2014年度経済データ処理実習 レジュメ#7

レジュメ#6へ  レジュメ#8へ 

 7.貯蓄率 


 本日の内容:日本の貯蓄率は先進諸国の中で高いと言われてきましたが、デフレを経験した現在、どのようになっているのでしょうか?本日は貯蓄率の計算の仕方をチェックし、時系列的な推移のグラフ、最新データの円グラフを描いてみます。

 平成24年版国民経済計算年報(内閣府経済社会総合研究所編)の参考図表(図表14)として次のような各国の貯蓄の国民可処分所得構成比が掲載されています(OECD 国民経済計算年報データベース2012.3、日本は推計)。

日本 カナダ フランス ドイツ イタリア スウェーデン イギリス アメリカ
貯蓄構成比(単位:%) 0.7
5.1 3.9 9.3 0.0 13.2 0.7 -0.6

 貯蓄は家計のみならず、企業もしますし、政府もします。しかし、マクロ経済学的に興味があるのは資金余剰部門である家計ですから、通常、貯蓄率と言えば家計部門の貯蓄率を考えます。データとしては、国民経済計算年報の制度部門別所得支出勘定<5.家計(個人企業を含む)>をみればよいでしょう。
 93SNAでは、1)第1次所得の配分勘定、2)所得の2次分配勘定、3)現物所得の再分配勘定、4a)可処分所得の使用勘定、4b)調整可処分所得の使用勘定 に分けられています。4a)を用います。

  1.最新のデータはデータサイズが小さいので、次のサイトから一昨年度のデータをダウンロードし、保存して下さい:

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h21/tables/21i5_jp.xls


  2.ファイルを開き、タブ<年度(4)a>を選択し、西暦年度、4.1 最終消費支出、4.2 貯蓄(純)、受取 をコピーし、ファイル→新規作成したBook1シートに<値、行列を入れ替える>で貼り付けます(図1の黄色の部分)。

  3.家計の貯蓄率={貯蓄(純)}/{可処分所得(純)+年金基金年金準備金の変動(受取)}で貯蓄率を求めますから、

貯蓄率=貯蓄(純)/受取

を計算すればよいでしょう。項目ラベルとして、<貯蓄率>としておきましょう(図1の水色部分)。

図1

 4.まず折れ線グラフで時系列的変化を見ます:

図2 日本の貯蓄率の推移

 注意:範囲指定は西暦(項目軸ラベル)と貯蓄率

 5.次に円グラフ(パイ・グラフ)で最新2009年度の構成比をみます:

図3 家計の受取の内訳

円グラフ作成手順:

 1.範囲指定はA1、B1、C1と 最新データの範囲A31、B31、C31(項目軸がうまく処理されています!)

 2.挿入タブ→円グラフ→3−D円

 3.グラフレイアウトを選択し、パーセントを小数第位まで付けるため、

   パーセント数値を指定し右クリックし、データラベルの書式設定→<表示形式>を選択→パーセンテージ(小数点以下の桁数をに)

  あるいは、

   グラフツール→レイアウト→データラベル→その他のデータラベルオプション→<表示形式>を選択→パーセンテージ(小数点以下の桁数をに)

 4.フォントはホームタブで指定します。フォントサイズを14にしましょう。


 課題:1980年度から2009年度までの30個の円グラフを描いて下さい。次のようにオブジェクトとして1枚のシートにすべてを描きます。コピーを有効に利用しましょう。

図4 年度別可処分所得構成

 注意:うまくやるには、すでに作成したグラフのコピーを利用し、30個のオブジェクト貼り付けをします。その後、各々のグラフのデータを変更(グラフをクリックしデータの選択を出し、当該年度のものに変更)していきます。

 練習問題:最新のデータで同じことをやってみましょう。


http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h23/tables/23i5_jp.xls