民事系の最終の開講科目であり、修了直前の実力向上および総仕上げにふさわしい実践的な内容で開講する。今年度は実務家教員・研究者教員の5名が1クラスを担当し、民事法の総合的理解に努める。真に法曹を目指す者は、是非、受講していただきたい。
具体的事例において、請求や反論に関して適切な法律構成を提示し、法的解決を導く能力(問題発見・解決能力)、また、その前提として、具体的事実を的確に整理・分析して法的に評価する能力(事実認定能力)を獲得することが、主な目標である。その際、法的分析・推論能力、演習・レポートにおける法的議論・表現・説得能力も必要であり、これらの獲得も求められる。そして、以上を通じて、具体的事例を受任した場合の法曹としての使命・責任の自覚も期待される。こうした目標のため、実務家教員と研究者教員による多面的な質疑議論の活用し、各事例後のレポートを通じて理解の検証という授業手法を採用する。
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