2019年2月19日
 2018年度の卒論発表会を終えました。今年の卒業生(学士5名)の卒業論文(pdf)とそのプレゼン資料(pptx)を「研究」タブに加えました。

2018年2月24日
 2017年度の卒論発表会を終えました。今年の卒業生(学士5名)の卒業論文(pdf)とそのプレゼン資料(pptx)を「研究」タブに加えました。

2017年9月22日
 秋学期の授業「グラフィックスII」用にWebページ「Processingを使ったコンピュータグラフィックス」とそこで使うProcerssingのプログラムを作成しています。途中段階ですが、「授業」のページにリンクを加えました。また、学生実験用に作った資料「Raspberry Piを使った電子機器制御の基礎」へのリンクを追加しました。

2017年6月12日
 画像センシングシンポジウムで「360°カメラを使った立体360°画像の生成」と題して発表しました。発表資料などを「メンバー」タブに加えました。「授業」タブの特別講義の所にある「デジタルカメラの画像処理入門」の内容を、今年の光応用技術研修会で利用したものに差し替えました。

2017年2月22日
 2016年度の卒論・修論発表会を終えました。今年の卒業生(学士6名)の卒業論文とそのプレゼン資料(pdf)を「研究」タブに加えました。

2016年8月10日
 今年の卒論の一つとして、二輪倒立振子にカメラをつけてライントレースをさせようとしています。その準備として、PICマイコンで二輪倒立振子を作りました。その資料を授業タブの特別講義の所にアップしました。

2016年6月14日
 6月6日に光応用技術研修会で行った講演「デジタルカメラの画像処理」の資料を、「授業」タブの特別講義にアップロードしました。

2016年2月23日
 2015年度の卒論・修論発表会を終えました。今年の卒業生(修士1名、学士6名)の修士論文、卒業論文とそのプレゼン資料(pdf)を「研究」タブに加えました。

2016年1月13日
 JOEMセミナー「超解像と解像力制御の技術」で「ライトフィールドカメラの原理と超解像処理による高画素化」と題した講演を行いました。講演資料を「メンバー」タブに加えました。

2015年12月4日
 三次元工学シンポジウムで「ライトフィールドカメラによる三次元計測:原理・現状・将来」と題した講演を行いました。講演原稿と発表資料を「メンバー」タブに加えました。

2015年7月13日
 授業のタブ、特別講義にむずびわざ講座「デジタル写真の現在・過去・未来」(http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~kano/pdf/course/SP3.pdf)を追加しました。

2015年6月26日
 雑誌Newton(http://www.newtonpress.co.jp/newton.html)の2015年8月号、pp.142-145に「空間を丸ごと記録するカメラ」と題してLytro Illumの解説記事が掲載されました。この記事の作成に協力しました。記者である三ツ村様のご努力で、とてもわかりやすい記事になりました。ぜひ、Newtonをご購入ください。

2015年4月25日
 CQ出版社の雑誌インタフェース6月号(http://www.kumikomi.net/interface/contents/201506.php)に、ライトフィールドカメラの解説「最新テクノロジーの研究...あとからピント合わせ」を書きました。

2015年3月19日
 情報処理学会全国大会での発表原稿(「制限されたX線投影における圧縮センシングを用いたCT画像再構成に関する検討」)と、精密工学会春季大会シンポジウムにおける講演資料(「ライトフィールドカメラLytroの動作原理」)を「メンバー」タブに加えました。

2015年3月12日
 Lytro IllumのカメラRaw画像ファイル(Lytro Desktopの出力ファイル)をRGB画像、多視点画像、リフォーカス画像に変換するCプログラムを「研究」タブに加えました。

2015年2月24日
 2014年度の卒論発表会を終えました。今年の卒業生(修士1名、学士3名)の修士論文、卒業論文とそのプレゼン資料(pdf)を「研究」タブに加えました。

2015年2月23日
 このページのLiving PictureをLytro Illumで撮影したものに変更しました。IllumはLytroが製品化した第二世代のライトフィールドカメラです。このIllumの紹介を含むライトフィールドカメラの解説を2015年3月18日の精密工学会春季大会シンポジウム(http://www.jspe.or.jp/wp/wp-content/uploads/jspe_meeting/2015/15-03-sympo.pdf)で予定しています。「研究」タブに、これと、以前、ここに貼り付けていた第一世代機のliving pictureを併置しました。

2014年11月21日
 画像電子学会誌に解説「非接触3次元計測技術とライトフィールドカメラ ーカメラにおける測距・AFとの関係ー」を書きました。画像関連学会連合会で講演「デジタル写真とコンピュータ技術の融合」を行ないました。これらの資料を「メンバー」タブに加えました。

2014年9月16日
 2014年度秋学期のグラフィックスIIの授業の資料を更新しました(授業のタブ)。

2014年3月12日
 2014年度春学期の画像処理の授業の資料を更新しました(授業のタブ)。また、授業タブの特別講義に「デジタルカメラの画像処理入門」を加えました。

2014年2月19日
 2013年度の卒論発表会を終えました。今年の卒業生(修士1名、学士4名)の修士論文、卒業論文とそのプレゼン資料(pdf)を「研究」タブに加えました。

2013年12月16日
 トップページのLytroの写真を更新しました。4年生の卒論用に撮影した写真です。今年の学生2名が、この機能そのものを実装しています。

2013年9月27日
 本Webサイトの「メンバー」タブ、最近の学会発表に、情報処理学会関西支部大会で垣内さんが発表した「光線空間法をもちいたデンタルトモシンセシス画像の生成」を加えました。

2013年8月21日
 本Webサイトの「研究」タブに、2013年早期卒業生、垣内友希さんの「光線空間法をもちいたデンタルトモシンセシス画像の生成」を加えました。

2013年7月23日
 本Webサイトの「授業」タブに新しいコンテンツとして「特別講義」に「3D画像・映像技術」を追加しました。

2013年6月5日
 「サムソンに多くの転職者を出した日本メーカーは?」(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130530/248869/?bv_ru)という記事がでています。このような明確な数字が書かれた記事を目にするのは初めてです。わたしの知り合いも多くの会社に転職していますので、興味深く読みました。この記事では、日本技術者を追跡するために特許の発明者が利用されています。一般に、転職するときには、前職の営業秘密(技術的な情報であっても、会社の事業に関わる情報を営業情報と呼びます)を利用することを制限する誓約書を提出します。転職先での特許には、当然、前職での経験が利用されているはずですから、厳密に言えば、営業秘密の漏洩にあたります。逆に、有益な営業秘密を持っていない社員が、同じ業界で有利な転職をできるはずもありません。この記事から、転職者が特許を出すことは多いということがわかりましたが、どの程度の営業情報の漏洩が許容されるのでしょうか?国家の安全保障に関わらなければOKなのでしょうか?気になりました。

2013年4月30日
 先週は、パシフィコ横浜で開催されたOPIE'13と、それに併設して開催されたレンズ特別セミナーに参加して来ました。あたらしい話題として、メディカル・イメージング・コンソーシアム(http://med-imaging.org/)が発足し、その記念講演などが行なわれていました。スーパーハイビジョンと呼ばれる4K/8Kの映像技術や超高感度HARPイメージング技術を医療分野に展開することを目指しているようです。高度な外科手術の様子を4Kテレビで視聴する映像は、非常に生々しいものがあります。これが、医療の現場で普及すれば、外科手術の技能を広めることに役立つことは確かでしょう。一方で、現在のハイビジョン画質で十分であるような気もします。医療にハイテク技術を普及させるには、いろいろと難しい問題があると思いますが、本当のことはよくわかりません。

2013年3月21日
 久しぶりに本Webサイトを更新しました。特に、Lytroの情報をたくさん掲載しました。このブログページにはJavaアプレットで記述した季節写真が掲載されていましたが、それをLytroの埋め込みコードに変えました。Lytroの写真を埋込む方法はここ(http://en.support.wordpress.com/lytro/)に記述されています。また、研究のページにLytroの動作説明を行なう資料を掲載しました。これだけでは理解が難しいと思いますが、興味のある人は講演を聞きにきてください。研究のページには学生の卒論・修論の論文とプレゼン資料もpdfで提供しました。Lytroの埋め込みコードはすばらしいです。自分の研究成果をこのようなインタラクティブなWebコンテンツで提供できるようになりたいものです。

2013年3月20日
 樹木で目につくものが、梅からモクレンにかわりつつあります。それにしてもモクレンは、骸骨のような幹と枝に、あれほど大きくて鮮やかな花をつけることには驚かされます。さて、今週末に卒業式があり、あと10日で入学式、そして桜の開花、春学期のスタートと、急速に時間が動き出します。私の研究室は院生2名と学部生6名が卒業し、院生1名と新4年生5名のこじんまりした研究室になります。昨年度は、初めての修論・卒論の指導であったので、彼らの指導にかなりの時間を使ったのですが、今年は、その時間を少し節約することができます。その分、あまり進まなかった研究に時間をとりたいと考えています。

2013年3月12日
 先週は2つの講演会があり、Lytroの技術について解説してきました。これらの講演会は光エレクトロニクスに関するものでしたが、一つは「3D空間情報と微小光学」というテーマの研究会でした。東芝のカメラアレイ型ライトフィールドカメラの開発や、Kinectの計測技術(http://www.neo-tech-lab.co.uk/)、Wavefrontコーディングなどについて、詳しく知ることができました。もう一つは「光の日」公開シンポジウムというもので、より広い話題について講演がありました。多くの話題について、専門的な内容はあまり理解できなかったのですが、国立天文台の先生が講演された次世代超大型望遠鏡の話題(http://tmt.mtk.nao.ac.jp/)は、非常に興味深いものでした。ハワイの火山の頂上に口径30mの望遠鏡を造る計画が進んでいます。比較的、最近、すばる望遠鏡が設置されましたが、その口径が8mですから、30mというのはとんでもなく大きいものであることがわかります。これを可能にするのは、鏡面を多数の部分鏡から構成する技術です。2014年から建設が始まって、稼働開始は2021年とのことです。これによって、太陽系以外の惑星に生命が存在する可能性を実証することを目指しています。このような計画を聞いていると、科学が進歩が未開の世界を切り開いていることが実感されました。

2013年2月26日
 3月には、日経アカデミーのLytroセミナー(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/SEMINAR/20130207/264852/)など、Lytroの講演を4回予定しています。その時に、皆さんに参考にしていただけるように、Lytroの出力ファイルを一般的なRGB画像やJPEG画像、部分開口に対応した画像などに変換するmatlabコードを公開しました(http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~kano/study.html)。またLytroセミナーの準備としてLytroに関する特許を米国と日本について調べました。Lytroのもとになった技術が論文として公開されたのは2005年です。この論文に書かれた内容が米国や日本で特許として承認されたのが比較的最近のことであることなどがわかりました。また、各社がどのような特許を出願しているかもわかってきました。非常に興味深い内容があります。

2013年2月19日
 卒論の発表会を終え、ひとまずほっとしました。私の研究室の発表はさておいて、全体の発表の中には面白いもの、良くできたものもあります。それらは、特別に難しいことをやっているわけではありませんが、面白みがあります。卒論はそのようなものが良いでしょう。学生が興味を持って、自分で研究を進めるテーマを選定することが重要です。私の興味でテーマを選定しても、学生がなにもやらず、結局、ほとんど自分でやるような馬鹿げたことになりかねません。

2013年2月6日
 卒論の提出を終え、後は、発表だけになりました。4年生の卒論指導をして思うことの一つに、人の研究をまねすることの簡単さと、それを乗り越えることの難しさがあります。今年の卒論のテーマは、学会誌の解説記事を素材にしています。過去の研究論文を素材にしていて、それについて解説記事が準備してあれば、その研究内容をなぞることは、京産大の4年生でも大体できます。問題は、みんななぞっただけで終わることです。得た結果に、課題や面白みを見いだして、自分のアイデアと呼べるものを見いだすことは、ほとんどできませんでした。社会に出て成功するためには、自分が置かれた状況を改善する能力・実行力が必要です。卒論や修論を通じて、そのトレーニングをしているのですが、まだまだ改善の余地があります。わたしにとっても、来年度への課題です。

2013年1月30日
 新年になって、修論、卒論の添削・修正ばかりやっています。すぐに気がつくことは、学生が自分で考えて書いた文章は、ほとんどが不思議な日本語になっていることです。彼らはそれを読み返して、その不自然さ気がつかないのか?と思います。気がついても、それを書き直すことができないようです。そこで、ところどころ、場合によってはほとんどの文章を書き換え、再提出させます。これを3回程度やると、そこそこまとな文章になります。それとともに、研究で検討が不足していたことや、あたらしいアイデアがでできます。あらためて、こんなことの繰り返しで、考える力がついていくんだなと感じました。

2012年12月25日
 日経のWeb刊に「100万人企業」鴻海に関する記事が掲載されています。売上高は約10兆円ということです。この10年で、売上高は10倍程度になったようです。2000年以前から、日本の製造業が中国に生産拠点を移動させる動きはありましたが、中国という政治・経済・言語が日本と大きく異なる国家にそのようなことを行なうことには、大きな不安要素がありました。日本にかぎらず、そのような不安は全ての先進国にあったと思われます。大きなビジネスチャンスであるととも大きなリスクをともなう機会を、台湾人であった郭台銘氏が最大限に活用したことが、その記事から伺えます。中国などの発展途上国に製造拠点が移動するというのは、必然的なパラダイムシフトであったと思いますが、それがあまりにも急激に起ったので、日本は取り残されたのです。2000年以前であれば、日本企業には、鴻海になるか、アップルになるか、サムソンになるか、いずれの選択肢もあったのですが、現在は、どの可能性が小さくなっているように思われます。

2012年12月12日
 私が担当する2年生の学生実験は、パソコンの外部インターフェース信号をプログラムで制御しながら、それをオシロスコープで観察するというものです。これは、退官された前任の先生から引き継いだものですが、その内容を変えたくなってきました。わたしが学生のころの学生実験は、明確にハードウエアの実験とソフトウエアの実験に分かれていました。ハードウエアの実験はコンピュータ回路を設計できることをめざし、AND、OR、NOTなどのゲート回路の設計・実装から始まって、ある程度の論理ブロックを作ることが行なわれていました。これほどに、コンピュータそのものを作ることにこだわりはありませんが、組み込み機器の仕組みを体験できる実験にしたいと思っています。例えば、USBインタフェースでコントロールできる自作のペンプロッタを作って、それで絵を書かせるとか、ETロボコンで使われている「MINDSTORMS NTX」でロボットの競走をさせるなどが、思いつくことです。今年の春休みの私の課題の一つにしたいと思います。

2012年11月27日
 ここ数日はPoint Cloud Library(PCL)というソフトウエアライブラリ(http://pointclouds.org/)でなにができるかを、簡単なプログラムを作製しながら確認していました。Kinectなどの3次元入力装置で取り込んだ生データは3次元の点の集合です。これを3次元点群(point cloud)と呼びます。点群を処理するソフトウエアは、これまで、3次元スキャナ用の専用ソフトウエアとして開発されていました。これがKinectのように安価でだれでもが購入・利用できる3次元入力装置が開発されたことで、それを処理するPCLが開発されるようになったようです。PCLが初めてアナウンスされてから、1年あまりですが、いろいろなことが可能になっています。これらの機能を本格的に利用するのはこれからですが、まず、点群データを表示する能力が非常に高いことに驚きました。30万個程度の点群をストレスなく任意の視点から観察することが可能です。

2012年11月14日
 学生の研究テーマの一つに、Kinect用の3Dスキャナソフトエアを開発するテーマがあります。3Dスキャナや3Dプリンタは、工業製品のデザインモックをデジタルデータ化したり、3次元CADで作ったデジタルモデルを実体化するために利用されてきました。その他にもいくつかの用途がありますが、どれも大きな市場規模ではなく、また3Dスキャナや3Dプリンタ、3Dソフトは高価で使い方も難しいため、それほど広がりを見せていませんでした。それが最近は、少し,事情がかわってきたようです。「ロングテール」「フリー」などの書籍で有名なクリスアンダーソンによると、特に3Dプリンタの技術開発が進み、また、ネットを介してだれでも使えるようになったことで、ネットでつながったバーチャルな製造業とでも呼ばれる業態が生まれつつあります。それによって新しい製造業が生まれることを第3次産業革命などとよんでいます。「Maker」という彼の本に詳しく記述されています。

2012年10月31日
 GoProというカメラがあります(http://jp.gopro.com/)。小型カメラで、例えば、バンジージャンプをする人のヘルメットの上につけて、落下する様子をそのまま撮影することなどに使われます。この種のカメラをアクションカメラと呼び、カメラの新しい用途して注目されているものです。自動車やバイクにつけて、その映像をYoutubeにアップロードする人も多くいます。できてしまえば「あっそう」という感じのものです。普通の大学生でも発想できる範囲のことです。このような、それほど難しくはないが人の役に立つもの、人を驚かせるものができたら良いですね。

2012年10月26日
 iPad miniが発表されました。わたしもiPadを持っていますが、残念ながら、これまで有効に使えていません。机ではMacを使い、移動中はiPhoneを使います。一時期は日経電子版を読むのに、iPadを使っていましたが、それもやめました。私にとってはそんなiPadですが、先日、学生がiPadと手書き入力でノートテーキングをしていました。それとこの記事(http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20121019/327475/)から、iPadへの手書き入力が普及しつつあることを知りました。自分の研究や学生の研究指導、その他、いろいろな資料作成のために、ノートに手書きで計算したりメモや図を書くという作業は必ず発生します。紙のノートに鉛筆やボールペンで書くことが最も効率の良い方法だと思いますが、記事に紹介されているNote Anytimeというツールを試してみる必要がありそうです。

2012年10月18日
 10月26日にLytroのセミナー講師をする予定になっています(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/SEMINAR/20120904/237726/)。その準備として、いろいろな種類のライトフィールドカメラを調べていると、案外と多くのカメラが試作されていることがわかりました。今回、初めて気がついたライトフィールドカメラにCAFADISとよばれるスペインの大学が開発したものがあります(http://lightfield-forum.com/light-field-camera-prototypes/cafadis-lightfield-lens-prototype/)。また、Pelican Imaging(http://www.pelicanimaging.com/)が開発しているスマトーフォン用のカメラモジュールはカメラアレイ型のライトフィールドカメラです。技術の進歩が、世界中で同期しているかのような様相です。このような進歩が続けば、数年のうちに日本のカメラメーカーがLytroをしのぐ民生用のライトフィールドカメラを製品化するかもしれません。

2012年10月8日
 CEATECがこじんまりとした展示会になっていました。SONYやPanasonicは出展していますが、昔の派手さはありません。日立にいたっては看板が置いてあるだけです。小さい展示はいっぱいありましたが、一般の来場者には興味を引かない専門的なものばかりです。全体を通じての大きなテーマは電力マネージメントということになります。太陽電池や風力発電などの不安定な電力を安定してインフラに供給する技術。産業や家庭で必要とされる電力の平準化。大電力を貯めておける蓄電池の開発。これらが主要なテーマですが、今ひとつ分かりやすさにかけます。ずっと先には、各家庭に自分の家の需要に合わせた容量の太陽電池パネルを設置し、昼間の発電を蓄電池に蓄えそれを一日かけて使う、という電力の自給自足の姿があると思います。ここまで単純化すれば分かり易いのですが、これをすぐに実現することは不可能です。当面は、発電所の発電効率を上げる、電力消費を平準化して効率良く使うための技術開発が中心になります。これって、どれくらいの産業規模になるのでしょうか?

