2014年度経済データ処理実習 レジュメ#10

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 10.マーシャルのk −マクロの使用−


  本日の内容GDP(暦年)とマネーサプライのデータから、1980年からのマーシャルのkの推移を示すグラフ(図1)を作成して下さい。

 注意1:GDPの単位は10億円、マネーサプライの単位は1億円ですから単位を修正して下さい。
 注意2:マクロはよく注意を聞いて理解してから使用して下さい。←極めて重要

すでにデータは手元にあると思いますが、ない人のために。原データは以下から取れます:

GDP: http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h21/tables/21a1_jp.xls

マネーサプライ: cdab0020.csv とcdab0030.csv

 国民経済計算年報のデータと日銀のデータからGDPとマネーサプライを引き出し、つき合わせればマーシャルのkと呼ばれる貨幣所得比率(貨幣の所得流通速度の逆数)を求めることができます。すなわち、
   Y・・・・・国内総生産(実質)
   P・・・・・GDPデフレータ
   M・・・・・貨幣供給量
とした時、

M=・P・Y

で表現される のことです。すなわち、k=M/(P・Y)。ちなみに、流通方程式は、Mv=P・Yですから、v=1/kとなります。
 はマネーサプライ、P・Yは名目GDPと考えて を計算します。

図1 マーシャルのk

 コメント1:M1の k はバブル崩壊後上昇し、日銀の量的緩和政策で大幅に上昇したことがわかる。

 コメント2:M2+CDの k はバブル崩壊後頭打ちし、その後上昇している。

 データシート作成の方法:
 
日銀のデータは月別、GDPは年別のデータなので、データサイズを合わせるため、日銀のデータはその年の12月末のみをもってきてGDPと比較して k を求めましょう。

  1. 日銀データから月別・末残高マネーサプライ(不要な列を削除し、タイトル、単位と月、M2+CD、M1の3系列を残す)を作成します(前回作成したものからM3系列を除いたものです)。図2のデータ参照。←練習のため1955.01からにしましょう
  2. <マクロ>を使用し、各年の12月のデータのみを右側に引き出す:
    1. <1955.12>のセルをアクティブセルにし、開発タブを選択します。
    2. <相対参照で記録>をクリックします。
    3. <マクロの記録>をクリックします。ダイアログボックスが出てきたら、Ctrl+の右側のテキストボックスの中に  (半角小文字)をタイプし、<OK>ボタンを押します。
    4. <1955.12>のセルから右側へM2+CD、M1の3つのセルを範囲指定します。
    5. 右クリック→切り取りを実行します。
    6. <1955.12>のセルの行で、M2+CD、M1の列の隣の何も記入されていないセルをアクティブにし、右クリック→貼り付けを実行します。
    7. マウスポインタを用いて、<1956.12>のセルをアクティブセルにします。
    8. マクロの記録の代わりに表示されている<記録終了>をクリックします。
    9. CTRLキーと同時に a キーを押すと、<1956.12>の行が自動的にコピーされます。←マクロ実行キー
    10. 同じ操作を最終の行<2007.12>まで続けます。
  3. <マクロの表示をクリックしマクロ・ボックスを出し、作成したマクロを削除します。←マクロはその都度削除しておきましょう
  4. 右側に出した3列を列指定し、ホームタブの編集の<並べ替えとフィルタ>をクリックし、<昇順>を選択すればデータを年度順に並べることができます。図3参照。
  5. GDPのデータをコピーしてきてものの横に、図3の範囲指定したデータを貼り付けます。図4参照。
  6. 以上でデータ・シートが完成したので、M2+CD、M1について を計算し、折れ線グラフにします。

図2

図3

図4(単位修正を忘れずに)