Last update: 2013. 04. 15

covalの紹介

京都産業大学 コンピュータ理工学部 荻原剛志


カウンタ(学外)

covalとは

covalとは、C言語で利用可能な、共有変数を介したモジュールのバインド機構です。 covalはそれぞれのモジュール内では変数として利用でき、一方、他のモジュールの covalとバインドして、値を共有できます。 あるモジュールの手続きが共有値を更新する際、別のモジュールに対して、 あらかじめ登録しておいた関数の呼び出しが発生します。

これを利用して、複数のモジュール間のコミュニケーションを実現できます。 しかも、covalをバインドする手続き以外には付加的なコードを記述する必要がないため、 モジュールの部品化、グルーコードの削減に役立つものと考えられます。

公表した文献

  1. 共有変数を用いたバインド方式の提案とソフトウェア開発への応用について, 情報処理学会ソフトウェア工学研究会, SE171-23, 2011年3月.
  2. C言語への静的なバインド機構の実装, 京都産業大学論集, 自然科学系列 第40号, pp.109-124, 2011年3月.
  3. 共用変数によるバインド機構を用いた組込みシステムの開発手法について, 電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会, SS2011-58, 2012年3月.
  4. 手続き型言語におけるデータバインディング機構の提案と構造化設計への適用, 情報処理学会論文誌, 54巻, 4号, pp.1573-1580, 2013年4月.

covalを用いた例


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