2012年10月4日
 明日、CEATECを見学することにしました(http://www.ceatec.com/2012/ja/index.html)。展示会の規模は、年々、小さくなっているように思いますが、このようなハイテクを身近に体験できる機会は貴重です。その報告は、後日行なうとして、iPhone5のカメラが一段と高機能になっているとの記事があります(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1210/02/news016.html)。BSI(裏面照射)の800万画素CMOSというスペックに変化はありませんが、HDR、パノラマ、HD動画がさくさくこなせるようになっているようです。コンパクトデジカメの売り上げが、急激に落ちていますが、やもえないことでしょう。スマホカメラは、画像センサとともにソフトも進化しています。面白い機能がどんどんできてきてほしいです。

2012年9月25日
 ブルーバックスから「カメラの歴史」という本が出版されています(http://www.amazon.co.jp/)。古いカメラのことがよく調べられていて、非常に参考になりました。ライカやカールツアイスをはじめとする外国のカメラメーカの製品が、その技術開発のポイントとともに紹介されており、個人でここまで調査されたことに感服します。世界初の写真は1825年頃のニエプスによるもの。実用化に成功したのは1837年のダゲールによるゲダレオタイプとされますが、当時のカメラはとても単純なものです。それを、現代風なカメラに発展させたのがライカの技術者であったオスカー・バルナックです。バルナックがライカで最初にカメラを設計したのが1912年ということですから、今年は、100年目です。この100年間でカメラはずいぶんと進化しました。それでもPhotokinaでは次々と新しいカメラが発表され、またLytroのようなカメラも登場するのですから、その進化は続いています。

2012年9月21日
 Photokina(http://camera.itmedia.co.jp/dc/features/2012photokina.html)が始まり、カメラの新製品が続々と発表されています。2年に一度、ドイツのケルンで開催されます。カメラの展示会では最も大規模なものです。わたしは、行ったことがないのですが、カメラ関連だけでどれくらいの規模でやっているのか興味があります。昨年からこのphotokinaにかけて一眼レフのフルサイズにたくさんの新製品がでましたので、どれかよいものを購入したいと考えています。

2012年9月13日
 アップルがiPhone5を発表しましたが、ソニーもデジカメをはじめ多くの新製品を発表しています(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1209/12/news011.html)。アップルはiPhoneなどの数少ない主力商品で大きな売り上げと利益を上げ、ソニーは多くの商品でそこそこの金額を売り上げるが、利益はあまりない、という状況です。会社が大きくなると事業領域が拡大し、商品数が増える傾向にあります。主力商品で大きな利益を上げながらも、新しい商品をだしていかなければ、企業は長続きしませんが、新しい商品が大きな利益を生む商品にならなければ、会社は継続できてもじり貧です。日本の電機業界は、このネガティブスパイラルに入っています。電機業界の場合、日本市場に合わせた商品開発を続けたことが、このようになった一つの原因です。どのよう企業でも、グローバルな視点を欠くことはできません。

2012年9月8日
 日経エレクトロニクスの紹介でLytroのセミナーを行なう予定です(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/SEMINAR/20120904/237726/)。これと関係ありませんが、「教育改革ICT戦略大会」という講演会の第一日に出席してきました。中教審と呼ばれる、文科省の中央教育審議会が「大学改革実行プラン」を発表しており、その内容に沿った講演でした。改革プランは、これからの大学が実行すべき改革事項を取りまとめたものです。いろいろなことが行なわれようとしているようです。シラバスを徹底すること、コースナンバリング、一貫した学生成績評価、授業評価、学生の学習時間を増加させるための取り組み、など。今年は、教務委員を担当していることもあり、これらがどのように本学に展開されるのか、気になります。

2012年8月28日
 人類で初めて月面を歩いた、アポロ11号のアームストロング船長が死去しました(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1208/26/news004.html)。アームストロング船長が月面に接触した日時は1969年7月20日20:17:39(UTC)とされていますから、日本時間では7月21日の早朝5時17分です。わたしは、当時、9歳で小学校4年生です。自宅にはテレビがあり、NHKは月面着陸の様子を生中継しています(http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2010/101107.html)。アームストロング船長の月面歩行の映像を何度も見ていますが、この生中継を見たという記憶はありません。多分、深い眠りについていたのでしょう。この機会にアームストロング船長の人生をウイキペディアでたどってみると、大学卒業後、20代を空軍でのテストパイロット、30代をNASAでの宇宙飛行士として過ごし、39歳で月面に着陸しています。人類が最後に月面に立ったのは、1972年12月のアポロ17号の時で、それから40年間、だれも月面に到達していないことを考えると、いろんな意味でとんでもない計画であったことを実感します。

2012年8月21日
 facebookのプロフィール写真を更新しました(http://www.facebook.com/Hiroshi.Kano.KSU)。画像処理、特にデジタルフォトグラフィを専門にしている関係で、このWebサイトやfacebookに掲載する写真は、洗練されていてハイテク感があるものを掲載したいと考えています。今回のプロフィール写真の感想はいかがですか?コンテンツが私自身ですから、おのずと限界(特に頭頂部に)があるのは残念なことですが、まずまずの写真になりました。これは、Photoshopのペンツールを利用して人間部分の輪郭をきれいに選択し、人間以外の背景をアートフィルタでぼかせたものです。このように画像処理技術を使うことで、おもしろ写真や映像を簡単に作ることができます。ミニチュア風映像というものをその一つです(http://www.youtube.com/watch?v=ngwMeO2U7Ds)。趣味と実益を兼ねて、いろいろと楽しんでいます。

2012年8月17日
 夏休みを終了して、今日から出校することにしました。日経エレクトロニクス8月20日号(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20120816/234171/)は「あらゆるところに賢いカメラ」という特集です。その中で「Lytro徹底解剖」という記事を担当しています。この号の他の記事は、まだ読んでいませんが、全体としてもわたしの研究テーマを俯瞰したようなものになっているようです。学生に、参考文献として読ませることにします。

2012年8月5日
 8月4・5日は、全国的に大学のオープンキャンパスが行なわれます。わたしの研究室も公開していますが、大学の端っこにあるせいか、生徒の集まりは芳しくありません。あまりたくさんきてもらっても大変なのですが、少ないのはより残念です。

2012年8月3日
 研究室の学生の春学期のまとめとして、彼らの研究成果をA0サイズのポスタにまとめてもらいました。この一週間で9枚のポスタを作製しました。できの良いもの、悪いものいろいろですが、研究内容を整理するのに良い機会であったと思います。良いポスタにするには、研究内容、表現の日本語、図表のできばえ、全体のデザイン、の全てを良くする必要があります。良い研究をすることが第一ですが、他の項目も重要です。人間は第一印象で相手を判断することが多いですが、研究をポスタ発表するときの第一印象は、全体デザイン、図表のできばえ、日本語表現の優劣です。社会にでれば、デザインや図表は専門家がやってくれる場合も多いですが、技術や製品の内容を表現する言葉は、担当者が考えなければなりません。ですから日本語能力を高めることは非常に重要なのです。良い書物を読むこと、自分で文書を書くこと、人の話を聞くこと、人に話をすること、を怠らないでください。

2012年7月24日
 キャノンがようやく、ミラーレス一眼を発表しました(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1207/23/news036.html)。ミラーレスで盛り上がったのは昨年ですから、なにか、タイミングがずれた感じがします。発表内容を見ても、ごく普通なカメラになっています。今ミラーレスを買うならば、やはり富士フィルムのX-Pro1でしょうか。

2012年7月19日
 研究室にはM2とB3の学生が合計9名おり、それぞれに個別のテーマを与えています。基本的には既存研究の研究事例を紹介し、それを自分でプログラムし、動作確認することから初めています。既存研究とは言え、教科書に載っているほど基本的な技術ではありませんので、それを理解してプログラムするだけで一苦労です。ここ10年ほどで注目された「シームカービング」「ポアソンイメージ編集」「高ダイナミックレンジ画像生成」などを素材としています。どれも非常に興味深いもので、その仕組みを深く知りたいという私自身の動機からテーマを選んだものばかりですが、実際に学生にやってもらうと、なかなか進まないのが現実です。わたし自身がmatlabでコードを書いて、動作・機能を見せれば、少しづつ進むという程度です。私自身の研究テーマを学生がどんどん進めてくれる、という理想の姿ははるか先です。

2012年7月16日
 ニコンが光学42倍のズーム機能を持つデジカメを発表しました(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1207/11/news056.html)。民生用のデジタルビデオにも46倍ズームという機種もありますが、これぐらいのズーム倍率が大きくなると、日常とは違う映像が見えます。従来であれば、天体望遠鏡のような特殊な装置でなければ見えない世界が、デジタルカメラで可能になったものの一つです。技術的にこれに可能にしているのは小型撮像素子です。ニコンの42倍機の撮像素子は1/2.3型と呼ばれるもので、6.2mm×4.6mmというサイズです。撮像素子がこれほど小さいので、1000mmという望遠レンズもコンパクトになったのです。1000mmといっても実際に1メートルの長さのレンズではなく、望遠側にしたときでも20cmぐらいのようです。

2012年7月10日
 学生の就職活動は高原状態、すなわち、就職内定を獲得するまで、活動を継続しなければならない状態が続いています。新聞記事によると、中小企業に就職口を求める学生が増えたために、昨年度を上回る水準で就職が決まっているとのことですが、わたしの近辺は、あいかわらず厳しい状況にあります。研究室で指導できることは、わたしの分野の専門性をつけさせること、それを素材として文章力やプレゼンを練習させること、学会発表などを通じて、これらをより高めることです。企業や社会では、このようなことを躊躇なく実行できる人材を求めています。学生もそのことは頭では分かっているのですが、実行が伴わないことは残念です。専門分野の能力を高めることも、英語やスポーツ、楽器などを習得することと同様に、単純でルーチン的な作業を日々繰り返すことが基本です。

2012年7月5日
 大学生の学力が年々、低下していると言われます。教員の感覚として、そのように感じる人が多いようです。大学進学率は1990年頃30%であったものが、この20年間は一本調子に増え続け50%を超えています。少子化が同時進行していますので、その相乗効果によって多くの大学では入学生の学力が相対的に低下したと想像できます。日本人学生が全体的に低学力になっているかどうかは知りませんが、この期間は「ゆとり教育」が実施された期間とも重なりますので、ボリュームゾーンの学生の基礎学力は平均的に低下しているかもしれません。本学では全新入生の学生像を把握するために、毎年、基礎学力を計るテストやアンケートを実施しています。その結果によると、全学生の平均的な基礎学力が偏差値という数値で見て、少しずつ低下しています。他の大学並みに新入生の学力が低下しているのか、他大学よりはましなのか悪いのか、それはわかりません。

2012年7月2日
 昨日は京都産業大学Day2012富山という行事で、富山に行ってきました。これは、在校生の保護者を向かえて、記念講演、昼食会、懇談会と続くイベントです。私立大学であれば、どこでもやっているものでしょうが、富山という京都から遠く離れた場所で行なうと、大学のOBがイベントを盛り上げることに一役買ってくれたりして、大学としての一体感を感じることができました。

2012年6月29日
 5年ほど前に、DVDフォーラムという標準化団体の担当をしていたことがあります。Blu-RayとHD-DVDの対決末期の頃です。当時はまだ、現在ほどに日本の家電メーカーの凋落が顕著ではなかったのですが、それでもソニーの人は自分たちの将来に明るい未来を見いだしていないようでした。ソニーはもっぱらエンターテインメントのためのエレクトロニクスメーカーで、そこには、アップルやサムソンという強力なライバルがいて、かれらに勝つための方策が見いだせていなかったのでしょう。パナソニックは、当時から、家まるごとソリューションを推進しており、ソニーよりは将来への見通しが良いように見えたのですが、今日の状態を見てみると、それほど差はないようです。日本の家電が現在のように苦戦している原因がいろいろに語られています(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120615/223297/)。これらを参考にしながら、自分の将来を考えてください。

2012年6月25日
 前回のWiMAXによる無線映像伝送関連の話題ですが、WiMAXの上り速度は、市街地であればmax 1Mbps程度になります。基地局と端末の間にビルなどが入ることで通信速度が落ちるために、この程度になりますが、瀬田川の川岸のように基地局が近距離で直接見通せる場所では3Mpbs程度になります。この環境で、Ustreamなどのサイトにアップロードする速度は1Mpbs近くまで伸びたようです。この速度が、現在の一般的な無線通信技術を使った映像伝送の最高速度と思われます。地上波デジタルが15Mbps、DVDビデオが10Mbpsですから、1Mbpsでは高画質な映像伝送は不可能ですが、H.264で1Mbpsであればそれほど大きな不満はありませんでした。

2012年6月18日
 週末は、ボート競技の東大・京大対校戦の映像中継チームの主要メンバーとして瀬田川で遊んできました(https://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~kano/wimax2.html)。WiMAXでの映像中継は、2年前に続いて2回目になります。レース水域はWiMAXの通信環境が整備されており、特に、3200mのレース後半は、実環境におけるWiMAXのほぼ最高性能が達成されています。この状態であれば、640x380程度の映像を鑑賞に耐える品質で送ることが可能です。今回は、スタート地点であるJR鉄橋からゴールまでの3200mの間に、ほぼ均等間隔で5台のカメラを置き、かつレースを追跡するモーターボートからも映像中継を行ないました。このシステムはビデオカメラとWiMAXノートPCという装備で行ないましたが、全て合わせれば、100万円以上のコストがかかっています。ビデオカメラだけで高品質なHD動画を無線でがんがん送れるようになるには10年ぐらいかかるでしょう。

2012年6月15日
 今年から学部の教務委員・教学改革を担当することになり「最近の学生をいかに教育するべきか?」ということを考える機会が増えました。わたしら教員の感覚では、大学は社会・会社で必要になる技能や社会常識、科学的な考え方、自分の適性などを習得する場、と考えます。一方、当事者である学生の多くはそのように考えていない(少なくとも、就職が身近になるまでは)、ということは明らかです。できるだけ少ない労力で必要最小限の単位を習得して卒業するゲームのように考えている学生が多いようです。内田樹がこの現象について「仕事力について」(http://blog.tatsuru.com/2012/05/02_0959.php)というタイトルで面白いことを書いています。学生がこのようになるのは、大学での学習が自分にとってプラスにならない、あるいは、大学の授業がほとんど理解できない、からだと思います。このような状態を少しでも改善しなければなりません。

2012年6月11日
 先週、横浜で開催されていた「画像センシングシンポジウム」で、M2の中島君に発表をしてもらいました。京産大に移ってから自分の学生が発表するのは初めてでしたが、特に問題なく発表でき、良い経験になったと思います。大学内における身内の発表ではなく、学会などでの外部発表は真剣勝負の雰囲気がありますので、学生も身つけるものが多いはずです。わたしは、その6/9の午後に、光応用技術研修会で「デジカメの画像処理」と題して、1時間半の講演も行なってきました。光応用技術研修会は、主に光学機器メーカーの若手技術者がレンズ技術や画像技術を身につけるための研修会で、1週間程度をかけて、朝から夕方まで講義を行ないます。出席者の名簿を拝見すると、キャノン、ニコン、コニカミノルタを中心に74名の人が参加していました。他の講義の資料をいただきましたので、幾何光学や波動光学の基礎を、わたし自身も勉強したいと思います。

2012年5月30日
 京産大のコンピュータ理工学部では、3年生の研究室配属のための研究室訪問が始まりました。45分程度、話をした後に、質疑の時間をとっています。結局、90分をフルに使うことになります。学生自身は、素直で話を良く聞いてくれます。研究の話だけでなく、就職で必要なスキルや自分自身の差別化を組み合わせながら熱心に話をすると、学生にも火がつくようです。私自身も、もっともっとトークの技能を身につけて、学生のモチベーションを上げないと行けないと感じます。

2012年5月24日
 先日の金環日食を見ることができました。3年前に部分日食がありましたが、皆既日食や金環日食のように月が完全に太陽の上にかぶさる現象は、めったに見らません。わたしの記憶では、人生で初めてです。金環日食がいろいろな手段で写真撮影されています。わたしもカメラの専門化としてチャレンジすべきだったのですが、ここのところ忙しくてパスしてしまいました。

2012年5月16日
 有機ELテレビの開発でソニーとパナソニックが提携することが大きく報じられています(http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE84D06A20120515)。有機ELという自発光素子を使うと、液晶やプラズマに比較して、はるかに薄いディスプレイを実用化することができます。この技術は、もともと米国のKodak社が基本特許を保有していました。2001年にKodakは三洋電機と提携してSKディスプレイという有機ELディスプレイを事業化する会社をスタートしました。有機ELディスプレイの事業化は困難を極め、SKディスプレイは2006年に解散しました。その後、2007年にソニーが有機ELディスプレイを製品化しましたが、それも広まらず、最近になってサムソンとLGが有機ELテレビと称して、大画面の有機ELディスプレイを事業化したのです。この過程で、多くの三洋電機のエンジニアがサムソンに流れています。Kodakの技術やソニーの技術も同様でしょう。今回の提携話は、日本企業にとってのテレビ事業が、垂直統合型の事業でなく、水平分業型の事業になったことの証です。また、事業を縮小均衡させるための、後退戦略とも言えます。

2012年5月14日
 池上彰さんが東工大に就任して、リベラルアーツセンターの専任教授になっています。その講義録の一つが日経Web刊に掲載されています(http://www.nikkei.com/biz/skill/article/g=96958A88889DE6E3E3E4E2E6EAE2E2EAE2E7E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;p=9694E2EAE2E7E0E2E3E0E5E7E0E5)。大学教育が細分化され、専門学校化される傾向があるなかで、東工大のようなエリート校では、リベラルアートの重要性を認識している、ということでしょう。リベラルアーツという言葉は、現在では、大学教員でなければ興味を示さない言葉になっています。わたしも、大学の教養課程(1・2年生)で学ぶ科目、という程度の認識でした。これまでは、教養では飯を食えない、という考え方が一般的であるように思います。それに対して、原発事故の結末が一向に収束しない様子は、専門家に、必要な情報を一般人に伝える教養がかけている、とする印象を与えました。また、グローバルな世界経済で、日本人があまり活躍できないことも、日本人に教養がかけていることが要因であるとされることがあります。そのような背景から、リベラツアーツが重要視されているのだと思います。

2012年5月10日
 ようやくLytroカメラを入手しました。最初の1枚です(https://pictures.lytro.com/lyt-96447296066945/pictures/151063)。4月の下旬に発注して、もう到着したということは、待ち行列が短かったということでしょう。一般のユーザにとって、その画質や使い勝手はスマートフォンのカメラにも及ばないものです。リフォーカスできるだけですから。Lytroが広く普及することはないですが、夢を語るには良いカメラです。

2012年5月8日
 ゴールデンウィークも大学教員にとってはそれほどゴールデンではない。それでも、5月3日から7日までは四連休になりました。夏休みと春休みが長いので、この時期に長い休みがあると、逆に恐縮してしまいます。さて、最近は大学の初年次教育を研究しています。少子化によって子供の数が減っているにもかかわらず大学進学者は減ってきませんでした。それに加えてゆとり教育のせいもあって、本学では入学者の学力低下が著しいとされています。教員生活3年目の私は、こんなものかという印象で、過去からの変化はあまりわかりませが。それでも、配属された学生が、わたしの研究室で過ごす時間の少なさには辟易とします。毎日、朝9:00から夕方17:00まで研究室で勉強しろ、といっているにもかかわらず、極短い時間しかいない学生ばかりです。そんなに少ない勉強時間で高い専門性がつくわけないから、もっと長い時間勉強するようにいっても、わかったような返事をしながら、すぐに帰宅。

2012年4月28日
 昨日はパシフィコ横浜で開催されていたOptics&Photonocs 2012を見学するとともに、併設のレンズ特別セミナーに参加していました。デジタル一眼レフカメラの交換レンズの設計に関する講演で、良いカメラレンズの性質について再確認しました。実際のレンズは理想レンズの特性からずれたものにならざるをえませんが、どこに妥協点をもってくるかが、設計者の腕の見せ所になります。講演では、自然な「ぼけ」を重視してレンズを設計する、ということでした。要するに、ボケの点像が円になるということです。ちなみに「ぼけ」を英語でblurと呼びますが、写真における「ぼけ」を表現する場合にはbokehという英語もあり、この単語は日本語の「ぼけ」からきています。つまり、カメラ設計においては、良いボケを出すことが、これほど重要ということです。

2012年4月25日
 中国が世界の工場として確固たる地位を築いていますが、一方で、中国人の賃金が上昇したことに伴い、生産現場が本国に回帰する現象も見られるようです。日本HPがパソコンの生産を東京近辺で行なっていることは有名ですが、日経の記事によると、富士ゼロックが高機能品の生産を日本に移管していますし、米国が自動車や家電の生産を自国に戻す例も読んだことがあります。トーマス・フリードマンの著作「フラット化する世界」という本で、インターネット技術やデジタル技術により世界経済が一体化し、競争がグローバル化することがいろいろな事例で説明されていました。中国での生産が本国に回帰する現象をみていると、フラット化が次の段階に来ているとことを感じるととともに、世界経済は単純にフラット化するのではなく、うねりながら変化することを実感します。

2012年4月22日
 ここ数日、Lytroのカメラ(http://www.lytro.com/)を調査しました。このカメラに関する分析・解析報告がWebサイトに掲載されていますが、その中にある、lfptools(https://github.com/nrpatel/lfptools)を使うと、Lytroファイルの中身を見ることができるのです。そのソースコードを見て同じことを行なうmatlabコードを書いたり、Lytroカメラで取得した生データを処理するプログラムを書くことで、今まで文献で知っていたことを確認しました。基本的には知っていることの確認でしたが、リフォーカスをWebブラウザで行なう工夫は初めて知りました。これも面白かったので、将来の卒論や修論のテーマとしてやってみることにします。

2012年4月18日
 大学での授業時間は90分です。この時間の全てを講義形式で行なうと、学生にとっては非常に長い時間になります。熟睡する学生が続出してがっかりします。昨日の「画像処理」の授業では、最初の50分を講義形式、次の30分をMatlabの演習(というか使い方の説明)、最後の10分を小テストという配分で行ないました。これぐらいの配分で興味深い内容を次々に提示すれば、充実した授業になると期待されます。これぐらいの配分で授業を行なうと、教員にとってはとても忙しい授業ですが、しばらくこのペースで進めたいと思います。

2012年4月11日
 SIGMA社は画像センサーFoveonを使ったデジカメを製品化しています(http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20120411_525438.html)。Foveonは、単板素子でありながら、各画素でRGBの3信号を撮影することができる画像センサーとして有名です。わたしにとっては、一般的なCCDやCMOSと比較してどこまで実使用に耐えうる画像センサーであるか、ということに興味があります。過去には、色再現範囲が狭いというWeb記事もありましたが、今回の記事によると感度に課題があるようです。ISO400の設定で荒い画像になるようです。ということは、普通のデジカメの常用感度よりはISOの数値で10倍以上も感度が悪いということでしょう。ライトフィールドカメラもそうですが、Foveonセンサーのような画期的な技術であっても、従来のデジカメと同じ土俵で勝負して勝つことは非常に難しいという感じを受けました。

2012年4月9日
 広島市立大学の日浦先生から教えてもらったLytroのカメラの関するいろいろなWeb記事へのポインタをリソースのページに置いておきます。この技術は、Lytroが示しているコンシューマ用カメラとしての用途とともに、計測機器としても用途があります。プリント基板や電子部品などを拡大撮影して観察したり検査することはしばしばあります。これらの拡大撮影装置は被写界深度が浅くなりますが、ライトフィールドカメラ技術を使って被写界深度を制御できるようになります。また、チップマウンタなどの装置では、チップコンデンサなどの電子部品の立体形状を測定する必要があります。ライトフィールドカメラの技術を使うと、立体形状を測定できます。いろいろな実用化が進んでいくと思います。

2012年4月2日
 京大ボート部のOBとして、6月下旬に開催される京大・東大の対校戦をインターネット中継するお手伝いをする予定です。前回はSkypeビデオを中心に利用して、インターネットに流す部分だけにUstreamを使いました。中継箇所が6箇所あり、それらとSkypeビデオを切り替えながら中継するために、事前の練習がかなり必要でした。今回は、6箇所それぞれからUstreamで映像をインターネットに流し、見る方が自分で必要な映像を切り替えることを考えています。とりあえず、このような中継画面を作ってみました(http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~kano/wimax.html)。このようなWebサイトをボート部のサイトにアップする予定です。うまく行けばよいのですが。

