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プロフィールprofile

永田和宏 略歴

高校時代に素粒子なるものに憧れて、京大の物理へ。ところが、短歌に熱中し過ぎて、素粒子へたどり着く前に挫折。理論と称して、実験などやったことのない高等遊民であった。折からの学園紛争もあって、一年余分に授業料を払ったあと、東へ落ちのび、企業の研究所に入った。

企業では、何も知らない人間が3人で細胞培養なるものを始め、それなりに面白かったが、だんだん偉くなっていくのが鬱陶しくて(?)、高給(??)を投げ捨てて京大に帰り、無給の研究員に(!)。

京大胸部研で市川康夫先生と白血病細胞の分化に伴う運動能の発現機構についてアクトミオシン系を中心に仕事をした。根が落ち着かないもので、途中からNIHのKenneth M. Yamadaの研究室へ渡った。

ラボをあげてフィブロネクチン受容体の同定にしのぎを削っていたので、コラーゲン受容体を取ってみようと一人で仕事を始めた。豈はからんや、取れてきたのはレセプターではなくて、コラーゲンに特異性をもった熱ショック蛋白質。これでもまあ、いいか、と仕事を続けていたら、分子シャペロン研究の世界的な発展の初期にあたり、結構おもしろくなってきた。

かくの如く、あっちへふらふら、こっちへふらふらと一向にはっきりしない。
初めから生物学に対するしっかりした目標と方針を立てて、その路線に沿ってひとすじに走っておられる方を見ると、身が竦む所以である。

今もまだ、歌人としての方が通りがいいようである。

学歴

昭和41年 京都府立嵯峨野高等学校卒業
昭和41年 京都大学理学部入学
昭和46年 京都大学理学部物理学科卒業
昭和54年 学位(京大(論)理博 第636号)

職歴

昭和46年−昭和51年 森永乳業 中央研究所 研究員
昭和51年−昭和54年 京都大学 結核胸部疾患研究所 研修員
昭和54年−昭和61年 京都大学 結核胸部疾患研究所 講師
昭和59年−昭和61年 米国国立癌研究所(National Cancer Institute, NIH, Visiting Associate)
昭和61年−昭和63年 京都大学 結核胸部疾患研究所 教授
昭和63年−平成10年 改組により京都大学 胸部疾患研究所 細胞生物学部門 教授
平成10年−平成22年 改組により京都大学 再生医科学研究所 細胞機能調節学部門 教授
平成14年−現在 放送大学 客員教授(兼任)
平成20年−現在 秋田大学 工学資源学部生命化学科 客員教授(兼任)
平成22年−現在 京都大学 名誉教授
平成22年−現在 京都産業大学 総合生命科学部 教授・学部長

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