ctrl+F ) を何度か押して、白黒の炎らしくなるまで
雲の描画を繰り返します。 この例では 3回繰り返しました。

4.平面化と色調整

良い模様ができたら、[ イメージ ] → [ 平面化 ] でレイヤーを一枚に統合します。

その後、[ 調整 ] → [ 曲線 ] で以下のように色を調整すると炎のような色になります。

※ 上部の選択ボックスを [ RGB ] に設定したあと、
緑 のチェックだけを ON にして 少し右にずらす。
青 のチェックだけを ON にして 大きく右にずらす。

これで炎の完成です。

5. 別の画像と合成する

この炎の特殊効果を、別の画像と合成すると面白い効果が得られるかもしれません。
合成例:

使用した元画像: city02.jpg

この例では以下の様な手順で合成しています。

  1. [ ファイル ] → [ 開く ] で city02.jpg を Paint.net に読み込み。
  2. [ レイヤー ] → [ ファイルからインポート ] で前の手順で作成した 炎 の画像を
    新しいレイヤーに 読み込み。
  3. 新しいレイヤーのプロパティで [ モード ] を [ スクリーン ] に設定。

    この状態でも合成できていますが、更にリアルにするために追加修正をします。
  4. [ 消しゴム ] ツールで湖面に映る部分の炎を消します。
    湖面との境界線は自然になるように薄く消します。
    色設定で [ 透明度 - アルファ ] の値を 10 程度まで下げると、薄く消すことができます。

  5. 湖面に映る炎を演出します。
    [ レイヤーの複製 ] ボタンで炎のレイヤーを一枚複製します。
    そして [ レイヤー ] → [ 垂直方向に反転 ] で 炎の向きを上下逆にし、
    ドラッグしてレイヤーの位置と大きさを整えます。
  6. よりリアルにするために、好みで調整をします。
    湖面に映る炎のレイヤーのプロパティで、
    [ 効果 ] → [ ぼかし ] → [ 動作ぼかし ] を 角度 90 度でかけ、
    [ 不透明度 ] を 120 程度に設定します。
    また、消しゴムツールで左下の岸 部分の炎を消します。
    これで完成です。

Paint.net を使うと様々な特殊効果を実現できます。