2012年3月27日
 わたしの研究室に所属する学生と、順次、面談をしています。どうしても就活の話に多くの時間を使います。話は就活のノウハウに関する話を中心に始めます。採用する企業からすると、面接のトークを滑らかにこなせない学生には、コミュニケーション能力に疑問符を持ってしまうからです。後ろめたさを感じずに、また相手に感じさせずに「御社が第一希望です」というにはどのようなメンタリで望めばよいか、などを率直に話しています。そういったことをクリアした後に、創造性が豊かであるとか、将来性を持っている人材であるとか、という本質的な議論になります。このような本質的な話題は、ノウハウを習得するような付け焼き刃では答えることが難しいです。結局、創造性た豊かな人材は、過去に創造性の豊かな結果を残してきた人であり、将来性を持っている人は、過去に人よりも多く成長して実績のある人だからです。とは言っても過去に戻ることはできませんから、過去の自分の取り組みを振り返るとともに、これから創造性がゆたかで将来性を感じさせる研究をしてください。

2012年3月20日
 雑誌の記事や講演を行なうと、その内容に興味を持つ企業の人からそれに関した相談を受けることがあります。それは、研究や技術を実用化に結びつける重要な機会ですから、可能な限り対応しています。自分の研究に説得力を持たせたり、少し違った考え方をする上でも重要です。今回の相談は、ライトフィールドカメラを電子部品の検査に利用できないか、ということでした。そのようなことは自分でも考えていたことですが、それを実際に事業にしている人からそのような声を聞くと、もっと考えてみようと、という気がおこりました。

2012年3月14日
 わたしはマラソンと駅伝のファンで、それらのテレビ中継をとても楽しみにしています。その中で、先日の名古屋ウィメンズマラソンはオリンピックに懸ける選手の競い合いがドラマチックに表現された良いレースでした。特に17kmあたりで遅れた野口が30km手前で追いついたは感動的でしたね。それでも残念なのは、レースのトップが日本人ではなかったことです。オリンピック代表に選ばれた選手には、選考会よりも高いレベルでレースを終えることができるように期待しています。

2012年3月9日
 MWCという携帯電話やスマートフォンを中心とする展示会で、ドルビーがHDR撮影技術をアナウンスしてます(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1203/07/news014.html)。これに日本のモルフォ社(http://www.morphoinc.com/)の技術が採用されているとのことです。モルフォ社は、昨年、マザーズに株式上場したことでも知られていますが、手ぶれ補正などの画像処理技術をスマートフォン向けのミドルウエアとして開発している会社です。わたしが初めてモルフォのことを知ったのは6年以上前で、当時在籍していた会社に、平賀社長がソフトウエアによる手ぶれ補正技術の売り込みにこられたときです。それ以来、手ぶれ補正や顔検出、シーン判別などのミドルウエアを各社の携帯電話向けに開発し、成功してきました。モルフォが手がけるような画像処理技術を携帯電話やスマートフォンのメーカーが自前でやることも不可能でなないのですが、それらの会社の中では主流技術・コア技術ではないので、モルフォのような外部のハイテク企業が重宝されます。このようなハイテク企業が成長することは、日本の産業にとっても重要なことです。ますま活躍して欲しいと思います。

2012年3月5日
 Lytroのライトフィールドカメラに関する記事が掲載されています(http://japan.cnet.com/news/commentary/35014697/)。またLytroのWebサイトに新しい情報が掲載されています(http://www.lytro.com/learn)。

2012年3月1日
 気がつくと3月1日になっていました。このWebページでは月ごとの写真を1年を通じてアップしてきましたが、忘れてしまいました。2月は逃げるように早いと言われますが、そのとおりになりました。いまから写真撮影するのもおかしいですから、このまま空欄にしておきます。

2012年2月27日
 大学の授業と試験が終了してからしばらくたちますが、この時期は、私自身の研究に専念できる期間です。現在は、もっぱら光線空間画像処理というものを扱っています。具体的な応用の一つはライトフィールドカメラですが、これ以外に、医療の分野にも光線空間画像処理が使われています。医療機器の分野では光線空間画像処理を「トモシンセシス」と呼びます。これはトモグラフィ(断層撮影)のように多方向から撮影した投影画像を再構成(シンセシス)して、任意視点での画像を再構成する技術です。Weサイトを検索すると、マンモグラフィやX線CTで実用化されているようです。同じ原理に基づく技術が、異なった分野で独立に進歩していくことはしばしば見られることですが、それらを広い立場で俯瞰すると、より良い解決策に行き当たるかもしれません

2012年2月21日
 日経エレクトロニクスの2月20日号に「ミラーレスはパンドラの箱」というデジカメ技術に関する特集が掲載されています(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20120216/204871/)。カメラ技術の現在と近未来を紹介した記事です。ライトフィールドカメラに関した部分に、わたしのコメントがあります。この記事にもあるように、デジタルカメラ技術はまだまだ発展していくと思います。一つの理由は撮像素子の高画素化に余地が残されていることです。ミラーレスによく利用されるAPS-Cサイズ(23.6x15.6mm)に2μmの画素ピッチを適用すると11,800x7,800画素(約1億画素)になります。これを全て通常の画素として利用することにあまり意味はないですが、ライトフィールドの記録に利用するもよし、単純に測距に用いるもよし。画像センサに高画素化の余地があるため、他の用途の機能を埋め込むことができます。第二の理由は撮影した写真が十分に活用されていないことです。私の場合、過去に撮ったデジタル写真はほとんど残っていません。フィルム写真のころであれば、アルバムに残したものですが、デジタル写真になってからは、写真を残す文化が希薄になりました。このような機能はfacebookなどによって実現されていますが、この方面での発展余地も十分にあるように思います。

2012年2月15日
 ソニーがエネルギーマネジメントのための面白い仕掛けを発表しています(http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20120214_511941.html)。コンセントとプラグに機器認証する機能を入れることで、個別機器の電力消費をモニタしたり制御できるとのことです。面白いと思う反面、これを導入することで増えるコストのことを考えると、普及することは難しいとも感じます。現代では、なんらかのコスト削減に伴わない技術を導入することは極めて困難です。もちろん、この技術には全体で電力消費を削減できるというシナリオがあると思いますが、まだ、それははっきり提示されていないようです。

2012年2月10日
 カメラの展示会であるCP+に行ってきました(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1202/09/news035.html)。注目を集めていたのはニコンD800、D4、富士のXPro1、キャノンEOS-1Dxです。その他の最新機種も詳細な解説付きで見ることができ、楽しい一日でした。最近の傾向は、趣味性が高い高品位な機種に開発の中心が移っていることです。富士が力を入れるX100やXpro1は、カメラボディがクラシックで、ハイブリッドビューファインダと呼ばれる、マニアックなファインダを装備しています。Xpro1はレンズ込みで20万円ぐらいになります。

2012年2月8日
 ソニーやパナソニックが大赤字を出す中で、三菱商事や三井物産などの大手商社が海外で大きな利益をだしています。建設機械のコマツやキャタピラーも景気が良いようです。日本経済が一本調子に落ち目になっているわけでありません。しかし、一般的な話として、日本が豊かになったことで、日本人から謙虚でまじめな気質が失われているような気がします。芸能界が韓流ブームになった一つの要因は、韓国の芸能人が謙虚で礼儀正しく、率直なために日本人に好かれたということがあるように思います。ソニーやパナソニックの人が傲慢であるとは言いませんが、グローバルな市場・技術を謙虚・率直・正しく見直して、再生することを希望します。

2012年2月7日
 Webニュースにリモコンに関するものが2件ありました。一つはサムソンがCESで展示した音声認識とタッチパッドを使ったもの(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120206/204440/)。もう一つはポスト・リモコンに関する一般的な意見です(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120201/204231/)。これらの記事では音声認識とKinectに触れています。音声認識やジェスチャ認識を家電などのヒューマンインタフェースに利用するという研究は大学でよく見られるものですが、それをサムソンやアップル、マイクロソフトが製品に実用化するようになりました。まだ、研究開発が途上の技術ですが、着実に進歩していることは確かです。これらの技術はエンジニア的にはそれだけでも面白いのですが、一般ユーザが、従来の操作を音声やジェスチャ行なうことは馬鹿げています。Xboxのゲームをジェスチャで楽しむのはおもしろそうですが、それ以外でもおもしろいものを考えつく必要があります。

2012年2月2日
 今の日本のはっきりしない不安感の原因は、だれもがなにかの不満をもっているのに、その解決策が明確にわからない、あるいは解決らしきものになかなか近づかないことにあります。例えば、日本国の財源はあきらかに大赤字でしかもこれから老人大国になることは明らかなのに、政治がなかなか前に進まないことに、いらつきます。大阪市の橋下市長はこのような状況で、非常に分かりやすいメッセージを発しています(http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120131/297845/?top_rec)。この記事では、有識者が橋下市長に議論で勝てないことに注目しています。有識者は知識・経験が豊富で、課題・問題・原因・解決策などを批判的に見ることは得意だが、多くの人が納得できる解決策を提案することが不得意であるという内容です。大体、有識者と言われながら、フェアーな競争を勝ち残ってさまざまな局面で適切な策を提示できる人がどれほどいるのかと思いますが。個人レベルでも有識者や教授などと呼ばれる人の意見を参考にしながらも、個人で良い判断することが重要です。

2012年2月1日
 デジカメで撮影した写真が、即座に無線Lanでスマートフォンに転送されているとありがたい、と書きましたが、ごく最近パナソニック(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1110/12/news033.html)とソニー(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120131/204190/)から発表されたデジカメにはその機能を持ったものがあります。ネットワーク親和性が高いデジカメの定義が、これらの機種が普及することにより、再定義されるとよいのですが。

2012年1月30日
 厚労省の国立社会保障・人口問題研究所が長期的な日本の人口動向予測を発表しました(http://www.ipss.go.jp/)。現在の出生率がそれほど上昇するとは思えませんから、日本が人類の歴史でかつてない人口構造に突入していくことが不可避です。これによると2050年には総人口8,674万人、生産年齢人口(15〜64歳)4,418万人、老年人口(65歳以上)3,464万人になります。2050年は現在の大学生が60歳前後になる年ですが、60歳だと、総人口の中間よりも若干高齢者側という程度の年齢に相当します。これは、現在の50歳程度のポジションと推定されますので、2050年の60歳は現在の50歳のような働きを期待される、と言えます。このように、人口の変化が引き金となって、我々が果たすべき役割が時代とともに変わっていきます。

2012年1月28日
 昨日、日経エレクトロニクスの記者とデジカメの話をしました。その機会に、スティーブ・ジョブズが写真をどのように再発明するか?について考えて見ました。Appleのカメラ的な製品としてiPhoneやiPadに内蔵カメラがついています。ジョブズならば、内蔵カメラで満足することなく、iPhoneやiPadとの親和性が高い、高画質なデジタルカメラを開発すると思います。デジカメで撮影された画像は、即座に無線LanによってiPhoneやiPadに転送され、それらのディスプレイで確認することができるようにするでしょう。FacebookなどのSNSへのアップロードはiPnoneやiPadを使って行ないます。このようにスマートフォンとの親和性が高いデジタルカメラを使うユーザーは、スマートフォンのカメラよりはデジタルカメラを使うようになるのではないでしょうか?一般にはスマートフォンのカメラによってデジカメの市場が浸食されるように言われていますが、スマートフォンの拡大によって、デジカメの市場も拡大することは可能です。

2012年1月26日
 30年前にコンピュータ技術を専攻した学生は、コンピュータのことだけを勉強すれば事足りていました。コンピュータのアーキテクチャ、論理回路、オートマトンと言語理論、プログラミング言語、アルゴリズムなど、どれも要するにコンピュータの作り方、プログラミング言語の作り方を勉強していたといえます。昨今のコンピュータ技術はそうではありません。コンピュータを使ってなにをするかが問われています。わたしは主にカメラ技術にコンピュータを応用することをやっていますが、社会ではより広くコンピュータが役に立つ用途を見つけていく必要があります。AppleやGoogleなどのコンピュータ技術を代表する会社はコンピュータやソフトウエアを作っている会社というよりは、情報を使ったサービスを提供する会社と定義したほうが良い言えます。コンピュータ理工学部の学生にはこのようなことができる能力、すなわち情報を使った新しいサービスを考えついてそれを作る能力が求められています。

2012年1月23日
 コダックはデジタルカメラの登場によって破産に追い込まれてしまいました。これは事実だと思いますが、デジタルカメラの歴史をひもとくと、世界で最初のデジタルカメラは1975年にコダックによって開発されたことになっています。このカメラは研究試作品で、製品化はされていません。画像サイズが100×100画素というものであり、当面、写真産業に大きな影響を与える技術にはならないと判断したのでしょう。デジタルカメラが写真画質と遜色ない画質になるのは2000年頃です。コダックが破産し、その競合であった富士フィルムが生き残った理由にはいろいろな説明がなされています。目に見える原因は、コダックが写真フィルムの技術を他の用途に転用することに失敗したことです。富士フィルムが、それに成功していることを見ると、コダックが失敗した根本原因は、フィルム技術が写真以外に用途が無い特殊な技術であったことではなく、結局、写真から離れることができない保守的な会社の体質であったことと考えられます。

2012年1月19日
 米国のコダック社が、いよいよ連邦倒産法第11章、いわゆるチャプターイレブンの宣告を受ける日が近くなったようです(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120117/226201/?bv_ru)。私の海外出張のなかでも思い出に残る出張は、入社数年後、ニューヨーク州ロチェスターにあるコダックの研究所に出かけたときのことです。訪問の目的は、コダックが提案していたカラー記録方式の調査と見学だったのですが、1月で非常に寒いロチェスターの空港に一人で到着して、ハワードジョンソンというモーテルのような宿に泊まって、というものでした。さて、上に引用したリンク先にはコダックと富士フィルムの比較がされています。似た環境にあった両社に、このような劇的な差が生じた原因は、記述されているように経営者の先見性・覚悟とともに、従業員や地域の風土も関係したと思います。コダックの例に限らず、当事者の一人一人は覚悟とハードワークを持って望まなければ、10年程度の期間で取り返しのつかない差ができます。

2012年1月16日
 理科系大学生の生活は、3年生までは講義科目の授業に出席することを中心に進み、研究室に配属されてからは研究室での活動が中心になります。従って、4年生や大学院生は、朝から夕方まで研究室にいて勉強・研究をするべきだと考えています。しかし、そのような生活を送っている学生は非常に少ない。実際、わたしの研究室の学生は、授業時間として決められている特別研究や演習の時間には研究室にいますが、その他の時間はあまり姿を見かけません。時間割上で特別研究に割り当てられている時間は2コマ(3時間)しかありません。一週間にこの倍の時間を研究に費やしたとしてもたったの6時間です。この程度の時間を研究や勉強に費やしても、たいした進捗は得られません。一日に8時間、一週間に5日を費やすと40時間になります。非常に熱心に勉強・研究すれば12時間×6日で72時間が可能です。どこまでやるかは個人の判断によりますが、よほど頭の良い人を除けば、目標を達成するための最も良い方法はハードワークです。自分が重要と考えることに時間をかけないで、満足できる結果を得ることはできません。

2012年1月13日
 近年中に消費税が10%になる可能性が高まってきました。国家の支出が92兆円に対して、税収が41兆円しかない、というのはあまりにアンバランスです。これを修正することは政府の責任ですから、消費税10%が最も効果的な政策であれば、やって欲しいと思います。それにしても、国家の財政は非常にいい加減なものである、というのがわたしの感想です。政治家は選挙を有利にすすめるために、お金をばらまくような施策ばかりを訴えます。その結果が、このように国家予算に対して、その財源が半分しかない、という状態です。経営状態が非常に悪かった日航や日産が、立ち直った様子を見ても、優れた経営者と覚悟を決めた従業員によって経済状態は、比較的、短期間に復活するのです。日本の財政・経済を、早く、なんとかしてほしいというのが、わたしの希望です。

2012年1月10日
 ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」(http://book.asahi.com/zeronen/TKY201004070204.html)は、読み出したら止まらないほどに興味深い本です。ここでは、永続性のある豊富な資源(主に食料)を得ることの重要性が、いろいろな具体例を上げながら科学的に説明されています。その結果の一つとして、南北アメリカの原住民がヨーロッパ民族によって直接的に、あるいは彼らが持ち込んだ病原菌によって間接的に滅ぼされていく様子は、衝撃的です。現代における「銃・病原菌・鉄」にあたるものは何でしょうか。エネルギと発電技術、情報の活用とコンピュータ、環境破壊や温暖化、核兵器、バイオ技術などだと思われます。我々エンジニアは、直接これらの技術にたずさわっているので、人類の未来にとって責任が重大です。

2012年1月6日
 年末から正月にかけての飽食で体重が5kgも増えてしまいました。企業や国家がその存続をかけて、エコ社会への転換に舵をきっている時代であるというのに、申し訳の無い話です。わたしのように後期中年になると、悪しき食習慣は命取りになりかねません。自分のこの様子が、日本のような後期発展国(発展段階の後期、衰退期にさしかかった国)においては無駄な経済活動が、国家の命取りになりかねない状況とだぶって見えてしまいます。そこで、今年の一つの目標として、日本国家のためにも、自分の健康には留意したいと思います。

2011年12月28日
 雑誌OplusEに「デジタルカメラ画像処理の進歩と進化」という解説記事を書かせていただきました。内容は書籍「デジカメの画像処理」をまとめたものです。OplusEのこの号は「特集:カメラの進化は止まらない」というもので、カメラ技術に関する解説が8本掲載されています(http://opluse.shop-pro.jp/?pid=37869880)。OplusEは専門性の高い技術雑誌で、今回の記事も映像情報学会の解説記事と同程度に深みのある特集です(わたしの解説は、少し簡単にまとめすぎたと反省しています)。OplusEの記事からも読み取れるように、2011年のデジカメ技術は「ミラーレス一眼」をはじめとした高画質化と、FUJI X100のようなカメラ本体の高品質化で、イノベーションが継続された年と位置づけることができます。2012年もイノベーションが継続され、それに貢献できるように研究を進めたいと思います。

2011年12月27日
 年末を迎え、大学の授業も本日が最終日です。京産大の近辺は、昨日から急速に寒さが増し、雪が少し積もるようになりました。冬の京都は底冷えがしますが、ここ上賀茂本山の冬が特に寒く・暗く・じめじめとしていることは残念なことです。今年は、東北大震災をはじめとして良くないことが多い年でした。来年もそれほど、良い年にならないような気がしますが、カルロス・ゴーン氏をはじめ、数名の経営者は、経済は案外良くなると予想しています。日産をここまで立て直したゴーン氏の言うことですから、多分そうなのでしょう。少し早いですが、それでは、良い年をお迎えください。

2011年12月22日
 タイの洪水によって日本企業が大変なダメージを受け、デジカメなどのデジタル家電がその代表的なものとして上げられています。このためクリマス商戦では、一部のデジタル製品が品薄になります。一方で、この機会を利用して、自社製品の売り上げをのばしたいと考える企業もあるでしょう。最近のテレビコマーシャルで、FAXやプリンタのメーカーであるB社が、プリンタの第三の選択肢としてB社の製品をアピールしています。B社は、もともとの本業であるミシンの売り上げが減少していく中で、奇跡的な復活をなしとげ、特に海外向けのFAXでシェアの高い会社です。自然災害による競合のダメージを、自社にメリットにする行為は上品とはいえませんが、修羅場を生き残ってきた会社だけにしぶとい商売をするという印象も受けました。どのような機会であれ、チャンスを見逃さないように心がけることは重要です。

2011年12月20日
 北朝鮮の金正日が亡くなりました。心筋梗塞であったということです。過去にも脳卒中で倒れており、コレステロールの高い食事と運動不足による生活習慣病と、ストレスが多い業務による過労が原因と思われます。金正日は、しばしば、最悪の指導者として名前が上げられますが、一個人としてはそこそこ有能な人間なのだと思います。ただ、北朝鮮人民の指導者としては役不足であり、自分なりにかなりの努力をして国家指導者を演じていたものと推察されます。さて、後継者である金正恩になってこの国はどうなるのか?ということを、自由に想像を巡らして考えてみることで、自分の未来予測能力を高め、いずれ検証することができます。わたしのストレートな予想は、北朝鮮の経済状態はより悪い方向に進み、若干の内乱や民衆蜂起、金正恩による政権放棄などを経由して、いずれは中国の指導体制に組み込まれる、というものです。

2011年12月15日
 生前に、スティーブ・ジョブズは「再発明」したいものとして「テレビ」「教科書」「写真」をあげています(http://bits.blogs.nytimes.com/2011/11/18/one-on-one-walter-isaacson-biographer-of-steve-jobs/)。テレビはさておき、私自身も「教科書」と「写真」の再発明には携わっています。授業は、書籍、パワーポイント資料、Matlabのコード、しゃべり、板書を組み合わせて行ないますが、ジョブズが行なう「神のプレゼンテーション」には遥かに及ばない状態です。授業が始まってすぐに、学生が睡眠状態に陥るのを見ると、「催眠術師としての能力は一流だ」などと自虐的に考えてしまいます。授業が眠くなる主な理由は、ルーチン的な授業になっているからだと思いますので、ユニークな授業コンテンツを充実させて、飽きがこないようにしたいと思います。

2011年12月14日
 「男子三日会わざれば刮目して見よ」という言葉があります。実際に人が3日で見違えるほどに成長することは難しいと思いますが、では、どれぐらいの期間、継続して鍛錬すれば見違えるほどに成長できるでしょうか?わたしの考えでは、3ヶ月継続すれば自分が自覚できるほどの変化が現れ、1年継続すれば他人から見ても明らかなほどの変化が現れ、3年継続すれば全くの別人になります。スポーツで体を鍛えた人は実感できると思いますが、人間の体はこれぐらいの時間をかけて変化していくものです。スポーツと勉学では、鍛える箇所が筋肉と脳という差はありますが、人間の細胞が変化するという意味では同じです。強引な考え方であるように思うかもしれませんが、英語の習得に要する時間もこれぐらいです。3年間、毎日、英語を主たる言語として生活すれば英語をマスターできます。これは、英語が使えるように脳細胞が変化したのです。人間は自分を変えることができると言いますが、これは、精神論ではなく、人体を構成する細胞がこのように変化する、というのが私の持論です。

