《月下の美人》を見ました
わが家では毎年、8月になると鉢に植えた《月下の美人》が大きなつぼみを付け、やがて、花を咲かせます。今年も8月19日の深夜から20日の早朝にかけて4つ一度に咲きました。人間の握りこぶしくらいの大きさの、とても美しい白ないしは薄いピンクの花です。香りがとても強く、「銀でできた薔薇の花にペルシャのバラ油を1滴加えたものをオクタヴィアンがゾフィーに差し出すときに、こんな香りがしたのかしら」と思いたくなるような新鮮なのに濃厚な香りです。
事典によると、この花は、「サボテン科クジャクサボテン属の植物」なんだだそうですが、刺などはなく、背の高さは「約2メートルになる」のだそうです。原産地は「メキシコ、グアテマラなど」で、「夏の夜に幻想的な白い花を咲かせ」ます。「花は芳香があり、長さ25センチ、径12センチほど。夜7時ころから開き始め、朝までにはしぼ」みます。この花の特徴は、花に「雄しべと雌しべがそろっているが自家不和合性で、一株では果実ができない」のだそうです。挿し木で簡単に繁殖し、わが家でも、もともと頂いた1鉢とそれから挿し木で、増やした2鉢の合計3鉢があります。今回の一晩に咲いた4つの花も、親の鉢2つ、挿し木で増えた鉢に1つづつの花でした。また、実は「赤いラグビーボール」の形をしているそうですが、花は咲き終わると、木を痛めないように、朝切ってしまいますので、見たことはありません。「夏は半日陰に置き、秋から春は日に当てたほうが花つきがよい。冬は五℃以上は必要。普通のサボテンよりも肥えた土に植え、大きく育てると大きな花を多数咲かせることができる」(カッコ内はすべて小学館の百科事典より)そうです。