2011年12月13日
 カメラで撮影した画像を扱うことを専門にしている関係で、デジカメのWebニュースに目を通します。最近は、ミラーレス一眼と呼ばれる、レンズ交換式でコンパクトなカメラが多くなっています。カメラボディのデザインも変化しており、「ネオ・クラシック」と呼ばれるものが増えています(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1112/12/news007.html)。カメラは嗜好品ですから、使う人の感性に訴えるボディ形状が重要になりますが、このクラシックなカメラボディは、高級感と使い勝手が両立しているような気がして、購買意欲をそそられます。フィルムカメラではフィルムを巻き上げるレバーが必要でしたが、それが不要になっているため、よりすっきりしたデザインです。撮影するためのカメラというよりは、書斎の棚に飾っておきたい一品です。

2011年12月8日
 漠然とプログラミングやITで仕事をしたいと考えていても、いざそれを選択しなければならないときには、迷いが生じます。それを選択すればどうなるのか?どんな生活が待っているのか?など。一つの指針としてこのような記事を読んでみるのも良いと思います。IT業界の仕事を辞めたくなるとき(http://japan.cnet.com/sp/businesslife/35002576/)、IT業界を辞めて次に進むべき10の職業(http://japan.cnet.com/sp/businesslife/35011501/)。

2011年12月5日
 ここ数年のように景気が悪くなると、理科系学部の人気が高まるそうです。そのせいか、コンピュータ理工学部の志望者数も若干の増加傾向にあります。これは、社会人としてスペシャリストであるほうが、職を得るチャンスが多いという考えに基づくものでしょう。それ自体は間違いではないと思いますが、一般の学生が考えるスペシャリストのレベルと企業が考えるスペシャリストのレベルに大きな乖離があります。例えば、英語能力を計るのにTOEICというテストがあります。これは、990点満点の試験で、ネイティブであれば特段の準備をせずとも900点以上を取得できるものです。一般の大学生が目指す英語のレベルは500〜600点ですが、優良企業で英語を生かした職をこなすには900点ぐらいが必要ですし、新入社員にも700点ぐらいを期待するでしょう。社会で通用するスペシャリストのレベルはとても高いように思えますが、エンジニア的なものであれば、多くの人が達成可能な内容です。時間はかかりますが、高い目標を持って努力を継続してください。

2011年11月30日
 2013春入社を目指す学生の就職活動が、12月1日から解禁されます。昨年よりも2ヶ月遅くなりました。会社が学生に求める資質は、元気がよい、挨拶ができる、人とコミュニケーションがうまい、基礎学力がある、などの一般的能力と、コンピュータの操作に熟練している、情報処理的な課題を解決する能力が高いなどの専門能力の両方を備えていることです。いずれの能力も時間をかけて身につけるものですが、私が見るところ、これらを習得するためのモチベーションが低いために、学習や習慣が継続できないことが多いように思います。人間はやる気がでるとなんでもできる、とんでもなく困難なことでもやりたくなるとやってしまう、という生き物です。従って、いかに自分のモチベーションを高めるかということが重要になります。学生のモティベーションを高めることは私自身の課題でもありますが、これを学習するための大学学部ができているようです。その名もモチベーション行動学部(http://www.tokyomirai.ac.jp/motivation/)。就職活動を始めるこの機会に、自分のモティベーションを高めてください。

2011年11月28日
 Steve Jobsの伝記が出版されています(http://www.amazon.co.jp/Steve-Jobs-Walter-Isaacson/dp/1451648537/ref=sr_1_1?s=english-books&ie=UTF8&qid=1322470945&sr=1-1)。これを原書(英語)で読みましたが、600ページ以上あるため、わたしの英語力では、一日30ページのペースをキープしても1ヶ月かかることになります。この書籍にはオーディオブックがあります。そこで、オーディオブックを聞きながら英語の本を読み進めるという方法をトライしました。比較的ゆっくりと読み、原本もありますので、英語を完全にフォローすることが可能です。全体の読み上げには25時間を要しますが、自力で読むよりは遥かに効率的で、かつ、挫折することなく完了できました。途中からは、書籍を裁断機でばらしてpdf化し、iPadに自炊した電子ブックを見ながら、オーディオブックを聞くという方式にしました。この英語学習法は非常に効率的なので、これからも、興味深い書籍が出版されたときには、やってみる予定です。

2011年11月22日
 テレビでバレーボールのワールドカップを中継しています。それによると、日本の男子バレーボールは世界ランク18位です。1972年のミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得した時のことをしっかりと記憶している者にとっては、非常に残念な順位です。過去に世界一になった経験・実績があり、また、選手は死にものぐるいで練習していますが、近い将来にこの順位から大幅にアップすることは難しいように感じます。この状況は、世界の産業における日本の状況と似ています。日本の経済が絶頂であったのは1990年前後です。それから20年しか経っていないため、日本の経済状態は、まだ、世界のトップレベルにあるような気持ちでいますが、実態はそうではありません。それだけではなく、少々の努力や改革をしても、男子バレーボールのようにじりじりと後退していき、少しでも気を抜くと、ギリシャのように奈落の底に落ちて行きかねません。さて、日本の明日はどっちだ。

2011年11月17日
 コンピュータ理工学部の学生の理想的な学生生活はどのようなものか?ということは私にも興味があります。ある一般学生(京産生ではないはず)が述べた理想の学生生活は次のようなものでした。1.午前の授業は履修せず、学校には午後から登校、2. 授業のあと夕方から夜までバイト、3.深夜、カラオケやボーリングでリラックス。これではだめでしょう。私のおすすめはこちらのWeb記事「コンピュータサイエンスの学生へのアドバイス」にあります(http://www.joelonsoftware.com/articles/CollegeAdvice.html、日本語はhttp://local.joelonsoftware.com/wiki/コンピュータサイエンスの学生へのアドバイス)。

2011年11月15日
 日経Web刊のテクノロジー欄は、技術トレンドを広く理解するのに役立っています(http://www.nikkei.com/tech/)。ここで、Googleの副社長でもあった村上憲郎氏が、コンピュータ産業の歴史的な変化について記事を書いています。今日の記事はDEC社の凋落に関するものでした。1980年前後はミニコンと呼ばれるコンピュータの全盛期ですが、その頂点にあったDECは、1990年代に始まるPC・インターネットの時代に全く振るわなくなりました。大型計算機からミニコンへのイノベーションを先導したDECが、ミニコンからワークステーション、PCというそれに続くイノベーションに取り残されたのです。第一のイノベーションで大成功した企業が、それに続く第二のイノベーションによって淘汰される現象を「イノベーションのジレンマ」と呼びますが、この事例を見ると、IBMやインテルのように世代を超えてデジタルの世界で生き残ることが、いかに大変であるかを感じます。

2011年11月14日
 昨日は岩倉実相院(http://www.jissoin.com/)に行ってきました。「床緑」、「床紅葉」と呼ばれ、漆黒の床面に庭の緑や紅葉が映し出される光景が有名な寺院です。紅葉にはまだ早く、予想とは違って「床緑」を楽しんできました。ただし、この「床緑」を写真撮影することは禁止されています。私自身、デジカメでの写真撮影を趣味にしていますが、一見の価値のある風景を前にすると、できる限り美しく撮影したいと、いろいろと試行錯誤するものです。それゆえ、いろいろな意味でその場の雰囲気を壊してしまうことは、ありがちなことです。おそらく、デジカメがこれほど普及する以前は、制限がこれほど厳しくなかったと思います。せいぜい、フラッシュ撮影を禁止する、という程度のものだったはずです。デジカメ写真があまりに一般化したことの、一つのネガティブな効果ですね。デジカメの利用者は、節度を守って写真をとらねばなりません。

2011年11月10日
 私が大学に進学する頃は、プログラマ35歳説が結構信じられていました(http://ja.wikipedia.org/wiki/プログラマ)。プログラミングのような論理的で失敗が許されない仕事は、若い時にかできないので、コンピュータ関連を一生の仕事にするのは大変ですよ、というのが一つの意味です(別な意味は、35歳にもなればプロジェクトマネジャーにキャリアップして、プログラムを書かなくなるということ)。実際には、プログラムに向いている人は35歳と言わず、何歳になっても、苦も無くプログラムを書けるようです。コンピュータやデジタル産業にいる人間の能力が35歳程度でへたってくる、ということは無いと思いますが、この業界の製品や技術は、しばしば、10年程度で陳腐化してしまいます。従って、あまり特定の製品や技術にこだわりすぎることは得策ではありません。我々が職についている期間は長いですから、本質的なものと表面的なもの、長く使われるものと一時的なもの、勝ち残るものと淘汰されもの、いろいろな視点からものを見ることが必要です。

2011年11月4日
 Webサイトでユーザアカウントを作成するときに、おかしな変形アルファベット文字が表示され、その文字入力を求められることがあります。これはCAPTCHAと呼ばれ、ユーザが人間であることを証明するために利用されています。CAPTCHAの変形文字をコンピュータで画像認識することが不可能であることを前提にした技術です。これに対して、スタンフォード大学がCAPTCHAの解読ツールを開発したとのニュースがでています(http://japan.cnet.com/news/commentary/35009982/)。この記事によると、GoogleのCAPTCHA以外は、それなりの認識率で読めたようです。CAPTCHAが画像認識技術で解読できるようになったこと自身は、それほど驚くことではないですが、私としては、CAPTCHA文字の画像認識を、自分の取り組む課題として全く考えなかったことが少し残念です。

2011年11月3日
 グラフィックスIIの授業で、1,000文字のレポート課題を出しました。この程度のレポートは、就職試験における書類審査のスクリーニングなどに使われるものです。数十枚のレポートを読んでいると、良く書けているレポートとそうでないものが、簡単にわかります。今回のレポート内容では、100人が就職試験を受けても、書類審査に通るのは5人ぐらいです。授業でも言ったように、1,000文字ぐらいのレポートであれば、題目がなんであれ、課題設定・解決型の内容にして、第一段落では現状の課題を設定、第二段落では基本的な解決策の提示、第三段落で自説を補強、第四段落はまとめ、とすれば良いのです。なお、一次試験をパスしたあとの面接では、より、自分の考えをはっきりと言明する必要があります。その一番の素材が卒論です。ここに卒論の書き方が書いてありますから、ぜひとも、参考にしてください(http://www015.upp.so-net.ne.jp/notgeld/sotsuron.html)。

2011年10月31日
 日本の技術や製品が世界的に高いレベルにあることは事実ですが、それらのリソースを国内マーケットに極端に適合させたために、世界標準と比較して偏った技術・製品になる現象をガラパゴス化と呼びます(http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/abc/newword/080610_53rd/)。携帯電話に顕著に見られたことですが、本来、ワールドワイドなマーケットを持つ商品がガラパゴス化すると、やがて絶滅する危惧があるとされます。昨日、自宅の台所をリフォームするためにシステムキッチンというものを見に行きました。そこでは、システムキッチンが驚くべきガラパゴス的進化を遂げていました。システムキッチンは、流し台や蛇口、戸棚、収納など、それを構成するあらゆる部材が好みに合わせて選択できるようになっています。可能な組み合わせの数がどれほどになるのか想像できないほどのものです。そして当然ながら、かなり高価。昨今のデフレ社会の中では、システムキッチンもいずれ淘汰の時代を迎えることになろうと感じました。

2011年10月27日
 世界的に経済状態が安定しない時期が続いています。今年の大卒の就職率も厳しい数字になるようです。以前のように、学校を卒業すると、就職したい人は職につけるのが普通、という状態にはならないかもしれません。それでもコンピュータ関係の技術は応用範囲が広いので、就職口は比較的多いと思います。学生からすると、膨大な選択肢から自分にあった職業を見つけるのは、逆に難しさがあるかもしれません。大学に入学するまでの進路選択にもある程度の悩みはあったと思いますが、そこでは、両親や学校の先生・塾の先生が手取り足取り支援してくれました。例えば、あなたはXX大学のYY学部を受けなさい、という直接的なアドバイスもあったと思います。それに比べると、大学卒業時に我々ができる進路支援は間接的なものになります。あたりまえですが、自分で決めるしかありません。自分にとって可能な最善の選択にあるように熟慮してください。

2011年10月24日
 先週の半ばにLytroからライトフィールドカメラが発表されていました(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1110/20/news065.html)。399ドルからという破格な価格で、2012年の初頭から米国で出荷とのことです。形が筒型になっており、一般のカメラとしては異様です。また、生画像を取得後パソコンで処理する必要があるなど、普通に使うカメラとは異なるものです。それでも、すばらしい発明品であることは間違いありません。この技術がこれからどのように進化・浸透していくのか、興味深く見ていきたいと思います。

2011年10月19日
 キャノンからデジタル一眼のフラグシップEOS-1DXが発表されました(http://dc.watch.impress.co.jp/backno/dslr/1323.html)。販売価格65万円前後ということですから、とても、素人が使うようなものではないですが、カメラを趣味とする人には垂涎の的です。さて、企業から大学に移動して感動したことの一つに、図書館の存在があります。まず第一に、私が必要とするほとんどすべての学術論文を無料で取り寄せることができます。第二に、コンピュータ関係の専門書・一般書がたくさん蔵書されていますので、必要なときには、それなりの書籍を手にすることができます。第三に、自分の専門分野以外の書籍であっても、読みたい書籍がいっぱいあります。ちなみに京産大の図書館は100万冊以上の蔵書数になっていますが、この数字は、京都で最も蔵書数が多いと思われる京都府立図書館と比べても、それほどかわらない数字です。今日は、最近購入された書籍の棚から、気に入った本を2冊借りました。皆さんも有効に利用しましょう。

2011年10月18日
 日本企業の中で、iPhoneなどのスマートフォンで利用される電子部品のメーカーは比較的、元気があると言われます。日本の電子部品メーカーが、世界中のハイテク機器製造会社に部品を供給していると言う現象は昔からのことですが、ソニーやパナソニックなどの最終製品の製造会社が世界的な競争に苦戦している中で、部品メーカーの活躍が目立っているように思います。Ceatecにおいて、最も多くの見学者を集めていたブースは村田製作所という電子部品メーカーでした。ここでは、自転車をこぐ小型ロボットのセイサククンが人集めに使われていましたが、そこで実演されていたものは、人間の脈拍・心拍数を計測する光センサに関するものでした。村田製作所のコア事業は純然たる電子部品ですが、その周辺にマイコンやソフトウエアを実装した人間の健康状態モニターとしてデモが行なわれていました。電子部品メーカーが作る、マイコンなどの周辺回路を含んだ半完成品を参照デザインなどと呼びますが、ここには多くのコンピュータ技術が搭載されます。これは簡単な一例ですが、コンピュータ技術は電子部品の関係でも広く使われています。

2011年10月17日
 C言語の開発者であるデニス・リッチーが亡くなりました(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1110/14/news018.html)。C言語は40年近い歴史を持つ言語ですが、いまでも、コンパイラ言語としては、最も利用されている言語の一つです。コンピュータの性能を最高に発揮させるためには、原理的には、それぞれのコンピュータが持つ機械語、ないしは、機械語と同等なアセンブラ言語と呼ばれるものでプログラムを書く必要があります。しかし実際には、ごく単純なコンピュータをのぞいて、アセンブラ言語でプログラムすることは、逆に性能の劣ったプログラムになってしまうことが多いと思います。C言語を使えば、アセンブラ言語による最適なプログラムとほぼ同等の性能を達成することができ、かつ、コンピュータの種類に依存せず、汎用的なプログラムを書くことができます。学習すべきコンピュータ言語の数がたくさんあるので、面倒臭いことではありますが、用途にあった言語を選択し、適切なプログラムを書けることが、コンピュータエンジニアにとって重要なことです。

2011年10月11日
 スティーブ・ジョブズが亡くなって、彼に関する記事をいろいろなWebサイトで目にします。その中で特に目を引いたのが、2005年にスタンフォード大学で行なった、卒業式でのスピーチです(http://www.nikkei.com/news/special/article/g=96958A88889DE1E7E6E7E7E4E4E2E2EAE3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E3;q=9694E0E4E2EAE0E2E3E3E1EBE0E1;p=9694E0E4E2EAE0E2E3E3E1EBE3E0;o=9694E0E4E2EAE0E2E3E3E1EBE3E3)。20歳で両親のガレージでAppleを創業してからの話は、比較的、よく知られていますが、20代以前のジョブズが、どのように生きてきたかについては、この記事で初めて詳細に知りました。その時代に学んだことが彼の人生に大きく影響したことが述べられています。大学の卒業式でのスピーチですから、そのような話題を選択したということはあるかもしれませんが、聴衆が誰であれ、彼が一番話したかった内容であると感じました。

2011年10月10日
 授業が始まって、結構、忙しくなりました。その中で、先週は幕張メッセで開催されたCEATEC(先端技術の総合展示会)を見学してきました。ここ数年、出展社数が減少し、パナやソニーなど大企業の出展規模も少しずつ小さくなっています。海外で開催される同種のハイテク展示会である米国のCESやドイツのIFAは、全世界からの同業者の出展でにぎわっているようですから、CEATECの存在意義が国内向けのものになっていることが残念です。今年の傾向は、家電製品や家庭向け電力機器の制御技術であるHEMS(Home Energy Management System)や、自動車のためのエレクトロニクス技術の展示物が顕著になったことです。これらは、エレクトロニクスの新しい応用先であることは事実ですが、デジタル家電に比べると普及までに時間がかかる技術です。太陽電池を設置して、昼間発電した電力を家庭用の大型蓄電池に蓄え、夜にその電力でテレビを見る、ないしは、夜間電力を大型蓄電池に蓄え、それを昼間利用する、という形態が普及するまでには10年以上は要するように思いました。

2011年10月3日
 Facebookの利用者が8億人を超え、日本人の利用者も1,000万人を超えたとのニュースが出ていました。コンピュータを勉強する学生は、最新のソフトやデジタル機器に興味を持って当然ですから、研究室の学生にもFacebookを利用するに勧めています。そこで少し困ったことは、学生が自分の顔写真を登録することを非常に嫌う、ということです。その理由は、自分の顔写真が悪用されることを恐れているとかいうことではなく、単に恥ずかしいだけのようです。そんなことに羞恥心をもっていること自体が、困ったことだと思いますが、それを少しでも緩和するために、上のように加工した顔写真を用意しました。

2011年9月29日
 このブログの文章は、この大学の学生向けのものです。基本的に、わたしの研究室の学生向けに書いています。この文章とともに、Web上の情報で興味を引いたものについては、このページのタブの「リソース」をクリックして表示されるWebニュースに、リンクを貼っています。これらのリンクは、わたし自身の忘備録のようなもので、授業や研究で使えそうな情報をメモしたものです。画像・映像技術に関するものが多いですが、コンピュータ技術一般や社会人としての一般常識もリンクされる場合があります。例えば、9月29日のニュースの一つに「心の知能指数」(http://japan.cnet.com/sp/businesslife/35007997/)がありました。このコラムに良いことが書いてあります。これは、社会人として重視される資質をまとめた記事ですが、「大きなプレッシャーにさらされても平静さを保ち続けられる」、「対立をうまく解決する術を心得ている」、「チーム内で相手の立場からものごとを考え、的確な行動をとることができる」、「自らの行動で手本を示すことができる」、「熟慮したうえで決断を下すことが多い」、「失敗を認めたうえで、そこから学ぼうとする」、「感情を抑えつつ、難しい問題について思慮深い議論を行うことができる」、「人の話を聴くことに重点を置く」などが重要であると言っています。

2011年9月26日
 今日から秋学期が始まります。京産大のコンピュータ理工学部は3年の秋学期から研究室に配属されます。初めて、大学の研究室に自分の机・いす・パソコンなどをもって、1年365日・24時間そこで自分の好きな研究をやっても良い、という権利を得ます。それまでは、講義室で授業を受け、授業が終われば帰宅する、という高校生の延長のような学生生活だったと思いますが、今日からは、基本的に自分の考えたことを自分の責任でやってください。

2011年9月21日
 ニコンのミラーレス一眼が発表されました(http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110921_478964.html)。撮像素子の大きさは13.2x8.8mmという、新しいサイズで、これをCXフォーマットと呼ぶそうです。この大きさは、コンデジと一般的な一眼レフのちょうど真ん中ぐらいで、これまで発表されているミラーレスよりもやや小さいサイズです。これぐらい小さいと、交換レンズも安価で小さくなりますから、写真の素人に交換レンズの楽しさを広げるにはちょうど良い大きさかもしれません。ニコンのコンパクト機はキャノンやパナほど売れていませんから、商品企画的にこのように小さくてコンパクトなミラーレス機に仕上がったのかもしれません。

2011年9月20日
 国内最大の家電ショーCEATEC2011(http://www.ceatec.com/2011/ja/index.html)が10月4日〜8日に幕張メッセで開催されます。ここ数年の大きなトピックスを振り返ると、大画面液晶、ブルーレイとHD-DVDの戦い、3Dテレビと変わってきています。昨年だけを取り上げれば、3Dテレビに加えて電子書籍とスマートフォン、スレートPCが注目を集めていました。今年は、これと同様の機器視点では、とりわけ目新しいものはないようです。コンピュータ技術が我々の生活の末端まで浸透した結果、コンピュータ技術がドライブする機器は一巡したということでしょう。一般には、デジタル機器の開発における競争軸が、どんどんソフトウエアにシフトしています。大学生が習得すべきプログラミング言語としても、C/C++、Javaのような必須言語はもちろん、HTML、JavaScriptのようなWeb言語もある程度プログラムできるべきでしょう。それに加えて、場合によってはOpenGLやFlashのようにそれをとりまく補助的な言語やAPI、科学的な研究を指向するのであればMatlabを使う場合もあります。このようにソフトウエア的な刺激はいっぱいありますので、私の興味もどうしてもそちらに向いてしまいます。ハードウエアの素養も重要ですが、ハードに取りかかると、装置を動かすだけで精一杯になってしまうことが難点です。

2011年9月16日
 世界の時価総額ランキング(http://www.180.co.jp/world_etf_adr/adr/ranking.htm)において、アップルがNo.1になったということがありました。現在も、エクソンとトップを競っているようです。このWebサイトにある50社を見ると、アップル、マイクロソフト、Google、アマゾン、オラクルという我々になじみのある企業が、資源、エネルギ、電気・機械、食品などの伝統的大企業のなかで異彩を放っていることを感じます。それは、この5社の中では古い会社と見なされているマイクロソフトでさえ、創業35年であり、全てが若い企業であるということです。また、これらに加えてIBMやインテルなどの企業を加えるとIT企業の割合がとても多いということです。一方で、10年、20年後のランキングでこれらがどうなっているかを予想することも興味深いことです。エクソン、シェル、BPなどの石油は?多分、下の方に移動。薬品・食品などの伝統産業は?多分、あまり変化なし。IT企業は?大きく変化している思われますが、ではどのように?わたしにはわかりません。はっきりしたことはだれにもわかりませんが、未来のリストを予想することは、自分の未来を予想することにも関係しますので、常に興味をもっておきましょう。

2011年9月13日
 1年あまり前に、WiMAXとustreamを使って、ボート競技を無線インターネット中継するという実験をやりました(http://nmr.jinkan.kyoto-u.ac.jp/maegawa/KUINSnews_boat.pdf)。今回、久しぶりにustreamの状況を調べてみました。まず、ustreamのサイトを見ると、AKBのプロモーションやら枝野経済産業大臣の就任会見などがインターネット中継されており、映像品質も1年前よりも良くなってるように感じました。この1年でustreamのサーバーインフラがかなり改善されたのでしょう。一方、デジタルビデオカメラの映像をustreamにアップロードする方法については、なにも進展がありません。HD映像を中継するには、HDVビデオカメラとIEEE1394入力があるパソコンを使いますが、新製品でこれらをそろえるには、ソニーの業務用HDVカメラとMacBook Proぐらいしか選択枝がありません。一方、WiMAXでは、HD映像をリアルタイムで送ることもできません。電波状態の良いところで、SD映像が送信できる程度です。ということで、ustreamはだんだん普及しておりますが、HD映像をしかも無線で送る、という目標が手軽に実現できるまでにはまだ時間がかかります。

2011年9月9日
 日本経済新聞によると、ニコンが年内にミラーレス一眼に参入することが報道されています。ニコンの一眼レフカメラ用の交換レンズは、フルサイズ用のFXレンズとAPS-C用のDXレンズがあります。ニコンのミラーレス機の画像センサーはAPS-Cになると予想されますが、ミラーレス用の交換レンズはDXレンズではなく、新しいシリーズを起こすことになるのでしょう。ミラーレス機は、コンパクトカメラに近いサイズが魅力であり、DXレンズでは大きすぎますので。これで、残ったキャノンも1年以内に参入すると思われます。また、レンズ交換式とすることによって、台湾製品の参入を食い止めることもできるでしょう。これによって、20年近くにわたって続いた右肩上がりのデジカメ技術開発が、一つの峠に達したと言えます。

2011年9月8日
 ドイツのベルリンでIFAと呼ばれる展示会が開催されている関係で、画像・映像技術に関するニュースが何件も発表されています。その中に、AV評論家によるシャープのテレビ用解像度変換技術に関するものがあります(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110907/198042/)。デジタル放送への完全移行が完了し、放送映像は2000×1000画素のハイビジョン映像になりました。ハイビッジョン放送の次の規格であるスーパーハイビジョン(8000x4000)の規格も進みつつありますが、一般放送としてその技術が提供されるまでには、10年以上の年月はかかるでしょう。それに対して、ディスプレイ技術は、放送規格とは無関係に進歩していきます。ディスプレイは、市販のものでも、2500×1500程度のものがありますが、展示会では4000×2000のいわゆる4Kx2Kディスプレイが発表されています。現在、テレビへの付加価値の一つとして3D映像が注目されていますが、1〜2年すれば、これが一段落します。その時の一つの競争軸として、ハイビジョン映像から4Kx2K映像への変換技術が注目されることになるでしょう。

2011年9月5日
 PC、デジカメ、ゲーム機などのコンシューマデジタル機器がスマートフォンに収斂する傾向を受けて、ゲーム企業の中心の一つである任天堂が四半期決算としては初の営業赤字を計上しています。2005年前後には5000千億円/年程度であった任天堂の売り上げが、2009年度には1.8兆円というすごいことになっていたのですが、今年は、1兆円程度に戻るようです。ゲーム機のプラットフォームが、DSやWiiのような専用ハードウエアからスマートフォンのような汎用機に移行する傾向は、1990年台にワープロがPCに吸収されて消滅したのと同じような現象に見えます。ゲーム機が、この傾向に打ち勝って、スマートフォンから独立して存在するためには、グラフィックス性能やヒューマンインタフェースが、スマートフォンと一線を画する程度に高機能で使いやすいことが必要でしょう。任天堂ではそのための作戦が着々と計画されていることと思いますが、民生機器に要求されるコスト・パーフォマンすの制約のもとで、これを実現することは容易ではありません。その意味で、マイクロソフトのXboxとKinectが、スマートフォン化が困難なカテゴリになっていることは注目すべきことです。

2011年8月31日
 新しい首相に野田佳彦氏が就任することが決まりました。ご本人が言うように、地味なイメージがありますが、これまでの鳩山氏、菅氏よりは、地に足がついた感じがありますので、必要な政策を着実に実行して欲しいと思います。日本人は、ばかじゃありませんので、納得できる政策を納得できるタイミングで実行していけば、着実に復活することができます。一方で、あまり大上段に理想論をぶちかまされると、逆にしらけ感が広がって、やる気が失せるという難しい面もあるように思います。その野田新首相の任期は、菅前首相の在任期間である2012年9月までの1年になります。1年後に民主党の代表選挙が再度、行なわれ、そこで野田氏が再任されても2013年9月の衆議院の任期満了による総選挙が次の任期期限ということになります。従って、野田氏は、これからの2年間、成果を出し続ける必要があります。どのようなことになっていくのか、注目しましょう。

2011年8月24日
 私のWebサイト(http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~kano/member.html)に、わたしの顔から菅首相の顔に、モーフィングによって自然に変化する動画像があります。菅首相が交代することが明らかになりましたので、これを別なものに交換する必要が出てきました。菅首相に断りもなく、Webサイトにその写真を加工して使っていることは、厳密に言えば肖像権など知財権の侵害にあたりますが、首相は公人ですし、先方に不利益もないであろうということで、確信犯的に勝手利用しています。これを更新するときには、最もモーフィングの精度もあげて、楽しいものにしたいと思います。

2011年8月22日
 8月10日〜20日は大学の事務機能が休暇中でしたので、わたしもほぼ休んでいましたが、この期間にグーグルによるモトローラの携帯電話部門の買収と、HPによるPC事業の分離というIT業界にとっては、大きなニュースが報道されています。コンピュータ業界は、大型コンピュータ(1980年代以前)、ミニコン(1970年代〜1980年代)、ワークステーション(1980年代〜1990年代)、PC(1990年代〜現在)と十数年ごとに主役が交代してきました。PCからスマートフォンへの変化は、コンピュータ業界における新しい世代交代にすぎないと思いますが、これまでの世代交代との大きな違いは、スマートフォンが最終進化形に近いもののように感じる、ということです。これから先、これまでのような明確な形でのコンピュータの進化、あるいは世代交代は起きないように思います。コンピュータ技術全体が陳腐化するのではないですが、スマートフォン的な技術や製品は5年程度で成熟することでしょう。その時、コンピュータ技術のメインストリームはどこにあるのでしょう?スマートグリッドというのが一つの候補になっています。

2011年8月15日
 夏休みになって、小説メルビルの「モビーディック、白鯨」を読んでいます。時代背景は1840年代、隻足のエイハブ船長のもと白鯨「モビーディック」を捕らえようとニューイングランドのナンタケット島を出航した捕鯨船が、結局、白鯨に沈められる話です。メルビルの体験や知識がてんこもりに盛り込まれた小説であることや、ストーリが単純明快でアメリカ的であるなど、いろいろに楽しめます。ナンタケットに行ったことはないのですが、ナンタケット島に渡るための、大陸側の町名にはいくつか懐かしい名前を見かけます。また、日本が開国する直前の小説ですが、日本のことが時々、出てきます。ストーリの上では日本近海を通過したあと、ハワイの近くでモビーディックの遭遇することになっています。かなりの長編小説ですが、夏休み中に読み終えることができるでしょう。

2011年8月5日
 ここのところマイクロソフトが発表したKinect SDK(http://research.microsoft.com/en-us/um/redmond/projects/kinectsdk/)の動作確認をしています。基本的な動作として30fpsでVGAのカラー画像とQVGAのデプス画像を取得し、さらに撮影された複数の人体のスケルトンモデルまで計算してくれます。Kinectのようにリアルタイムでデプス画像とカラー画像を取得できる装置は、15年以上前に私自身が開発した、CMUビデオレートステレオマシンが世界初のものでした。ビデオレートステレオマシンは、その後、(建設機械の)コマツが製品化したり、機能を簡単化したものをカナダのPoint Gray社が製品化して、研究用途で使われました。Kinectのようなコンシューマ商品の場合、このような基礎研究の後に広く実用化されるのが普通です。マイクロソフトはKinectを製品化するにあたり、世界中でこのような技術のコンペを行い、結局、イスラエルのPrimeSense社の方式が採用されることになったようです。

2011年8月3日
 スタンフォード大学のMarc Levoy教授がiPhoneのカメラアプリSynthCamm(http://sites.google.com/site/marclevoy/)をApp storeに公開していることに、最近、気がつきました。Levoy教授はライトフィールドカメラの考案者と言える人であり、最近は、自身でデジカメを作ることに非常に興味を持っているようです。SynthCam をまだ試してはいないのですが、そのWebサイトによると、iPhoneのカメラで撮影した写真でありながら、一眼レフで撮影したような被写界深度が浅い画像を合成することができる機能などが紹介されています。カメラメーカー以外の人間がデジカメを作ることは、従来、かなり難しいことでした。CCDあるいはCMOSのセンサーを入手し、レンズなどの光学的な撮影系を設計し、さらに画像センサーの出力を信号処理する画像エンジンをFGPAで開発する必要があります。これらを非常に高い精度で実装する必要があるため、垂直統合型の企業でなければまともな製品にできなかったのです。スマートフォンにより、この構造に変化が起きています。このようなことがありますので、わたしの研究室でも、早速、スマートフォン向けのカメラアプリを作りたいと考えています。

2011年7月28日
 日経BPネット(http://www.nikkeibp.co.jp/index.html)に掲載される田原総一郎や大前研一のコラムは、なるほどと思わせる説得力があります。今日は、田原総一郎が日本の民主政治の危機的な状況について書いています(http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110726/278883/?top_rec)。菅首相が、四面楚歌の中、自分の言いたいことを言うだけのモードになっていることに対して、それをとりまく与党、野党が機能不全で、政治全体が無意味な混乱状態になっているとのことです。明治維新以来、150年の近代日本の歴史の中で、今ほど、目的・目標を見失っている時代は無かったかもしれません。個人レベルでは、良いと思う方向に努力しているはずですが、組織・会社・国としては、今ひとつうまくいっていません。このような状態が、急に改善されるとも思えませんが、少なくとも、個人のレベルでは未来を予測して準備を怠らないようにしましょう。

2011年7月27日
 米国で顔認識ソフトを開発する会社PittPattがGoogleに買収されたというニュースがでています(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1107/25/news021.html)。PittPat(http://www.pittpatt.com/)は、以前、CMUのロボティック研究所にいたシュナイダーマンがCEOをやっている会社です。1998年頃に、すばらしい検出性能の顔検出アルゴリズムを開発していましたが、当時のアルゴリズムは処理コストが大きく、実行速度が遅いことが問題でした。顔検出に関しては、その後、オムロンがデジカメのデファクトになる技術の開発に成功し、また、携帯電話のカメラ機能にはモルフォ(http://www.morphoinc.com/)のソフトも使われていますが、GoogleがPittPattを買収したということは、実行速度の面でも大きく改善されたということでしょう。今後、AndroidのSDKとして供給される可能性も大きいと思われます。PittPatのWebサイトにはすでに、顔認識のSDKも提供されています。Androidのカメラアプリを作ることには、非常に興味をもっていますので、このSDKの動作を確認してみたいと思います。

2011年7月25日
 昨日でテレビのアナログ放送が終了しました。各家庭では、地デジに切り替えた時点でアナログ放送は終了していたわけで、一般の人にとっては、昨日のアナログ停波は特段大きなイベントと感じられなかったようです。わたしの場合、電機メーカーに就職してすぐに始まったアナログハイビジョンシステムであるMUSEの開発などを横目でみており、また、その後にあったMUSEからデジタルハイビジョンへの転換で見られたデジタル映像圧縮技術の進展などを知っておりますので、感慨深いものがありました。アナログ停波の前後にあったNHKの特集番組を見ながら、テレビというメディアを通じて、時代を共有していたということを再確認しました。

2011年7月22日
 第14回画像の認識・理解シンポジウムの1日目と2日目に参加していました。今年は、一つの傾向として、ARがらみのカメラとマーカーの位置決めを高精度・頑健化する研究が目につきました。それ以外の分野もバラエティに富んでおり、それぞれの分野で地道な進歩があったように思います。一般的な意味での画像認識・理解という言葉に対して、現在のコンピュータ技術が達成できているレベルはまだまだ未熟であると思いますが、10年を単位に進歩を見ると大きな変化があります。例えば画像処理による物体追跡に関して言えば、20年前は極く簡単な追跡アルゴリズムで無い限り、VGA画像をビデオレートで処理することは不可能であったと思いますが、今では、リアルタイムでさまざまなものをいろいろなアルゴリズムで追跡することが可能になっています。また、実写映像からの3Dモデリングに関しても、10年前であれば因子分解法に基づく原理的なソフトが見られた程度でしたが、いまでは、いくつかのフリーソフトを利用することでかなり大規模な情景をモデル化することが可能になっています。

2011年7月14日
 祇園祭りの時期になりました。季節に合わせて、7月の写真は四条烏丸に待機する長刀鉾をアップしました。この写真は少し、違和感のある写真になっていますので、その理由を説明します。これは普通に撮影した後、Photoshopの鉛筆ツールで長刀鉾の周囲を縁取りし、鉾の領域と背景の領域を正確に分割します。次いで、背景の領域だけを大きくぼかせます。最後に、表示画像のサイズである264×200に縮小しました。このようにして、鉾の部分にだけ焦点が合い、背景が大きくぼけた被写界深度が浅い画像を、人工的につくりました。被写界深度が浅い画像は主要被写体を強調することができます。それとともに、人工的に作った被写界深度が浅い画像は、被写体がミニチュア化される効果があります。最近のデジカメには、アートフィルタの一つとしてジオラマ処理などと呼ばれるものがありますが、それらは要するに、画像の周辺部分をぼかせることで被写界深度を極端に浅くする処理です。ミニチュア模型を見ると、被写体までの距離が短いために、写真でも肉眼でも自然と被写界深度が浅くなります。人間はこのよう効果を学習しているため、被写界深度を強制的に浅くした写真に対して、被写体の大きさを小さく感じるようになっています。人間の視覚特性を利用した一種の錯覚写真の例です。

2011年7月12日
コンパクトデジカメ(コンデジ)の値崩れが止まらないという記事をしばしば見かけるようになりました。以前から、コンデジは携帯電話のカメラに置き換えられ、この分野はいずれ市場が縮小すると言われていました。それでもいろいろな新機能の開拓によって持ちこたえていたのですが、台湾OEM/ODMメーカーの価格攻勢と、スマートフォンに搭載されたカメラ機能であればFacebookなどに簡単にアップロードできるなどの特徴によって、コンデジは急激に商品力を失っています。特に、スマートフォンのカメラアプリが充実してきたことが大きな要因と思われます。Facebookをブログのように使っている人が急速に増えていますが、デジカメ単体ではFacebookに写真とテキストをアップロードできません。このような王道の使い方以外にも、ARアプリと呼ばれるカメラアプリも使われ始めています。例えば、バンダイのARカードダス(http://ar.carddas.com/about.html)では、アニメキャラクターのカードにスマートフォンのカメラをかざすと、3Dキャラクターをスマートフォンに呼び出すことができます。新しいアプリがどんどん出てきますので、カメラ機能が進化することも大きな魅力です。

2011年7月8日
 台湾が、太陽電池の生産量で世界第二位になったという記事が出ていました(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110704/193089/?P=1)。数年前に、DVDフォーラムという団体の活動をしているときに、台湾でDVDなどの光ディスクに携わる企業が、光ディスクの次の事業として、太陽電池を狙っているという話を聞いていました。当時から、光ディスクの売り上げが先細りになることが見えており、企業が生き残るために太陽電池に事業内容をスイッチするということです。光ディスクと太陽電池は薄膜技術という点では同じですが、当時の私は、少し唐突な変化に思えました。あれから4年程度しかたっていないのですが、台湾は日本を追い抜いて中国に次ぐ太陽電池の生産国になってしまいました。日本国内の太陽電池メーカーは、現在は、増産につぐ増産で売り上げをどんどんのばしていますが、世界規模でみると、このような状態です。日本の太陽電池事業も、このままでは、ガラパゴス化していくような気がします。

2011年7月4日
 昨日、iTunesで初めてビデオソフトを購入し、ダウンロードしました。作品は「ソーシャルネットワーク」で、ダウンロードされたデータ量は3.8GBでした。自宅の無線Lan環境で転送したので6時間ぐらいかかりました。私の自宅はADSLで、かつそれほどADSL環境が良くないので、今回の転送速度は200kbps弱ということになりました。ADSLを光ファイバにかえれば、10分程度でダウンロードできるでしょう。従って、映像ダウンロードは十分に実用的な技術になっていると言えます。このような映像ダウンロードがDVDやブルーレイに置き換わる方向であることは間違いないと思いますが、どれくらいの時間をかけて、またどのような形態で変化していくのかは不透明な部分があります。VTRからDVDへの変化は非常に急速で、10年程度でほぼ完全に入れ替わりました。一方、映像ダウンロードへの変化はそれほど急速ではないと予想します。なぜなら、視聴するコンテンツの質は同じだからです。映像ダウンロードやネットワークテレビの技術がどのように変化していくかも、興味をもって観ていきたいと思います。

2011年6月28日
 オプトメカトロニクス協会で行なった講演資料を、本Webサイト、「メンバー」の「最近の学会発表、雑誌掲載など」にアップしました。また、同講演会ではオムロンの川出様の講演を聴講する機会もありました。同氏の講演デモでは顔画像に対するさまざまな処理(目鼻などの顔パーツ検出処理、美肌処理などのレタッチ、視線検出)がリアルタイムで実装されており、impressiveでした。また、同社のソフトが世界中の大学(200以上)でさまざまな形で利用・評価されているとのことでした。以前、川出さんに、オムロンが顔画像処理技術でここまで成功した一番の要因を聞いたところ、中国・清華大学との共同研究が成功したことであったとのことです。Viola&Jhonesの方法をベースし、清華大学の改良技術によって性能をさらに改善することに成功したことで、厳しい競争に生き残ることができたということです。

2011年6月24日
 昨日は、デジカメの関係で興味深いニュースが2件、掲示されています。一つは、ペンタックスによるミラーレス機の発表です(http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110623_455177.html)。このミレーレス機の特徴は撮像素子が1/2.3インチCMOSと、他のミラーレスに比べて小さいことです。このサイズは、コンパクト機では標準のものですから、ある意味、小さくできて当然です。個人的には、1/2.3インチの撮像素子では画質面の優位性は少ないので、買いにくい商品です。Web記事にもあるように、レンズ交換を楽しんでみたい素人ユーザの発掘が重要です。もう一つのニュースは米国のLytro社によるライトフィールドカメラの発表です(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1106/23/news099.html)。Lytro社はNg氏によるベンチャー企業で、以前はRefocus Imaging社と呼んでいた会社です。ライトフィールドカメラは、すでにドイツのraytrix社からも発表されていますが、Ng氏はこの方式のカメラの考案者です。いよいよ、デジカメ技術の第二幕が始まったという感じがします。一般の人が、このようなカメラを楽しむことができるようになるには、まだまだ技術開発が必要だと思いますが。

2011年6月22日
 6月27日(月)に、日本オプトメカトロニクス協会(JOEM)で「デジタルカメラ技術の現状と展望」という講演をさせていただく予定です(http://www.joem.or.jp/bukai_n_di.htm)。JOEMは「光技術コンタクト」という雑誌を出版されており、前職では、この雑誌を、時々、拝見しておりました。私が興味をもっているコンピュテーショナルフォトグラフィは、レンズ技術の果たす役割が大きいので、この機会に、それを専門とする技術者のかたに、ライトフィールドカメラやWaveFront Codingに関する感想をお聞きしたいと思います。

2011年6月20日
 ようやく6月の写真を更新しました。菖蒲と睡蓮の写真で、これは、平安神宮の神苑で撮影したものです。京産大の敷地内にも菖蒲池という場所があり、菖蒲と睡蓮が生けられていますが、それらは、池の水が良くないようできれいなな花をつけておりません。ということで、この機会に、久しぶりに平安神宮の神苑を訪れてみました。菖蒲の満開には少し遅かったようですが、それでもこの程度には咲いておりました。京都の社寺の中で平安神宮は歴史も新しくこの神苑以外は、あまりみるべきものがないように思いますが、今回は、すぐ近所の近代美術館で青木繁の絵画展も開催されており、久しぶりに岡崎公園で一日を過ごしました。

2011年6月15日
 先週水曜日からの画像センシングシンポジウムに参加していました。このシンポジウムは一般発表論文の内容は普通のレベルですが、第一日目のチュートリアル講演、2日目以降のオーガナイズドセッション、併設の画像センシング展に同時に参加できるため、画像関係の実用的な最新技術をフォローするにはよい機会です。来年からは、私の学生にも発表をさせるようにしたいと考えています。最近のわたしの興味はコンピュテーショナルフォトグラフィとさまざまプラットフォームでもカメラ的アプリの開発にあります。これに関連した内容として、日浦先生によるチュートリアルと向川先生のオーガナイズドセッション、およびiPhoneとアンドロイドでもカメラアプリの開発に関するチュートリアルがありました。カメラを作る(創る)ということで言えば、市販デジカメのように画像センサー、画像処理エンジンに最新のものを用いて開発することは、カメラメーカーでなければ非常に困難です。しかし、iPhoneやアンドロイド用のカメラアプリを作ることは、それほど難しくないことが分かりました。この機会に、試してみたいと思います。

2011年6月6日
 自分たちが研究や学習した結果を人に判りやすく説明するために、さまざまなツールを駆使してインパクトのあるデモを行なうように指導しています。このことをより説得力をもって教育するために、このWebサイトを利用しています。3月からしばらくJavaアプレットを使ってパノラマ画像表示するコードを書いてきました。最近は、Flash・ActionScriptを使って同じことを試みています。最初の作品ができましたので、研究のページにアップしておきます。これらは、研究とは行っても、京産大の学生の参考に提示しているもので、本格的な研究資料ではないことをご了承ください。ここまで、やってみたところ、Javaアプレットは、MacのSafariにおいて動的に確保したメモリを解放しないのか、数度、画面を更新するとエラーになってしまいます。また、正しく動作させることができるまでに、Java PreferencesやJavaコンソールという隠れたツールが必要になり、プログラム以外で手間取りました。一方、Flashの動作環境はJavaアプレットに比べると安定しています。ただし、パノラマ画像表示のような3D画像処理の機能は、ActionScript独特なものがあり、慣れるのに時間を要します。

2011年6月3日
 ペンタックスが自社の一眼レフカメラ用GPSユニットを発表しました(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1106/02/news074.html)。その特徴の一つに、これを用いることで赤道儀なしでの天体追尾撮影が可能になるとあります。記事を読むと、カメラに内蔵されたレンズシフト式の手ぶれ補正機能をGPSによる測位と組み合わせることで、5分近く連続露光して、追尾撮影が可能になるとのことです。デジカメカメラによって、従来のフィルムカメラでは不可能であったことがどんどん可能になっていますが、これもその一つです。これと同じようなことは、分割撮影・画像合成による方法でも可能です。この記事に書いてあることは、前から興味がありましたので、一度、自分で試してみたいと思います。

2011年6月1日
 私の書籍「デジカメの画像処理」(http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-274-21014-3)を、大学の図書館で10冊 購入してもらいました。わたしの授業や研究に興味のある学生はぜひ読んでください。さて、6月1日になり、このWebサイト上部の写真カレンダーが一コマ進みました。毎月、大学近辺の季節感のある風景をアップする予定でおりますが、今月はなにがよいでしょうか?7月は祇園祭、8月は五山の送り火(大学のすぐそばは舟形)を予定していますが、6月はこれというものが思いつきません。大学内に菖蒲(かきつばた?)が咲いている池がありますから、まず、その様子を見てきたいと思います。

2011年5月31日
 学業や研究で、自分が目標とする成果や結果を出すためにには、授業であれば半年、研究であれば1年程度の期間、継続して同じような作業・努力を継続する必要があります。もちろん、全く同じことを繰り返すわけでなく、その途中段階の結果をふまえてその作業・努力の中身を修正しながら継続しなければなりません。大学の学生であれば、だれでも、学期はじめに、そのような決意をしているはずですが、どうも、あきらめが早いというか、このような単純な努力を継続できない人が多いような気がします。みんな、そんなことでいいの?

2011年5月28日
 すっかり忘れていましたが、NHKの技研公開が5月26〜29日に開催されます。東京近辺に住んでいれば、このような展示会に、気がついたときにすぐ行くことができますが、京都からでは、簡単に出かけることができません。残念。NHKが推進してきた地デジへの完全移行を7月24日に控え、テレビの未来技術を担当するNHK技研はこれからなにを研究の柱に据えていくのでしょうか?技研公開のWebサイト(http://www.nhk.or.jp/strl/open2011/tenji/index.html)からでは、その考えを十分に推察することはできません。NHK技研は多くの研究を手がけていますが、そのなかでも大黒柱は地デジの放送技術であったと思われます。私のイメージの中では、地デジ完全以降がNHKの最終目標で、その先にはなにもロードマップが無いようなことになっています。そんなことはないと思いますが、若干、心配になります。

2011年5月23日
 6月8日〜10日に画像センシングシンポジウム(http://www.ssii.jp/)が開催されます。これに、参加する予定です。このシンポジウムは、最近のトピックスをわかりやすく解説してくれるチュートリアルが有意義です。今年のチュートリアル講演は、産総研の佐藤さんによる「ロバストパターン認識」、広市大の日浦先生による「コンピューテーショナルフォログラフィ」、奈良先端の加藤先生による「拡張現実感のための位置合わせ技術」、NTTドコモの山添さん・デンソーアイティーラボの吉田さんによる「モバイル画像処理」となっています。どれも、わたしが興味をもているものばかりです。貴重な情報を収集してきたいと思います。

2011年5月17日
 Kinectに関する比較的詳しいニュースがでています(http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/special/kinecthack01/kinecthack01_01.html)。研究室の卒研や修論でこれを使った3D入力技術を開発することを検討しています。まだ、ほとんど手つかずの状態ですが、6月あたりから実際的な調査・予備検討を進めたいと思います。この記事によると今春の遅い時期にWindows用のSDKが発表されるとのことで、ちょうど良いタイミングだと思います。コンピュータビジョンの応用研究がOpenCVの公開によって、コンピュータビジョン研究者以外にも広まったように、Kinectのようなリアルタイム3D入力技術が、ゲーム以外の用途にも広まるきっかけになるかも知れません。

2011年5月16日
 連休から一週間がたちました。3年生が研究室への配属希望を決定するための研究室訪問が始まりました。京産大では、学生が希望する研究室を自主的に訪問することで、学生と教員の間で研究に対する考え方の擦り合わせを行っています。3年生の学生にとって、自主的に研究室を訪問することは敷居が高いことだと思われ、私のところには、まだだれも来ていません(今日から来ます)。一部の教員をのぞくと、1、2年の学生に接する機会は少ないのが現実です。そのような教員の研究室に行くことに、学生が尻込みをしているのでしょう。学生は、結局、各自の希望を提出し、それに従って配属が決定されます。従って、必ずしも面接に行く必要はありません。研究室配属にあたり学生との面接をシステム化するのであれば、ある程度の強制力とメリットを働かせる必要があるように思います。例えば、学生は希望する研究室に5つまで訪問することができ、それらの研究室には優先的に配属される権利を有するなど。

2011年5月9日
 MITメディアラボの新所長に伊藤穣一氏が指名されました(http://japan.cnet.com/interview/35002437/)。不勉強で、伊藤穣一氏のことを初めて知りました。ずいぶんと前から、広く活躍されている人で、日本人というよりは、コスモポリタンですね。同氏のブログ(http://joi.ito.com/jp/)には、時々、面白い記事が掲載されています。これからはチェックすることにします。メディアラボは、1985年にスタートした研究所で、当初は日本の企業から大勢のビジターが駐在していました。その関係もあり、1990年前後に2回訪問したことがあります。研究内容は前衛的・芸術的であり、保守的な傾向がある当時の私は、あまり魅力を感じなかったものです。あれから20年もたっていますが、VRやARなどのメデイアラボ発の研究がいまでは世界中で継続されていることから、価値のある研究所であることを再確認しました。

2011年5月2日
 先の週末は東京でゆっくりしてきました。上野近辺におりましたが、かねてから行きたいと思っていた東京国立博物館を訪れました。たまたま特別展「写楽」(http://sharaku2011.jp/)をやっていました。謎の浮世絵師として有名な写楽の、ほとんど全作品をみることができるものです。また、同時代の喜多川歌麿や勝川派の絵師による作品との比較や、浮世絵の素材である歌舞伎の背景も勉強することができました。わたしも、ある程度の年齢を重ねたせいか、芸術的な作品をその歴史的な背景と重ね合わせて鑑賞することが楽しくなってきました。東博の常設展にも足を運びましたが、写楽で足が疲れていたため、あまり見て回ることができませんでした。大英博物館やルーブル博物館には及ぶべくもありませんが、国宝級の美術品が多く展示されているようですから、また、行きたいものです。

2011年4月29日
 ここ一ヶ月ほど、画像処理の授業でのデモと3年生への特研紹介の事例作成、および自分自身のJavaプログラミングの学習を兼ねて、このWebサイトにJavaアプレットで画像をインタラクティブ表示する機能を作っていました。結果、このブロッグの上部にある季節の写真をスクロール表示するものと、「研究」のページにある、魚眼レンズで撮影した画像を標準レンズで撮影した画像に変換してスクロール表示するものをこさえました。とりあえず、これで一段落にします。これを作る過程で、いくつかの課題やノウハウを得ましたので、ここにメモしておきます。1.Java開発環境のJDEバージョンと、アプレットを実行するブラウザのJREバージョンの整合性をとる必要がある。2.ブラウザでアプレットを実行すると、それがキャッシュされる。キャッシュを消去するために"Java Preferences"を用いる。そうしないと、いつまでたってもアプレットの変更が反映されない。3.アプレットはヒープに動的メモリを確保するが、デフォルトのヒープ容量は小さく(64MB?)、大きな画像は扱えない、など。総じて言うと、アプレットはJavaでプログラミングするので、多機能なものを簡単に作成することができます。一方、ヒープやJREのバージョン問題があるため、動作環境はあまりよくないと思います。

2011年4月26日
 一昨日、米国カーネーギーメロン大学教授で著名な金出先生、京大の美濃先生らとゴルフを楽しみました。ゴルフはかれこれ、20年以上やっているのですが、腕前はしれたものです。今回はとても調子がよくて、94で回ることができました。ゴルフはスコアが悪くても、運動不足の解消やストレス発散になり、わたしの健康維持には無くてはならないものになっています。このような趣味を継続してできていることは本当に幸せなことであると思います。ゴルフを始める一つのきっかけは、カーネギーメロン大学に訪問研究員として2年間滞在したときに、気安くコースを回ることができたからです。今週末には、米国で同じ時期に滞在していた人たちと合う機会もあり、これも楽しみであります。米国滞在は2年という期間だったのですが、これが私には、本当に貴重な体験になりました。

2011年4月19日
 1年ほど前から準備していた書籍「デジカメの画像処理」が発刊されました(http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-274-21014-3)。結構かわいらしい書籍になりましたので、画像処理やデジカメに興味を持つ初学者も手にしやすと思います。この分野の書籍は、あまり専門的な内容では売れる部数が非常に限られてしまいますので、ある程度、アマチュア写真家やコンピュータ系の学生を想定して、平易な内容にしました。価格が3,000円もしますので、気軽に購入できる本ではないのが残念ではあります。

2011年4月15日
 東日本大震災の前から、地球温暖化問題を契機として、将来的なエネルギーをどのように供給していくことが望ましいか?という議論がなされていました。そこでは、化石燃料から太陽電池などの自然エネルギーへの転換が必要であるというような長期的なスパンで実現すべき課題に対して、時間軸の議論やコスト・パーフォマンスがあいまいにされていという感覚を持っていました.今回、原発問題によって、この状況がかなり明確になってきました。「原子力発電の代替エネルギーは何か」(http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20110413/219422/?P=1)という記事によると、太陽発電は、最も効率がよい天然ガスによるコンバインドサイクル方式発電と比較して、5倍〜10倍は高コストであるとされています。これは、現在の技術レベルでは、太陽電池による自家発電は電力会社から電気を購入するのと比較して、この程度非効率的である、ということです。現在は、これを大きく改善するための技術開発と実用化が進められている段階ですが、このよう現実を知っておくことも重要だと思います。

2011年4月12日
 このWebサイトでのJavaアプレットを使った画像のスクロール表示は、パソコンの環境(Mac、Windows、Javaのバージョン)によっては動作が不安定になる。これはJavaアプレットの一般的な傾向で、それゆえ、アプレットはプロが使わない代物になっているようである。個人的には、Javaの習得もかねてやっていることであるので、今しばらくは、Javaを使って画像を操作する手法の学習を進めることにしたい。一方、大学は先週から授業が始まって、構内は学生であふれかえっている。今日は、研究室の宴会を予定しているので、マイカー通勤ではなく、公共交通を使って登校した。8:30頃に国際会館前に到着すると、京産大行きのバスを待つ学生の列が、バス乗り場から階段、地下鉄の改札口前を横切って延々とのびていました。結局、20分あまりバス待ちすることになったが、この列が夏が近づくにつれどれだけ短くなるか興味深い、などと意地悪く考えながら過ごしたので、あっという間であった。

2011年4月7日
 初めてJavaでプログラムを書きました。私の初めてのJavaアプレットは、このWebサイトの上に並んでいる写真を表示するプログラムです。14個の画像ファイルを読み込んで、現在の月に対応する画像(今月は4月で桜の画像)を表示の中央にして、それ以外のものはスライドバーで移動して見せるようにしました。Javaのコードは76行になりました。同じことはHTMLだけでも、また、Flashでもできるはずです。いろいろとためして、それらの欠点や長所をノウハウとして研究室に蓄積していきたいと思います。

2011年4月4日
 カメラ機器工業会のデータでデジカメの出荷台数が減少していることを伝えています(http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1104/01/news108.html)。一眼は増えており、2月だけに限れば、一眼の比率は15.9%になりました。高画質な一眼でさえも10万円以下で購入することができるようになりましたので、この傾向は、今後も続くものと予想されます。ミラーレス一眼が一眼レフと競合する商品であるように報じられることもありますが、わたしは、ミラーレスはコンパクト型の進化系であるととらえています。いまのミラーレスは、レンズを取り外すと画像センサーが丸裸になってしまいます。これをもう少し工夫して、リコーGXRのようにレンズ+画像センサーを交換式にするのがコンパクト型の進化としてあり得るように思います。

2011年3月30日
 大地震への対応が徐々に救助から復興の段階に移りつつあります。長い道のりではありますが、なんとか、皆様には復活を成し遂げていただきたいものと思います。このような危機にどのような対応をするかによって、5年後、10年度に、まったく異なった結果になってしまいます。この苦境を生き延びて、あきらめることなく、着実に復興していけるようにお祈り申し上げます。新聞やテレビは、まだ、震災のニュース一色ではありますが、一方で、Web上では一般のニュース・記事も多くみられるようになっております。その一つに「ネットと投稿事件、大学側は猛省すべきだ」(http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110328/264999/?ST=pc)がありました。これは、京大などが警察に被害届けを出し、受験生を逮捕させたことを批判したものです。わたしも試験監督をやっておりますが、不正行為がありうる、という前提で緊張感をもって試験監督を行うことの必要を改めて確認しました。

2011年3月24日
 福島での原発危機により、電力供給が600万キロワット不足することになる見込みです。これをどのように代替するかが、政府と電力会社で議論されているはずです。日経のForbes記事に、これをいくつかの代替手段を選択した場合のコストが試算されています。太陽光の場合、2億平方メートルの土地に240億ドルの費用で太陽光発電設備を設置することで、1kWhあたり25セントで電力供給可能(ただし、昼間のみ)。風力の場合、ほぼ同様の面積に110億ドルで風力タービンを設置することで、1kWhあたり10セントで電力供給可能(ただし、風まかせ)。石炭、天然ガス、原子力の1kWhあたりのコストは10セント前後で、建設コストは天然ガスが60億ドルと最も安価。原子力は240億ドル程度とされています。なお、節電が最も、低コストであることはもちろんです。

2011年3月22日
 1年前から準備を進めていた書籍「デジカメの画像処理」が最終校正の段階になりました。4月中には出版されるとのことです。この書籍は、2008年の映像情報メディア学会の講座「次世代ディジタルカメラ/ムービーを予測する」をもとにしたものですが、この機会に全編を全く新たに書き下ろしました。全体で、7章構成、200ページ程度になる予定です。私は、1・2章で、デジカメとその画像処理の概要を担当しました。私が担当した部分は、研究的に最新で難しいものはないのですが、書籍としてデジカメ画像処理全体を網羅するために重要なトピックスの欠落が無いように配慮しました。出版されれば、このブログで紹介します。

2011年3月19日
 東北関東大震災による大災害の様子に圧倒された一週間でしたが、久しぶりにブロッグを書くことにします。本日は、京産大の卒業式でした。わたしの研究室に卒業生はいませんが、赴任して初めてのこともあり、卒業式には参加しました。大学は毎年、入学・卒業が繰り返されますので、それをみることによって教員も少しは初心に戻れたかな、と感じました。

2011年3月11日
 日経エレクトロニクス3-7号にリコーCX5で復活したパッシブAFの詳細が記述されています。2つの640×480画素CMOSセンサーを使ったパッシブステレオ計測方式でした。コンパクトカメラ用のAFは、二昔前には、PSDと呼ばれる位置検出用アナログ素子とLEDスポット光投光によるアクティブ方式、一昔前はラインセンサを用いたパッシプステレオ計測でした。それが進歩して、VGA画像をつかったリアルタイムステレオ計測技術が、コンパクトカメラに搭載されるようになったです。1995年ごろに類似技術の研究を行っていましたので、その進歩を実感しています。一方、映像情報メディア学会誌3月号はディジタルカメラの小特集号です。企画の初期にわたしも関与し、8件の記事の最初にまとめのようなものを記述しました。他の原稿を読ませてもらうのは初めてになります。パナさんによるミラーレス一眼の記事は、詳細がよくわかりためになりました。全体としては、もっと詳細や高度な技術も書いていただけるとよかったと思う部分もありますが、この小特集に関与された皆様には感謝いたします。

2011年3月9日
 昨日から、このサイトのデザインを若干、変更しました。一番の変更は、昨日述べたように、Dreamweaverを使うことにしたことです。このブログにRSSの機能をつけるつもりでしたが、うまくいきません。このページは、テキストファイルを打ち込んで、それをPerlでHTMLに変換して、iframeの流し込むということで作成しています。もっとしっかり時間をかけてやれば、できるのかもしれませんが、この機能を実装するのは中断することにしました。RSSが実装されてるブログの多くは、もともとブログの専用サイトでRSSも専用サイトの標準機能として提供されているものと思われます。そちらを使えばよいだけのことなので、それを、このような自作ブログサイトでやってみても...ということです。

2011年3月8日
 大学に着任して1年になりますので、このWebページを少し改変する予定です。これまでは、HTMLをemacsで入力していましたが、改変のための作業にDreamweaverを使い始めました。Webページの作成には、iWebなど一般人向けのものも便利ですが、いろいろなWeb技術を自分で試してみるには、Dreamweaverのようなソースコードを直接編集するものでないと、融通がききません。今回は、このブログのような情報をFacebookにRSSを使って自動的にpostすることをやってみようと思っています。

2011年3月3日
 日経電子版を契約しています。自宅は読売新聞です。日経電子板を始めるときに、宅配の読売をやめて、日本経済新聞+電子版にすることを提案したのですが、家族の反対で電子版だけにしました。日経社は、電子版だけでなく、日経エレクトロニクスであるとか、日経XXのWebサイトであるとか、重宝しています。日本では一般紙を家庭に宅配することが一般的ですが、技術的かつ経済的かつエコ的にも、電子化することが理にかなっていると思います。それに対して、一般紙の発行部数は漸減ではありますが、ほんのわずかの減少です(http://www.garbagenews.net/archives/1134661.html)。これは、政策的にこのよう指導されている部分と消費者が新聞の宅配に価値を認めていることの両面の兼ね合いの結果でしょう。新聞の紙面を作る作業はコンピュータ化されましたが、最終出力まで完全電子化されるのは、まだ時間がかかりそうです。

2011年3月2日
 4月から始まる授業「画像処理」の教材を作っています。教科書はCGA-ARTS協会の「ディジタル画像処理」を使い、その副教材としてMatlabを使ったデモによって、各機能を自分で体験することや、アルゴリズムをMatlabのソースコードで確認できるようにします。京産大のコンピュータ理工学部では、学生が私有するMacBookをネットワーク認証することで、さまざまな機能を提供しています。Matlabもその一つで、学内のネットワークにつながっており、コンピュータ理工の学生と認証されれば、ネットワーク経由でMatlabを使えるようになります。MatlabのImage Processing Toolboxを使えば、多くの機能を関数呼び出しによって実現できますが、画像処理アルゴリズムを理解してもらうためには、自作で作らねばならないコードも多く、結構時間を要します。

2011年2月24日
八百長相撲に関して、日経ビジネスのWeb版に面白い記事がでています(http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110222/218548/?bvr)。この記事は、幕下に陥落する危険性のある十両下位力士が7勝7敗で千秋楽を迎えた場合の勝率の異常な高さを一つの根拠にしています。ところで、あらゆるスポーツにおいて不正をゼロにすることは不可能で、大相撲の場合、それがゼロであると言い張ってきたことが自己矛盾だと言えます。大相撲も一般の会社・社会と同じで、真剣勝負、人情相撲、八百長相撲が混在しうるわけで、八百長が起こりうることを前提に組織を考える必要があります。結局、一種の警察組織のようなものを相撲協会に作ることになるのでしょう。それと、幕下以下が給料なしというものどうかと思います。

2011年2月21日
 リコーのCX4に搭載されている超解像技術に関して比較的詳しく記述されている記事がありました(http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20110221_428208.html)。この記事でも、その中身はほとんど不明なままでもやもやしたままです。一般に超解像は、東芝がレグザに搭載している、画像のフラクタル性(局所相似性)を利用した1枚からの超解像と、複数枚からの超解像に分けることができます。リコーのものは1枚からの超解像です。超解像がこれだけ、デジカメの一般機能になってくれば、そろそろ、その性能を定量的に示す必要があるように思います。

2011年2月16日
 ノキアがスマートフォンのOSにWindows Phone(http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1102/15/news132.html)を採用することが大きな話題になっています。ノキアは、現在、シンビアを採用しており、一年前には、インテルと共同開発でMeeGoとよばれるものを次世代OSとし開発することをアナウンスしていたからです。スマートフォンが巻き起こしている破壊的イノベーションには目を見張るものがあります。セット、OS、チップ、コンテンツ、Webがこの新しいスマートフォンというプラットフォームの上で急展開を見せる様は、久しぶりにわくわくします。

2011年2月10日
 デジカメの新製品発表が急に増えたのはCP+(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110208/189436/)が始まったからでした。それとは関係なく米国のPelican Imagingというベンチャー企業がカメラ・アレー技術を利用したカメラモジュールを発表しています(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110210/189476/)。これは、いわゆるComputational Photography技術によって、撮影後の後処理で被写界深度を制御したりできるものです。この会社のWebサイトによると、スタンフォード大学のLevoy教授やコロンビア大学のNeyer教授がアドバイザーになっています。この技術が、携帯カメラのような民生分野に広まるのは難しいと思いますが、ここまでやってしまう米国のパワーには感心します。

2011年2月9日
 昨日、一昨日とキャノン、富士フィルム、ニコンから春商戦向けのデジカメ新製品が発表されました。このなかでは、富士のX100が特別な製品として注目を集めています。コンパクト型でありながらAPC-Cの大型画像センサーを使い、単焦点レンズ、価格の13万円となっています。コンパクト型でこれに近いものはリコーのGXRというユニット交換式デジカメで、APC-Cのセンサーをもつカメラユニットを装着したものしかないと思います。13万円だせば、ニコンD7000がレンズ付きで買えます。X100は、そのデザインも良く、カメラを趣味とする人が棚に飾っておきたいカメラとは言えます。

2011年2月8日
 Facebookのアカウントを作成して、簡単にプロフィールを入力しました。アカウント登録をしてログインした状態であれば、このアドレス(http://www.facebook.com/profile.php?id=100001965892639)で見ることができるようです。友達はだれもいません。

2011年2月4日
 企業の第四半期決算が発表され、回復基調にある日本企業のなかでも明暗が分かれています。ここ数十年、電機メーカーはソニーやパナソニックなど家電企業と富士通やNECなどのIT企業が日立、三菱など重電企業をアウトパーフォームしてきました。今回の決算発表では、それが、完全に逆転しています。今後、この傾向は定着していくのでしょうか?重電企業に限らず社会インフラの構築を事業領域とし、それを新興国を中心とする世界中に事業展開できる企業が多くならなければ、日本産業の本格的な回復は望めない、という見通しは正しいと思います。ただ、そのような社会インフラ産業の経済効果がそれほど大きいのか?ということにはあまり自信がありません。多分、国内だけで比較すれば、家電などのコンシューマ市場の方が、社会インフラなどのプロシューマ市場よりも大きい。世界全体でもそうなんだと思います。従って、コンシューマ企業も元気を出してやっていってほしいです。

2011年2月2日
 外国の大学への日本人留学者が少なくなり、また、外国で開催される学会での発表が少なくなっています。日本人のチャレンジマインドが冷え込んでしまい、ある程度ぬくぬくした日本での活動で妥協してしまう傾向が非常に強いようです。この冬の季節、朝の布団から起き出すことができない状態と、何となく似ているとも言えます。寒い朝の寝起きに関して言えば、思い切って布団から出ると、案外、それほど寒くはないんだけれど。外国に行かないことに関して、多くの当事者は、言葉の問題や差し迫った必要性のなさを理由にあげることと思います。ミクロな視点からは、そんなことを理由に外国に出ないことで若干のプラスを得たとしても、マクロな視点からは、そのような機会を失うことは人生を生きていく上でのなにがしかのパワーを得ることができなかったという結果になってしまいます。従って、人生を長い目で見て、仕事や学習のために外国に出るということを積極的に選択するべきだと思います。

2011年1月27日
 カメラ機能の中でAFは最も有効なものの一つです。今回発表されたリコーのCX5(http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110126_422713.html)にはパッシブAFセンサーが使われています。最近のリコーの製品はコントラストAFだけでしたが、この製品から、過去に使った実績のある技術を再登場させたとのことです。パッシプAFセンサーがどのような原理であるのか、詳しくは知りませんが、名前とセンサー部の外観からすると、二個の小型画像センサーでステレオ計測的に被写体までの距離を計るもののようです。コントラストAFの補助として使うために、画角の中央付近にある被写体までの距離を常時するものと思われます。

2011年1月21日
 一昨日、次世代画像入力ビジョン・システム部会の「CCDの時代は終わりか?」というテーマの講演会にパネリストの一人として参加してきました(私の資料はhttp://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~kano/pdf/paper/2011 JTTAS Digital Camera and Image Sensor.pdfにあります)。「CCDの時代は終わりか?」というタイトルではありますが、実際には、コンパクトデジカメではいまだに多くのカメラがCCDを使っておりますし、使われ続けると思われます。それにもかかわらずこのタイトルを用いている理由は、CCDには写真とビデオ撮影というアプリしかなく、新しいアプリはほとんどがCMOSを用いており、さらにCCDの技術者や研究者が少なくなっているからです。この講演会での結論は、CCDかCMOSかという観点からデバイスを選択する時代ではない。これからは機能・アプリがデバイスを選択する時代である。これまでのCCDとCMOSが築いた大きな資産を礎に、多方面に広がる新しい用途をビジネスとして開拓しよう、ということでした。

2011年1月18日
 京産大へ車で通っておりますが、冬のこの時期は、この上賀茂地区の寒さや雪の多さをつくずくと感じます。京都の南から京都駅を越えるころから雪になることが多く、北大路・北山からは積雪が見られるという具合です。自宅が京都の真南20kmぐらいの高台にあり、京都市内が一望できますが、先週の日曜日には、京都タワーがはっきり見えているのに、その先は完全に雲の中という不思議な状態になっておりました。その時は四条付近では大雪でした。盆地地形で三方を山に囲まれているために、雪雲が滞留しやすいようです。とは言っても特段の不便もありませんし、京都の冬を満喫しているとも言えるこのごろです。

2011年1月13日
 Webの情報を見る限り、CESにおけるデジカメの展示物はPhotokinaで発表されたものが中心であったようです。基本的に写真撮影機能を充実させる方向に動いており、コンパクト型でも比較的大きなイメージセンサーを用いるものが目を引きました。携帯電話やテレビが、急速にその機能を変化させつつあるのに対して、デジカメはそのよう機能的な大変化ではなく、ダイナミックレンジを広げるであるとか、最低照度をより小さくするであるとかの、基本機能を進化させることを継続することになりそうです。ひところはやったフリップビデオも、一つの商品カテゴリにはなっていますが、大きなトレンドとまでは言えないようです。

2011年1月12日
 Webのビュー率において、昨年度のNo.1はFacebookになったようです。一昨年はGoogleでした。個人的にはSNSを利用していないため、FacebookをはじめとするSNSにこれほどのアクセスがあることには驚いています。マイスペースも上位にありましたし。Mixiやアメーバは、やっていなくてもまあいっか、と割り切っていましたが、Facebookの様子はのぞいてみたいと思います。

2011年1月6日
 2011CESが開幕します(http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/CES2011/)。ありとあらゆる家電製品が展示される総合家電ショーですが、ここで注力される商品・技術が今後のトレンドになっていきます。1980年代後半からCESを見てきましたが、当初は電子レンジなどが展示されており、その後、コンピュータ技術の展示会であるComdexに圧倒されていた時期もありますが、この10年ほどで、ハイテク電機製品における世界最大の展示会としての地位を確立しました。それでは、明日からのニュースを楽しみにしたいと思います。

2010年12月27日
 日本経済の停滞により、若年層を中心に給与が減少を続けていることが明らかになっています。これに加えて、IT技術やデジタル技術が、いろいろな職種を不要にしている側面もあると思われます。例えば、いわゆる写真屋さんと言われるDPEショップはほとんどなくなりました。昨今の電子書籍ブームにより、本屋さんも急激に減少する可能性もあります。コンピュータ技術によってさまざまな経済活動のコストダウンが実現された結果、その分だけデフレが発生するのは当たり前のことです。世の中が便利になった恩恵だけを受けているだけでは、気がついたら、自分の仕事が無くなっているというわけです。今の日本経済にはこのような側面があるような気がします。経済全体としては、若干のインフレ(プラスのGDP)で推移することが望ましいと思われますから、コンピュータ技術によって時間に余裕ができた分を、賢く利用することが重要です。

2010年12月22日
 気がついていませんでしたが、米国のビデオレンタル大手Blockbusterが9月末に倒産していました。詳細は知りませんが、表面的にはNetflixが成功させた、ビデオの宅配サービスに押された結果ということです。そのNetflixは低価格VODでハリウッドの映画会社脅威を与える会社にまで成長しているようです(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20101219/188234/)。テレビがネット化される中で,VODがキーアプリの一つになりますが、Netflixはそれを月額8ドル(1000円以下)で見放題サービスを提供しています。日本では、アップルが最近始めたiTunes Movieの方が良く知られていますが、こちらは一作品あたり5ドル程度のレンタル価格です。ネットテレビはこのようなVODがキラーアプリになって、2011年から急成長すると予想されます。

2010年12月16日
 Time誌によるPerson of the Year 2010にFacebookのザッカーバーグ氏が選ばれたとのことです(http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20424157,00.htm)。Facebookの人口は5億人になり、コミュニケーションのあり方を変えつつあることが評価されたとのことです。前にも書きましたが、SNSでも日本はガラパゴス化をまっしぐらなのです。携帯向けゲームのGreeやDeNAはまだ、iPhoneアプリなどにするのは容易でしょうが、SNSで日本人が世界に通用するようなものを作れそうな気がしません。基本的には日本語か英語かというだけのことだと思いますが。

2010年12月15日
 今年も押し詰まって、業界の一年を振り返る記事が多くなっています(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20101209/188029/)。一言で言えば、エコ社会へのシフトを実現する技術がより注目された年だと思います。ただ、提案されている技術が経済的にうまく成り立つのか、という点ではまだまだ、不透明と言わざるをえません。太陽電池などで自然エネルギを取り込み、それを大容量のリチウムイオン蓄電池で蓄積・平準化して供給する、というのが代表的なシナリオです。ゆくゆくはこのようになると思いますが、それまでの道のりは必ずしもシナリオどうりに行かないかもしれません。数年前には、燃料電池が非常に注目を集めた時期がありましたが、どうも、日の目を見ていないようです。これらのエネルギ・燃料技術はITに比べてターンアラウンドが長い技術であることから、私は気長に見ています。

2010年12月9日
 日経ビジネスのWeb版に「このままでは日本企業は「IT」津波に押し流される」(http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20101206/217426/?P=3)という記事があります。しばしば、IT技術における日本のガラパゴス化が指摘されますが、Webサイトの利用形態においても、日本は独特な状態にあるようです。その代表が、日本におけるFacebookの利用数の少なさです。逆にインドネシアという新興国が、Facebookの国別サイトランキングで2位になっています。日本は、先進国でありながら国民の閉鎖性が高いという特徴があるので、なんでも自分たちでやってしまいます。その結果、ガラパゴス化するという傾向があるのでしょう。それ自身は良い面もありますが、ビジネスでは負の効果を生じていると言わざるをえません。

2010年12月6日
 私の専門分野での情報収集は以下のようなものです。毎朝、大学に到着すると、いくつかのWebサイトをチェックしています。日経新聞のWeb刊(有料会員)、日経Tech-On、日経BPnet、日経ビジネス、ITmedia、Impress WATCH、cnet Japanです。見る情報は重複しますが、重複していれば、一般的な関心が高いということがわかります。専門雑誌は映像情報メディア学会誌、電子情報通信学会誌、情報処理学会誌、システム/制御/情報学会誌、日経エレクトロニクスを斜め読みします。これらを見て、興味深いものを、個人的なメモとしてニュースのコーナーに貼付けています。

2010年12月4日
 1月19日に「CCDの時代は終わりか?」と題する講演・討論会(http://www.ite.or.jp/event/kosyu110119.html)があり、その中でパネラとして「デジカメとイメージセンサ」について話をします。そのために、デジカメの主要メーカー11社(国内10社、韓国1社)のWebサイトで、デジカメとデジタルビデオの仕様を調査しました。その結果の一部は、講演後に講演資料としてアップしますが、次のような事実がわかりました。まず、製品数が驚くほど多い。一眼レフ33機種、ミラーレス12機種、レンズ一体型163機種、デジタルビデオ35機種で合計243機種もあります。企業別ではサムスンが一番多く、一眼レフ4機種、ミラーレス3機種、レンズ一体型43機種、デジタルビデオ16機種となります。サムスンだけで全243機種の内66機種を扱っていました。サムスンのデジカメシェアは10%程度と思われますが、この絨毯爆撃作戦でシェアーを伸ばしていることは確実です。

2010年12月1日
 今日は、私が興味を持つ話題がIT関連のWebサイトに多くアップされています。マイクロソフトのXbox用のモーションキャプチャーデバイスKinectもその一つです。これには、イスラエルのPrimeSense社の3Dセンシング技術が搭載されていることで有名ですが、それ以外にも、KinectをPCに接続することが容易である、という特徴もあるようです。これによって、一般ユーザがKinectの機能を自分で試してその効能を動画にしてアップしています。このようなものも使ってみたいと思います。

2010年11月30日
 コンピュータ理工学部の授業は、MacBookをネットワークブートして実習形式で進めるものがあります。わたしが担当するグラフィックス2でも、この環境でMatlabを使っています。自分のパソコン(MacBook)もネットワークに接続しますが、プレゼン用PCやらMatlab用MacBookやらを立ち上げないと行けないので、とても手間取ります。教卓にはLanのコンセントが2口ありますが、今日まで、それに区別があることに気がつきませんでした。間違えたLanコンセントに接続したため、Matlabを動作させることができなくなってしまいました。結局、今日は、自分でのMatlabデモはなしですませましたが、情報環境の充実に対して、それに正しく対応できないとこのようになる、ということを身を以て体験しました。

2010年11月26日
 映像情報メディア学会誌の3月号に「ディジカメ技術の現在・過去・未来」という短い記事を寄稿する予定です。これについて考えていると、いわゆるデジタル家電三種の神器である携帯、薄型TV、デジカメの中で、携帯電話と薄型TVは、それぞれスマートフォンとネットTVという第二世代商品への移行が明らかですが、デジカメはどうやら現在の進化がそのまま継続される気がします。それは、生産技術や設計技術に競争軸が移行していくことを意味しますが、日本のデジカメメーカーにとってうれしいことではないと思います。デジカメがパソコンのように、水平分業で製品化されるようになると、優位性が少なくなりますので。例えば、レンズメーカ、撮像素子メーカー、画像処理エンジン開発会社、製品のアセンブル会社のように分かれてしまう構造です。デジカメそのものはこれからも進化して行きますが、産業としてどのように変化していくのかということも興味深い問題です。

2010年11月22日
 デジタルTVを買うためにヨドバシカメラ梅田店に立寄ました。エコポイントが12月から半額になるため、11月中に購入する必要があったのです。お店は、同じような事情の人であふれかえっており、また、希望商品の入荷が12月以降になっていたので、残念ながら早々に退散しました。自宅で同社のネット販売サイトを見ると、同じ商品の在庫があったので、結局、そちらから購入しました。購入したものが決まっておれば、インターネット通販がよほど楽ですね。

2010年11月17日
 大学に来て、アカデミックプライスのありがたさをつくずく感じています。AdobeのMaster Collection CS5というPhotoshop,Illustrator,Flashなど主だったものを全て含むものが、一般価格30万円以上、アカデミック価格10万円程度です。パソコン自身はこれほどの差はないですが、もともと安くなっていますから、ハード・ソフト合わせて30万円程度で、ほぼプロ仕様のWeb/グラフィックス/DTP環境になります。一方で、これだけのコンピュータ資源を十分に使いこなせていない。特に、開発者サイドの一般的な技術レベルは、この環境を全く十分に使えていないと感じます。そういう意味で、IT技術、グラフィックス技術はまだまだ、進歩の余地があります。

2010年11月12日
 キャノンエキスポという同社のプライベートショーが開催されました。カメラ技術に関する最先端テクノロジーが満載の驚嘆の展示会です。正直、ここまでやるか、と思うほどの未来技術が公開されています。これだけの技術があれば、キャノンのデジカメ技術は当面、安泰です。一方で、これだけのリソースがあれば、新しい事業領域への投資に使うほうがゆうこうではないか、とも思いました。

2010年11月10日
 今日、開催される京産大CSEコロキウムで「デジカメ画像処理のしくみ」という題目で話をします。また,11月19日に開催される画像電子学会の研究会でも同じタイトルで講演する予定です。「デジカメ画像処理のしくみ」という題目は、来春に予定している映像情報メディア学会編の書籍で、私が監修/著者の一人になっているもののタイトルからとったものです。この名前は出版社のオーム社さんからいただいたものですが「デジタル画像処理」との語呂も良くて、気にっております。画像処理はレンズ、撮像素子と並んで、デジカメの差別化技術として認識されるようになっておりますので、「デジカメ画像処理」という言葉も、これを機会に広まってくれれば良いと思います。

2010年11月5日
 大学で担当しているグラフィックスⅡという授業で、学生に顔画像処理をやってもらおうと考えています。そこで、市販されている顔画像データを調べてみると、MIXAが「新・百人の顔」というものを販売しています。使用条件を見てみると、面白いことがいろいろとありました。要するに、公序良俗に反しない範囲で使ってください、ということですが、「精力剤のチラシで、精力減退に悩む被験者のサンプルとして使われた。」なんていうものもありました。詳細はこちらです->http://www.de-con.jp/whats_new/detail.html/71

2010年11月1日
 大卒生の就職が厳しい昨今です。そのような中で、IT系エンジニアは十分なスキルを有していれば、就職には有利であると思います。それは、IT技術の裾野が広くなったことが要因です。従来であれば、電機メーカーで組み込み機器のソフト開発をするであるとか、銀行や証券会社などの大型ソフトウエアシステムを開発するとかが主たる活躍の場でした。最近では、それらに加えて、自動車メーカー、住宅メーカーがエコ自動車、エコ住宅の開発に乗り出しており、それらにはIT技術が不可欠であるためです。業界はこれらにとどまらないで、際限なく広まっています。

2010年10月25日
 デジカメ画像処理に関係した書籍の準備をしています。その関係もあって、カメラ技術はできるだけフォローしておりますが、デジカメ画像処理の技術にはレンズや撮像素子と関係したものがあり、その部分にあまり知らなかったことを発見します。撮像素子の色分解フィルタにRGB原色系とCMY補色系があることは、教科書的には知っておりますが、どのような経緯でRGB系に収斂していたのか?という話題もその一つです。数式的には、RGBとCMYは等価ですが、最終的にRGB信号に変換する必要があるCMYはどうしても不利になるようです。なにごとも,素直に取り組む方がよいということでしょうか。

2010年10月20日
 カシオから新しいExlimの商品発表がありました。最新のデジカメ画像処理とし、てHDR(高ダイナミックレンジ)画像を使った絵画調写真というものと、複数画像を使った超解像を実用化しています。カシオは1995年のQV-10の成功によって、デジカメ市場を開いたとされますが、その後も,超薄型や撮影枚数の多さ、ダイナミックフォトのような突拍子も無い機能、とあの手この手で市場を先導しているといえます。電卓戦争で生き残ったDNAが受け継がれているでしょうね。

2010年10月19日
 アップルが史上最高の増収増益となり、時価総額ではほぼアメリカ最大となっているようです。一方、マイクロソフトからは上級幹部の流出が続いているというニュースもあります。デジタル産業ではこれぐらいの栄枯盛衰はあたりまえ。中国では、もっと恐ろしいことになっているような気もしますが、こんな業界だからこそ、面白さもあるのです。職業やビジネスを人生ゲームのような感覚で、楽観的に過ごすことができないのであれば、この業界に向いていないと思います。

2010年10月14日
 日経新聞の一面が「若年層収入、女性が上回る」という記事です。円高で製造業の雇用機会が失われた結果、国内製造業業の賃金が減少しました。製造業は男性比率が多いため、男性の賃金が減少したということです。一に雇用、二に雇用と管首相が訴えているようですが、製造業の場合、国際競争力をつけた上での雇用であって、現状の円高では雇用を増やすことは不可能でしょう。理想的には、円高にも打ち勝てる国際競争力の強い技術力をつける必要があるわけです。我々としては、それに向けた努力が必要です。

2010年10月8日
 昨日はCEATECにて、最新の画像・映像技術の調査を行ってきました。それにしてもCEATECへの出展企業がずいぶんと減り、企業の顔ぶれも変わっています。民生映像機器はソニーとパナソニックに集約されそうな雰囲気があります。出展物も、各企業がアピールしたい機器に集約されており、シャープはガラパゴスと呼ばれる電子ブック、DTTドコモはGalaxyと呼ばれるスマートフォンを集中的に展示しております。いろいろな3D映像体験ができて楽しかった反面、来年のCEATECがどうなるのか、心配されます。多分、これからは車や家というものが展示の枠組みとして表に現れるのでしょう。

2010年10月4日
 Plenoptic cameraという技術は、写真撮影後に、その被写界深度を制御することができるカメラ技術で、これまでにスタンフォード大学からでたベンチャー企業であるRefocus Imaging社とAdobeが研究試作品を公開していました。つい最近、Adobe側の技術を発展させたものがドイツの会社から製品化されていることに気がつきました。理論的な背景は光線空間理論というものに基づいています。従来のカメラがピンホールカメラに基づいており、空間の1点を通過する光線集合をサンプリングする機械であるのに対して、Plenoptic cameraは空間をもっと多くの点でサンプリングすることで、より豊富な生データに基づいて写真のレンダリングに拡張性を持たせることに成功しています。未来のデジカメ技術の有望な要素技術であると思います。

2010年9月23日
 ここのところ天気が不安定で、ようやく、夏が完全に退散しそうです。暑さ寒さも彼岸まで、という言葉がありますが、一日の半分しか日照がないのだからこれくらい涼しくなって当然です。来週から授業が始まりますので、しっかり,準備して望みたいと思います。

2010年9月17日
 携帯電話の巨人であるノキアがiPhoneとアンドロイドの前に苦戦を強いられている(強いられる)というニュースがでています。また、ブラックベリーのRIMはビジネス用スマートフォンの世界でシェアーを落としつつあるとの記事も見かけました。現実には、両社はそれぞれの商品セグメントでトップの会社だと思いますが、そのような両社でもこの世界で生き残るためには、熾烈な戦場で戦う必要があることを再確認しました。

2010年9月16日
 Photokina、Ceatecが近づいてきたこともあって、デジカメや家電の新製品、新技術の発表が多くなってきました。日本の電機製品の国際的なシェアーダウンが続く中で、デジカメなどのカメラ製品は、圧倒的な世界No.1シェアーを継続しています。その一つの要因に、この分野では新しい技術が継続して実用化されており、外国企業のキャッチアップが困難なことがあります。技術が成熟して停滞すれば、すぐにコピーされてしまうのです。カメラの主な要素部品はレンズ、撮像素子、画像処理エンジンです。ミラーレス一眼の登場で、レンズを含む光学系の部分に進歩が見られことが最近のトピックスですが、他の2つの要素もまだまだ進歩する余地があると思います。

2010年9月14日
 地デジ完全移行まで、1年を切りました。地デジ化の完成によって、テレビ産業が完成するようなイメージがあり、地デジ化完了の後、テレビがどのように進化するのか想像しにくい時期がありましたが、それがネットTVであることは関係者であれば論を待たない程度になってきました。日本ではアップルTVやグーグルTVはそれほど話題になりませんが、欧米では市場が形成されつつあるようです。今は、3Dテレビで話題をつないでいるテレビ業界ですが、3Dテレビはテレビ産業を数%ドライブする程度の影響力と思われます。それに対して、ネットTVは地デジと同程度の市場が期待できるのです(まだ先の長い話ですが)。携帯電話産業では、ガラパゴス化が指摘された日本市場ですが、テレビ産業では世界的な進化を牽引していきたいものです。

2010年9月9日
 民主党の党首選挙が迫っています。私には選挙の権利がありませんので、残念ながら選挙戦への関心もしらけたものになってしまいがちです。米国大統領選挙のように、直接国民選挙に近い形になって欲しいと願っています。ところで、選挙権を有する民主党員には、だれでも(18歳以上、在日外国人でも)、年間6,000円の党費を支払えばなることができます。なんで、与党の党首が、自動的に日本政治の第一指導者なの、しかも、若干のお金さえ払えば、ほんのわずかの権利とはいえ、その権利を買うことができる。経済状態(株価)が高くならないので、こんなことにも腹を立ててしまいます。

2010年9月7日
 ベルリンのIFAから、新製品、新技術のニュースがたくさんアップされています。一方、タカラトミーから3Dデジカメの玩具が発表されています。これは、2眼で撮影した映像を、そのまま2枚の画像としてプリントとして、それを両目の前に置いて見る、というものです。アメリカの国立公園に行くと、双眼鏡のような形のもので、ポジスライドのステレオ画像を見るおもちゃが売られていますが、画像を観察する状態は、それと同じものです。3Dがここまで盛り上がるとは思いませんでしたが、いろいろな商品が出ていますので,消費者は自分の嗜好とコストにあった物を選択する必要があります。

2010年9月3日
 ベルリンで開催される民生電機製品の国際展示会IFAが始まっています。ヨーロッパで開催される家電ショーとしては最大のもので、この機会を利用して、ソニーなど各社が新製品や製品/技術/サービスのロードマップを発表します。このあとカメラ/写真技術のフォトキナ、日本でのCEATECと秋にかけてカメラ製品、家電の展示会が続きますので、新製品や新技術の公開が楽しみです。

2010年9月2日
 9月になり、出校時の電車に学生、生徒の顔が見えるようになりました。わたしの最近の日々は、主に、9月下旬から始まるグラフィックス2の講義準備を進めています。学生相手に興味を持続できる授業とするために、講義と演習を織り交ぜて、学生自身が授業に参加できるようにしたいと考えています。画像処理やグラフィックは、フリーでソフトや素材が簡単に手に入るので、時間をかけて準備をすれば、良い教材ができると思います。講義資料は、その都度、「授業」にアップする予定です。

2010年8月31日
 AppleのサイトにあったiTunes Uの解説ページと、MathWorks JapanのサイトにあったMatlabのチュートリアルのページをリソースの便利サイトにリンクしました。

2010年8月25日
 ソニーから一眼レフ「α55」「α33」が発表されました。特徴は、従来のレフミラーに代わって、ほぼ透過する半透明ミラーを用いることで、高速な位相差AFを常時動作させながら撮影できることです。ビューファインダはEVFという電子式を用いています。位相差AFは被写体までの距離を直接測定する方式で高速動作が可能とされており、一眼レフを他のデジカメと差別化する主要機能の一つです。気になる点は、位相差AFに導かれる光量が少なくなりますので、それでもAF精度が確保できているのか、ということです。AFに関しては、従来型位相差AFとこの新位相差AF、富士フィルムが開発した、ミラーを使わずに位相差AFを可能にするセンサー、およびパナソニックが開発した高速なコントラストAF、とデジカメ技術の主戦場の一つとして目が離せません。

2010年8月24日
 秋学期から始まる3年生向けの特別研究1に備えて、一眼デジカメの購入を検討中です。フルサイズ一眼レフの普及機(ニコンD700、キャノン5D Mark2)かミラーレス一眼で迷っています。ミラーレス一眼のソニーの製品はセンサーサイズがAPS-Cで、フルサイズに比較すると小さいとはいえ、一般の用途では十分な大きさです。センサーサイズのもたらす高画質が一眼レフを選択する根拠の一つでしたが、これだけの価格差があれば、一般ユーザはミラーレス一眼を選択することになりますね。

2010年8月10日
 理系大学生が働きたい業界・企業のアンケート記事がありました。それによると、電子部品や半導体の業界で、世界レベルの高い技術や製品を持つ企業で働きたい人が最も多くなっています。電子部品業界は個々の部品の市場は比較的小さいのですが、部品ごとに寡占に近い状態にあり、他社が参入しづらい業界であるようには思います。トヨタ、ソニーという日本を代表するセットメーカーが世界市場で、やや苦戦したこの一年を反映したデータですが、個人的には、一般の人が購入する最終商品で勝負できる会社により魅力を感じています。産業的にも、そちらのほうがずいぶんと大きいはずです。結局、ワールドワイドで市場規模が大きな産業で活躍できる人材になって欲しいというのが、わたしの希望です。

2010年8月6日
 大学教員になって初めて迎える夏休みです。先週末で前期試験が終了し、キャンパス内は夏休みモードが全開です。大学に出校される先生の数もだいぶ減ったような気がします。特に、8月10〜19日は一斉休業で、職員さんも食堂も全て休みになりますので、この期間は、わたしも完全休業の予定です。

2010年7月29日
 パナソニックが三洋電機を完全子会社化するとのことです。パナソニックのような日本を代表する企業の方針は、日本の産業の行く末を示唆しているといえますが、パナソニックの考え方によるとエネルギーを家庭や車などで発電、蓄電、管理する技術が日本の基幹産業になる、ということです。ある程度、間違いのないことだと思いますが、それがどれぐらいの時間をかけて実現されるか?ということには大きな不確定性があります。ITのような変化の早い技術でも20,30年かけて、今日の状態になったのです。私が生きている間に、マイカーがプラグインの電気自動車になるのは難しいような気がします。

2010年7月26日
 日本経済新聞の一面に、国内100品目に関する企業シェアの記事があります。いわゆる低価格高価値のバリュー商品がシェアーを高める傾向が顕著なようです。当然で健全なことではあるが、一方で、世界シェアにおける日本企業の低下傾向には歯止めがかかっておらず、世界的には、日本企業のバリュー商品への取り組みが不十分であり、世界首位になっているのは自動車、産業車両、ビデオカメラ、デジタルカメラ、プラズマパネル、白色LEDの6品目だけという状態である。その競争相手は、中国・韓国・台湾であることから、日本が巻き返す余地は十分にあるはず。

2010年7月20日
 JST(科学技術振興機構)が運営する「Webラーニングプラザ」と呼ばれる技術者向けのWeb学習システムを、リソースの便利サイトにアップしました。無料で、いろいろな分野の学習ができるサイトです。コンピュータ理工学部に対応した「情報通信」分野では、「プログラミング言語」など11のコースがあります。

2010年7月15日
 インテルの決算発表が良かったことや、半導体市場が活性化されてきたとのニュースがでており、ワールドワイドでは景気回復が軌道に乗ってきた感があります。それに対して、日本の政治・経済は閉塞状態が継続され、二流国に向かっていることが確実です。そんななかでは、常に、未来志向で考えることが重要で、わたしの立場では、時代を先導する技術開発を心がけたいと思います。その意味でもインテルのような超優良企業の動向は、非常に参考になります。日経エレクトロニクスがそのような特集になっていますので、再読してみます。

2010年7月12日
 サッカーワールドカップがスペインの優勝で終了しました。スペインもオランダも勝者に値する強さと心をもっていたと思えましたが、サッカーの神様はスペインをお選びになったようです。一方、参議院選挙の結果が出て、民主が議席をかなり減らしました。鳩山前首相の素人政治家ぶりにかなりの人が愛想を尽かした格好です。私にとって以外な結果は、「みんなの党」の躍進です。下馬評でもそのようになるといわれていましたが、その政策や人脈を十分に理解していなので、少しこの党のことを勉強する必要があるようです。

2010年7月8日
 5月から日本経済新聞を電子版で読んでいます。新聞紙面に比べて、全記事のヘッドライン一覧が早く読めるようになり、読む記事、読まない記事の選択がすばやくできるようになりました。電車のなかでiPhoneで読むには文字が小さく、それにもまして、記事をダウンロードするのに時間を要するので、つかえません。iPadで全記事をダウンロードしてから読むことができれば、電車の中などでも利用するようになると思われます。

2010年7月6日
 WiMAX映像中継の実験では中継ポイントでデータ転送速度を計測し、安定して、高速なデータ転送が可能な場所を選定します。インターネット上にはいろいろな転送速度計測サイトが存在しますが、実際に知りたいのは、接続先の基地局と端末間のデータ転送速度であり、この両者にはかなりの差があるようです。WiMAXを運営するUQ社のWebサイトにはWiMAXのデータ転送速度が記述してありますが、我々ができる範囲ではこの数値を達成するのは至難のようです。最も、一人でこの全帯域を使ってしまうと、他のユーザは使えないことになるので、問題ですが。

2010年6月30日
 京産大に移動する少し前から、京大ボート部のOBとして、WiMAXボート中継プロジェクトのシステム構築を担当してきました。先の6月20日に京都大学・東京大学対校レースが行われ、そのレースの実況中継にこのWiMAX映像中継システムを運用しました。その報告書を「研究」のコーナにアップしました。

2010年6月28日
 新しいWindowsノートPCを買うために、いろいろなメーカーの製品を比較しました。結局、最も標準的な15.6インチ液晶、CPU i5、メモリ4GB、Office Personalで9万円弱、という製品に決めました。このような十分に高性能なノートPCが10万円を切ってきたことで、ネットブックの売り上げにはかげりがでているようです。一方、ブルーレイや地デジ搭載で15万円前後の製品もありますが、2,3年でこれらも製品も10万円以下になるのは明らかですから、私は躊躇してしまいます。いずれにしても、ノートPCの軽量化、ローコスト化が確実に進んでいることを改めて確認しました。

2010年6月22日
 大前研一の時評コラムをニュースにアップしました。民主主義は「最大多数の最大幸福」が原則であって、「最小不幸社会」は敗北主義である。言われることはごもっとで、日本人のマインドが保守的で女性的な性向をもっており、ぬるい社会になっていることを感じます。より多くの人が、より能力を発揮して充実した人生を送れるようにすべきです。「最大多数の最大幸福」の結果、「最小不幸社会」も実現されている、という状態にするのが本道だと思います。

2010年6月18日
 E3と呼ばれるゲーム産業の展示会がロサンゼルスで開催されています。今年のトピックスの一つは、XboxやPS3へのモーションコントローラです。いずれも、コンピュータビジョン技術を利用することで、人体の動きをゲーム機に取り込んでいます。ことしは、3Dブームですが、このような3Dセンシング技術も確実に、身近な分野で利用が進んでいます。2社が採用した製品の技術の詳細を見てみると、いずれも補助光源を用いるものです。Xbox用のKinectと呼ばれるものは、一種のアクティブステレオ法を採用しています。最終的には、1台のカメラだけでモーションキャプチャーできるようになると思われますが、それまでには10年以上の期間が必要でしょう。

2010年6月14日
 先週は、画像センシングシンポジウム(SSII)に参加していました。昨今の3D映像ズームもあり、今年は、3Dモデリング、3Dアーカイビングに注目していました。ビデオ映像などから情景の3Dモデルを生成する技術がかなり進歩し、大学キャンパス全体や街全体をモデリングできるようになっています。技術的にはすごいことができるようになっています。

2010年6月7日
 大学ボート部のOBとして、6月20日に開催される京大・東大対校戦を、インターネット技術を利用してライブ中継する試みを進めています。ボートレース3200mを伴走艇で撮影しながら、その映像をリアルタイムで映像伝送するとともに、コースの各所に設けた中継点からも同時に映像伝送します。今回は、コース途中にある本部に映像を集めて、本部に集まった観客にレースの全体像を見せることを主に行います。このような、従来であれば放送局でなければできなかったことが、アマチュアでも実現可能になっております。

2010年6月2日
 Googleが社内でのWindowsの利用を中止するというニュースがでています。Microsoftが停滞期に入って数年になりますが、いよいよ、衰退期がおとずれたのか?という印象を持ってしまいます。デジタル専業企業の多くを待ち受ける運命ですが、どうなるのでしょうか?

2010年5月31日
 大学生の就職活動時期が、どんどん早まっています。京産大では、先週3年生向けの就職ガイダンスがありました。今後、本当の就職活動が始まるまでに、数回の就職セミナーが開催されます。社会人基礎力と呼ばれる3つの力(アクション力、シンキング力、チームワーク力)の上に、我々が教育する高い専門性を備えることで、社会が求める人材になるのだと思いますが、4回生レベルの専門性では、ほぼ、社会人基礎力だけで判断されることになるでしょう。従って、研究室での教育のなかでも、アクション力、シンキング力、チームワーク力を意識していきたいと思います。

2010年5月27日
 Appleの時価総額がMicrosoftを抜きました。Appleの元気の良さには目を見張りますが、売り上げ金額もここ数年、うなぎ上りです。2010年3月クォーターの総売上は135億ドルで、売り上げ金額でもMicrosoftの145億ドルに肉薄しています。商品を販売するチャネルをコントロールしているニュースが新聞にでていましたし、この勢いは継続されるでしょう。

2010年5月24日
 ソニー、Google、Intelがテレビ開発などで協力することが発表されています。テレビとPCの融合は、長く議論されてきたことですが、これまでに特に目立った変化は現れていません。今回のGoogle TVなるものはどうなんでしょうか?個人的には、その成果には、懐疑的です。

2010年5月18日
 昨日、クラウドコンピューティングのSalesForce社CEOマーク・ベニオフの講演を聞いてきました。わかりやすい講演でした。ビジネス向けのWebベースアプリケーションで最も成功している会社なのでしょう。日本でも、郵政や損保ジャパン、エコポイントのシステムなどを運営していす。NECや富士通がいよいよクラウドに本格参入というニュースを聞きますが、ベニオフは、10年以上前からこれに取り組んで、いまや、従業員、4,000人、S&P500の1社です。NEC、富士通は大丈夫か?

2010年5月12日
 前からうわさのあったソニーからのミラーレスデジタル一眼(レンズ交換式カメラで一眼レフでないタイプ)が発表されました。外観は、コンパクトデジカメに交換式レンズを装着したような形で、パナやオリンパスに比べて、さらにコンパクトなように見えます。写真機がデジタルになることで、一眼レフの「レフ」(カメラ内の反射ミラーとプリズム)は不要になると予想されましたが、その流れが確定されたようです。キャノン、ニコンは、彼らの一眼レフ用交換レンズが装着できるミラーレス機を出すんでしょうね。

2010年5月11日
 猪瀬直樹のコラムの「大学生の便所飯」に関して、学食で一人で食事することがなんとなく恥ずかしいというのは理解できても、便所で食事するまでの感覚は、話に聞くまでは想像できないです。ただ、会社にいたころ、派遣社員の人が、昼飯をだれもいない狭い更衣室で食べていたのにびっくりしたことがあり、孤独感とか劣等感がそうさせているんだと一人で理解していました。「便所飯」と「更衣室飯」は、多分、同じ感覚なんだと思います。そこまで、自分を追いつめる必要は全くないんですけれど。

2010年5月7日
 2010年秋配属の特研生向けの研究室説明資料を「研究」のセクションにアップしました。

画像処理ニュースには、基本的に、画像処理に関するニュースを掲載することにしていますが、この時期はそれが比較的少ないようです。そんな時は、時事ネタも挿入するのですが、どうも、わたしの好みとして、中国や韓国企業の動向に注意がいってしまいます。今日のニュースでは、中国の民間企業は人材の移動が激しいために、長期的な成長できる企業が少ないことが指摘されています。日本の企業から韓国の企業への人材の引き抜きが激しいことを、しばしば耳にしますが、人材確保は、企業にとって永遠の課題です。

2010年5月6日
 この連休中の3、4日に、かねてより準備中であった、WiMAXを使ったスポートイベントのライブ中継の実験をしてきました。これは、ノートPCにデジタルビデオとWiMAX端末を接続して、映像無線中継機として、ボート競技(1,000m)のスタートからゴールまでを楽しむことができるようにするものです。最終的なシステムとしては、複数中継点からの映像を適当的に自動編集して、Ustreamに流すようなことを考えています。今年は,まず、6月20日に開催される京都大学・東京大学のボート対抗レース(3,200m)をライブ中継することを目標にしています。

2010年4月27日
 上海万博が5月1日から開催されます。北京オリンピックに続く、中国を先進国化するための、国策イベントです。中国の場合、このような国際イベントと実質的な経済活動が非常にうまくシナジーを生んでいるように見えます。ちなみに、上海万博への通常日普通入場券は160元(日本円で2,300円程度)です。1970年に開催された大阪万博の大人入場料が800円でした。最近の愛知万博で4,600円です。中国国内の他の価格と比較すると、かなり高価ですが、中国の経済力が日本などの先進国に近づいていることが感じられます。

2010年4月23日
 スバルはEyeSightというステレオカメラ(2台のカメラで画像中の距離を計る装置)を実用化しています。1994年前後に、私が米国CMUの金出教授のもとでビデオレートステレオマシンを開発したものが、(直接つながっている訳でないが)このように世の中に広まっていることには感慨があります。昨日は、ライフレコーダの記事がありました。これも10年ぐらい前には、似たような装置は研究されています。萌芽的な研究から時間をかけて実用化される技術は筋が良い技術、ということになりますが、この大学にいる間に、いくつか筋の良い研究素材を見つけたいものです。

2010年4月22日
 ソフトバンクが2月に投資を決めたUstreamのニュースがでていましたが、私も、少し前にテストをしてみました。似たようなことは、Webカメラからの定点映像を常時配信するようなことで、すでにできていたのですが、従来のものが、なんのデコレーションもない、素の映像だだ流しであったのに対して、ライブ放送の開始をツイッターに知らせたりするような機能をつけて、使いやすいしたことが大きな違いです。今回の記事によると、ネットワークトラフィックを平準化できる技術などにもアドバンテージがあるようです。Ustreamに使えるWebカメラにも興味があるのですが、前にも書いたように、市販のWebカメラはズームなどのカメラ機能がプアです。そのうち、Ustreamに適したカメラが出てくると思います。

2010年4月19日
 WiMAXなどの無線通信技術が普及して、屋外でも普通にインターネットが使える環境になっています。これを利用して、スポーツなどの屋外イベントをインターネットライブ中継したいと考えています。そのためには、ディジタルビデオカメラをPCに接続する必要があります。ライブ映像をPCに取り込むには、少し前ならIEEE1394だったのですが、今は、USBキャプチャーを使うことになります。ところがUstreamやSkypeなどの映像通信アプリに安定して使えるUSBキャプチャーがないのが実情です。今回のニュースでは、関連情報として、USBキャプチャー4製品のWebサイトをアップしました。今後、これらの製品のテストをしたいと思います。

2010年4月15日
 京産大コンピュータ理工学部の技術教育はソフトウエアに関するものが多くなり、ハードやシステムに関するものは少なくなりがちです。それを補う為に、ハードウエアのティアダウンレポートを作成する課題をやってみたいと考えています。ティアダウンは、会社では普通にやっていることですが、ニュースにアップしたTech-onのデジタルハードウェアの分解記事のように、電子部品レベルまで分解して、それらの機能、接続、システムを調査するようなことです。

2010年4月10日
 Appleのジョブズが,本社で行ったスペシャルイベントのスピーチで,iPhone OS4がマルチタスク化することと,Appに広告を入れるAPIを公開することをアナウンスしました。PCでは検索と広告の親和性が高かったのですが,モバイルではアプリで広告をとる狙いです。iTunesのPodcastからそのスプーチのビデオが入手できます。

2010年4月9日
 各社のWebニュースを毎日見ている理由は、後で使えそうな情報を見落とさないことにもあります。今日は、プリンストンテクノロジーの製品で、iPhoneのカメラにズーム機能をつけるテレコンレンズ(3900円ほど)を発見しました。Webカメラを使ったライブ中継がustreamで簡単にできますが、Webカメラにも使えるとありがたいので、少し調べてみたいと思います。

2010年4月8日
 今日は、健康・医療関連のニュースが数件目につきました。この分野は電機メーカーが、自動車、環境に次ぐビッグビジネスとして期待する分野ですが、医療・健康というレガシー分野だけに比較的、ゆるやかに立ち上がっていくのではないでしょうか。

2010年4月7日
 サムソンに関する記事がアップされています。サムソンやLGの発展は、1960〜1970年代のソニーやパナソニックの発展に重なるイメージがあります。社員の達成感と会社(会社幹部)の達成感のベクトルがあって、大きな成果を生んで、その結果、米国の製造業が衰退し、...日本の社員や学生は過去の遺産への依存度が大きいですが、もっと、世界の中で自立していかねば。

2010年4月6日
 珍しい記事とて、東大の石川正俊先生の超高速ビジョンシステムを使った、超高速ドキュメントスキャナーが日経に掲載されています。取材映像がYouTubeにアップされ、一週間で36万ビューになったそうです。

2010年4月3日
 画像処理ニュースをアップしました。4月3日に米国で発売開始になるiPADと、シャープの3Dディスプレイが注目を集めています。

2010年4月2日
 画像処理ニュース、画像処理イベントのアップデートを始めました。ニュースのタブをクリックしてください。XBOX用3Dセンシングデバイスがアナウンスされています。

2010年4月1日
 京都産業大学コンピュータ理工学部に着任しました。

2010年3月31日
 三洋電機を退職しました。